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2021年8月13日 (金)

「ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会」展   #ファッションインジャパン #ファッション展 #国立新美術館

Dsc_03553_copy_576x800 乃木坂の国立新美術館で開催中の展覧会『ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会』(~9/6)を観ました。本来なら去年の夏に開催する予定だった展覧会が1年ずれて、今夏の東京公開となっております。日本ファッションのあゆみを概観する決定版的な展覧会。きっと東京オリンピック(2020年)で来日する外国人観光客にも観てもらおうって企画だったんじゃないですかね、もともとは。

Dsc_0350_copy_1024x576 戦後(あるいは戦中)のもんぺ姿から今日のサステイナブル・ファッションまで、時代ごとのファッションを歴史的パースペクティブで編集・展示してあります。洋裁学校の時代→アイヴィー→ミニスカート→ヒッピー→世界に羽ばたくデザイナー→DCブランド→渋谷系・原宿系(ストリート)→Kawaii→いいね→未来へという流れです。女性のファッションが中心ではありますが、ところどころにメンズ服への言及もあります。

Dsc_0351_copy_1024x576 実際の服がかなりの数展示されており(撮影できるのは最後のちょこっとだけ)、あとは写真・映像資料・雑誌・広告などで構成されています。編集も悪くありません。

Dsc_03532_copy_939x576 へーと驚くものもあれば、懐かしいなあ&こうだったよねってものもあり、日本ファッション史のお勉強材料としては、かなり有意義です。若い人にこそ観てもらって、目からウロコを落としていただきたい展覧会です。

最終コーナーに集められた未来のクリエイターたち=ユイマナカザト、山縣良和、森永邦彦、サカベミキオといったアーティストたち、そしてその後に控える人たちの作品も面白いのですが、どうも領域が狭すぎたり、街で着れそうになかったり、世界で大きく売れるためのサムシングに欠けているのではと思ってしまいます。そもそも今挙げたのは男性ばかりですし(一つ前のコーナーには、阿部千登勢とか青木明子とか女性も多いのですが)…。

Dsc_03542_copy_1024x530 会場を出たところに、何か異様なものが…。ガラスケースの中に土が敷いてあって、その上に死体?ミイラ? いえ、これは天然素材の服が菌による分解で土に返っていくことを表現しようとしているそうです。どうりでガラスの内側には結露の水滴などもついております。山縣さんらしいといえばらしい、ほぼ現代美術な作品でありました。

やっぱりこれ、世界の方々に観てもらいたい展覧会ですよねー。残念です。あ、それと「やっぱりこれ」の中には「パリコレ」が入ってます。びっくり。

 

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