« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月31日 (木)

「ニトラム」:暴発へのカウントダウン    #ニトラム #銃無差別乱射事件 #ケイレブランドリージョーンズ 

1_20220331221601 『ニトラム』は、オーストラリアの銃無差別乱射事件の犯行までの日々を描いた劇映画。静かに、淡々と、青年(犯人)と家族と周囲の人々をじっくり描いています。発達障害で「普通」のコミュニケーションが取れない主人公と、彼を攻撃したり、軽視したりする人々。その空虚。

丹念に人間に寄り添って、あたかもドキュメンタリーのように彼の外面と内面を描写していくのですが、視線はとにかくニュートラル。冷酷な観察者の視線と言えるものかも知れません。すべてが端正な映画と言えると思います。

そんな中、役者もみんな低い温度で凄い演技を見せています。主人公を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが各方面から高い評価を得ているのは納得できますし、その他の人々もそれぞれに凄いのです。でも、やはり母親役のジュディ・デイヴィス(久々に見ました)がインパクト強かったですねえ。今年で67歳だから、撮影時にはもう少し若かったのでしょうが、年以上にシワシワばあさんになっちゃいました。

(以降ネタバレあり) 結局最後まで犯行シーンを映し出すことはなく、静かに幕を下ろす映画です。そこから立ち上がってくるのは、何とも言えないやるせなさ。人間って…。

そして銃社会の恐怖。当時はゆるゆるで、こんな主人公でも簡単に多量の銃器を購入できていたという恐ろしい事実。そりゃあ、事件も起きるでしょうよ。「キ××イに刃物」ですもん。でも主人公はなぜそこまで追い詰められてしまったのか? 根の深い問題ですし、人間の心は計り知れませんねえ。

| | コメント (0)

2022年3月30日 (水)

「おそ松さん」:ドイヒー映画史に残る怪作    #おそ松さん #映画おそ松さん #SnowMan #ドイヒー映画

1_20220330231301 映画『おそ松さん』は、ドイヒー映画史に残る怪作でした。とにかくSnow Manの9人=六つ子+3人で、「おそ松さん」実写版をやっちゃえ!というワンアイディアの企画。しかも顔が違うのに髪型だけ揃えて、あとは「同じ顔という設定」っていう説明で成立させちゃうという強引な開き直り。まあ、それがいい方に出ればいいんですけど…

はい、悪い方に転びましたー(笑)。 序盤こそはアニメ版のようなちゃっちゃとしたテンポの良さで進めていくのですが、中盤以降、グダグダの沼×6人分にはまっていき、トト子ちゃんやチビ太やイヤミが叫ぶように、「早く終わらせてくれー」と思ってしまいます。終盤などはもう、どうでもいい物語のこじらせ&ひねり倒しが延々と繰り返されるので、「自分はいったい何を見せられているんだろう」って気になってしまいました。はぁはぁ…。

Snow manも(特に六つ子を演じたメンバーは)かなりの無理芝居を強いられていましたが、それよりもぶっとんだのはイヤミ、チビ太の造形。マンガそっくりに巨大な出っ歯をつけたり、ハゲヅラをかぶったり、とにかく「寄せて」いるんです。チビ太の頬の三本線まで顔に描いちゃっているんですもん! 学芸会かっ!? ある意味、凄い開き直り方です。

それでもって、このチビ太を演じるのが桜田ひより! 事務所的にはこれでいいんでしょうか??  高橋ひかるのトト子も、イメージダウンなんじゃないでしょうか? そして、榎木孝明さんが終盤振り切っちゃってました。というか、これで良かったのでしょうか? うーむ。

これで111分もあるってのもねえ(それ以上に長く感じたけど)。バラエティのコント集みたいなもんだから、1時間半で十分です。観終わって、変な疲労を感じました。でもまあ、『デビルマン』のように後々語り草になる映画だから、劇場で観といた方が自慢できると思いますけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

中部電力とカーリング世界選手権(女子)    #カーリング世界選手権 #カーリング #中部電力 

Dsc_0317_copy_725x450
カナダで開催されていたカーリング世界選手権(女子)はスイスの優勝、韓国の準優勝で幕を閉じましたが、毎日ほとんど午前中にやっていたので、結構録画して、帰ってきてから早送りを織り交ぜて見ておりました(まあ、1試合2時間3-40分ぐらいかかるし、相手の投げるところとか、何ならお互いの1-2投を飛ばしても、まあまあ試合はつかめますのでね)。

12チームの総当たりリーグで6位以内に入れば、決勝トーナメント進出。で、残り2試合で日本(中部電力)は3チーム並んでの5位で、残りの相手が強豪スイスと韓国というギリギリのポジション。 ってところで、チーム5人中の2人がコロナ陽性判定となってしまい、スイス戦はなんと3人で戦うことになったのです!

3人で4人分やるんだから大変です。一人目が本来二人目の第1投までを投げて、二人目も3投。スキップの北沢だけはいつも通り2投だけ。そして、スイープの方はファーストの石郷岡にめちゃくちゃ負担がかかって、自分で投げた石も含めて全部掃かなきゃいけないハードさでした。もう3-4エンドぐらいから、かなり息が上がっていて、マイクからハアハア声が聞こええて、かなりかわいそうでした。しかもこの試合の日本はエチケットとしてマスクつけてプレイしていたので、よけい辛そうでした。

Dsc_0320_copy_732x450
案の定大きな点差がついて、6エンドが終わった段階でコンシード。そして最終の韓国戦は結局棄権となり、7位で大会を終えました。もちろん誰を責めるわけにもいきませんが、コロナがなければと悔やまれる敗退でした。

でも中部電力は大会を通して、スキップの北沢以外の4人を試合ごとに一人二人入れ替える(ターンオーバー)という特殊な戦術。カーリングの場合、ほとんどは5人目の選手は大会を通して出場できないことが多いだけに、相当珍しいことです。それだけポリバレントな選手が揃っているんですよね。ただ、ショットの成功率はさほど高くなく、特にサードとフォースの成功率が低かったために勝ち切れない試合も多くありました。アイスも難しかったように見えましたが、北沢にミスが多過ぎましたもんねえ。北京オリンピックでのロコ・ソラーレの記憶と比較しちゃうと、どうしても物足りなく感じてしまいました。

とはいえ、いつも言うように大江戸は本橋さんが投げなくなって以降のロコ・ソラーレは応援していないので(マシュマロマン藤澤が好きではない)、今回の中部電力の健闘には拍手を送りたいのです。そして5月には日本選手権で、北海道銀行フォルティウスがロコ・ソラーレと当たるそうなので、そっちも楽しみなのです。

 

 

| | コメント (0)

2022年3月29日 (火)

日本1-1ベトナム:支持しない=92%の森保采配    #ワールドカップアジア最終予選 #サッカー日本代表 #日本対ベトナム #森保やめてくれ

FIFAワールドカップ・カタール大会への出場を決めた日本が埼玉スタジアムに凱旋しての最終予選ラストマッチ=ベトナム戦。今日は地上波(テレ朝)ありましたし、埼スタは全席販売OKになって4万4千人入ったというのに、あまりにも残念なドローになってしまいました。後半、吉田麻也の得点以外にも、田中碧や上田綺世がネットを揺らしたんですけどね(南野のハンドと、オフサイドで、どちらもノーゴールでした)。

ここでグループ1位通過しておくことが重要なのは、面子の問題だけじゃなくて、W杯の対戦相手を決める抽選会で、ポットBに入れるかCなのかで対戦相手の強さが大きく変わるので、大きいんですよ。まったくもう。

オーストラリア戦から、先発9名を代えて来たのはいいんですよ。でも、だったらなぜシュミットや谷に機会を与えずに、今更(わかりきってる)川島(39歳)を出したの? GKはなかなかチャンスがないのに、やっぱりこういうのが森保監督にがっかりする所なんです。

Dsc_03222 それにしても、ベトナムに先制されちゃうし、前半のうちに同点にできないし、後半に吉田が同点弾を決めてからも、あれだけ攻めておきながら最後まで2点目が奪えないし。もう、「あーあ」としか言いようがありません。逆に、埼スタにかなりの数が来場していたベトナム人サポーターは大喜び。声出し応援NGのはずなのに、すごい大声援でしがた(TV越しでもわかりました)。

試合後にYahoo!のサイトで、「(ベトナム戦に関してではありますが)森保監督の采配を支持する?」というアンケートの中間結果を見ると、「支持しない 92%」でありました。これが民意というものであります。 何度も言いますが、前回の出場決定後にハリルホジッチを切ったのだから、今回だって監督を代えてもいいんですよ、田嶋さん。でも絶対代えないのはわかってますけどね…。

試合後のセレモニーでも、森保さんは妙に話が長い割には内容が薄かったけど、キャプテン吉田は、ロシアーウクライナの戦争に言及して、素晴らしいこと言ってました。さすがですね。

 

| | コメント (0)

2022年3月28日 (月)

アカデミー賞雑感    #アカデミー賞 #オスカー #ドライブマイカー #濱口竜介 #ウィルスミス

アカデミー賞が発表されましたね。ネットや新聞で記事を読んだり、YouTubeで受賞式やインタビューの動画を見たりしただけなのですが、今年は『ドライブ・マイ・カー』が作品賞をはじめ4部門にノミネートされたという日本映画史上初の快挙で、愉しさもひとしお。

で、獲りましたね、国際長編映画賞。『おくりびと』以来13年ぶりとのことですが、いや、お見事。ノミネートされただけでも凄いことですが、勝っちゃいました。濱口竜介監督が英語(一部日本語)でスピーチしちゃいました(ただ、その全長版の動画は見つけられませんでしたけど)。ま、大江戸は昨年のトップテンから落としたぐらいですし、濱口竜介の最上の作品とは思っていませんが、それでも誇らしいことです。おめでたいことです。それにしても三浦透子はなぜ行けなかったんでしょう? もしNHK大河のためとかだったら、そりゃないだろーって思っちゃいます。映像業界に身を置く人なら、万難を排して彼女をこの受賞式には出させてあげないと!

作品賞が『コーダ あいのうた』だったのは、うーん、違いますよねー。悪い作品じゃないけれど、オスカーの作品賞かっていうと、それは違うんですよねー。きっと、ネトフリの『パワー・オブ・ザ・ドッグ』には入れたくなかった人たちが多かったんでしょうねえ。大江戸も「配信は映画(館)の敵だ」人間の一人なので、その気持ちはよくわかります。だったら、『ドライブ・マイ・カー』にもチャンスがあったろうに…。そして、『コーダ』と聞いて幸田シャーミンを思い出す小生は、古い人間です。 あれ? でも、ジェーン・カンピオンが監督賞を獲ったのですから、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が完全に拒否されていたわけでもないんですよね。まあ、いいや。

※とか何とか書いてたら、実は『コーダ』ってアップルTVの配信作で、こっちが史上初になっていたのでしたー。しまったあー。

そして、オスカーの歴史に残るであろう、あのウィル・スミスがクリス・ロックを殴った場面! 不鮮明な動画を見る限り、胸元を殴ったように見えたのですが、「平手でビンタ」としている記事が多いですね。そして、その後のウィルのF-ワード連発。動画だと「ピー」音が入ってるのが多かったけど、生放送では大変な事故になってしまっていたわけです(すぐに音声が消えたそうです)。なぜこうなったかを知らない人は、自分で調べてくださいね。でも、この事件・・・からのウィル・スミス主演男優賞受賞だったわけなので、それも凄いこってす。

そんなこんなで終わったようですが、大江戸の不満は美術賞が『ナイトメア・アリー』じゃなくて『DUNE デューン 砂の惑星』だったこと。でもいつも思うけど、日本アカデミー賞みたいにほぼ全編不満だらけでストレスになるっていうようなことがなくて、何よりです。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022年3月27日 (日)

「ナイトメア・アリー」:美術と映像に驚嘆    #ナイトメアアリー #ギレルモデルトロ #シェイプオブウォーター

1_20220327224801 映画『ナイトメア・アリー』は、ギレルモ・デル・トロ監督が『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー作品賞を受賞して以来初めての監督作。本作もオスカーの作品賞にノミネートされました。2時間30分、堂々の古典的ノワールです。

見世物小屋の禍々(まがまが)しさと田舎の匂いでいっぱいの前半、1930年代アメリカの都会のリッチな魅力にあふれた後半。どちらもテンポ良く進行し、物語の面白さで魅了してくれます。だから、長めの上映時間があまり気になりません。でも、終始不穏な気分にさせられますけどね。

ギレルモ・デル・トロ独特のクセの強さ、そして物語の持つ暗い胸騒ぎ、終盤のけっこうヴァイオレントな描写など、『シェイプ・オブ・ウォーター』や他の監督作との共通点も多いですね。苦手な人もきっと多いことと思います。

アクの強い役者たちが、それぞれに魅力的です。ブラッドリー・クーパーの「結局は小物」感がとても生かされてます。一方で、ケイト・ブランシェットの彼を軽く上回る悪女感はさすが。ルーニー・マーラの可憐さとの対比もなかなかです(そういえば、ケイトとルーニーは『エデンより彼方へ』の2人でしたね)。あと、すっかりおばあちゃんになったメアリー・スティーンバージェンも出ておりました。

そして美術と映像が見事。後半のアールデコ尽くしには魅了されますね。ケイトの心理学者の事務所なんて、ゴリゴリのアールデコ+ロールシャッハ・テスト的な図柄ですもん。衣装も含めて、高いレベルの美意識が感じられる仕事となっておりました。サーカス小屋の美術、大金持ちの屋敷の美術など、どれも感嘆してしまいます。大江戸的には、これがオスカーの美術賞を取らなかったら何が取るんだって感じです(発表は明日ですね)。

あのラストは初めのうちから、「ああ、こういうラストが待ってるんだろうなあ」と思った通りでした(ひねた映画ファンになると、読めちゃいますよね)。いずれにしても、こういう上質な大人向けのエンタテインメント作品がめっきり減っている現在、とっても貴重だと思いました。

 

| | コメント (0)

2022年3月26日 (土)

湘南、ルヴァン杯で3連勝ならず    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #ルヴァンカップ #東京湘南 

Dsc_0309_copy_930x576 久々のルヴァンカップ観戦。味の素スタジアムでのFC東京vs.湘南ベルマーレです。

ここは容れ物が大きいので、いまだに1席飛ばしの市松模様で座席販売を行っていますが、いずれにせよ6,829人の入場者ではかなりスカスカな印象でした。でも、レモンガススタジアムだと全席販売にしちゃってて、狭い座席にキツキツな感じなので、このスカスカがうらやましいんですけど。

Dsc_0312_copy_1024x576 湘南のサポーターたちも、ここではハリセンが使えないので、手拍子の応援。 それはそうと、試合前のFC東京恒例の「You'll Never Walk Alone」ですが、今は一緒に歌えないので、スピーカーで録音した歌を流すのみなんで、あの退屈な時間がますますもって、救いがたい感じになっておりました(あれ、もともと曲調もスローすぎてねえ…)。

Dsc_0310_copy_943x576ルヴァンなんでお互い格落ちのメンバーですが、湘南の場合はレギュラー組とサブ組にそんなに大きな差はありませんから。一方の東京も、今日は先発にブラジル人を使わず、日本人ばかりでしたから、いい勝負です。

Dsc00124 というわけで、むしろベルマーレが押し気味に試合を進めていたのですが、いつも通り決定力がなく、ゴールを割れずにいるうちに、変な形で先制されてしまいます。そして後半には「早く同点にしとこう」と攻める中で、シュートがDFに当たってコースが変わり(そうでなきゃGKが取れていた)、2点目を失ってしまいました。

Dsc00127 その後、池田がステキなゴールを決めたのですが、そしてその後もチャンスがないわけではなかったのですが、最終的には2-1で負けてしまいました。

ただ、今日の先発にはこの冬の高校選手権で得点王に輝いたルーキー=鈴木章人、途中交代でスイス帰りの若月大和に、やはり高卒ルーキーの松村晟怜(せれ)といった、プロ初出場や今季初出場の選手が登場しました。ほかにも、まだ出場経験の少ない福島隼斗が先発したり、舘幸希が3センターバックの真ん中をやったりと、ルヴァン杯ならではのテストをいろいろ試してました。これが何か月かのちに実を結ぶのだと信じて、ちょっとだけ気長に待つことにいたしましょう。 それにしても、勝ち試合見てーなー。

| | コメント (0)

2022年3月25日 (金)

どうした、バター? その2    #バター #クランキーじゅわっと発酵バター #ガーナもっちりバターケーキ #レーズンバターサンド風チョコ #バター舐めたことないでしょ飛ぶぞ

Dsc_0301_copy_800x424 せっかくバターを使っているのに、バターの魔法を生かせずにいるガッカリなお菓子の話を少し前にいたしましたが、今回はその続編です。相変わらずバターを生かしきれず、苦戦しております。

(前回のはこちら↓  )

どうした、バター?    #バター #バター焼いちゃった #アップルバター #バターチョコにきゅんです #かじるあまおう苺バターアイス #発酵バターアイス: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

まずはロッテの『CRUNKY じゅわっと発酵バター』です。発酵バター4.0%使用ってことで、「サクサクじゅわ~」なんだそうです。キャッチコピーは「背徳感を丸かじり」。すごいですね。バターをたっぷり使ったスイーツなんで、カロリーが異常に高そうであるがゆえに「背徳感」なんでしょうか? でもこの1枚(45g)で259kcalと、特段高いわけでもありません(ちなみにザ・定番の板チョコ「明治ミルクチョコレート」1枚は50gで279kcal)。 で、まあまずくはないけど、特に「バターだあー。うめー。」となるような代物ではありませんでした。発酵バターの濃厚さ、ゴージャスさまでは伝わって来ませんね。

 

Dsc_0258_copy_800x554 次のご紹介は、またもロッテから『ガーナ もっちりバターケーキ』。うん、確かに食感はもっちりしております。噛むときに、「もちっ」というか「もにゅっ」というか、そんな噛み心地がいたします。ちょっと気持ちいい。でも、バターケーキとは言っても、それほどバターが立っていないんですよねー。なので「まあまあ」止まりです。

 

Dsc_0303_copy_534x8002 そして、セブン&アイの『レーズンバターサンド風チョコ』。ん? レーズンバターサンド風? レーズンバター風じゃあいけないんですかね? ああ、パッケージをよく見ると左上にあるレーズンバターサンド、あれをイメージしてるわけですね。それなら納得。でも、おいしいかと言われると、ちょっと期待はずれ。やっぱり、もっとバターが香らないとねえ。

 

Dsc_0302_copy_554x6832 で、最後にこいつ。カンロの『バター、舐めたことないでしょ、飛ぶぞ。』。かなり奇を衒(てら)ったネーミングです。でも、なめたけど飛べませんでした。「北海道でつくった発酵バター使用」ってことですが、まあ確かにバターっぽい塩味は感じられるのですが、どうせならもっと濃厚なものを作ってほしかったなあ。なめてるだけだと味が希薄で、ついつい噛んでしまいます。このコンセプトなら、ソフトキャンディにした方が正解だったのでは?

 

てなわけで、バターを使ったお菓子は、スランプが続いております。やっぱりバタークリームケーキに勝るものはないんでしょうかねえ。

 

| | コメント (0)

2022年3月24日 (木)

日本、カタールW杯出場決定!!    #サッカー日本代表 #オーストラリア対日本 #三苫薫

Dsc_0300_copy_1024x587_20220324220101

サッカー日本代表のワールドカップ・カタール大会出場が決まりました!  7大会連続で、最終予選のラストマッチ=ベトナム戦を残しての決定です。まずはめでたい。あの悲惨な(最終予選の)出だしから、よくここまで持ち直したもんです。最後のベトナム戦に勝てば、結局B組1位通過ですもんね。

今日のオーストラリア戦(アウェイ)は、なんか変な試合でした。前半、テニスのラリーみたいに攻守が目まぐるしく入れ替わって、ある意味雑な試合になるとは思いませんでした。普通あそこで先制点が取れるだろ、日本…って感じでしたが、まあ、失点しなかったのが儲けものでした。 後半は修正して、バランスの良い戦い方。交代で入った上田綺世も良かったですが、84分から入った三苫薫が2ゴールで、全部持ってきました。

それにしても、1点目は(守田~)山根の頑張り~三苫の嗅覚と決定力というフロンターレつながり。2点目は、サイドでキープかなあと思わせといての見事なドリブルからのシュート! しびれますね。こういう個人技の達人が、日本には絶対必要なのです(でも、これまではいなかったのです)。

フロンターレ関係者は、今日も多かったですね。先発で、守田、田中碧、山根、板倉。交代で三苫。出場しなかった選手の中にも、谷口や旗手の顔がありました。まあ、ベルマーレ関係者も、遠藤航、山根の先発組に加えて、勝利の後に出て来た谷晃生と、3人いるのですけどね。

これで、なんだかんだ森保一監督は株を上げたのでしょうけれど、大江戸はやっぱり不安です。全大会で予選を突破したハリルホジッチを本大会前に代えたぐらいなんだから、今から代えてもらいたいぐらいです(田嶋氏は絶対そんなことはしないでしょうが)。今日の長友、浅野先発とか(案の定、長友は早々にイエローもらう)、三苫投入の遅さとか、勝てたからいいようなものの、疑問は常にあります。でも、DAZNの解説の岡田武史さんは、「批判ばかりしている人は、成長しない」って言ってたから、「ちぇっ」と思いながら、今日ばかりはおめでとうございます!と言っておきましょう。カタールの本番では本領を発揮してくださることと、信じております。

 

| | コメント (0)

2022年3月23日 (水)

「ブルーサーマル」:実写化希望    #ブルーサーマル #グライダー #つるたま

1_20220323230201 映画『ブルー・サーマル』は、大学の体育会グライダー部を舞台にしたアニメーション(マンガが原作)。なかなか目の付け所が良いですね。ちなみに「ブルーサーマル」とは、青空の下で発生する上昇気流のことだそうです。予告編を見て、あまりにもブルーの大空が美しく気持ち良かったので、観てしまいました。

主人公の1年生女子「つるたま(都留たまき)」が、やることなすことドジなようでいて、実は全てうまく行ってしまうという王道ストーリー。それにしても、モテすぎ、うまく行きすぎ、大した苦労無さすぎです。ま、大江戸は主人公が辛い目、酷い目に遭う物語は嫌いだから、いいんですけど…。

空の描写はやっぱり美しかったし、多様でした。そして、グライダーの滑空感も期待通り。物語はとんとん進むし、決して不幸が待っていたりはしないし、軽いお楽しみとしては十分に存在価値のある作品です。そして、学生気分、部活感がしっかり出ているのも、悪くありません。

これ、そのままの脚本で実写版で作れると思いますし、実写の空やグライダーの滑空を見てみたいと思いました。そうすると主人公は(「小デブ」じゃなくなっちゃうけど)浜辺美波でしょうね。

| | コメント (0)

2022年3月22日 (火)

「湖のランスロ」:モンティ・パイソンですか?    #湖のランスロ #ロベールブレッソン #モンティパイソン

1_20220322221101 映画『湖のランスロ』(1974年)は、ロベール・ブレッソンがアーサー王伝説を映画化したもの。もちろん離される言葉も全部フランス語。ってことはですよ、中国で中国語をしゃべる侍たちの時代劇を作っちゃったみたいなもんですよね。それって、どうだろ? とは言っても、日本だって三國志の面々が日本語をしゃべる『新解釈・三國志』とか『キングダム』とか作ってるんだから、えらそうなことは言えませんが…。

冒頭いきなり、甲冑を装着した騎士が首をぶった斬られたり、血が噴き出したりといった描写が出て来て、「え? ブレッソン映画なのに」と、ちょっと驚きます。まあ、中世ってのは血なまぐさい時代ですから、これはこれでアリなのでしょう。でも、その冗談みたいなテイストが、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年)を思い出させたりしてくれました。もしかしたらだけど、テリー・ギリアムたちが、このブレッソン作品に触発されて作ったりしたんじゃないかなあ? 「これはやっぱり俺ら英国人が作んなきゃダメでしょ」ってんでね。甲冑の騎士が手とか脚とかどんどん斬られちゃう場面なんか、本作のパロディっぽいと思うんですけどねえ。 もしかしたら、ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』(1981年)までもが、本作に触発されてたりしててね…?

てなわけで、『たぶん悪魔が』よりもずっととっつきやすくて、興味深かったです。相変わらず、観る人に普通にわからせようなどとは微塵も考えていないブレッソンだけに、何がどう転んでどうなったのかが、ほとんどわからないのですけどね(笑)。

音響効果が見事です。甲冑の金属音や馬の鳴き声に始まり、足音、旗がたなびく音、弓矢を射る音まで、実に印象的でした。 そして、馬上槍試合のシークェンスで、何人も何人も同じ順序で、バグパイプ(?)が吹かれて、旗が上がって、音だけの決闘が行われて…、なんか笑えました(これもまたモンティ・パイソン的)。

部分部分のアップが多くて、全体をわかりやすく写していないあたりもブレッソン。そしてラストの唐突な断ち落とし方も、『少女ムシェット』や『たぶん悪魔が』に共通するブレッソン流儀なのでした。

| | コメント (0)

2022年3月21日 (月)

「たぶん悪魔が」:顔が少女マンガの人の苦悩    #たぶん悪魔が #ロベールブレッソン #アントワーヌモニエ

1_20220321222301 映画『たぶん悪魔が』は、ロベール・ブレッソンの1977年作品の日本初公開。ここのところ、ドライヤーだブニュエルだブレッソンだと、映画史上の名監督のリバイバルや初公開が増えていて(更にはハリウッド・ミュージカル特集とかも)、良いことだと思っております。ただねえ、この作品に関しては、なぜ今まで公開されなかったのかに納得がいくような…。

とにかくつまらなくて、眠気を誘われるんです。売りは、ティモシー・シャラメにビヨルン・アンドレセンをまぶしたような美青年が主人公ってことでしょうが(お尻ヌードまでありましたが)、大江戸の眠気はそれでは醒めなかったのであります。それにしても、この人(アントワーヌ・モニエ)、顔がまんま少女マンガです。それはそれは見事です。640

環境問題とか現代社会に通じる問題意識をこの頃から大きく扱っていたなんて、随分と意識高い系ですね。でも、それや何やで死を選ぶなんてねえ…。主人公の考え方に全然共感できない、いや、理解できないので、この映画にも全くのれませんでした。あんな顔を授かったんだから、苦悩しなくてもいいのに。こういうのが多かったから、昔のフランス映画って苦手だったんですよねー、大江戸は。

でも93分なので苦痛の時間は短かったし、’70年代パリのファッションや雰囲気がおしゃれではありました。

 

 

| | コメント (0)

2022年3月20日 (日)

「猫は逃げた」:こちらもメッチャ面白い    #猫は逃げた #愛なのに #今泉力哉 #城定秀夫

1-1_20220320234101映画『猫は逃げた』は、今泉力哉×城定秀夫のL/R15プロジェクト第1弾(のはず)2作のうちの1本。今泉脚本×城定監督の『愛なのに』がメッチャ面白かったのですが、城定脚本(実は今泉もクレジットされています)×今泉監督の本作も、ほとんど同じぐらい面白かったです。でも、こちらの主要登場人物は4人、『愛なのに』は5人、ってことで、その一人分(?)『愛なのに』の方が勝ったかもです。あ、ベッドシーンの描写も、『愛なのに』の方が勝ってましたね。

(『愛なのに』のレビューはこちら ↓ )

「愛なのに」:愛のコメディ    #愛なのに #今泉力哉 #城定秀夫 #瀬戸康史: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

両作とも会話劇の面白さを堪能できます。とにかく脚本がよく出来ているのです。ダイアローグのセンスも良いですね。こういう洗練された艶笑コメディーがようやく日本映画にも現れて来たってのは、素敵なことです。

『街の上で』の終盤の登場人物鉢合わせシーンでメチャメチャ笑わせてくれた今泉力哉ですが、本作のクライマックスとも言える4人横並びのフィックス長回しカットでは、何度もマスク越しに声出して笑っちゃいました。台詞も芝居も圧巻でした。天才だな、これ。

昨年末以降、濱口竜介の『偶然と想像』にこの2作(『愛なのに』『猫は逃げた』)を加えて、素晴らしく巧緻なオリジナル脚本の傑作が続いているわけです。うれしいですね。こういう流れが、もっとメジャー作品にまで広がって行かないかなあ。

 

| | コメント (0)

2022年3月19日 (土)

「ウェディング・ハイ」:目の付け所は良かったが…    #ウェディングハイ #結婚式映画 #大九明子 #バカリズム 

1_20220319230501 映画『ウェディング・ハイ』は、その名の通り結婚式をめぐる映画。お葬式の映画って、伊丹十三監督の『お葬式』をはじめいろいろありますけど、結婚式の映画ってありそうでなかったですよね。良い目の付け所です。

予告編では篠原涼子主演作って感じでしたが、実際には群像劇。篠原は思ったよりも中心ではなく、他の人たちも一人一人結構な比重で描かれています。ウェディング・プランナーのお仕事映画っていう目の付け所もいいんですけど、だったらもう少ししっかりと描いてほしかったですねえ。「お仕事映画」好きの大江戸としては、ちと物足りなく感じました。いや、そこを深堀して行った方が、もっと面白いものに仕上がったと思うんですよねー。

役者たちは「豪華オールスター」とまでは行かないんですけど、適材適所で納得のキャスティングができています。 監督の大九明子も、もともと娯楽職人寄りの個性なので、達者にこなしておりました。

(以降少々ネタバレあり) ただ、脚本のバカリズムが、終盤に随分なお下品ネタで引っ張っちゃいましたからねー。あれは失敗ではないかなあ。正直引きました。

一番の心残りは、高橋克実演じる部長さんの渾身の大受けスピーチ全編を聞けなかったこと。「23分かかってた」みたいな台詞があったので、それをDVDの特典につけたらみんな買うかもですね(そもそもバカリズムが、そのスピーチ全文を書いていればの話ですが)。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年3月18日 (金)

たべっ子どうぶつと久々の対面    #たべっ子どうぶつ #ギンビス 

Dsc_0257_copy_1024x576 いただきもので、すっげー久しぶりにギンビスの『たべっ子どうぶつ』をたべました。「バター味」ってことでバターも一応入ってますが、ショートニングやマーガリンも使っております。

Dsc_0255_copy_576x1024 いろんな形の動物たちが入っています。英語の勉強にもなるのがミソですね。

 

たとえばこれ、ROOSTER =おんどりですね。おんどりに見えますね。ってか、雄鶏にしか見えませんね。

でも、これPANDA(パンダ)って言われても、かなり微妙ですね。大柄な猫にしか見えないような…。まあ、でも中国語で「大熊猫」だからいいのかな?Dsc_0253_copy_576x779

Dsc_0256_copy_576x1024 で、こっちのRHINOCEROSはサイなんですが、けっこう微妙なところです。角が耳に見えちゃうんで、ちょっとブタやイノシシ(のこどものウリボウ?)っぽいんですよねー。知ってはいたけど、なかなか難しい単語でもあります。

Dsc_0282_copy_1024x576 こっちのTORTOISE=カメも、形が似てますね。スペルが難しい単語かも知れません。大江戸は知ってますけどね。書けますけどね。ふふふ。

Dsc_0267_copy_576x747 そして今回のラインナップの中で大江戸が知らなかった単語のうちの一つがこちら。PEAFOWLってなんだ?と思ったら、なんとクジャクなんですって! PEACOCKと同じってことですね。ふーん、そうなんだー。それはいいんですが、これのどこがクジャクなの??羽を閉じてる時の後ろ姿かと思われますが、これでクジャクと言われてもねえ…。

Dsc_0259_copy_1024x576 そしてもう一つ知らなかったのがこちら。MACAW。なんだ、マコーって? 香港マコー? 石野マコー? なんと、インコなんですと! うむむ、このシルエット、インコに見えます? かなりおデブなインコですねえ。

Dsc_0284_copy_880x576 いずれにしても、かなりお勉強になる、良い子のお菓子なのでした。パッケージ裏には、動物の名前の英単語一覧表が載っています。

 

Dsc_0283_copy_686x576 このパッケージがまたサービス精神たっぷりでして、なぞなぞが書いてあったり、じゃんけんまでできちゃうのでしたー。

 

| | コメント (0)

2022年3月17日 (木)

今日の点取占い317    #点取り占い #点取占い #パン食競争

Dsc_0291_copy_712x406 パン食競争では一番だ   7点

| | コメント (0)

2022年3月16日 (水)

八丁堀あたりのモヤモヤ風景    #八丁堀 #小諸そば #京華スクエア 

Dsc_0285_copy_602x881 八丁堀あたりを歩いていて、見かけたもの。

レトロな4階建てのビルが交差点の角に建っています。昔は何の会社だったのかなあ?などと思いながら、1階部分を見ると…

Dsc_0286_copy_620x602 ん? なんと、立ち食いの「小諸そば」ではありませんか! うーん、無駄にカッコイイですね。いつか入ってみたいものです(値段は同じなんでしょうね?)。

 

Dsc_0288_copy_675x602 続いて、その先の居酒屋の店先は、壁の一部が水槽になっておりました。

で、何か左の方でうねうね動いていると思ったら・・・

Dsc_0287_copy_976x602 うなぎびっしりでした。こえー! これ、うなぎ食べる習慣のない国の人が見たら、卒倒してしまうんじゃないでしょうか?って感じのうねうねでした。

 

Dsc_0290_copy_1024x602 さらにその先にあったのが、この美しい建築。角のアールがいいですね。なんでも、関東大震災後の「復興小学校」として建てられた旧 京華小学校・幼稚園の建物を、今はハイテクセンター、シルバー人材センターなどの複合施設として使っているのだそうです。

Dsc_0289_copy_602x702 現在は「京華スクエア」という名前なのですが、こんなに丸いのに「スクエア(四角)って言われてもねえ…。

 

Dsc_0291_copy_602x895 そこから新大橋通りを渡ったサイドに行くと、地味な場所に謎のガイコツ。「科学理論研究所サイエンススクール」なのだそうです。夜、前を通ると怖そうですね。

 

Dsc_0294_copy_785x602 そしてその近くには、2階建ての民家?の脇に立派な鳥居。階段上にはお社(やしろ)。

Dsc_0292_copy_602x661 よっぽど信心深い方なんでしょうか? なかなか不思議な光景であります。でも、ありがたいありがたい。

 

| | コメント (0)

2022年3月15日 (火)

「ポゼッサー」:才能は遺伝しなかった    #ポゼッサー #ブランドンクローネンバーグ #デイヴィッドクローネンバーグ #親子監督

1_20220315221201 映画『ポゼッサー』は、デイヴィッド・クローネンバーグの息子=ブランドン・クローネンバーグの監督2作目。最近はアイヴァン・ライトマン、ジェイソン・ライトマンや大島渚、大島新のように、映画監督も古典芸能や政治家並みに伝承するものになってきたんでしょうかねえ?

(第1作『アンチヴァイラル』のレビューはこちら ↓ )

「アンチヴァイラル」:ビョーキとアート: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

前作ではそれなりに才能があるのかもと思っていたのですが、この2作目でメッキがはげました。かっこつけてるけど、映画としては素人っぽいというか、一定のレベルに至っておりません。

やはりデイヴィッド父ちゃんは、ちゃんと「変態」の業(ごう)と向き合って、バカバカしさをねじ伏せるクールな熱をもっていましたよね。それに比べるとブランドンは、自分の内側にこもり過ぎちゃって、人様に訴える表現になっておりません。そして、暗すぎて、静謐過ぎて、面白くも何ともありません。美術は悪くないんですけどねえ。

偉大な父ちゃんの路線を追ったけど、やはり才能は遺伝しないよなあと思った例としては、デイヴィッド・リンチの娘=ジェニファー・リンチの『ボクシング・ヘレナ』を思い出したりもいたしました。

 

| | コメント (0)

2022年3月14日 (月)

「MEMORIA メモリア」:哲学で文学でアート    #メモリア #MEMORIA #アピチャッポンウィーラセタクン #ティルダスウィントン

1_20220314221901 映画『MEMORIA メモリア』は、タイの巨匠アピチャッポン・ウィーラセタクンが南米コロンビアで撮った新作。大江戸も『ブンミおじさんの森』や『光りの墓』を観ておりますが、それらに較べても魅力的な一作となっておりました。

魅力的になった一番の要因は、作品の柱としてティルダ・スウィントンが主演していること。(得意なポジションにいるとはいえ)メジャーな大女優の彼女が出ていることで、ともすれば「難解で退屈な」アピチャッポンのアートフィルムが、俄然ポピュラーで面白味のあるものに変わっているのです。近年とみに奇怪な役、とんでもない役が多いティルダですが、本作ではごく普通の女性を演じて、それがいいんです。大江戸のお気に入り女優の一人です。

そうは言っても、やはり理解の難しい所はあるんですよ。けれども、映像の気持ち良さ、ゆったりした時間の気持ち良さが、全編を通して我々の感覚に訴えかけてくるのです。長回しを多用した静謐でスローな映画として、タルコフスキーのテイストに近いものも感じられました。でも最終的には、現代美術作家でもあるアピチャッポンの世界になっているのです。(実際のコロンビアは蒸し暑かったりするのかも知れませんが)画面が冷涼で、いつも気持ちいい風が吹いているのです。哲学で、文学で、アートなのです。

(以降少々ネタバレあり) それにしても、ラストのあれには驚きました。え???と、唖然としちゃいますよね。

 

 

| | コメント (2)

2022年3月13日 (日)

「ザ・バットマン」:高度なデザイン&アート    #ザバットマン #バットマン #マットリーヴス #THEBATMAN 

1_20220313224601 映画『ザ・バットマン』は、『スパイダーマン』同様次々と繰り返されるシリーズの最新版。とは言え、ティム・バートン、クリストファー・ノーランの跡を継ぐのですから、生半可ではありません。今回の監督はマット・リーヴス。はい、『クローバーフィールド』や『モールス』や『猿の惑星』(リブート版第2・第3作)の、才能ある監督です。調べてたら大江戸と同じ4月27日生まれだとわかったので、ますます天才だと思えて来ました。

とにかく世界観をしっかり構築しております。このダークヒーロー=バットマンの世界、ゴッサムシティの暗く暴力的&絶望的な空気を、暗闇とアンバーを効かせた映像で、スタイリッシュに描き出します。とにかく美術がスタイリッシュで一級品です。ビジュアルのアート的な感性がAクラスの作品なのです。

だから映像を見ているだけで感心して飽きないので、176分の長尺が苦にはなりません。弱点はアクションの独自性のなさ。監督の興味が、そこにはなかったんでしょうかねえ。むしろ「復讐」にまつわる暗い心情のもつれあいみたいな部分にこそ、力が入っております。あとはバットマンと警部補(ジェフリー・ライト)とのバディ感もいいですね。

役者はみんないい味出しておりました。リドラー役のポール・ダノは、いかにも彼らしい変質者芝居で、なかなか見せてくれました。 キャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツは、猫マスクじゃなくて、目と口が見えて鼻だけ隠れるような変なマスクをしてました。あれじゃネコじゃなくて、「女ねずみ小僧」ですよね。 そしてペンギンを演じたのがコリン・ファレルだと知ってびっくり。よく化けましたねえ。でも、割と印象が弱くて、ちょっと失敗だったんじゃないかしらん。

最初と最後の「THE BATMAN」ってタイトルが、黒地に大きな赤文字でワイドスクリーンの画面いっぱいにガツンと出て(THEだけ左上に小さく)、非常にストロングな感じでした。ここらへんのデザインワークも抜かりない感じで、やはりデザイン&アートのクォリティは抜群だなあと感じ入りました。そうそう、あのアコースティックギターを使った暗い歌も、ニルヴァーナっぽくてカッコ良かったですねえ。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年3月12日 (土)

湘南、京都に勝ち切れずドロー    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対京都

Dsc_0274_copy_743x572 レモンガス・スタジアムで、湘南ベルマーレvs.京都サンガFCを観戦。曺貴裁監督が率いる京都を、監督の古巣である湘南がホームで迎え撃つという因縁の一戦。暖かな陽射しの午後3時キックオフ。

Dsc_0270_copy_883x572 2月末日まで行っていたクラウドファンディングで、目標額1億円を大きく上回る131,611,000円が集まったそうで(’20年の初回は、目標5,000万円で8,500万円ほど集まりました)、まずはめでたい。大江戸も微力ながら協力しました。

Dsc_0272_copy_1024x572 で、その後にメインスタンド前に待機している選手たちの数の多さ! これは何ごと?と思ったら、年末のJリーグ・アウォーズで「最優秀育成クラブ賞」を受賞したことの報告と御礼でした。いやあ、「ずらり」ですね。

Dsc00121 それにしても、試合開始時に20℃を超えていたようで、暖かくて何より。ベルマーレクイーンの3人も、放送部の2人と一緒にハリセンで応援です。はい、今日もハリセン配布してくれました。ハリセン応援、かなり凄かったです。

Dsc_0275_copy_1002x572 前節の浦和戦では「らしさ」をまったく出せずに消極的なプレイで完敗したベルマーレですが、今期初勝利のために絶対負けられない一戦です。そんな背水の陣のためか、前半から前へ前への積極的なプレイを見せて、京都を押し込みまくっていました。ほとんど相手陣地でサッカーができていましたし、チャンスも何度なくありました。ただ、そこを決めれないのがいつもながら。前半は0-0で折り返します。

Dsc_0279_copy_997x572 すると後半開始早々、危険な男ピーター・ウタカの個人能力にやられて失点。谷、惜しかったけどなー。しかし後半26分に杉岡→町野の見事なゴールで同点に! 

その後も激しい攻防が続き、京都が退場者を出してからの10分とアディショナルタイム7分は、湘南が猛攻を仕掛け、あと一歩でゴールをこじ開けられる所まで来ていながら、結局2点目が遠く、1-1のドローで終了しました。

Dsc_0281_copy_974x572 でも、あの猛攻って、一人多かったからというより、ウェリントンが抜けて瀬川が入ったことによってもたらされたように思えてなりません。結果論かも知れませんが、山口監督があと5分とか10分とか早く交代を行っていたらと悔やまれます。とは言え、前節とは違うチームのように湘南の良い所が出たゲームでした。これであとちょっと、フィニッシュの精度が上がったなあ(4試合終わって、まだ町野が2点取っただけですから)。勝てた試合、勝ちたかった試合でした。

Dsc00122 試合終了後に、ピッチ上で両チームの選手たちや曺監督・山口監督が言葉を交わしておりました(写真の黒ダウンは曺監督。その前が永木亮太。手前が京都の松田天馬)。まあ、ベルマーレのサポーターは常に優しいから、試合前のメンバー紹介の時も、いつものようにベルマーレ出身選手や曺さんには拍手を送ってましたもんねえ。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年3月11日 (金)

今年も微妙で、腹の立つ日本アカデミー賞    #日本アカデミー賞 #日本アカデミー賞受賞式 #ドライブマイカー

毎年、何となく見ては腹を立てている『日本アカデミー賞受賞式』(日テレ)なんですけど、今年も見てしまいました。 (昨年のレポートはこちら↓)

日本アカデミー賞の作品賞がサプライズ!   #日本アカデミー賞 #ミッドナイトスワン #Fukushima50 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

気のせいか例年よりきちんと「映画寄り」のインタビューをしてる(長澤まさみと羽鳥慎一が)ように思えました。作品賞をはじめ『ドライブ・マイ・カー』の年だったことも、悪くありません。作品賞も昨年が『ミッドナイトスワン』、一昨年が『新聞記者』だったことが示すように、以前のように邦画メジャー会社の作品が有利になる茶番状態からは、幾分進化したかのようで何よりです。

ただ、作品賞のノミニーに『キネマの神様』や『孤狼の血 LEVEL2』が入っている一方で、『茜色に焼かれる』や『偶然と想像』が入っていないあたりは、相変わらずだなと思いました。また、主演女優賞のノミニーが天海祐希、有村架純、永野芽衣、松岡茉優、吉永小百合の5人って、…凄いです。さすがは日本アカデミー賞です。有村さん以外は、普通の映画賞ではまずないノミネーションですし、テッパンの尾野真千子(『茜色に焼かれる』)が入っていないから、妙な混戦になってしまいました。でも、この中では架純ちゃんが受賞して良かったと思います。彼女らしく、ゆっくりと誠実な言葉でスピーチし、最後に(現在のウクライナ情勢を踏まえて)世界の平和を希求していたのも、心に残りました。

助演女優賞に草笛光子さんがノミネートされたのはある意味当然ですが(『老後の資金がありありません!』でお見事でした)、他の若いノミニーたちの中で違和感たっぷり。どうせなら最優秀賞獲っちゃえば良かったのに(清原果耶が獲りました)。

相変わらず俳優賞重視過ぎて、スタッフ部門の章はほとんど取り上げられず。濱口竜介監督は監督賞のスピーチがあったからいいようなものの、最後に作品賞が『ドライブ・マイ・カー』に与えられた時は、西島秀俊のスピーチしかテレビでは流れませんでした。やっぱり腹が立ちました。でも西島さんのスピーチ自体は、最優秀主演男優賞の時も含めて、真摯で映画愛に溢れた素晴らしいものでした。

そして、あの小栗旬の扮装には驚きましたが、あの場でああいう(渾身の?)ギャグはどうなんすかね? ネタもTV番組であって、映画じゃないし…。

ああ、それにしても毎年思うけど、坂上忍の(偉そうな)受賞予想トーク、いらないなー。

| | コメント (0)

2022年3月10日 (木)

「王女メディア」:芸術は不親切    #王女メディア #パゾリーニ #ピエルパオロパゾリーニ 

Medea 『テオレマ』に続き、パゾリーニの『王女メディア』(1969年)のリバイバルを観ました。こちらも初めてです。

いやー、こちらもまた芸術ですね。土着的、神話的でありながら、ちんぷんかんぷん。いろんな方のレビューを見たら、「あらすじぐらいは事前に頭に入れておくことが必須」ってな作品だったようですが、…それ早く言ってよー。映画を観る前に、事前情報をほとんど入れない小生にとっては、かなり手ごわい相手でした。てか、鑑賞後にあらすじを読んですらよくわからないのです。

まあ、ほとんど台詞がないし、決して親切には作っていない(説明をしない)ので、どういう事が行われているのかがよくわからない作品です。しかも作ってる側が、観る者の理解度など何とも思っていないので、結構眠くなってきたりもします。

その一方で、人体損壊的なグロ描写もあったりします。でも、そこまでひどい描写じゃなくて、むしろそこはかとなくおかしいような、ちょっと演劇的な描写。 そして、断ち切ったかのような突然のラストは、『テオレマ』とは違いますが、やはり観ていて呆然としてしまいます。うーん、「芸術」ってやつは…。

劇中にしばしば日本の地歌や筝曲がながれるのですが、やはり違和感ありましたよねえ。合っているとは思えませんでした。そういう変なことを堂々とやっちゃうあたりも、まさにパゾリーニ作品なのでありました。

| | コメント (0)

2022年3月 9日 (水)

「テオレマ」:懐かしき難解な芸術映画    #テオレマ #ピエルパオロパゾリーニ #パゾリーニ #テレンススタンプ

Teorema
パゾリーニの『テオレマ』と『王女メディア』が4Kスキャン版でのリバイバルってことで、まずは『テオレマ』(1969年)。

大江戸はどちらも初見なのですが、うーん、1960年代後半~1970年代前半にかけての「前衛映画」「芸術映画」のあの難解さっていうテイストですね、これは。21世紀の映画では味わえない高踏的で不親切な、孤高の映画作法なのです。

それでも前半、ブルジョワ一族の中にテレンス・スタンプが降臨して全員と関係を持っていくってあたりまでは物語も普通に展開していくので、ふむふむと観ていられるのですね。ところが、彼が一族のもとを去ってからは、かなり「自由」にハチャメチャなあれこれが起きていくので、だんだんお手上げ状態になっていきます。キリスト教的素養も必要みたいだし。「これはこういう意味で…」という解釈が追いつかなくなっていき、最後はまさに前衛。(以降ネタバレあり) 裸のおじさんが砂漠で叫ぶラストに至っては、完全に??? 笑っちゃうほど手ごわいです。ははは。  ビバ、ちんぷんかんぷん!

テレンス・スタンプがとにかくミステリアスな誘惑者として、すごいカリスマ性を発しています。先日観た『ラストナイト・イン・ソーホー』でも、かなりクセ強のミステリアスじじいを演じてました。半世紀以上も前の作品なんですねえ。

今はパゾリーニとかフェリーニとかベルイマンみたいに、完全に自分の色で染めつくした映画を作る名監督ってほとんどいませんよね。なぜなんでしょう? 映画に限らず難解な文化って、無くなりましたよね。総白痴化? 骨のあるハードなやつがちょっと恋しい気もいたします(日本ならATG映画とか)。

| | コメント (0)

2022年3月 8日 (火)

「ボブという名の猫2 幸せのギフト」:善意と幸せサイコー!    #ボブという名の猫2 #ボブという名の猫2幸せのギフト #ボブという名の猫 #猫映画

1_20220308230101 映画『ボブという名の猫2 幸せのギフト』は、2017年夏公開の『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』の続編。(前作のレビューはこちら↓)

「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」:ネコ映画の最高峰: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

前作は意外なほど良く出来た映画でしたが、本作も悪くはありません。でも前作のレベルには届きませんけどね。監督は1作目のロジャー・スポティスウッドから代わって、なんとチャールズ・マーティン・スミス! はい、『アメリカン・グラフィティ』の風采の上がらないメガネくんです。近年は映画監督なんですねえ。

今回の作品は前作ほどシリアスではないのですが、相変わらず寒そうなストリートでギターを演奏して小銭を稼いでいるいるジェームズなのであります。でも周りの善意の人々のおかげでハッピーエンドを迎えるというクリスマス・ピクチャーです。まあ、甘いと言えば甘いのですが、この映画に関してはそれでいいんですよ。深刻で暗い結末なんて、絶対見たくありませんもん。良い人ばっかり(約1名を除く)サイコー!

で、約1名の悪役というのは動物福祉担当の意地悪なおじさん。終盤のこの人へのアレはサイコーでしたね。大江戸がこの映画を作ったとしたら、エンドロールが終わった後にあのおじさんが某国大使館の前で「入口はどこだ?」とか言ってるシーンを追加したことでしょう(おお、見事な切れ味のオチ←自画自賛)。

(以降ネタバレあり) ボブくんも随分老猫になったなあと思って観ておりましたが、エンドロールの前に「In memory of Bob」とか出て来たので、あー、亡くなったのかあ…と軽くショックでした。でもまあ、幸せな猫生だったのではないでしょうかね。

 

| | コメント (0)

2022年3月 7日 (月)

HIPSHOPのJリーグパンツ    #HIPSHOP #ジェイリーグパンツ #湘南ベルマーレ #ベルマーレ 

Dsc_0268_copy_707x5762 渋谷PARCO地下に『のん Ribbon展』を観に行った時に偶然発見したパンツ屋さん。その名もHIPSHOP。おお、HIPHOPのようでありますね。

Dsc_0267_copy_864x576 で、その店頭に大特集されていたのが、Jリーグ各チームのおパンツ。

Dsc_0262_copy_1280x720 ずらーりと、どうです、すごい眺めでしょ。

レトルトカレーのパッケージのような色とりどりの紙箱が、ご覧のように並んでおります。

Dsc_0263_copy_720x1229 安心してください。その中にはもちろん、ライトグリーンにキングベルⅠ世の顔が入った湘南ベルマーレのパンツもありますよ。

店内の什器下のモニターには、Jリーグ各クラブが次々と入れ替わり現れております。なんと、J1、J2、J3まで全部で58種類あるのです!

Dsc_0276_copy_720x1029 余計なお世話ですが、J3の地方クラブのパンツなんて、ここ渋谷に置いてもほとんど売れないと思うんですけどねえ。大丈夫なんでしょうか? でも、その心意気や良し。

Dsc_0270_copy_883x720 で、当然買いましたよ、ベルマーレの。そりゃ、買いますよねえ。ついでにギフト用にフロンターレのもね。

Dsc_0269_copy_1020x720 紙袋もサイコーです。片面にJリーグキング(懐かしい)、もう片面に各クラブのマークが入ってます。

Dsc_0272_copy_944x720 湘南パンツは、お尻の方が神様であり王様でもある(おじいちゃんではない)キングベルⅠ世の凛々いご尊顔。大胆なデザインがイケてます。

Dsc_0273_copy_944x720 そして前側にはクラブのマークなどこんな感じ。前開きではないのですね。大江戸の場合、ランニングの際に着用したりすると良さそうです。あ、もちろん観戦時にもね。夏場なんか、短パン代わりにこれで町やスタジアムを歩き回る奴がいそうな気がいたします。

| | コメント (0)

2022年3月 6日 (日)

「ナイル殺人事件」:面白くもないミステリー    #ナイル殺人事件 #ケネスブラナー #ポアロ 

1_20220306221701『ナイル殺人事件』は、1978年にジョン・ギラーミンが監督したアガサ・クリスティー作品の再映画化。初登場週の興行成績が第3位というのは物足りない気もしますが、考えてみれば今は普通のドラマがヒットしない時代ですし、78年作品が正月映画として大ヒットしたというのは、当時の東宝東和の宣伝力の賜物でしたもんね。

ケネス・ブラナーが監督・主演のポワロものは、前作『オリエント急行殺人事件』に次ぐ2作目ですが、ポアロも堂に入ってますし、なかなか現代的な作りです。前作同様、「アクションもできるポアロ」だったりしますし。

でも、ミステリーとしては特に面白くもない作品です(78年作品もそうでした)。シャープさも驚きもないような筋立てやトリック。さして同情も共感もできない犯人。この作品に関しては、異国情緒、特にエジプトやナイル川の遺跡や風景が眼福なオールスター映画ってところがウリなんでしょうね。とはいえ前作と較べると、オールスターぶりも弱いですね。ガル・ガドット以外はそれほど有名だったり華があったりするスターではありません。アネット・ベニングって、いつのまにかしっかりとおばあちゃんになっちゃいましたねー。調べたら今63歳なので、ちょっと老けすぎー。そんなこんなで、映画の華やかさ、大きさに関しては前作の方が上かも知れません。

CGIでどんな風景でも表現できるようになってからは、(手を入れた)風景に感動できなくなりました。いくらキレイに良く出来ていても、やはり生の映像に勝るものはありません。技術の進歩ってのも良し悪しであります。

冒頭にポアロの口髭の成り立ちをめぐるエピソードがあり、驚きました。新解釈ですねー。

| | コメント (0)

2022年3月 5日 (土)

のん Ribbon展 @渋谷PARCO    #のん #Ribbon #のんリボン展 #リボン展不気味で可愛いもの

Dsc_0252_copy_576x729 渋谷のGALLERY X by PARCOで、『のん Ribbon展 不気味で、可愛いもの。』(~3/14)を観ました。パルコB1の迷宮的飲食店街の一遇にある隠れ里的なギャラリーです。

Dsc_0253_copy_1024x576 開幕2日目の午後でしたが、観客はちょこっとだけ。十分なソーシャル・ディスタンスが取れておりました。

先週公開された映画『Ribbon』の作品内で使われた絵画や衣服や服飾用のボディなどに加え、彼女の描いたリボンの版画なども展示(&販売)してあります。

Dsc_0257_copy_1017x576何と言っても、映画のラストに出て来る「絵画作品をミクストメディア的に再構成した大型のインスタレーション」がそのまま展示されておりました。のんと山下リオの2人が見た景色はこれだったんですねえ。

Dsc_0261_copy_576x902 作品下部には無数のリボンがだらりと垂れております。

Dsc_0260_copy_576x825 その隣には、作中に登場したらしい(記憶にありません)ペインティングが施されたボディの数々。

Dsc_0254_copy_576x905

 

そして『Ribbon』には関係ないけど、迫力のある赤くてうねうねの大型作品。Dsc_0259_copy_972x576

盆栽×リボンの作品(ちなみに受注生産の売り物)までありましたよ。買う人、いるのかなあ?

 

Dsc_0255_copy_925x576

あっという間に見られちゃうギャラリー展ではありますが、「創作あーちすと」のん の創作活動の広がりや深まりを感じることができる展覧会でした。Dsc_0258_copy_993x576

 

入場料500円なのですが、映画『Ribbon』のポスター・ビジュアルのクリアファイルを入口でプレゼントしてくれました。あと展覧会のZINE(ほとんどのんの写真集めいておりましたが)も販売しておりました。まあ、買っちゃったわけですが。Dsc_0269_copy_1024x5763

 

ちなみに、映画『Ribbon』のレビューはこちらです ↓

「Ribbon」:のんらしさ=創造と怒り    #Ribbon #のん #のん舞台挨拶 #テアトル新宿: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

| | コメント (0)

2022年3月 4日 (金)

クリームたっぷり♪ そして至高のカスタード!    #ローソンの台湾カステラ #ダルゴナコーヒーもこ #卵明舎 #オーヴォ #カスタードクリームパイ #至高のカスタード

Dsc_0241_copy_1348x768 クリームたっぷりのお菓子でござんす。

まずはローソン・ウチカフェの『台湾カステラ』。213円と高めの価格設定ですが、サイズが大きいんです。そして、何よりもこのクリームたっぷり感をご覧ください。ま、ホイップクリームですけどね。

Dsc_0242_copy_1190x768 ふんわりしてタマゴ感もある台湾カステラと、マリトッツォ以降流行のたっぷりクリーム。幸せの味ですね、これは(カロリー気にしてはいけません・その1)。

 

Dsc_0199_copy_936x768 対抗馬のセブンイレブンからは、なんとも不思議な名称の『ダルゴナコーヒーもこ』。「アジアングルメフェア」のマークも入っております。148円なり。

Dsc_0200_copy_768x819 ダルゴナコーヒーってのは韓国発のはやりものなんだそうで、牛乳の上にふわふわに泡立てたコーヒーが乗っかってるドリンクのこと。あ、もっこりしてるから「もこ」なのね。

で、基本大ぶりなシュークリームなのですが、中のクリームがミルククリームとコーヒークリームの2種混合になっているのです。写真ではちょっと見えにくいけど、上部の影みたいな所がコーヒークリーム(場所によっては、こっちの方が多い所も)。うん、いいですね。二つの味とそのミックス味が楽しめるので、大きくても飽きません。なかなか結構でした(カロリー気にしてはいけません・その2)。

 

Dsc_0252_copy_768x1139_20220304233101 でもそんな上出来のコンビニスイーツがぶっ飛んで、かすんでしまうのがこちら。栃木県宇都宮にある卵明舎(らんめいしゃ)という卵専門店の『カスタードクリームパイ』! そのお店が二子玉川に「オーヴォ」と言う名前で出ていて、そこで購入できたのであります(調べてみると、日暮里と大宮にもお店がありますね)。

Dsc_0253_copy_943x768 ご覧の通り、すっごく厚みというか高さがあるんですね。空気をたっぷり含んで膨らんだパイ生地の層です。サックサクです。バターたっぷり使ってます。

Dsc_0254_copy_768x1365 で、その中のカスタードがすごいんです。濃厚でこってりしてます。写真よりももっとオレンジがかったような「濃い」色合い。タマゴ感ハンパないんです。さすがはタマゴ屋のカスタードです。タマゴ感のみならず、カスタードマニアの大江戸がこれまで食べた中でも最上級のカスタードです。甘さの具合もいいし、口あたりもしっかりした至高のカスタードです。1個390円ですが、その値段に見合う「ウマウマ王」の逸品なのでありました。ああ、毎日食べたい!(カロリー気にしてはいけません・その3)

 

| | コメント (0)

2022年3月 3日 (木)

どうした、バター?    #バター #バター焼いちゃった #アップルバター #バターチョコにきゅんです #かじるあまおう苺バターアイス #発酵バターアイス

Dsc_04492バターってのは、風味絶佳、滋養豊富なものなので、料理でもお菓子でもバターを入れれば一気に美味となる、そう思っておりました。

しかーし、人生山あり亀有働きアリ。そう単純なものでもなかったようです。こちらは不二家の『バター焼いちゃった?』。なんだかなあなネーミングですね。ほろほろした焼き菓子なのですが、うーん、バターを焼いた感じとは遠い気がしますねえ。別にまずいわけじゃないけれど、特段うまいわけでもありません。なんか残念な感じがいたしました。

Dsc_0220_copy_578x710

続いて、『アップルバター』。原材料は「りんご、シナモン」ただそれだけです。驚いちゃいますね。潔いです。アップルバターといいながら、バターが入ってないんです。これって、景品表示法的には問題ないんでしょうか?

Dsc_0221_copy_659x578さらに驚いたのは、これ甘くないんです。まあ、砂糖入ってませんからね。でも、がっかりー。パンにつけても、あんまりおいしくないー。りんごとシナモンの香りはいいんですが、お味が物足りないんです。これって、どう使うのが正解なんでしょうか??

 

Dsc_0213_copy_1024x572 そして謎をそのままに、アイスキャンディー界に移ります。

また出た、不二家の『バターチョコにきゅんです。アイスバー』。うーん、ネーミングがあざといなあ。北海道産バター使用なので、一応期待しましたが、・・・

Dsc_0214_copy_831x578 ダメでした。表面のコーティングもバター感がなくてホワイトチョコみたいですし、中身も含めて、バターのコクってもんが感じられません。パッケージのコピー「も~好きすぎて一生食べてる」って、ご冗談でしょって感じ。どうした不二家、またもダメじゃん。

Dsc_0218_copy_1024x578 で、こちらは赤城乳業の『かじるあまおう苺バターアイス』。うまくいけば、かなりおいしそうな気がするじゃないですか。

Dsc_0219_copy_900x578 でも、やっぱりどうってことなかったです。色はほのかにピンク色。でも、いちご感もバター感も物足りないんですよねー。これだけ、テッパンでおいしくなりそうな取り合わせなのに、どっちも生かせてないって…。うーむ。

Tripart_0001_burst20211027213123929_cove で、最後の望みの綱はシャトレーゼ様。じゃん、『発酵バターアイス』です。ラムレーズンです。低廉な価格で、きちんとおいしいケーキやアイスクリームを提供してくれるシャトレーゼだけに、なかなか悪くありません。

Dsc_0476_copy_1024x576 でもまあ、絶賛するほどのものでもありませんでした。普通においしいお手軽アイスでした。

 

ここまでの結論としては、「バターはお菓子やアイスクリーム関漣の主役になれない」ってことですが、・・・でもバタークリームならうまいじゃん! バターをたっぷり使ったケーキや焼き菓子はサイコーじゃん! どうやらバターを生かすには、良い物をたっぷり使うことが肝要だと言えそうです(バターを使っていないアップルバターは論外であります)。そして、凍らせない方が良いのでしょう、たぶん。

| | コメント (0)

2022年3月 2日 (水)

桂花ラーメンが好き    #桂花 #桂花ラーメン #太肉麺 

Horizon_0001_burst20210723142555693_cove 熊本ラーメンの名店「桂花」は今でこそあちこちにありますが、その昔は新宿のアルタ横の小さいお店(2階席あり)で知られておりました。その後、そのそばのビル地下にもっと広いお店ができましたし、それよりも古くから新宿三丁目の新宿末広店(写真)はありました。

Dsc_0325_2 最近この新宿末広店では、従来なかった新メニューをいろいろ出していて(それがいいかどうかは別として)、大江戸も「麻辣担々麺」を食べてみました。はい、こんな感じ。パクチーも乗ってます。花椒(ホワジャオ)も効いてます。でも、麺はやっぱりあの桂花のストレート麺です。おいしかったです。でも一度食べたら気が済んだというか、やっぱり桂花に来たら、食べるべきは・・・

 

Dsc_0348_2 はい、オーセンティックな「桂花ラーメン」です。その昔は、東京で食べられる九州ラーメンのパイオニア的位置づけでした。

チャーシューと煮卵とメンマと茎わかめとストレート麺、とんこつスープにマー油。完璧です。濃厚にうまいっす。かなり長きにわたって食べておりますが、桂花の味は大好きで、飽きませんねー。大江戸はすっきりした博多ラーメンよりも、こってりしたこの熊本ラーメンが好きなのです。まあ、にんにくが強めに効いてますので、食べるタイミングは考えますけどね。

Dsc_0238-1 で、お金に余裕のある時やガッツリ食べたい時には、「太肉麺(ターローメン)」。よーく煮込んだ角煮(太肉)が入っていて、あとはキャベツのザク切りもたっぷり。このキャベツが(茎わかめともども)胃を「濃い味攻撃/こってり攻撃」から守ってくれるので、割と胃弱の大江戸にとってはありがたいメニューなのです。

 

やっぱり桂花、好きですねー。自分の好みのラーメンってことでは、ここが一番かも知れないなあ。あとは、国立競技場脇のホープ軒とか新富町の掃部介(かもんのすけ)も好き(担々麺や刀削麺はまた別くくりとして、いつの日か紹介したいです)。でも、桂花は時々(あるいは店によって)味のばらつきを感じることがあるのも事実。正直、アルタ脇の新宿東口店が一番うまいような気がする大江戸なのでした。

 

| | コメント (0)

2022年3月 1日 (火)

「劇場版 呪術廻戦0」:イチゲンOKでした    #呪術廻戦 #劇場版呪術廻戦ゼロ #パンダ

1_20220301224601 『劇場版 呪術廻戦0』をようやく観ました。もともと観るつもりはあまりなかったのですが、興収150億円行きそうな大ヒットってことで、「これは一応押さえておかないと」と劇場へ。そしたら、入る時にメモリアル・ブックというA4判16ページ+袋とじ8ページの「ほぼプログラム」みたいな体裁のブックレットをくれました。『エヴァ』でもやっていたリピーター狙いの景品ですね。それはそうと「じゅじゅつかいせん」と入力し変換しようとしたら、「呪術海鮮」と表示されました。うーん、パンダじゃなくてエビとかイカとか出て来る、そういうバージョンも面白そうですけど…。

大江戸はTVアニメ版も原作マンガも全然知らないので、まったくのイチゲン。それでも理解にあまり支障のない親切な作りになっております。これが「呪術廻戦」という山脈の中のどういう部分に当たるかもよくわかっていないのですが、単独作品としてまずは面白く観ることができました。

やっぱり一人一人のキャラクターが立ってます。そもそも、なんでパンダ?? もろにパンダ?? シュールです。人を食ってます(人食いパンダ??)。 おにぎりの具でしか会話しないヤツなんてのも、人を食ってます(おにぎりも食ってます/のどスプレーも持ってます)。でも「シャケ」がやたら多いのに、なんで「ツナマヨ」とかないのかなあ?と、そんなことばかり考えてしまいました(ついでに、鮭(サケ)はなんでシャケって言うのかも考えてしまいました)。

乙骨くん、声が緒方恵美さんなので、どうしてもシンジくんに聞こえてしまって、困りました。だって、悩みながら暗い声でボソボソ言うことが多いし…。

アクション、愛、笑い、そして努力、友情、勝利という「ジャンプ」3原則。やっぱり『鬼滅の刃』同様の「勝利の方程式」なんですねえ。

 

 

| | コメント (0)

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »