「テーラー 人生の仕立て屋」:もっと面白く出来たはず #テーラー人生の仕立て屋 #映画テーラー
『テーラー 人生の仕立て屋』は、てっきり英国映画かと思っていたら、よもやよもやのギリシア映画。まあ、確かにギリシアの陽光が所々に感じられるような映画でした。
主人公は親父の代から続く老舗テーラーなんですけど…って話で、この人今一つ冴えない風采なれど、さすがにスーツの着こなしだけは立派です。でも老父やその友人たちのスーツの着こなしの方がさらに見事で、スーツ派の大江戸としても感心しました。隙がないです。
でも映画の方は隙だらけ。というか、どうも軽快に、映画的に転がって行きません。主人公の景気悪い顔のごとく、なんだかパッとしないのです。もっと面白いエピソード、感動的な展開をいくらでも用意できそうな題材なのに、残念なことです。おまけに、娯楽映画なのに、描写が妙に微細というか、はっきり示さないことが多い(ほのめかし程度)ので、「で、あれは結局どうなったの??」って感じのエピソードが多過ぎるのです。つまりは脚本が弱いし、監督の資質と題材の相性も良くなかったのではないでしょうか?
どうでもいいけど、主人公がドレスやウェディングドレスやつける値段が安過ぎ! 嫌々承知されることもあるとはいえ、あの値段じゃいくら化繊だって材料費に毛が生えた程度で終わってしまうのでは? あそこまでの安売りは、自分も周りの人も不幸にしてしまいますよ。
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