「ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~」:しょーもない主人公だが… #ヒノマルソウル #長野オリンピックジャンプ団体戦 #田中圭
映画『ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~』は、1998年冬季長野オリンピックのジャンプ団体戦を選手実名で映画化した作品。でも主役となるのは、その選手選考に漏れた西方仁也をはじめとするテストジャンパーたち。だから「舞台裏の英雄たち」ってわけ。
でも田中圭演じる西方が、かなり負の感情をむき出しにしたキャラクターでして…。こんなウジウジした、しょーもない男に描かれていてよかったのか、西方本人は? こいつが主役らしくなるのって、最後の数分だけですもんね。ま、田中圭ってのは、そういう人間の弱さや醜さを持った男を演じさせると似合うんですよね。好きではないけど。
田中と土屋太鳳が夫婦役…といっても、エキセントリックな事にはならないので、安心してください。『哀愁しんでれら』じゃありませんから。それにしても土屋太鳳が、とってもオバチャンっぽくなっておりました。
役者陣では乃木坂46の小坂菜緒の「まっすぐ加減」が良かったですよ。あとは古田新太さんの老練の技ね。原田雅彦に扮した濱津隆之は似せるためのメイクがきつくて、笑っちゃいました。
それにしても、「お国のため」の特攻隊みたいになっちゃう展開は、受け付けない人も多そうですね(タイトルもアレですし)。でも実話ベースだし、そんなに嫌らしくない描き方なんですけどね。それよりも、ジャンプ競技の劇映画って、これまで(世界的にも)なかったんじゃないでしょうか。それにチャレンジした意義は認めてあげたいと思います。
この作品もコロナの影響で昨年6月の公開予定が延期となり、一旦は今年の5月7日に決まったものの緊急事態宣言によって再延期され、6月18日にようやく公開されました。こんなに観客たちがわんさか集まって興奮・熱狂することは今回の東京ではないのだと思うと、かなり寂しく悔しい大江戸です。
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