「ダミアン・ハースト 桜」@国立新美術館 #ダミアンハースト #ダミアンハースト桜 #国立新美術館
六本木の国立新美術館で開催中の展覧会『ダミアン・ハースト 桜』を昨日観ました。美術館前庭の桜花はもうあまり残っていませんでしたが、だからこそ展覧会の桜が引き立つってもんでしょう。
日曜日の12時前後だったというのに、入口で券を買う列には小生の前に3人のみ。すぐ入れましたし、入った後も楽でした。広い会場にタブロー24点のみという、シンプル極まりない展覧会なので、混まないようにできてます。
鑑賞時間も、短くて済みます。あっさり観ていいなら(費用対時間のコスパを気にしたりしないのなら)、10分で出て来られるんじゃないかしらん?
大江戸も15分ぐらいで出て来ましたー(ビデオ前はちょっと混んでたので、ちょこっと見ただけでした)。なんか、そういう展覧会鑑賞もたまにはいいですね。江戸っ子の早風呂みたいで。
24枚の桜の絵は、1枚1枚違います。似たようなものや、数枚を連作として描いているものもありますが、色合いや密度や雰囲気が違っております。
近づくと、絵の具のマチエールが迫って来ます。単色をいくつもいくつも置いていき、離れてみると色合いがミックスされてぼんやりとピンクに見えるという技法。
でも、密度が希薄で薄めの色合いのものもあれば、稠密で濃い色合いのものもあります。
なんかに似てると思ったら、そうだ、色神検査の図柄みたいですね。スーラの点描絵画を思わせるものでもあります。
かと思えば、ジャクソン・ポロックばりのドリッピング技法を使ったりもしております。
展示されている最大の作品は、5×7mを超えるそうで、いや、デカイですよ。これはやはり映像なんかじゃなくて、展覧会場で、ナマで体感しなきゃダメですよ。
この桜の作品は、全部で107点もあるのだそうで、そこからハースト自身が日本展の会場用に24点をセレクトしたのだそうです。
大江戸にとってダミアン・ハーストは「牛切断ホルマリン漬け」の人。英国の鬼っ子も、歳を重ねて随分穏やかな表現をするようになったもんです。昔の彼を知らない人が見たら、「きれいな絵画を描く、ほんわか穏やかな善人」だと思うじゃないですか。ま、この「桜」も死をテーマにしているそうなので、本質は変わらないのでしょうけれど…。人は変わるし、表現も変わるのです。
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