「悪なき殺人:偶然に頼り過ぎでは? #悪なき殺人 #ミステリー映画
映画『悪なき殺人』は、ルックや雰囲気的にはフランス版『ファーゴ』といった趣きですが、観てみるとだいぶ違いますね。ユーモアがほとんどないし、いろいろツッコミたい所も多い作品です。
5人の登場人物それぞれの側から事件を描き、徐々に全貌がわかっていく仕組み。ミステリーとしては、まあまあ良く出来ております。進行するにつれて、だんだんと「ああ、そういうことね」「これは実はこうだったのね」と分かって来るあたりは悪くありません。しかしながら、話を成り立たせるためにかなり無理してるなあと感じる所もあって、そこはちょっと興ざめですね。
(以降ネタバレあり) 最大の無理は、あの男の目の前にあの女が現れるという偶然。いくら何でもそんな偶然を軸に物語を作っちゃっていいの?って思っちゃいますよね(本作の日本版キャッチコピーは「人間は『偶然』には勝てない…」なんですけど、だからってねえ…)。濱口竜介の『偶然と想像』を観て、勉強していただきたいところです。 それと、殺人自体もちょっと唐突というか、普通殺しまではしませんよね。更には、なんであんな所に死体を置きっぱなしにしたの?とか、いろいろと釈然としないのです。
凍てついたフランスの雪国から、終盤に至って突然コートジボワールに飛んで…というあたりは、ネット時代ならではのワールドワイドな飛躍と広がりで、いいんですけどねえ(観ている方も、寒くて重苦しい空気から一気に解放される感じです)。
ラストは、なんか落語のサゲみたいで嫌いじゃないですね。
| 固定リンク
« 「マトリックス レザレクションズ」:面白くないなー #マトリックス #マトリックスレザレクションズ #変な日本 | トップページ | 今日のいたずら17 #今日のいたずら #アイロン台でオバQ #オバケのQ太郎 »


コメント