「君は永遠にそいつらより若い」:奈緒を見る映画 #君は永遠にそいつらより若い #佐久間由衣 #奈緒
映画『君は永遠にそいつらより若い』は、佐久間由衣演じる大学4年生の主人公が児童福祉士の職に就くまでのモラトリアム期間のあれこれを描く映画。大学生の日常を描く割には、自殺あり、ネグレクトあり、レイプあり、などと淡々としてる割に波乱万丈。でもこの主人公、大江戸的にはどうにも共感できない人なのでした。
でも彼女よりも、彼女の周りの大学生たち、とくに男どもがドイヒーなやつらばかりで、そんな連中を見ているだけでこの映画が嫌になりました。そもそも今日び、企業では絶対アウトな言動も、いまだ大学と言う特殊社会の中ではアリなんですかね?
そんな中、準主役ともいえる奈緒の存在が、この映画を救っていました。小さくておとなしくて、ちょっと不思議で。オーバーサイズの服を重ね着して、頭にはニット帽という完全防備。ふにゃっとした笑顔と、表情の変化と、微かな陰(かげ)。そして圧倒的なピュアネス。佐久間由衣を食っちゃっていて(と大江戸は感じました)、本作は「奈緒を見る映画」になっておりました。この子が愛おしくなるのです。
彼女たちの友人のパッとしないメガネ男子が、小日向星一。文世さんの息子さんだったのですね。『翔んだカップル』の時の尾美としのりみたいに、ネガティブ・オーラのある個性なのでした。
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