「奇跡」:わたしまけましたわ #奇跡 #カールテオドアドライヤー #ドライヤーの奇跡 #映画奇跡
シアター・イメージフォーラムで始まった特集上映「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」で、まずは『奇跡』(1955年)を観ました。モノクロ・スタンダードサイズです。実は小生がドライヤー作品を観るのは、初めてのことです。昔はミドルネーム抜きで、カール・ドライヤー(またはドライエル)って言われてましたよね。カールとドライヤー…美容師さんみたいです。
映画史に残る名作とは知っております。こういうのを高く評価できると、カッコイイだろうなあとも思います。でも、ダメでした。久しぶりに「手に負えない」無力感を抱きました。決して「難解」だとは思わないのですが、どうにもこうにも良さがわからないって感じ。その昔映画を観始めた頃にはそういうこともしばしばありましたが、こういうのって長いこと忘れていた感覚です。自分が進歩したから、そう思うことがなくなったのかと思っていましたが、そうじゃなくってそういう映画がほぼなくなったのでしょうね。
地味な家族の物語。ゆったりとしたテンポ。ある意味バカみたいなクライマックス。これらが舞台劇みたいなトーンで描かれます。うーん、面白くないなあ。宗教的過ぎて、うまく受け止められないのかもとも思いました。理解しようと努めたんですけどねえ。クライマックスもちょっと真剣に受け止められないというか、ギャグに見えてしまう不信心者です。 でも大江戸が何と言おうと、映画史に残る名作なのです、きっと。 負けました(たぶん)。わたしまけましたわ(回文)。
(以降ネタバレあり) それにしても、昔の出産ってまさに命がけだったんですねえ。そして、母体を守るために赤子を4つに切り分けたりしちゃうわけです。もちろん台詞でわかる事柄なんですけど、いやー、怖い台詞でした。
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