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2021年8月19日 (木)

「ウェンディ&ルーシー」:貧困と社会を描く名作  #ウェンディアンドルーシー #ケリーライカート #ミシェルウィリアムズ

Wendy 映画『ウェンディ&ルーシー』(2008年)を、シアター・イメージフォラムのケリー・ライカート特集上映で観ました。先に観た『リバー・オブ・グラス』『ミークス・カットオフ』と較べても、こちらの方が明らかに優れた名作です。日本ではDVDが2012年に出ていたようです。あ、ちなみにウェンディってのは主人公(ミシェル・ウィリアムズ)の名前。ルーシーってのは彼女の愛犬です。

貧困、特に女性の貧困という社会問題に対して鋭く切り込んだ作品。観ていて苦しいし、多くの事を考えさせられます。それを80分で描き切るムダの無さと、映画としての切れ味の良さ。ケリー・ライカートの確かな才能を感じさせる傑作です。

辛く苦しい事態の積み重ねと、どん詰まり感。その中での人と人のふれあい。重要な役割を果たす老警備員が、いい味出してます。 そして意表を突く終盤。その厳しい視線もさすがです。我々はこの映画の尊厳の前に、襟を正すしかありません。観ていて、『ノマドランド』や『17歳の瞳に映る世界』を思ったりしたのですが、『ノマドランド』よりもこっちの方がオスカーにふさわしい名作です。

それと、『ミークス・カットオフ』を観た時にも思ったことですが、夜の場面がとにかく暗いのです。そこらへんリアルだなあと。その光源いったいどこにあるんですかい?的な明るい夜じゃないし、ましてや「アメリカの夜」なんかじゃありません。夜の暗さが、主人公の心細さや辛さを増幅しているのです。

ミシェルの好演はもちろんなのですが、ルーシー役の犬もなかなかの名演でした。小生のように犬に興味のない人間にも、感銘を与えるだけの芝居をしておりました。

 

 

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