「前科者」:地味メガネvs.鼻汁びよーん #前科者 #保護司の映画 #有村架純 #森田剛 #鼻汁びよーん
映画『前科者』は、保護司という珍しい分野に光を当てた作品。保護司はやはり中高年の方が中心で、若い女性の保護司というのはほとんどいないそうですが、ある意味「らしくない」有村架純が地味メガネ姿で奮闘しております。有村さん、ビリギャルから保護司まで振れ幅大きいっす。
マンガが原作で、WOWOWでドラマ化もされているそうですが、予備知識など何もなくてもOKでした。『あゝ、荒野』の岸善幸監督が、ごく普通の癖のない映画作品として作り上げています。人間ドラマにミステリー要素をミックスさせて、社会派寄りのエンタテインメントに仕上げています。傑作にはならなかったけどね。
保護司ってどういうものかの勉強にもなりました。無報酬の非常勤国家公務員なんですってね。本作の有村さんも、コンビニのバイトで生計を立てております。いやー、無報酬で色々と大変そうな役割ですから…ホントえらいと思います。そういう仕事をやってくださる方がいることによって社会が成り立っているのかと思うと、頭が下がります。大江戸なんか、絶対そんなことできません。
有村架純をはじめ役者たちがなかなか良いですよ。やけに危ない感じの若葉竜也。しばらく石橋静河だと気づかなかった(いつもとイメージが違い過ぎる)石橋静河。とっても味わいの出て来たマキタスポーツ。またもや巧いリリー・フランキー。 そして、とても地味老けで役作りをした森田剛。クライマックスでは、異常な量の鼻汁や涙を流しております。それにしても、熱演の証としての「鼻汁びよーん」って、ここ数年やけに増えて来ました。昔は、見苦しいから、カッコ悪いから、そんなことする人はいなかったんでしょうけれど、誰かが初めてからは「わかりやすく名演技に見える」からか、いろんな人がやってますよね。本作の森田剛は、鼻汁びよーんの後に鼻ちょうちんまで作っての熱演です。そういえば、前半に森田の牛丼弁当から「シラタキびよーん」のシーンがあったのですが、それと呼応してますよね。なんでなのかは知らないけれど。
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