「ハケンアニメ!」:最高のお仕事映画・最高の吉岡里帆 #ハケンアニメ #吉岡里帆 #お仕事映画
映画『ハケンアニメ!』は、傑作お仕事映画でした! お仕事映画好きの大江戸としては、そりゃもう興奮&感動しました。一級の娯楽映画でした。
多少近い世界ということで、『バクマン。』(2015年)を思い出したりもしました。あれも見事なお仕事映画でしたね。でもあの作品は主人公二人にフォーカスされていたのですが、こちらは新人アニメ監督の吉岡里帆を中心にしながら、より群像劇的になっています。そして、カリスマ・アニメ監督、プロデューサーらをはじめ、宣伝担当、売れっ子アニメーター、声優、作画担当、制作担当などなど多くの人の多くの仕事をきちんと描いているのが、作品の魅力になっています。アニメづくりという集団作業の難しさと熱気と醍醐味が、この作品の熱量を上げています。 やはり終盤の盛り上げとか、お仕事の熱さに感動しましたねー。泣けました。
何と言っても、吉岡里帆が最高に魅力的です。やっぱり彼女は『ホリック xxxHOLiC』みたいに無理しないで、地味目な役の方がいいですね。その中で、けなげさや懸命さが持ち味なのです。地味メガネも似合っていて、あたかも芦川いづみ(吉岡に似てると思ってます)がメガネをかけた時のように良いです(『あした晴れるか』とかね)。そうそう、吉岡さんのメガネ姿といえば、朝ドラ『あさが来た』もありましたね。大江戸は吉岡里帆が実はかなりの演技派だってことに数年前から気づいておりますが、この作品でもかなり繊細に計算して演技していることが見て取れます。きっちり計算して、作品全体の中で起伏や振幅をコントロールしているのです。厳密に演技を「設計」するタイプの役者なんです。
本作の中で対決する2本のアニメが、どちらもハイ・クォリティでぶっとびます。その本気度が凄いのです。さすがに東映アニメーションを擁する東映の作品ですね。
この『ハケンアニメ!』、主人公(吉岡)の成長物語になっているところが素敵です。そしてラストの「控えめ」な感じがいいですね。控えめだけど・・・。この「・・・」の味わいが何とも言えません。そしてエンドロール終了後のオマケの1カットも効いていました。拍手したかったぐらいです。デビュー2作目の吉野耕平監督の名は、覚えておかなきゃいけませんね。
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