「神は見返りを求める」:異形のラブストーリー #神は見返りを求める #吉田恵輔 #ムロツヨシ #岸井ゆきの
映画『神は見返りを求める』は、吉田恵輔らしさ全開の秀作。面白くて、嫌な感じで、人間の真っ黒な部分をさらけ出して来ます。昨年の『BLUE ブルー』『空白』もそれぞれ見事でしたが、「笑いあり」の本作の方がより吉田恵輔らしい味が出ていると言えるでしょう。大江戸は好きですねえ、この監督。
前半はキュートなラブコメ風。そこから一挙に反転して心理ホラー風になるあたりが、『ヒメアノ~ル』にも似た吉田の真骨頂です。ムロツヨシと岸井ゆきののキャラ変ぶりもなかなかです。二人とも演技賞に推したいぐらいの良さ。特にコメディアンを封印したムロが、気持ち悪くてカッコ悪くてカッコイイのです。岸井の豹変ぶりにも、見ててマジムカつきます。
YouTubeの世界への批評性もありながら、愛もあるという吉田らしい複雑な視線。もちろんそれはどんな仕事でもどんな世界でもという普遍性も持っていて、人間の本質に迫っていきます。しかも終盤などは、ちょっと感動させたりもして…。バカバカしく、ねじ曲がった世界を描きながら、奥底の真実に迫っていくのが吉田恵輔流。しかも後味は悪く…。本作は、その見本のような「異形のラブストーリー」でした。
「見返りを求める男と恩を仇で返す女の心温まりづらいラブストーリー」っていうコピーが広告にも使われていますが、秀逸ですね。
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