「たぶん悪魔が」:顔が少女マンガの人の苦悩 #たぶん悪魔が #ロベールブレッソン #アントワーヌモニエ
映画『たぶん悪魔が』は、ロベール・ブレッソンの1977年作品の日本初公開。ここのところ、ドライヤーだブニュエルだブレッソンだと、映画史上の名監督のリバイバルや初公開が増えていて(更にはハリウッド・ミュージカル特集とかも)、良いことだと思っております。ただねえ、この作品に関しては、なぜ今まで公開されなかったのかに納得がいくような…。
とにかくつまらなくて、眠気を誘われるんです。売りは、ティモシー・シャラメにビヨルン・アンドレセンをまぶしたような美青年が主人公ってことでしょうが(お尻ヌードまでありましたが)、大江戸の眠気はそれでは醒めなかったのであります。それにしても、この人(アントワーヌ・モニエ)、顔がまんま少女マンガです。それはそれは見事です。
環境問題とか現代社会に通じる問題意識をこの頃から大きく扱っていたなんて、随分と意識高い系ですね。でも、それや何やで死を選ぶなんてねえ…。主人公の考え方に全然共感できない、いや、理解できないので、この映画にも全くのれませんでした。あんな顔を授かったんだから、苦悩しなくてもいいのに。こういうのが多かったから、昔のフランス映画って苦手だったんですよねー、大江戸は。
でも93分なので苦痛の時間は短かったし、’70年代パリのファッションや雰囲気がおしゃれではありました。
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