「峠 最後のサムライ」:地味で渋くて… #映画峠 #峠最後のサムライ #役所広司 #小泉堯史
映画『峠 最後のサムライ』は、もともとの公開予定が2020年9月。コロナで3度の公開日延期となり、ようやくこの6月17日に公開されました。『007』『トップガン』と並んで(いや、それ以上に)「長い間お待たせしました」の作品となりました。
うーん、かなり渋い作品です。予告編だと、もっとエンタテインメント性がありそうなのですが、非常にマジメで、アクションやスペクタクルは最低限あるって感じ。実に小泉堯史監督らしい作品です。マジメすぎるのが難点と思わせるあたりも、まさに小泉作品。
ただ問題なのは、展開や状況説明を台詞に頼りすぎていること。映画の絵として見せていくことが、結構少なかったと思います。まあ、継之助も周囲の人たち確かにいい事言ってるんで、言葉を重視したいという思いはわかりますけどね。 そして、シーンをじっくり長めにとっていて、そこがいささかスロー過ぎる気もしました。「あえて、ゆったりたっぷりと撮ったんだよ」と言われてしまえば、「その通りですね」と言うしかありませんが…。
主役の河合継之助を演じる役所広司さんは、またしても見事。現代ではこの役、役所さん以外のキャスティングは想像できません。その他の面々も、手堅くしっかりした芝居です。 吉岡秀隆が悪役なのでびっくり。やさしさを出さぬよう、相当がんばってました。
予算の問題なのか、監督の好みなのか、戦闘場面が地味で、あまり「見どころ(スペクタクル)」とはなっておりません。そして、終幕も地味。「え?これで終わりですかい?」って感じでした。渋いなあ。
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