今年も微妙で、腹の立つ日本アカデミー賞 #日本アカデミー賞 #日本アカデミー賞受賞式 #ドライブマイカー
毎年、何となく見ては腹を立てている『日本アカデミー賞受賞式』(日テレ)なんですけど、今年も見てしまいました。 (昨年のレポートはこちら↓)
日本アカデミー賞の作品賞がサプライズ! #日本アカデミー賞 #ミッドナイトスワン #Fukushima50 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)
気のせいか例年よりきちんと「映画寄り」のインタビューをしてる(長澤まさみと羽鳥慎一が)ように思えました。作品賞をはじめ『ドライブ・マイ・カー』の年だったことも、悪くありません。作品賞も昨年が『ミッドナイトスワン』、一昨年が『新聞記者』だったことが示すように、以前のように邦画メジャー会社の作品が有利になる茶番状態からは、幾分進化したかのようで何よりです。
ただ、作品賞のノミニーに『キネマの神様』や『孤狼の血 LEVEL2』が入っている一方で、『茜色に焼かれる』や『偶然と想像』が入っていないあたりは、相変わらずだなと思いました。また、主演女優賞のノミニーが天海祐希、有村架純、永野芽衣、松岡茉優、吉永小百合の5人って、…凄いです。さすがは日本アカデミー賞です。有村さん以外は、普通の映画賞ではまずないノミネーションですし、テッパンの尾野真千子(『茜色に焼かれる』)が入っていないから、妙な混戦になってしまいました。でも、この中では架純ちゃんが受賞して良かったと思います。彼女らしく、ゆっくりと誠実な言葉でスピーチし、最後に(現在のウクライナ情勢を踏まえて)世界の平和を希求していたのも、心に残りました。
助演女優賞に草笛光子さんがノミネートされたのはある意味当然ですが(『老後の資金がありありません!』でお見事でした)、他の若いノミニーたちの中で違和感たっぷり。どうせなら最優秀賞獲っちゃえば良かったのに(清原果耶が獲りました)。
相変わらず俳優賞重視過ぎて、スタッフ部門の章はほとんど取り上げられず。濱口竜介監督は監督賞のスピーチがあったからいいようなものの、最後に作品賞が『ドライブ・マイ・カー』に与えられた時は、西島秀俊のスピーチしかテレビでは流れませんでした。やっぱり腹が立ちました。でも西島さんのスピーチ自体は、最優秀主演男優賞の時も含めて、真摯で映画愛に溢れた素晴らしいものでした。
そして、あの小栗旬の扮装には驚きましたが、あの場でああいう(渾身の?)ギャグはどうなんすかね? ネタもTV番組であって、映画じゃないし…。
ああ、それにしても毎年思うけど、坂上忍の(偉そうな)受賞予想トーク、いらないなー。
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