「孤狼の血 LEVEL2」:悪鬼のごとき鈴木亮平 #孤狼の血 #孤狼の血レベル2 #松坂桃李 #鈴木亮平
映画『孤狼の血 LEVEL2』は、2018年のあのギラギラした東映映画の続編。今回は柚月裕子の原作から離れたオリジナル脚本です。
(前作のレビューはこちら ↓ )
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-6bd4.html
リアルな時間の経過と同じ3年後という設定で、松坂桃李も貫禄と迫力がつきました。優しさや線の細さをカバーしようと必死で演じています。そういった意味では努力賞なのですが、対する悪魔のような男=鈴木亮平があまりにも凄いので、ちょっとワリ食っちゃうところはありました。それぐらい、この鈴木亮平の狂犬ぶりは圧倒的で、怖いのなんの。体がデカいだけに、威圧感も只ならぬものがあります。そのリミッターを外した暴力の容赦なさが、日本映画史に残るほどの悪役を生みました。
なにしろ鈴木亮平と較べると、吉田鋼太郎も斎藤工も寺島進もヤワに見えてしまうほどです(頑張っていたのは、滝藤賢一。細いのに、すっごい迫力を出しておりました)。 前作の柱だった役所広司不在の穴を埋めるのは難しいことです。松坂一人ではどうしようもないことです。それを今回は鈴木亮平の極悪非道さで埋めちゃいましたねえ。
荒れた粒子のブルートーンのモノクロ写真に、縦書きの赤い文字でキャストやスタッフ名が出て来るメインタイトルのあたりは、ナレーションも含めて(またも)『仁義なき戦い』のようでした。
とにかく、面白かったです。鈴木亮平の組に村上虹郎が潜入する一連の件りは、ハラハラして大変でした。今日び珍しく、しっかりしたカーアクションも見せてくれましたしね。こうなったら、早いところLEVEL3を見せていただきたいものです。
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