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2022年2月15日 (火)

「三度目の、正直」:不安で不穏で居心地悪い    #三度目の正直 #映画三度目の正直 #野原位

1_20220215133001 映画『三度目の、正直』は、濱口竜介監督の『ハッピーアワー』や黒沢清監督の『スパイの妻』の脚本家として知られる野原位(ただし)の劇場用初監督作品。うーん、とにかく居心地の悪い作品でした。

これはきっとこの監督(脚本は野原と主演女優・川村りらの共作)の個性なんでしょうねえ。不安で不穏でひりひりした感覚が好みなのでしょう。大江戸はその逆なので、乗れないのです。(こう言っては何ですけど)そもそも主演の川村りらの顔が、何か「嫌な感じ」を観る者に突きつけて来るのです。

一方で、もう一人重要な役を演じるのが川村と『ハッピーアワー』で共演していた出村弘美。彼女の顔は安心や安らぎを与えるタイプなので、その対照が生きています。しかしこの人がだんだん壊れていくあたり、カサヴェテス的であり(実際、野原監督はジョン・カサヴェテスの『こわれゆく女』を意識したのだそうですが)、ちょっと濱口竜介の『寝ても覚めても』的でもあります。

小林勝行さんという本職のラッパーが、ラッパーの役を演じているのですが、この人の「困ったちゃん」感がリアルにハンパないのです。割とまともな人にも見えながら、才能もなく妻を搾取して追い詰めてる「勘違い男」の小人物感がじわじわと迫って来ます。まあ、それは脚本の意図するところなのでしょうけれど…。 そこらへんも、そしてメインの話である主人公と記憶喪失の男の子のあれこれも含めて、野原位の描こうとしている世界は、辛く厳しく希望がないものです。黒沢清は本作を観てのコメントで「希望もそこにある」と書いておりますが、大江戸にはそう思えませんねー。ちょっと次回作を観る気が失せるような個性なのでした。

 

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