「ポゼッサー」:才能は遺伝しなかった #ポゼッサー #ブランドンクローネンバーグ #デイヴィッドクローネンバーグ #親子監督
映画『ポゼッサー』は、デイヴィッド・クローネンバーグの息子=ブランドン・クローネンバーグの監督2作目。最近はアイヴァン・ライトマン、ジェイソン・ライトマンや大島渚、大島新のように、映画監督も古典芸能や政治家並みに伝承するものになってきたんでしょうかねえ?
(第1作『アンチヴァイラル』のレビューはこちら ↓ )
「アンチヴァイラル」:ビョーキとアート: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)
前作ではそれなりに才能があるのかもと思っていたのですが、この2作目でメッキがはげました。かっこつけてるけど、映画としては素人っぽいというか、一定のレベルに至っておりません。
やはりデイヴィッド父ちゃんは、ちゃんと「変態」の業(ごう)と向き合って、バカバカしさをねじ伏せるクールな熱をもっていましたよね。それに比べるとブランドンは、自分の内側にこもり過ぎちゃって、人様に訴える表現になっておりません。そして、暗すぎて、静謐過ぎて、面白くも何ともありません。美術は悪くないんですけどねえ。
偉大な父ちゃんの路線を追ったけど、やはり才能は遺伝しないよなあと思った例としては、デイヴィッド・リンチの娘=ジェニファー・リンチの『ボクシング・ヘレナ』を思い出したりもいたしました。
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