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2022年2月28日 (月)

「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」:こねくり回し過ぎ    #ザユナイテッドステイツバーサスビリーホリデイ #ビリーホリデイ

1-2 映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』は、そのタイトルが示す通りの作品。ザ・ユナイテッド・ステイッツは、イコールFBIのこと。『奇妙な果実』を歌って黒人へのリンチに抗議するビリー・ホリデイを、FBIが術策を使って投獄したり追い詰めたりしていく。結果的にそれがビリーの早逝(没年46)につながったというライフ・ストーリーです。

FBIは、主に麻薬の面でビリーを狙い撃ちにしていきます。でもまあ、実際に麻薬漬けなんだからしょうがない。当世日本のコンプライアンスからいけば、逮捕されて当然、つぶされて当然って感じではあります。でもこの時代のミュージシャンや芸能関係者の間では、かなりの確率でジャンキーは存在していたはずなので、やはりあの歌を歌わせないための狙い撃ちだったと考えるしかありません。

ビリーを演じたアンドラ・デイは歌手であり、演技初挑戦なのだそうですが、堂々たる役者っぷりです。歌う姿も堂々と、美空ひばりのようでした。

でも、作品はあまり面白くはありません。暗めで重いのはしょうがないとして、なんか物語をこねくり回し過ぎてる感じで、ストレートに進む力強さに欠けるのです。もっとシンプルに、直線的に描いた方が効果的だったのではないかなあ。あと(史実に忠実なのかも知れませんが)ビリーのキャラクターが「正義」の側で描かれていないので(悪でもありませんけど)、FBIとの対立が生きてこないのです。脚本の計算違いですよねー。

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