「ボイリング・ポイント 沸騰」:スリルと生々しさ! しかし・・・ #ボイリングポイント #ボイリングポイント沸騰 #全編ワンカット長回しの映画
映画『ボイリング・ポイント 沸騰』は、94分の作品の全編(実際はエンドロールを除くわけだから、90分程度か)が1カット長回しだという、近年は何年に1本かあるタイプの作品--『エルミタージュ幻影』とか『ヴィクトリア』とかね(CG処理でノーカットに見せている作品も含めると、もっとありますね。『バードマン』とか『1917』とか)。
当然役者たちがえれー大変だったと思うわけですが、皆さんお見事です。シェフはシェフらしく、スーシェフはスーシェフらしく、フロアマネージャーはフロアマネージャーらしく…、きっちり「仕事」ができています。特に料理を作る役柄の人たちは、実際に鮮やかな手つきで作ったり、盛りつけたりしながら演技しているわけなので、どんだけ練習したんだろうなあと感心しました。
そして映画はスピーディーに、多くの情報をさばきながら、時間と共にぐんぐん前進して行きます。そこらへんのスリルと生々しさが抜群です。まさに目が離せない感じ。そして圧倒的にリアルな感じ。いやー、面白い。
(以降完全にネタバレあり) ところが、終盤に至るやかなり重くシリアスな展開になり、予想だにしなかったラストを迎えるのです。途中まではもっと感動的な、あるいは爽快なラストをぼんやりと予想していただけに、これはちょっと衝撃でした。うーん、こんな暗い気分で劇場を出ることになろうとは! 人生ってこわいですね、90分の間に全く違う地点に移ってしまうんですから。90分あれば全てを失うことができるというか…。だからこそ、この長回しがさらに効くのです。
難を言えば、料理のルックスもスタッフのサービスもレストランの内装も、そこまで素晴らしいものには見えなかったなあ…。 あと、これ舞台でやったらかなり良いんじゃないでしょうかねえ。
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