「マルケータ・ラザロヴァー」:混沌の叙事詩 #マルケータラザロヴァー #チェコ映画
映画『マルケータ・ラザロヴァー』は、1967年のチェコ映画が、55年の時を超えて日本で劇場初公開となったもの。166分モノクロの怪異な大作です。
いや、高尚にして猥雑、乱暴にして聖なる作品です。広告の惹句を引用すれば「チェコ映画史上最高傑作」なのだとか。でもねー、大江戸は正直言って全然ノれませんでした。もう序盤から物語をつかみ損ねたというか、何が何やらよくわからない。そもそも章ごとに表題のような、状況の大まかな説明のような字幕が入るのですが、それすらどういうことかわからない・・・ってことで、非常な無力感につつまれ、あとはただひらすら眠かったです。こういう感じ、久しぶりだなあ。
でも撮影は凄いですよ。やたらとよく動くカメラ。前景に草や木があったりして、対象をはっきり写さなかったり。とにかく構図や絵作りには凝ってます。特にラスト2-30分の見事な絵の連続には、感嘆しました。
そうは言っても根本的に、こういう東欧系の混沌とした叙事詩って苦手なんですよねー。時代が13世紀半ばってことで、登場人物が何か小動物を焼いたものを食べながら、「塩はないか?」と言ってる場面とか、沼か池のような所で捕れた生魚をもらって、丸かじりしてるとことか、うわー!まずそー!!って感じでした。現代に生まれて良かったです。
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