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2022年4月20日 (水)

「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」:描き足りない、物足りない    #キャスティングディレクター #マリオンドハティ #ジョージロイヒル 

1_20220420222301 映画『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』は、10年前の2012年作品(日本初公開)。映画の配役を担うキャスティング・ディレクター業界と、その元祖にして伝説であるマリオン・ドハティ(とその周辺の人々)の業績を描くドキュメンタリーです。

マリオンの活躍した’60年代後半から’70年代の作品が中心ですが、とにかく作品フッテージが豊富。『卒業』『真夜中のカーボーイ』などのニューシネマから『サタデー・ナイト・フィーバー』経由『リーサル・ウェポン』あたりまで、数多くの作品の一部が再現されるだけでもお値打ちってもんです。中でもジョージ・ロイ・ヒルとの絆は深かったようで、『ハワイ』『明日に向って撃て!』『スローターハウス5』『スティング』『華麗なるヒコーキ野郎』『リトル・ロマンス』などが、他の作品に較べて厚めに描かれます。大江戸はロイ・ヒル好きなので、それだけで嬉しくなってしまいます。

多くの俳優や監督・スタッフも証言していて、クリント・イーストウッド、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・ヴォイトなどなど&マーティン・スコセッシ、ウディ・アレン、リチャード・ドナー、などなど、めっちゃ豪華です。でも彼女の活躍した時代のハリウッドを象徴するかのように、女性はグレン・クロースとダイアン・レインぐらいしか印象に残らないし、アフリカ系俳優はダニー・グローバーぐらいです。まあ、それはしょうがない。

でも、それらを89分の作品に詰め込んでいるので、フッテージは物足りない、観足りない感がぬぐえませんし、ドキュメンタリーとしての出来は良いとは言えません。対象に迫り切れていないというか…。そもそもキャスティング・ディレクターの「お仕事」の実態、その日常や流れなども、あまり見えてきません(まあ、美男美女から演技派&個性派への変化はわかりましたが)。だから、終盤に「アカデミー賞にはキャスティング部門がない」ことを憤るように告発する展開になっても、大江戸などには今一つその正当性が絶対的なものとは思えませんでした。むしろ、反対意見のテイラー・ハックフォードやアーサー・ヒラーにもある程度の利があるよなあと思ったりもしました。仕事の内容や苦労をもっと具体的に描いて、もっと上手に作れたはずなんですけどねえ。

 

 

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