「アネット」:謎の怪作 #アネット #レオスカラックス #映画アネット #スパークス
映画『アネット』は、スパークスの原案・音楽によるロック・オペラ。ロック・オペラといえば、『TOMMY トミー』。『トミー』が大好きな大江戸としてはその言葉だけで期待してしまう部分もあるのですが…、うーん、かなりの珍作、怪作でした。あんまり「ロック」ではなかったし。
オープニングの口上~スパークス・ブラザーズ、主要キャスト、レオス・カラックス監督らがスタジオを飛び出して、街を歩きながら歌っていくあたりは見事にいい調子だったんですけどねえ。その後がどうももたついていて、緑色を印象的に使った映像も、物語も、キャラクターも、みんな暗くてパッとせんのです。予告編に「DARK FANTASY ROCK OPERA」って出てたから、間違いじゃないんですけど。スパークスの音楽も冒頭の曲以外は、あまりキャッチーじゃなくて、好きにはなれませんでした。
(以降ネタバレあり) 何に驚いたかって、主人公二人の間に生まれた赤ちゃん=アネットが、人形だってこと! 「え??」と思って、かなり唖然としました。違和感しかありません。終盤になっても、その変な違和感は消えることはなく、いったい何の効果を狙ってこんなことをしているのか、ちょっと分かりかねました。変人だなあ、カラックス。
それと、古館寛治、水原希子が出ていることにも(まったく知らなかったので)、相当驚きました。知らずに観てたら、突如外国人のキャストの中にあの古館さんの顔が! いやー、何事かと思いましたが、結構違和感なくハマってました、産婦人科ドクターの役(この場面には福島リラさんもナース役で出ておりました)。また、#MeToo運動みたいな告発をする6人の女性の中の一人=希子さんに至っては、何の違和感もありませんでした。
カラックスは前作『ホーリー・モーターズ』も相当変な映画でしたけど、還暦すぎても一向に落ち着きませんね。そういう人って大江戸は結構好きなんですけど、彼の場合は例外のようです(でも『ポンヌフの恋人』だけは大好き)。
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