「ナイル殺人事件」:面白くもないミステリー #ナイル殺人事件 #ケネスブラナー #ポアロ
『ナイル殺人事件』は、1978年にジョン・ギラーミンが監督したアガサ・クリスティー作品の再映画化。初登場週の興行成績が第3位というのは物足りない気もしますが、考えてみれば今は普通のドラマがヒットしない時代ですし、78年作品が正月映画として大ヒットしたというのは、当時の東宝東和の宣伝力の賜物でしたもんね。
ケネス・ブラナーが監督・主演のポワロものは、前作『オリエント急行殺人事件』に次ぐ2作目ですが、ポアロも堂に入ってますし、なかなか現代的な作りです。前作同様、「アクションもできるポアロ」だったりしますし。
でも、ミステリーとしては特に面白くもない作品です(78年作品もそうでした)。シャープさも驚きもないような筋立てやトリック。さして同情も共感もできない犯人。この作品に関しては、異国情緒、特にエジプトやナイル川の遺跡や風景が眼福なオールスター映画ってところがウリなんでしょうね。とはいえ前作と較べると、オールスターぶりも弱いですね。ガル・ガドット以外はそれほど有名だったり華があったりするスターではありません。アネット・ベニングって、いつのまにかしっかりとおばあちゃんになっちゃいましたねー。調べたら今63歳なので、ちょっと老けすぎー。そんなこんなで、映画の華やかさ、大きさに関しては前作の方が上かも知れません。
CGIでどんな風景でも表現できるようになってからは、(手を入れた)風景に感動できなくなりました。いくらキレイに良く出来ていても、やはり生の映像に勝るものはありません。技術の進歩ってのも良し悪しであります。
冒頭にポアロの口髭の成り立ちをめぐるエピソードがあり、驚きました。新解釈ですねー。
| 固定リンク
« のん Ribbon展 @渋谷PARCO #のん #Ribbon #のんリボン展 #リボン展不気味で可愛いもの | トップページ | HIPSHOPのJリーグパンツ #HIPSHOP #ジェイリーグパンツ #湘南ベルマーレ #ベルマーレ »
コメント