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2022年7月17日 (日)

「破戒」:小中学生に観てもらいたい    #破戒 #映画破戒 #間宮祥太朗 #矢本悠馬

1_20220717222801 映画『破戒』は、島崎藤村の名作(初出=明治39年)を、1962年の市川崑監督作品以来60年ぶりに映画化したそうです。悪い出来じゃないけれど、少々物足りなさを感じなくもありません。

真面目に、端正に、画面作りをしていきます。衣装や美術も、ロケーションや撮影もしっかりしていて、ケチをつけるパートはありません。でもなんか普通過ぎて、通俗過ぎて、映画として突き抜ける魅力が足りないなあと感じました。でも用語の問題とかでテレビドラマとしては作れないのでしょうから、制作の意義はあると言えましょう。むしろ小中学校の人々にはできるだけ観せたい作品です(いや、高校生、大学生にだって)。今は学校単位の映画鑑賞会なんてないんでしょうけど、何らかの形で届いてほしいですね(どうせ原作を読む人は、極めて少数なんでしょうから)。そしていろんな形の差別やいじめの問題に関して、話し合ったり考えたりするきっかけになってくれるといいなと思います。

終盤のカミングアウト場面以降は、子供たちや志保さんのからませ方などが非常に通俗的になっています。原作は大昔に読んだきりですが、こんな感じじゃなかったですよね。もっと厳しかった。でも、大衆に訴える映画として、こういう作りにした判断もよくわかります。個人的にはちょっと甘口だなあと思っておりますが…。

主人公・丑松を演じた間宮祥太朗は、そのクラシカルなイケメン顔が似合っておりました。石井杏奈の志保は、なんかちょっと違うんじゃないかなあ。もっとはかなげな感じが欲しい気がします。そして、矢本悠馬は矢本悠馬史上最も「いい役」(男気を感じさせて、終盤にカッコイイ見せ場のある役)だったのではないでしょうかね?

子供たちの顔が汗や泥で汚れているのが、実にリアルで結構でした。

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