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2022年3月22日 (火)

「湖のランスロ」:モンティ・パイソンですか?    #湖のランスロ #ロベールブレッソン #モンティパイソン

1_20220322221101 映画『湖のランスロ』(1974年)は、ロベール・ブレッソンがアーサー王伝説を映画化したもの。もちろん離される言葉も全部フランス語。ってことはですよ、中国で中国語をしゃべる侍たちの時代劇を作っちゃったみたいなもんですよね。それって、どうだろ? とは言っても、日本だって三國志の面々が日本語をしゃべる『新解釈・三國志』とか『キングダム』とか作ってるんだから、えらそうなことは言えませんが…。

冒頭いきなり、甲冑を装着した騎士が首をぶった斬られたり、血が噴き出したりといった描写が出て来て、「え? ブレッソン映画なのに」と、ちょっと驚きます。まあ、中世ってのは血なまぐさい時代ですから、これはこれでアリなのでしょう。でも、その冗談みたいなテイストが、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年)を思い出させたりしてくれました。もしかしたらだけど、テリー・ギリアムたちが、このブレッソン作品に触発されて作ったりしたんじゃないかなあ? 「これはやっぱり俺ら英国人が作んなきゃダメでしょ」ってんでね。甲冑の騎士が手とか脚とかどんどん斬られちゃう場面なんか、本作のパロディっぽいと思うんですけどねえ。 もしかしたら、ジョン・ブアマンの『エクスカリバー』(1981年)までもが、本作に触発されてたりしててね…?

てなわけで、『たぶん悪魔が』よりもずっととっつきやすくて、興味深かったです。相変わらず、観る人に普通にわからせようなどとは微塵も考えていないブレッソンだけに、何がどう転んでどうなったのかが、ほとんどわからないのですけどね(笑)。

音響効果が見事です。甲冑の金属音や馬の鳴き声に始まり、足音、旗がたなびく音、弓矢を射る音まで、実に印象的でした。 そして、馬上槍試合のシークェンスで、何人も何人も同じ順序で、バグパイプ(?)が吹かれて、旗が上がって、音だけの決闘が行われて…、なんか笑えました(これもまたモンティ・パイソン的)。

部分部分のアップが多くて、全体をわかりやすく写していないあたりもブレッソン。そしてラストの唐突な断ち落とし方も、『少女ムシェット』や『たぶん悪魔が』に共通するブレッソン流儀なのでした。

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