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2022年8月31日 (水)

崎陽軒のシウマイ弁当    #崎陽軒のシウマイ弁当 #崎陽軒 #シウマイ弁当 

Dsc_1084_copy_1024x5762 たまーに食べたくなりますし、実際年に一度ぐらいは食べてます。それが、崎陽軒の「シウマイ弁当」。 常識でありますが、「シュウマイ」ではなく「シウマイ」なんです、崎陽軒の場合。「ウマイ」を掛けているんでしょうか? よく見ると「シウマイ御弁当」と「御」の字が入っておりますね。丁寧です。

シウマイ5個と鶏唐揚げ、玉子焼き、カマボコ、鮪の漬け焼、タケノコの煮物、アンズ、切り昆布、紅ショウガ、そして俵型のごはん(ごま塩がけ)が8山と小梅漬け。なんかラインナップ的にもビジュアル的にも「完璧」な感じがします。

世の中にはいろんな食べ方をする人がいるようです。どういう順番でこの弁当を食べ進めていくかについては、小野瀬雅生(のっさん=クレイジーケンバンドのギタリスト)氏をはじめ、多くの人が自分なりのこだわりを持っているようで、古来多くの論争や考察が行われています。ちなみにのっさんは「(蓋についたごはんつぶの後に)アンズから」なんだそうで、びっくりですね。ちなみに大江戸はアンズはデザート的にラストに食します。じゃあ一番最初は?と問われると、・・・うーん、左側9時方向のシウマイからですかねえ。Dsc_1085_copy_1024x5762

いつ食べても、どう食べても、間違いがありません。のっさんのように「ウマウマ王」とまでは言わないけど、安定した確実なおいしさで常に満足させてくれます。量が多過ぎないところも(少なすぎないところも)、ビールのおつまみとして使えるおかずだらけだってことも、今どき経木の箱に入っているところも、紐で十文字に結んであるところも、いいですねえ。いろいろと絶妙です。価値ある732kcal、税込860円なのであります。

このお弁当の発売開始は1954(昭和29)年なんだそうです。そうかー、ゴジラと同い年かー。

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2022年8月30日 (火)

アルバム『樹影』 by クレイジーケンバンド    #樹影 #クレイジーケンバンド #CKB #大野真依

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今月リリースされたクレイジーケンバンドのニューアルバム『樹影』、もちろん予約して初回限定盤DVD付のCDを購入いたしました。写真では上が紙の外箱(スリーブ)、下がCDジャケットです。今回はカラーリン昔通っていた喫茶店の名前なんだそうです。

前年の『好きなんだよ』はカヴァー・アルバムだったので、オリジナルは2年ぶり。その分密度が濃くなったのか、かなりイカしてます。オープニングからの『Almond』『ドバイ』の連打は、オシャレだし、しみじみ良く出来た曲です(ついでながら、YouTubeで見られる『ドバイ』のMVで中東のお姫様?に扮している女優さんがとてもいい感じなのですが、調べてみたら大野真依さんといって、「きみとバンド」というバンドのドラマー(モデルや女優もやってる)なんですってね!)。

『莎拉 -Sarah-』や『ヨルノウロコ』の洋楽感もいいですよねえ。CKBの音楽性の高さを示す領域です。『Honmoku Funk』のバリバリファンクや『おじさん』のロッカバラードなども含めて、CKBの守備範囲の広さを示す一枚でもありますね。『夕だち』のボサノヴァや、『ワイキキの夜』のハワイアンまでありますもん。

『The Roots』なんてシニア対応の楽曲で、「終わりに向かって走れ」なんて歌詞もありまして、これからのCKBの方向性を示すものでもありますね。

ただねえ、ラス前ナンバーの『こわもて』が何ともど真ん中の昭和ムード歌謡で、大江戸の嫌いなタイプなんですよ。この曲さえなければ、相当いいアルバムなんですけどねえー。残念です。

そういえば、『ドバイ』と『コウタイ -Koutai-』(のっさんのクラプトンみたいなナンバー)は、CKBにしては珍しくフェイドアウトで終わる曲です。剣さんものっさんも、どういった心境の変化なのでしょうか。また、ライブではどう演奏するのかも気になるところです。

 

さてさて、DVDは昨年11月の中野サンプラザでの『好きなんだよ』ツアー全曲。大江戸も行っておりました。アルバムからのカヴァー曲とCKBのオリジナルナンバーがいい塩梅に混ざっております。アイシャもようやくバンドの一員として、すっかり馴染みましたね。 そういえば来年から建て替えが始まるので、秋恒例のサンプラザは今年で最後。もちろんチケット取ってありますとも!

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2022年8月29日 (月)

「Zola ゾラ」:恐ろしいほどバカばっか    #Zola #映画ゾラ #ゾラ #A24

1_20220829224301 映画『Zola ゾラ』は、ポスター等のビジュアルに関しては「ZOLA」と全部大文字なのに、各メディアでは「Zola」という表記。なんなんでしょうね?

2015年に立て続けにツイッターに投稿された148のツイートが原作だそうで、つまりは事実が元ネタ。で、とにかく出て来る登場人物がことごとくバカ。いやー、A24って多様性っていいうか、こういう社会規範から外れた人たちを描くのが得意ですけど、こいつらの頭の悪さには辟易としてしまいます。中でもひょろ長いホワイト・トラッシュといった印象のニコラス・ブラウンって、ほんっと心底バカっぽかったなあ。

なんかこういうの見てると、「アメリカって国はもうおしまいだ」とさえ思えてしまいます。それぐらい程度が低くて知性がない人たちばっかり出て来るんですよね。主人公のアフリカ系女性ゾラが一番まともに近いのですが、彼女以外はみんな『激怒』の川瀬陽太にボコってもらいたくなっちゃいました。

まあ、A24の悪い所が出た作品と言えますでしょうか。ジャニクサ・ブラヴォーというふざけた名前のアフリカ系女性監督も、『プレバト』に出して「才能ナシ!」の判定をつけてあげたいところです。

タイトルだけで「エミール・ゾラの生涯を描いた映画」と思って観ちゃった人がいたら、入場料を返してあげたいぐらいの作品でありました。 それもこれも、この8月は前代未聞なほど外国映画の公開作が貧弱なのがいけないんです(邦画もですけど、洋画よりはまし)。いったいどうなってるんですかねえ?

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2022年8月28日 (日)

「激怒」:暴力を肯定してしまう映画    #激怒 #映画激怒 #川瀬陽太 #高橋ヨシキ

3_20220828223101映画『激怒』は、名バイプレイヤー川瀬陽太がプロデューサー(のうちの一人)も兼ねたジャンル映画。高橋ヨシキ監督の長編デビュー作でもあります。まあ、完成度は低いんです。演出力も物足りません。でも、作品づくりへの情熱が感じられるってのは、なかなか素晴らしいことです。

全編を禍々(まがまが)しい不穏なムードが覆っています。何とも居心地が悪い世界です。そういう意味ではSF、それもディストピアものです。雰囲気的に近いのは、『華氏451』や『1984』あたりでしょうか。

入江悠の『ビジランテ』のような自警団ものです。「安心 安全 富士見町」云々という町内放送が何度も流れて、我々観客もだんだん不快で不気味でたまらなくなってきます。「一方的で身勝手な正義」の恐ろしさを強烈に突きつけて来るのです。

主人公の川瀬陽太自身、あまり人相が良いとは言えないでしょうが、悪役連中がひどく不快なツラの奴らばかりです。中でも警察署長役の小林竜樹には「不快な顔チャンピオン」の称号を与えたいぐらいです。彼ばかりではなく、森羅万象や奥野瑛太らのキャスティングにより、川瀬が「いい人」「ヒーロー」に見えて来るって寸法です。

(以降ネタバレあり) ただ、クライマックスの「タガのはずれ方」が物足りなかったですね。もっと狂気レベル最大限にまで振り切ってもらいたかったところです。伝説になるぐらいにまで。そして張り切り過ぎたのか、本作の川瀬の演技はどうもイマイチなのでした。

いろいろとちぐはぐです。でも観る方としては、完全に主人公の暴力に加担する心境になっているはずです。そこに関しては、作り手たちの狙い通りになったのではないでしょうか。 ついでながら、中原昌也の’60年代B級SFみたいな音楽が相当ヘンテコなのでありました。

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2022年8月27日 (土)

(番外編)屋久島で滝やら白谷雲水峡やら    #屋久島 #千尋の滝 #大川の滝 #白谷雲水峡 

Dsc_1080_copy_1067x600 訳あって屋久島に行ってまいりました。羽田から鹿児島空港で乗り換えて、プロペラ機で屋久島空港へ。プロペラ機は通路左右に2席ずつ、今では珍しいスロープ式のタラップが取り付けられての搭乗となります。

Dsc_1021_copy_1024x576_20220827233201 大江戸は通算4度目の屋久島となりましたが、変わらないですねー。そこがいいですねー。滝好きの大江戸としては、大川(おおこ)の滝、千尋(せんぴろ)の滝や白谷雲水峡の風景とまた対面できたのが、何よりも嬉しゅうございました。

 

 

Dsc_1024_copy_576x936_20220827233201 かなり離れた展望台から遠景を拝む千尋の滝は、水流もかなり豊富で、遠くからでも大迫力。ここの左側の岩石の山肌スロープは、何度見ても大自然の驚異を感じてしまいます。

Dsc_1029_copy_1024x576 一方の大川の滝は、やはり滝つぼ間近まで行けるのが素敵です。水しぶきミストがかかるのも、たまりません。水が流れ落ちるさまは、いつまででも見ていられる感じ。

水はいいなあ。滝はいいなあ。もう最高です!

 

Dsc_1023_copy_1024x576 平内の海中温泉。遥か広がる海を見ながら入浴できる、珍しい海中温泉です。まあ、ちょこっと足湯をしてみただけですけど。

 

Dsc_1032_copy_945x576 Dsc_1031_copy_831x576 西部林道を車で行くと、鹿や猿がちょくちょく出て来ます。なにせ「人の数より鹿の数(猿の数)の方が多い」と言われる島ですからねえ。ヤクザル、ヤクシカというのですが、ヤクシカはみんな小柄なんですよ(猿も見たんだけど、写真は撮れず)。

 

Dsc_1033_copy_1024x5762 永田いなか浜のライトベージュの砂。人が少ない静かなビーチ。ここは、ウミガメが産卵に来ることでも有名なのです。

 

Dsc_1072_copy_1024x576 そして、白谷雲水峡! 映画『もののけ姫』のモデルにもなった杉と苔の原生林です。

Dsc_1041_copy_576x1024 岩山の間を川や滝が流れていき、とにかく感動的な風景が次々と出て来るのです。

Dsc_1048_copy_1024x576 悠久の時の流れを感じさせてくれる光景です。

Dsc_1053_copy_576x1024 山登りに慣れていない大江戸(先日富士山には登りましたけど)にとっては、結構険しい箇所もあるコースです。

基本的にはトレッキング用に整備されているのですが、そうは言っても上り下りがかなり難儀な場所もあるのです。太鼓岩の直前は、なかなかどうしてハードだったりします。

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ただ、そういう苦労をした後にたどりついた太鼓岩は、圧倒的でした。ここに立って見る山々や眼下の景色は、ここまでの苦労を忘れさせてくれるほどに圧倒的なのでした。

 

Dsc_1064_copy_1024x576 そして、丸い岩で柵があるわけでも何でもないので、これが結構コワイんです。高所恐怖症の人はダメでしょうね。

Dsc_1071_copy_1024x576 いずれにしても、先日の富士登山の際に購入したトレッキングシューズやザックや登山用衣料が生きました。だいぶ「元が取れて来た」感があって、嬉しいですね。

 

Dsc_1075_copy_576x900入口から太鼓岩までほぼ3時間。そこから少し下った地点で、お弁当で昼食(行動食は、休憩時にちょこちょこ摂っておりました)。ゆっくりと往復して6時間5分で無事戻りましたが、相当疲れましたね(まあ、富士山の時ほどではないですが)。でも、良い経験になりました。とは言え、これじゃあ10時間かかるという縄文杉トレッキングは厳しいかなあ…。

 

Dsc_1016_copy_1024x576 島にいたのは丸三日間ほどでしたが、雨は最終日に少し遭遇した程度。好天に恵まれて、良い旅となりました。

まだコロナ前の半分程度しかお客さんが戻って来ていないそうなので、行くなら今のうちかもしれませんよ。

 

 

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2022年8月26日 (金)

「NOPE ノープ」:ジョーダン・ピールのうまさと見事な絵作り    #ノープ #NOPE #ジョーダンピール

1_20220826234401 映画『NOPE ノープ』は、『ゲット・アウト』『アス』でいま最も注目されているジョーダン・ピール監督の新作(とはいえ、大江戸は『アス』を未見なのでが)。低予算映画からスケールアップしましたね。興行的にも好調のようで、これからますますハリウッドの中心で活躍していく存在となるのでしょう。例えばかつてのスピルバーグのように。

本当に映画として「うまい」のです。多くを語らずに、でもきちんとわからせる演出力。見せないで想像させる力量。不穏と不安を少しずつ積み上げていく繊細なテクニック。こういう技量をしっかり持っているあたりも、初期のスピルバーグを連想させます。

しかも、本当に良い「絵」を撮っているのです。まあ、撮っているのは撮影監督ですが、監督としての絵作りの見事さは明白です。構図の完璧さ! 力のあるショットばかりです。

ただ、131分はこの題材にしては少々長いと感じられました。本作は前2作同様ジョーダン・ピールが脚本も書いていますが、脚本家が監督もすると(自分の書いたものを切らないので)しばしば冗長になるという大江戸理論を逃れることはできなかったかも知れません。2時間以内で描いたら、もっと締まったのでは?

(以降完全ネタバレあり!) クライマックスで登場するアレは(その前から小出しに登場してはいますが)、なかなか独創的でインパクトもありますね。特に終盤に至って、宇宙大怪獣ドゴラを想起させるものに変容しましたが、あの造形はやっぱり作り手が意識したんじゃないでしょうかねえ? しっかし、あんなもんにいきなり吸い上げられて、狭い食道みたいな所を通される恐怖といったらないだろうなあ。「あ、自分、食われたんだ」とわかった時の恐怖。やっぱりジョーダン・ピールはこれまでになかった「恐怖」を追究する作家なんでしょうね。

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2022年8月25日 (木)

羽田のネオ自販機たち    #羽田の自動販売機 #羽田空港の自販機 #オモシロ自販機 #変わり種自販機

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羽田空港の自動販売機に関しては以前にも紹介したことがありますが、行ってきたのでまとめていくつかをご紹介。あ、ちなみに第1ターミナルです。

(前回の自販機紹介はこちら ↓ )

驚愕の自販機たち    #珍しい自動販売機 #変な自販機 #ショートケーキ自販機 #唾液ピーシーアール検査キット自販機  : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

まずは先日もご紹介した「日本全国インスタントラーメン大集合!!」でございます。全国各地からの袋麺が並ぶラインナップは、「羽田限定 エアポート」「毛がに北海道ラーメン」「猫好き用ラーメン にゃーん麺」「プロ野球ラーメン Carp」などなど。最低210円から最高1,210円と袋麺にしては高めの価格設定ですが、羽田のおみやげ需要を考えれば、アリです。

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続いて、「りんごの自販機」です。

Dsc_1001_copy_768x1177 りんごの自販機と言いつつ、干し柿やら焼芋やらも入ってます。気軽に果物やらその親戚やらが摂れるってことで、アリです。

 

Dsc_1002_copy_768x1240 その次に来るのは、なんと、ベースボール・キャップで有名な「ニューエラ」の自販機。黒くてカッコイイっすね。

Dsc_1003_copy_1197x768 やはりキャップが主体ですが、ッマスク、Tシャツ、トランクス、バッグなども売ってます。

クールでヒップな東京みやげとして持ち帰るのも、これから旅立つ前の買い足しとしても、アリです。

 

Dsc_1005_copy_768x1238 今度は赤くて、ミッキーがついてて、やたら目立つディズニーの販売機。

ぬいぐるみを中心に、ポーチとかカワイイ雑貨類を売ってます。それにしてもドシンと大型だし、映像モニターは2台ついてるし、ミッキーの頭までついてるし、製作費がかなり高額そうな自販機なのであります。でも帰りギリギリでお子さんへのお土産を買うために、アリですね。

 

Dsc_1006_copy_768x1365 で、最後にアレです。先日有楽町駅にもあるとリポートした新型コロナ検査キット自販機。今回のは違う会社の物みたいですが、抗原検査キットのお値段は4,000円。

Dsc_1007_copy_1129x768 そのほかに、マスクや「ネッククール」というひえひえの首輪みたいな商品や「スッキリバンド」という乗り物酔いを防ぐ腕輪とかも販売しておりました。なかなかですね。でも今の時代はこれもアリです。

 

 

Dsc_1081_copy_600x932で、オマケです。  鹿児島空港にあったのはこの「かごしま6次産業化商品」の自販機。「6次産業ってなんだ?」と思って調べたら、下のような説明がありました。

6次産業化とは、1次産業を担う農林漁業者が、自ら2次産業である「加工」や3次産業の「販売・サービス」(ネット販売なども)を手掛けることなんだそうです。つまり、1次×2次×3次=6次ってことのようです。農林水産省が旗振ってるようですね。

確かに、干し芋、柚子味噌、食べるラー油、ゆで落花生などなどが入っておりました。まあ、これも当然アリですよね。

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2022年8月23日 (火)

白いクリームの誘惑    #生クリームやミルククリーム #レモンドロップのシュークリーム #クリームボックス #五三焼きろうる

Dsc_0831_copy_662x600 生クリームとかミルククリームとか、白いクリームがたっぷりのお菓子をいくつか。

ほら、たっぷりでしょ。吉祥寺に何店舗かあるあるレモンドロップと言うお店のシュークリーム。巨大なんです。心して大口開けて食します。うん、「クリーム食べてる感」がハンパないっす。カロリーのことは考えずに、夢中で耽溺したい一品です。大江戸はシュークリームなら迷わずカスタード派なのですが、先日紹介した池袋タカセの古典的シュークリームやここんちのは、生クリームでもあっぱれですね。

 

Dsc_0990_copy_600x1067 次にご紹介するのは渋谷にポップアップしていたこのお店。「郡山のご当地パン」と書いてありますね。モンリブランというお店で、商品名は『クリームボックス』。写真および店頭で見る限り「食パンにクリームを塗っただけ」のように見えますが、・・・その通りの商品でした!

Dsc_0991_copy_600x1067 普通の生食パンにミルククリームがたっぷり塗ってあるだけの商品。ある意味潔いとも言えます。うーん、でもねえ、大したことなかったんです。こういうシンプルな商品だけに、その勝負どころであるパンとクリームがそれぞれ圧倒的においしくあってほしいのに、そうでもないんです。どちらもごく普通っていうか、物足りないお味なのです。「さすが!」と言いたかったのに、残念でありました。

 

Dsc_0888_copy_600x1067その点、三つ目のこちらは確かにおいしゅうございました。成城石井で売っていた「五三焼きろうる」。五三焼きカステラ自体も濃厚においしく、ただ出しゃばらない節度でクリームを引き立てています。で、クリームがしっかりと主役を張っています。いいお味です。欲を言えば、あと2-3割クリームが多いともっといいかな。

Dsc_0889_copy_600x1067 岡山県のサンラヴィアンという会社がやっている「御菓子杜氏 ひなた屋」というブランドのお品です。こういう地方の小ブランドの「隠れた名品」を東京でも販売してくれるのが、成城石井さんの大きな功績ですねえ。

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2022年8月22日 (月)

「ゲルハルト・リヒター展」@近美    #ゲルハルトリヒター展 #ゲルハルトリヒター #東京国立近代美術館

Dsc_1000_copy_902x768竹橋の東京国立近代美術館で、『ゲルハルト・リヒター展』(~10/2)を観ました。「生誕90年、画業60年。待望の個展」というコピーがついているのですが、東京の美術館でリヒターの個展が開かれるのは、初めてのことなのだそうです。

Dsc_1001_copy_1123x768 かくいう大江戸も、このアーティストのことは「御高名はかねがね…」って感じですが、その作品についてはあまり知りませんでした。日本ではそれほど広く紹介されていなかったこともありますし、小生が『美術手帳』などを毎号読んでいた1980年代後半~90年代半ばまでは(日本に入って来る情報としては)あまり活躍していなかった期間だったように思います。

Dsc_1002_copy_1300x768 それでも今回の展覧会にあたっては、各メディアが注目して「現代における絵画の最高峰」アーティストという扱いになっております。

Dsc_1003_copy_1272x768 日曜の午後に鑑賞したのですが、日時予約制と当日券の併用だったためか、そもそもそんなに多くの人が観たいと思わないためか、邪魔になるほどの人数は入っておりませんでした。いいのか悪いのか、入場料金の高さ(大人2,200円)も、観客数を抑制する一因となっているように思えます。

Dsc_1004_copy_1240x768 リヒターの印象が薄い原因として、そのスタイルが多様過ぎることがあるでしょう。ダリならこれ、ミロならこれ、リキテンスタインならこれ、バスキアならこれ、みたいな独自のスタイルで押し通すのではなく、絵画に写真の要素も採り入れたりしながら、「アブストラクト・ペインティング」シリーズだとか「グレイ・ペインティング」シリーズだとか「オイル・オン・フォト」シリーズだとか、いくつものシリーズを行き来しているから、「これぞリヒター」ってものが見えて来ない人なのです。完全な抽象画を描いたかと思えば、同時期に肖像画や具象絵画を描いたりもしていますからね。

Dsc_1006_copy_768x1184 『ストリップ』と称するカラフルな平行線の超横長作品はやはり美しかったですね。「ポール・スミスみたい」とも思いましたが、それでもこのサイズで壁面を占めていると、見とれちゃいました。

Dsc_1007_copy_1315x768 「アブストラクト・ペインティング」シリーズや「ビルケナウ」シリーズなどの写真がなぜかスマホから消失していたのが残念ですが(もうメモリーがいっぱいだからかなあ)、こうしてまとめてリヒターを観ることができて良かったです(全138点)。今後もなかなか無い機会でしょうね。 でもやっぱり捉えどころのないアーティストなのでありました。

 

展覧会場を出て、近美の常設展示(2F)にもリヒターの収蔵作3点が展示されておりました(これから鑑賞する方は、お忘れなく!)。

 

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2022年8月21日 (日)

「SABAKAN サバカン」:汚れなき直球    #SABAKAN #サバカン #草彅剛

1_20220821004201 映画『SABAKAN サバカン』は、広告などに『ミッドナイトスワン』云々と書いてあるから、てっきり内田英治監督が撮ったのかと思っていたら、そうではなくて同じ製作会社の作品ってことなのでしたー(あんまり関係ないじゃーん)。監督は本作が映画監督デビューの金沢知樹。元お笑い芸人で、『半沢直樹』などドラマの脚本を書いたりしていた人のようです。

で、これが意外なほどの素晴らしさ。『ミッドナイトスワン』にはかなりの闇がありましたが、この作品は実にストレート。半世紀ぐらい前の映画のようなテイストの汚れなき直球の作品です。ジュブナイルものの秀作であり、終盤などはきっちりと泣かせてくれます。現代日本でこのような作品が作られ、シネコンで拡大公開されているって(いくら草彅剛の力があるといっても)、ほとんど奇蹟のような話だと思います。だから応援してあげたい作品です。演出も正攻法で、しっかりと押さえるべき所を押さえています。

主役の男の子たち二人にせよ、尾野真千子・竹原ピストルの両親にせよ、その他の面々も含めて適材適所。でも(少年が成長した姿が草彅剛なんですが)草彅の顔が主人公の少年とあまりに系統が違うってのが、日本映画にありがちな問題点。もし草彅ありきなんだったら、もっと似た系統の子をキャスティングすべ気だと思います。

それにしても、あの子たちはあんな遠くの島まで海を泳いで往復しちゃうんだから、すごいよねえ。そこらへんの描写が妙にあっさりだったのが、ちょっとだけ残念。あとは水中撮影がイマイチでした。その他の撮影はなかなか良いなあと思うんですけど…。

夏の夕方ってこんな感じだったよなあ…って感覚が、映像から感じられたのも素敵でした。時代は1986年なんですけど、限定不要の普遍性を持った作品になっています。 夏の終わりに、清い心を取り戻したい大人は、ぜひご覧ください。

 

 

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2022年8月20日 (土)

「ジュラシック・ワールド  新たなる支配者」:おなかいっぱいの完結編    #ジュラシックワールド #ジュラシックワールド新たなる支配者 #恐竜映画

1_20220820232101 映画『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』は、(『パーク』も含めての)シリーズ6作目にして、(いちおう)完結編なのだそうです。第1作『ジュラシック・パーク』('93)以来29年かけての完結ということになります。

確かに集大成感はあります。『ワールド』3部作のクリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードに加えて、『パーク』3部作のサム・ニール、ジェフ・ゴールドブラム、ローラ・ダーンも集合してのおまつり感。恐竜たちも、水陸空で暴れまくり、上映時間もシリーズ最長の2時間26分となっております。

ただねえ、長過ぎました。一方では次から次に恐竜が出て来て、そのたびに派手に戦っているし、もう一方では『007』や『インディ・ジョーンズ』みたいな見せ場もあって、盛りだくさん過ぎますよ。おなかいっぱいな感じです。

そして地球環境的なアプローチをしてはいるものの、そこらはあんまり魂がこもっていない感じ。まあ、ただの恐竜アクションでいいんですけど、そこに中途半端な付け足しをしようとして、うまくいってない感がアリアリでした。

まあ、メイジー役イザベラ・サーモンのかわいさが救いの作品なのでありました。

大江戸は2Dでの鑑賞でしたが、結構3Dを意識した構図が多いよなあと思って観ておりました。でも本当に3Dの映画って、観なくなりましたね。もう何年も観ておりませんです、はい。

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2022年8月19日 (金)

驚愕の自販機たち    #珍しい自動販売機 #変な自販機 #ショートケーキ自販機 #唾液ピーシーアール検査キット自販機  

Dsc_0777_copy_576x1024 面白い自動販売機が増えたレポートをこれまでにもしておりますが( ↓ )、今日のやつもなかなかです。

謎過ぎる「おもしろ堂」 in 新富町   #おもしろ堂 #変な自販機 #おでん缶 : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

だしの自販機/「出汁」表記反対    #だし #だしの自販機 #だし道楽 #日日だし #出汁という表記にノー : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

自販機進化中    #自動販売機 #自販機 #冷凍ラーメン自販機 #冷凍餃子自販機 #松屋の自販機 #オレンジ生搾り自販機 #全国インスタントラーメン自販機 #福岡みやげ自販機: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

まずはパティスリー OKASHI GAKUの地味な、でもカッコイイ自販機。よく見てみると、なななんと、ショートケーキ売ってます! けっこう衝撃です。

Dsc_0776_copy_576x1024 缶入りで、上部をパカッと開けると、ホイップクリーム、イチゴ、カステラ生地が入っているようです。330mlで1,100円。250mlで980円のもありますね。

ホームページを見ると、冷蔵庫で6時間ほど解凍してから食べるそうです。ってことは、保冷バッグ入りとかで出て来るんでしょうか? 今度見かけたら、買ってみないとね。

 

Dsc_0829_copy_576x1024 続いて、吉祥寺で見かけた「ど冷(ひ)えもん」と書いてある自販機。これもユニークですよ。カレー売ってます!

Dsc_0830_copy_1024x576 ドライカリーやグリーンカレーが1,000円。あとは冷凍生餃子も1,000円で売ってます。現代の潮流ですよね、こうい・・うの。チェーン店じゃなくて、単独店舗(たぶん)でやってるところがミソですね。

 

Dsc_0662_copy_576x863 で、冷凍生餃子といえば、井の頭線明大前駅のホーム(吉祥寺行きの方)にショップがあって、そこに鎮座しているのがこれ。ピンクが目立つ憎いやつです。東京・大阪・京都の餃子対決となっておりま・・・

Dsc_0662_copy_576x863_20220820000501 せんでしたー。よく見ると、この自販機は「有名店の3種の餃子のタレセット」(1,200円)のようですー。まぎらわしー!! 餃子本体はショップ内の冷蔵ケースから買うんでしょうね。びっくりだ。

 

Dsc_1001_copy_768x1227 そして、東京メトロ有楽町線の有楽町駅で見かけたのがこれ。なんと、「唾液PCR検査キット」ですと!

Dsc_1002_copy_768x1365 8月31日までの期間限定設置のようです。ちなみに税込4,950円でありました。

 

いやー、日本ってほんとに自販機文化の国ですねー。

 

 

 

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2022年8月18日 (木)

「絶対悲観主義」楠木建    #絶対悲観主義 #楠木建

Dsc_1000_copy_499x720 講談社+α新書の『絶対悲観主義』(楠木建)ってのを読みましたが、かなり面白かったです。

「こと仕事に関していえば、そもそも自分の思い通りになることなんてほとんどない」という見地に立っていれば、逆境も困難も挫折もないというお気楽な考え方なんですね。「絶対うまくいかないと思っていれば、失敗しても当たり前。うまくいったりしたらすごく嬉しい。」とまあ、そんな考え方が綴られていきます。

世間に山とある根性系、前向き系の人生本、ビジネス本の逆張りですね。筆者が、役職に全く興味がなかったり、社交パーティーが大嫌いだったり、独りをこよなく愛したりしているあたりの記述が、これまた一般的なビジネス本の裏を行っていて、ある意味痛快でした。その筆致も、全体的にゆるくて、ユーモアたっぷりなのです。

本筋とは関係ないけど、興味深かった記述がこちら  ~ 戦争防止法の私案があります。条文はひとつだけ。「第1条 戦争状態に入った時点で内閣を構成する大臣および副大臣の二親等以内かつ18歳以上の健康な者は全員直ちに身体的危険を伴う最前線の戦闘業務に従事しなければならない」 --滅茶苦茶に聞こえるかも知れませんが、これは相当に実効性があると思います。 ~ なんてのもあって、なるほどと感心しました。

写真にもある「心配するな、きっとうまくいかないから」って帯もいいですねえ。ゆるくパワフルです。

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2022年8月17日 (水)

荻窪の西郊ロッヂング    #西郊ロッヂング #荻窪のレトロ建築 #旅館西郊

丸ノ内線の車内に忘れ物をして、それが見つかったってことで、荻窪駅に取りに行ったのです。

Dsc_0995_copy_947x576で、普段来ることなどない街なので、何か見ておくべき物件はないか?ということで、ちょっと調べたら・・・ありました。そして、行きました。

西郊(せいこう)ロッヂング。 いいですね、「ロッジング」ではなく「ロッヂング」です。「ビルディング」ではなく「ビルヂング」みたいなもんですね。読んだ話によりますと、1938(昭和13)年からあるとのこと。国の登録有形文化財なんだそうです。

南口を出て3-4分も歩くと、住宅地の四つ角に突然現れます。かなりのタイムスリップ感です。右から「西郊ロッヂング」と書いてあるので、間違いようもありません。変遷を経て、2001年以降は賃貸アパートになっているのだそうです。素敵です。

「郊」って、郊外の郊ですけど、この字自体が「都市の周辺部、町外れ」って意味を持っているのだそうです。なるほど、そのままの名前ですね。

Dsc_0996_copy_669x576 それにしても特徴的な建物です。角のアールだとか、緑青で青くなったドーム屋根だとか。シンプルな格子窓だってモルタルの外壁だって、なかなかいい感じなのです。向かって左手にある出入口あたりも、丸窓だとかランプだとか、良い雰囲気ですね。

Dsc_0997_copy_1024x576 実はさらに左隣りが「旅館 西郊」ってのになってまして(ロッヂングの方にも看板が出てますよね)、今も現役の旅館として営業中なのですが、そこを撮影したつもりの画像がスマホに残っていなかったという不思議…。

何か西郊様のお怒りに触れてしまったのでしょうか? 残念です。 いつの日か、宿泊してみたい気がいたしました。撮影はその時までお預けですね。

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2022年8月16日 (火)

「ミニオンズ・フィーバー」:’70年代サンフランシスコのミニオンズ    #ミニオンズフィーバー #ミニオンズ #怪盗グルー

1-1_20220817000201 映画『ミニオンズ・フィーバー』は『怪盗グルー』シリーズの第5作。でも、スピンオフとしての『ミニオンズ』シリーズとしては、2015年の『ミニオンズ』に次ぐ2作目ってことになるようです。

『ミニオンズ』では、オープニングのユニバーサル・ピクチャーズの映像に合わせて、ミニオンたちが「ダダダー♪・・・」と歌っておりましたが、本作では「ILLUMINATION」ロゴの周りをミニオンたちが走ってて、そのロゴが欠けて「MINION」となったのを見て喜ぶって趣向。

そして、『ミニオンズ』では’60年代(スウィンギング)ロンドンの音楽や風俗がフィーチャーされておりましたが、本作では’70年代サンフランシスコで、ディスコ・サウンドや’70年代ポップス、ブラックスプロイテーション映画やカンフー映画、そしてダーティハリーまでもがパロディーになっております。

作品はなかなか良く出来ておりますし、むしろ「安定の面白さ」って感じです。黄色くてちっちゃくてたくさんいるミニオンたちを見てるだけで、楽しいのです。

でもねえ、大江戸は今回時間の関係で日本語吹き替え版を観たのですが、やっぱり笑福亭鶴瓶が関西弁でグルーを演じるのが、どうにもこうにも違和感アリアリで、嫌なのです。後から英語版の予告編を見てみたら、やっぱり全然違うイメージの声になってましたし、今回は子供時代のグルーの声だけに、よけいおかしく感じるのです。渡辺直美の声なんかはちょうどいい感じにフィットしておりましたが、鶴瓶はクセが強過ぎてねえ…。やっぱり字幕版にこだわるべきでした(反省)。

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2022年8月15日 (月)

「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」:1965年の若きストーンズ    #ザローリングストーンズ #チャーリーイズマイダーリン #チャーリーワッツ

1_20220815224401 映画『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』は、昨年の8月に亡くなったチャーリー・ワッツの名がタイトルに入っていますが、チャーリーのみならず、ローリング・ストーンズの5人を均等に描いたドキュメンタリーです。モノクロ63分、2Kレストア版。日本初公開です。あと半年ほどでなくなっちゃうBunkamuraル・シネマで、『ロックン・ロール・サーカス』(↓)と同時公開中です。

「ロックン・ロール・サーカス」:ストーンズもザ・フーも最高!    #ロックンロールサーカス #ザローリングストーンズ #ザフー #ジョンレノン #ジェスロタル: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

1965年の時代の空気が溢れていますねえ。この時代の変化はめっちゃ速かった。3年後にはヒッピーがのして来て、『ロックン・ロール・サーカス』みたいな世界になって行くのですから。1965年ってことで、1964年の年末にビートルズが発売したアルバム『ビートルズ・フォー・セール』からの2曲(夢の人、エイト・デイズ・ア・ウイーク)をリラックスしたメンバーたちが歌っていたりもします。

そしてこちらでもブライアン・ジョーンズはバッチリ生きております。考えてみれば、もうミックとキースの二人だけになっちゃったんですよねえ。それでもこの二人がいさえすれば成り立ってしまうのが、ストーンズだという真理。

プライベートな場面をだらだらと写してるだけ、みたいな部分もあり、映画としての完成度は低いというか、ファン・ムービーですね、これは。まあ、それでもライブを含めて初期のストーンズをたっぷり拝めることは、意義深いことではあります(『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』良かったなあ)。

 

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2022年8月14日 (日)

「ロックン・ロール・サーカス」:ストーンズもザ・フーも最高!    #ロックンロールサーカス #ザローリングストーンズ #ザフー #ジョンレノン #ジェスロタル

1_20220814221101 映画『ロックン・ロール・サーカス』は、1968年に撮影された二日間のロック・イベントの記録映画。28年間封印された後に1996年に公開され、日本では今回が初公開となります。2019年に制作された4Kレストア版です。 日曜の午後だというのに、23区内唯一の公開館であるBunkamuraル・シネマはガラガラでした。宣伝が行き届いていないってこともありますが、基本的に映画館の個性や客層と作品が合っていないのではないでしょうか?

とにかく出演アーティストが凄くって、ザ・ローリングストーンズを筆頭に、ザ・フー、ジョン・レノン、ヨーコ・オノ、エリック・クラプトン、マリアンヌ・フェイスフル・・・といたメンバー。監督はビートルズ『レット・イット・ビー』のマイケル・リンゼイ・ホッグです。

みんな最盛期。それぞれの音楽生活の中でも、最高ランクのパフォーマンスを見せています。最初に登場するジェスロ・タルには大江戸も衝撃を受けました。名前は知っていたけど、どんな音楽をやるのかは知らなかったのですが、なんだこれ?!  バンドのフロントマンが横笛って、何なの?  何でこの人、立ちながら横笛吹いて片足を曲げてシェー!みたいにしてるの? 横笛なのになんでこんなにロックなの? 何で横笛なのに、顔がイッちゃってるの? 驚愕すべきヘンテコさでした。

その次にザ・フーが出て来て、『クイック・ワン』を演奏するのですが、これがもう圧巻!ピート・タウンゼントの風車ギターのスピードとキレ!そしてジャンプ。キース・ムーンの狂乱ドラムス。いや、もう狭い場所で凄すぎます。最強のライブです。

この2組が凄すぎて、おあとのタジ・マハールやマリアンヌ・フェイスフルはごくごく普通、あるいは力不足に見えてしまいます。で、ジョン・レノンがダーティ・マックというバンドを組んで、そこにエリック・クラプトンも入っているとか、キース・リチャーズも入ってベース弾いてるとか、ヨーコ・オノが叫ぶ現代アート的な楽曲があるとか、そのバラエティ豊かさも只ならぬものがあります。

で、トリのストーンズだけは何曲も歌うのですが、『無常の世界』や『悪魔を憐れむ歌』が、他のライブにも増して凄かったですよ。ミック・ジャガーがロックそのものでした。そうそう、ブライアン・ジョーンズがまだいて、この半年後に亡くなったのだそうです。 いやー、66分と短いけれど、圧倒的なロック・フィルムでありました。

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2022年8月13日 (土)

「キングダム2 遥かなる大地へ」:やはり大沢たかおが全部もってく    #キングダム2 #キングダム #遥かなる大地へ #大沢たかお

2_20220813231201 映画『キングダム』の続編、『キングダム2 遥かなる大地へ』は前作から3年を経ての登場。あれだけ大ヒットしたんだし、今後も続きそうですし、もう少し早く作ってもらいたかったところです(まあ、コロナ禍による難しさはあったのでしょうが)。

(前作のレビューはこちら ↓ )

「キングダム」:大健闘の娯楽アクション   #キングダム #大沢たかお: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

イントロダクションであった前作の方が、物語の動きはいろいろあったわけですが、今回はかなりシンプルな戦いのお話。結構ひたすら、山や野っ原で戦っています。バトルシーンの分量が多くて、ちょっと飽きます。それでも、清野菜名のアクションだとか、終盤のスペクタクルだとか決斗シーンだとかは、なかなか見せてくれます。佐藤信介監督は、「大きい絵」が撮れるのが良いですね。

そして、今回もまた大沢たかおの王騎が素晴らしく魅力的です。終盤に出て来て、全部もってきます。あの「ンフ」笑いも健在です。極端に言えば、彼の登場場面だけがやたらと面白いのです。

主人公・信(山崎賢人)のしょーもなく野卑なチンピラ感は、前作よりも減りました。彼もこれから少しずつ成長していくのでしょう。そのためにも、この続きを毎年公開していってもらいたいものです。内田吐夢×中村錦之助の『宮本武蔵』5部作みたいにね(とりあえず次回作は来年公開のようです)。

 

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2022年8月12日 (金)

「WANDA ワンダ」:彼女に明日はない    #WANDA #ワンダ #映画ワンダ 

1_20220813000701 映画『WANDA ワンダ』は1970年作品の日本初公開。エリア・カザンの妻だったバーバラ・ローデンが脚本・監督・主演を務めた生涯唯一の長編監督作品です。

とにかく主人公のワンダさんが学も知性もないだらしない人なんですけど、男性にひどい目に遭わされ続けるという哀れな人でもあります。登場する男性たちがまた、力や言葉の暴力で彼女を支配しようとしたりするのです。てなわけで、近年は世界的にフェミニズムの文脈から支持されているようです。

’70年ってことで、ちょうどアメリカン・ニューシネマの時代です。この作品も、いかにもニューシネマ的です。男女の犯罪ロード・ムービーってことで、『ボニー&クライド 俺たちに明日はない』を連想してしまいます(銀行強盗も出て来るしね)。相当しょぼくれたボニー&クライドです。ラストがストップモーションだってのも、ニューシネマ的。彼女には明日がない…そんな感じです。

そして、ドキュメンタリー的なタッチは、ジョン・カサヴェテスを思わせもします。まあ、そういった意味ではいかにも評論家が好みそうですね。

でも、大江戸は高く評価しません。先見性やテーマを頭で評価するよりも、映画作品自体の出来はどうなのだ?ってことです。映画史の中では時として時代のタイミングとマッチして過大評価される作品があります。これもそんな一本なのではないでしょうか?

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2022年8月11日 (木)

「コンビニエンス・ストーリー」:デイヴィッド・リンチ的な三木聡   #コンビニエンスストーリー #三木聡 #デイヴィッドリンチ #成田凌

1_20220810133601 映画『コンビニエンス・ストーリー』は、『大怪獣のあとしまつ』で総攻撃(ディスり)を食らった三木聡監督の新作。大作の皮をかぶった三木ワールドを展開した前作とは違い、趣味性の高い、観る人を選ぶ、本家本流の三木ワールドです。

その中でも本作は、ウィアード系というか、不思議な居心地の悪さを持った心理ホラーです。そう、『熱海の捜査官』のテイストに一番近いと思います。不条理で、怪奇で、一触即発の嫌なムードを愉しむ作品。しかも、そこかしこにバカバカしいギャグが散りばめてある(当然、ふせえりや岩松了も出ております)--こんな変な作品を作れるのは、世界で三木聡だけですね。

これでバカバカしいギャグを抑えていくと、デイヴィッド・リンチになります。本作の中にも『ブルー・ベルベット』『イレイザーヘッド』『ツイン・ピークス』をはじめ、「リンチ作品へのオマージュだよな」ってシーンがいくつもあります。

そんなおかしな世界の住人として、成田凌はハマっておりました。ただ前田敦子や六角精児までもがハマっていたかというと、それはどうでしょうかねえ? 

Dsc_0961_copy_1024x576_1 整合性や完成度など気にしない三木作品だけに、映画全体の評価としては低めの点をつけざるを得ません(点なんかつけてないけど)。でも、これからもこういう作品を作り続けていただきたいものだと思います。光り輝くグリーンが多用された絵作りも、印象的でした。

テアトル新宿名物のウインドウ展示は、成田と前田の衣装&狐の面なのでありました。

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2022年8月10日 (水)

「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」    #クリストとジャンヌクロード #包まれた凱旋門 #クリスト #2121designsight

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六本木の21_21デザインサイトで、展覧会『クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”』を観ました。2023年2月12日までのロングラン展です(開幕は本年6月13日)。8か月にまで及ぶロングラン企画展ってのは、日本ではまずないことです。

大江戸はクリスト&ジャンヌ=クロードの大ファンで、これまでも何度か書いて来ました。 なんと、2010年にこの会場で特別展をやっていたのですね。すっかり忘れておりました! ↓

クリストとジャンヌ=クロード展: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

ジャンヌ・クロードの死: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

クリスト逝く   #クリスト #クリストとジャンヌクロード: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

「クリスト ウォーキング・オン・ウォーター」:幸福な景色の裏側の地獄   #クリスト #ウォーキングオンウォーター : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_0973_copy_727x576 最後の作品となった(途中まではジャンヌ=クロードも生きていて、その後クリストが実現に向けて奮闘しつつ逝去。最後の部分は、残されたスタッフたちが実行した)「パリ凱旋門の梱包」を展覧会に仕立てたものです。

Dsc_0975_copy_968x576 いつも以上に調整が厄介だったプロジェクトでしょう。何しろフランス国民の心の拠り所である凱旋門ですから。最終的には企画から60年をかけて完成したわけです。

Dsc_0979_copy_576x942 会場には壁面を実際の梱包で使った特殊な布とロープで覆っている部分もありました。これは良いですね。クリスト展として、理想的な見せ方の一つです。

Dsc_0976_copy_1024x576 壁面いっぱいに図面を拡大してある部分があったりもしましたけど、本展の特徴としては映像展示が多いこと。準備・製作の風景や、関係者たちへのインタビューなどなど。全部をフルで観ていくと2時間ほどかかるそうなので、はしょったところもありますが、それでも1時間15分ぐらいかけて鑑賞しました。

Dsc_0972_copy_849x576 会場内のサインで興味深かったのは、かなり大きなボードにシンプルな短い言葉で日本語と英語を併記したもの。見やすい。わかりやすい。いいなと思いました。「クリストとジャンヌクロードは同日に生まれる」--そうなんです。二人とも1935年6月13日生まれなんです。まさに魂の双子ですね。

Dsc_0981_copy_576x837 大江戸は1991年のアンブレラ・プロジェクトを観に、茨城県の田園地帯まで行きました。雨の中ではありましたが、幸福で驚くべき風景でした。ナマで観たクリストの大プロジェクトは、それだけだったのが残念ですが、一つだけでも観ておいて良かったとも思います(自慢もできます)。

Dsc_0983_copy_1024x576 昨年実施されたこの凱旋門プロジェクトをもって、クリストとジャンヌ=クロードのユニークで驚嘆すべき作品は最後となりました。しかし、映像をはじめ多くの記録は残っています。それはアートの歴史の中で、特異な位置を占め続けていくことでしょう。

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2022年8月 9日 (火)

「島守の塔」:この時代にこそ    #島守の塔 #吉岡里帆 #香川京子

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映画『島守の塔』は、太平洋戦争末期の沖縄を舞台にした作品。もともと昨年の公開予定だったのが、コロナの影響で今年に伸びたのだそうです。しかしながら公開3週目にして、東京ではシネスイッチ銀座1館で1日1回のみの上映になっておりました。現代に作る意義がある作品だけに、寂しい限りです。

当時の沖縄県民の4人に1人にあたる12万人以上が死んだという凄惨な沖縄戦。その記録を今の人々、特に若い人々に伝える映像作品は、やはり作り続けなければいけないと思うのです。ウクライナの戦いを見てもわかるように、過去の話ではないのです。

毎日新聞が製作・配給に関わっているだけに、当時の記録映像も多数使われております(戦闘場面はすべて記録映像)。そこらも含めて、あまり大きな予算ではなかったろうに、健闘していると思います。時代物は、美術にしても衣装にしても、金がかかりますからね。

ただ、主役である沖縄県知事(萩原聖人)と警察署長(村上淳)のキャラクターが映画的に精彩を放っているとは言い難いですね。むしろ(ひいき目に見てるからというわけではないのですが)吉岡里帆演じる軍国主義に洗脳されてしまった女性の方が、印象に残ります。吉岡さん、顔が汚れようが変な顔になろうがかまわない感じの熱演でした。

(以降ネタバレあり) その吉岡の数十年後を演じるのが、レジェンド香川京子。香川さんの登場場面は、もう出て来るだけで、声を聞くだけで、涙腺がゆるんでしまいます。1953年の『ひめゆりの塔』(沖縄戦を描いた作品)に出ていた彼女が、70年近く立ったこの作品にも出てるって、凄いことです。

それにしても、最近『ちむどんどん』の沖縄言葉にはイラっと来てしまうのですが、この作品の沖縄言葉は愛おしいのです。やはり本質の部分がいいかげんか真剣かで、そんな違いも生まれてしまうってことですね。

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2022年8月 8日 (月)

「SEE LV」展@東京ミッドタウン芝生広場    #SEELV #ルイヴィトン展 #ルイヴィトン

Dsc_0961_copy_960x600 六本木の東京ミッドタウン・芝生広場で開催中の『SEE LV』展(~8/21)に行きました。世界巡回展なのだそうです。2020年に中国・武漢を皮切りにスタートしたんだそうですが、よく2020年に武漢でスタートできましたね! そこにびっくりです。

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入場無料なのですが、LVの公式LINEにお友達登録して、そこから日時の予約をします。先週予約しようとしたら、三日先ぐらいまで埋まっていて、今日の夕方になったのです。

 

Dsc_0963_copy_968x600 ミッドタウン裏の芝生広場に仮設小屋を作っての展覧会ってことで、展示スペースはさほど広くはありません。そのためにもネット予約は必要なのです。鮮やかなピンクが目だちますね。

 

20世紀初頭からのトランクやバッグもありますが、比較的近年のクロージングが中心。やっぱりスゴイです、ルイ・ヴィトン。

 

Dsc_0964_copy_600x1067 こんな攻めてるモノグラム・スーツもあるし…。

 

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こちらには茶系のモノグラム・スーツもあるし。

 

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そのお隣には、青空柄の上下一式の人。キレイです。MOMAの青空傘を連想しましたよ。

 

Dsc_0967_copy_600x884 こんな教会建築男もいました。突飛ですねー。あるいは敬虔なのでしょうか。

 

Dsc_0968_copy_600x829 一方ではこんなリュックも、いや、クリスタル的に輝いてキレイ! さすがです。

 

Dsc_0969_copy_1067x600 まあ、もともと鞄屋さんなんで、バッグ・トランクの歴史はコンパクトに表現してあります。

 

 

はい。(はしょってますけど)ざっとこんなもんでおしまいです。15分もあれば見終えてしまいます(急げば5分)。数年前に紀尾井町でやった「旅」がテーマの無料展覧会よりも、だいぶんコンパクトなのでした。

 

Dsc_0984_copy_600x1067_20220808233001 入口でこんな厚紙のフライヤーとステッカー(右)をくれました。でもこういうステッカーって、どこに貼ったらいいんでしょうか? かなり用途に困る代物なのでありました。

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9回裏で完全試合を逃したような    #天気欄 #あとちょっとでパーフェクト #くもりマークずらり

Dsc_0963_copy_576x892 昨日の朝日新聞の天気欄。

おしいなあー。何やってんだよ、ふーくーおーかー!

あとちょっとでパーフェクトだったのに…

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2022年8月 7日 (日)

湘南、札幌にドイヒー大敗 #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南札幌 #湘南対札幌

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レモンガススタジアムで湘南ベルマーレvs.コンサドーレ札幌を観戦。E-1選手権で町野、谷、杉岡が日本代表として活躍した後、初めてのホームゲームです。

今夏移籍加入したFW阿部浩之(手前ののぼり)が2試合の途中出場を経て初先発。それとは逆にウェリントンはこの2試合、ベンチ入りしていません。

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いやー、久々に超ドイヒーな試合。1-5の敗戦。ボコボコでした。同じカテゴリーの対戦とは思えぬほどの力負けでした(二月半ほど前にフロンターレを4-0で破ったチームと同じだとは、到底思えませんよね)。

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もともとコンサドーレの選手は個の力や技術があって、フィジカルも強い人が多く、おまけにペトロビッチ監督の戦術が優秀なので、ベルマーレは苦手としておりましたが、前半で0-3とされた事以上に、デュエルで全然勝てないし、前から積極的でスピードのあるプレスをかけられると、DFがミスしまくったり奪われたりで、もう情けないほど実力差があらわになってしまいました。

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おまけに、町野修斗が前半飲水タイム前に足首をケガして担架で運ばれる始末(うーん、クセになっちゃってますね)。踏んだり蹴ったりです。

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せめてもの救いは、新加入の阿部、中野嘉啓が良いプレイを見せてくれたこと。もうチームにフィットしてます。湘南唯一の得点は、中野の見事なパスをシュートの上手な阿部がきっちり決めたもの。やっぱり外から来た人は、ちゃんと点の取り方を知っているんですね。困ったもんだ。0-5の負けと1点取ったのとは全然違いますから(夏休みでたくさん来てたチビッコたちに得点シーンを見せられたのと無得点とでは、雲泥の差ですから)。

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それにしても、いつもの年の七夕ユニフォームは7月のホームゲームだけだったのに、この(ウクライナ支援の)ひまわりユニフォームは8月も使うんですね。正直、嫌だなあ。これ着て、清水にも札幌にも大敗してるし…。 一方でベルマーレクイーンの3人は、ゆかた姿でした。これはいいんじゃないの?Dsc00198

6-7月とすっごく調子良かったのに、E-1中断が明けたら連敗。町野のケガも気になりますし、やっぱり常に心配が尽きないチームなのであります、嗚呼。

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2022年8月 6日 (土)

「今夜、世界からこの恋が消えても」:記憶喪失系に新たな息吹を    #今夜世界からこの恋が消えても #記憶喪失系ラブストーリー #三木孝浩 #松本穂香

1_20220806223001 映画『今夜、世界からこの恋が消えても』は、ラノベ原作で「なにわ男子」&東宝シンデレラが主演ということで、キラキラ映画なんだろうなあって感じてました。でも松本穂香見たさに鑑賞してみると、なかなかどうして良く出来てるじゃないですか。

「その日しか記憶がもたない」系のラブストーリーって、『50回目のファーストキス』をはじめ色々ありますが、本作はディテールの工夫や終盤の展開などで、新しさを盛り込んでおりました。まあ、そのあたり、手練れの三木孝浩監督×脚本家が二人とも映画監督(月川翔、松本花奈)ってことで、ちゃんと「映画」として、大きな破綻なく成立しておりました。終盤などは、ぐっと来る場面もありました。

それにしても福本莉子も道枝俊佑も、インパクト弱め系の「普通の顔」ですよねえ。特に美形ってわけではなく、そこかしこにいそうな感じの顔。大江戸なんかはそこがちょっと不満なのですが、そこらは好みの問題かな。

それよりも松本穂香がこれまでとは違う、オトナなイメージの役柄でした。ああ、彼女が30代になると、ナチュラルにこんな感じなのかもと思ったりしました。 そして古川琴音25歳が高校生を演じて、(衣装の力などもあり)違和感なし。もともとうまい女優ですが、本作では微妙なニュアンスをいろいろ抱えなけりゃいけない役柄で、それを見事に演じ切ってました終盤の嗚咽シーンなどは感動ものです。

江の島、藤沢あたりの湘南エリアがロケ地となっていて、そのまぶしい開放感も魅力(「あ、ここ、この前走った」なんて場所も出て来ましたし)。

ところで、福本演じるヒロインの名は「真織」です。字で読めば何でもないのですが、音で聞くと変なインパクトがありました。「まおり」って、・・・マオリ族かよっ!!

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2022年8月 5日 (金)

だしの自販機/「出汁」表記反対    #だし #だしの自販機 #だし道楽 #日日だし #出汁という表記にノー 

Dsc_0896_copy_1024x1775 数年前に池袋で「だし」オンリーの自販機を発見して「おお!」と思ったものですが、相変わらず同じ場所に存在しております。

はい、この「だし道楽」の販売機。種類は三つぐらいに分かれているようですが、何しろ全部500mlペットボトル入りのだしです。

Dsc_0897_copy_1024x1120 トビウオの絵が上部に入ってるから、メインは「あごだし」なんでしょうね。その横の「だし道楽」って文字の下にローマ字が入っていて、何かと思ったら「NITANDASHOYU」ですと。 「煮たんだ醤油」って、倒置法ですかい? いえいえ、やっぱり二反田醬油という広島県江田島の会社でした。

ボトルをよくご覧ください。ほら、魚がボトルの中に! こわいですねー。ちょっとホラーですねー。お茶かと思って間違えて飲んだら、大惨事になりそうですねー。 上段には「Flying Fish」(トビウオですね)の文字、下段には「Sababushi」(鯖節ですね)の文字が入っております。

それにしても繁華街の飲食店街の真ん中に置いてあるってことは、やっぱり飲食店の人が買いに来るんでしょうねえ。あとは、飲み会の罰ゲームで一気に飲まされるとかね。 1本750円とか550円とかでございます。

 

Dsc_0890_copy_1024x1683 で、最近別のだし自販機を新富町界隈で見かけたのです!  「日日だし」と右上に書いてありますが、これって普通の「枠」スペースに無理矢理書いてますよね(笑)。まあ、その分3段構成になっているわけです。種類も8種類入ってますね(ギフトボックス入りまであります)。

Dsc_0892_copy_1003x1775 自販機の脇には大きな文字で、「日日是好日 だしのある風景」というコピーが記してあります。「日」が一つ隠れて、「日日是好だしのある風景」になっちゃってますけど、それはそれで意味が通じます。よし。

Dsc_0891_copy_1024x1033 あごだし、はもチップ入りあごだし、「だしのある風景」という商品の白ラベルと黒ラベルに加え、めんたいソースまであります。下段には「ストレートでそのまま飲めます」という表示があり、すっぽんスープや「うまだし」の缶が入ってます。うまだし・・・馬肉のだしじゃないですよね? 「今日は暑いぜ。だしでも1本行っとくか。(グビグビグビ)クーー!たまらんぜー!」とか飲むのでしょうか? 深いなあ、だし。

 

ところで、大江戸は「だし」を「出汁」と表記する近年の傾向が嫌いです。そんな書き方、十年ぐらい前までは誰も知りやしなかったのに、PCやスマホで変換されちゃうもんだから、なんか漢字を使った方がえらそうな気がして使う人が多かったんじゃないですか。今やテレビのテロップでも、飲食店のポスターでも、なんでもかんでも「出汁」ですもん。 だけどねえ、「だし」はずっと「だし」だったんだよ! 「だし」でいいんだよ! ケッ、「でじる」かよっ!!

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2022年8月 4日 (木)

パイナップルがマイブーム    #パイナップル #パインアップル #パイナップルかりんとう #塩パイン飴 #ガリガリ君ゴールデンパイン

Dsc_0894_copy_600x662 春ごろから、パイナップルがマイブームなんです。まあ、もともと嫌いではない、いやむしろ結構好きではありましたが、これだけ集中的にパイナップルものを食べたり飲んだりしてるのって、初めてのことだと思います。

 

まずは定番「パイナップルケーキ」。有楽町駅のコンコースに期間限定出店していたこの商品は、『旺來酥(オンライソー)』と申します。ほろほろの生地はあんまり好きじゃないんですけど、中のパイナップルジャムと、その噛み応えのある食感がいいんですよねー。

 

Dsc_0570_copy_600x1158 続いて、カルディ・コーヒーファームに売っていた『シリアル・クッキーズ パイナップル』。こちらは、多少パイナップルの香りがしますが、それだけ。ま、まずくはないけど、それほど惹かれる商品でもありませんでした。

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同じカルディでもこちらはなかなか。『パイナップルかりんとう』です。意表を突いた商品ですね。あ、でもこのシリーズで『イチゴかりんとう』を食べたような気が…。

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しっかりパイナップル風味です。後を引くおいしさです。これはアタリでした。いいですね。

 

Dsc_0843_copy_601x600 次はちょっと方向性を変えて、カバヤの『ピュアラルグミ パイン from コスタリカ』です。コスタリカ産パイナップル果汁を使用してるってことで、外側は白いフワフワ食感グミ。内側の黄色いのはプルプル食感グミって寸法です。まあ、突出はしてないけど、手堅くおいしいですね。

 

Dsc_0962_copy_450x526 で、夏場の塩分補給にも最適なのがこちら。愛知県の加藤製菓って所が作っている『塩パイン飴』。ダイソーで売ってました。袋を見ると、クエン酸だとか葉酸だとかナトリウムだとかいろいろ良さそうなものが配合されております。塩は鳴門の塩です。昔からある有名なパイン飴のように穴が開いているのではなく、普通のドロップ型?の飴ちゃんです。まあ、いいと思いますよ。あまりしょっぱすぎたりせずに、しっかりとパイナップル味で。

 

Dsc_0960_copy_540x780 冷たいものとしては、こちらなんかいかがですか? 赤城乳業の『大人なガリガリ君 ゴールデンパイン』。こちらは6本入りパックですが、普通の1本ものも見かけました。「大人な」とついてるだけに、子供だましの味ではありません(ホントか?)。大人って割には、ポケモンコラボみたいだけど。でも、かなりしっかりとパイナップル感があって、良きかなです。

 

Dsc_0306_copy_576x10243 はい、チューハイです。サントリーの『ストロングゼロ ダブルパイナップル』です。アルコールは強めの9%。パイナップル果汁は1%。でもパイナップル感はしっかりとあります。ちなみにプリン体ゼロ、糖類ゼロもしっかりとうたっております。

Dsc_0864_copy_600x877最後にもう一つ、サッポロチューハイ『99.99 フォーナイン クリアパイン』。こちらもアルコール9%。純度99.99%のウォッカを使用しているので、このネーミングだそうです。さすがにスキッとしたシャープな味わいですね。こちらはなんと、果汁0.1%。スキッとしてますねえ。

 

まあ、そんなこんなでおいしいですよね、パイナップル。 それはそうと、さっきから意識して「パイン」と略して書かないようにしているのに、気づかれましたか? だって「pine(松)+apple(リンゴ)=pineapple(パイナップル)」なんですから、その片方だけってわけにはいかないじゃないですか!松みたいなゴツゴツした見てくれと、リンゴのような果実感が合わさってこそのパインアップル=パイナップルなのです。「パインを食べる」なんて言ったら、松の実でも食べるのかと思っちゃいますよね。パインジュースって言ったら、松の木のあの半透明のねばねばした樹液のことかと思っちゃいますよね。 思わない? あ、そう。まあ、いいや。

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(遅ればせながら)E-1選手権の日本女子代表優勝!    #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #イーワン選手権 #長野風花 #北村菜々美

サッカーE-1選手権で男女ダブル優勝!となった時に、女子の2戦目・3戦目の録画を見ていなかったので、後回しにしておりましたが、ようやく見終えました。

(男子の記事はこちら ↓ )

サッカーE-1選手権、男子も優勝!    #サッカー日本代表 #日本対韓国 #イーワン選手権 #町野脩斗 #谷晃生 #ベルマーレ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

昨年の東京オリンピック終了後に発足した池田ジャパンの初タイトル。男子同様、ほぼ国内組での戦いなので、岩渕や長谷川や熊谷は入っておりません。 そして韓国、台湾(チャイニーズ・タイペイ)には完勝だったけど、中国とは0-0の引き分けだったのが残念ではあります。だって、あれだけシュート打ちまくってて、あれだけ惜しくて、結局スコアレスなんだもん。欧米相手だったら、やられちゃってますよ。

選手に関しては、2戦目(台湾戦)をターンオーバーしたので、いろんな人を使えました。GKも男子同様、3試合で3人を使いましたし。 印象に残ったのは、左ウイングの中嶋淑乃(広島)の技術や変なドリブルや攻撃性。考えてみれば、このポジション、(今回は招集されていない、大江戸のごひいき)北村菜々美さんと争うってことじゃないですか。困ったな。しかも彼女、右SBの清水梨紗と並ぶ色白さんです。 それから、右ウイングの成宮唯(神戸)の鋭く(相手にとって)危険な感じ。さらにはFW千葉玲海菜(千葉)のガンガン行く攻撃力とフォワードらしさも魅力的でした。北川ひかる(新潟)の気合いや、キャプテンマークをつけた猶本光も感慨深かったです。

でも一番は10番を背負ったボランチの長野風花。23歳で、マイナビ仙台レディースからアメリカへの移籍が決まったばかり。なのに、この落ち着いたプレイスタイルと、見事なパスや展開力を見ていたら、遠藤保仁を連想しました。これからの主力ですから楽しみですが、(北村さん同様)もう少し筋肉をつけた方が更に伸びると思います。

いずれにしても、久々になでしことしてタイトルを獲ったわけだし、いろんな新戦力をテストできたし、来年のワールドカップに向けて、意義深い大会だったと思います。 さあ、これからは北村さんに巻き返してもらわないとね!

 

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2022年8月 3日 (水)

タカセのシュークリームとエクレア    #池袋タカセ #タカセのシュークリーム #タカセのエクレア

Dsc_0914_copy_600x10672 池袋のサンシャイン通り入口手前と言ったらいいのかな?東口の駅前に大昔からあるレトロな洋菓子店「タカセ」。

まさに「ザ・昭和」なお店で、この『東京温度』でも何度か取り上げて来ました(↓)。

池袋のタカセ洋菓子店: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

老舗菓子屋のロングセラー   #銀座の蜂蜜バームクーヘン #チェリージア #タカセのカジノ: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

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袋も箱もご覧の通り昭和そのものです!

で、そのタカセで先日シュークリームとエクレアを買いました。それがもう…

ウマウマウー!

と、思わず小野瀬雅生さん(CKBギタリスト)の真似をしてしまうぐらいに、超絶おいしかったのです!

Dsc_0916_copy_1067x6003 シュークリームはとにかく、白いクリームがおいしー!のです。もちろん生地も「これぞ代表的なシュー生地ってもんだ」と言いたいほど上出来。これこそ日本のシュークリームだ!と、カスタード好きな大江戸もこの生クリームのシュークリームに関しては無条件降伏してしまうほどのお味なのでした♪

Dsc_0915_copy_1067x6003 そしてエクレア。クリームと生地はシュークリーム同様。で、チョコレートがこれまたうまいんです! チョコとクリームのバランスも抜群。ああ、これまた大江戸が大好きなエクレアです!

なにしろどちらもクリームがたーっぷり入っているのがステキです。それなのに、シュークリーム160円、エクレア210円(ともに税込)という、ウソみたいな安さ!! 素晴らしいです。現代の奇跡です。庶民の味方です。ブラボー、タカセ!!

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2022年8月 2日 (火)

(番外編)富士山レポート    #富士山 #富士登山 #須走ルート #富士のご来光 #初心者の富士登山

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一昨日から昨日と、山小屋泊りで富士山に登りました。生涯初の富士登山です。山をよく知っていて富士登山も8回目だというベテランが初挑戦の友人3人(小生を含む)を引き連れて登ったのですが、うち1名は8合目で限界を感じてリタイア。結局3人で登頂し、下りの8合目で合流。無事4人で戻って来ました。

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大江戸はまともな登山をほとんどしたことがないし、すべてベテランの隊長頼みの初心者。でも楽な予定やコースを組んでくれたおかげで、なんとか目的達成できました。ちなみに樹林多め&利用者少な目&下りの砂走り長めの「須走(すばしり)ルート」でした。

Dsc_0935_copy_1024x576 でも本当に、危険なほど疲れましたよ。いやー、まいった。昨夜は本当に疲弊しきってヨレヨレでしたが、今朝には復活しました。ある程度はストレッチしておいて、アミノ酸も飲んだので、今のところ筋肉痛は少ししか出ておりません(明日とかに出るのかなあ?)

Dsc_0936_copy_1024x576 本六合目の山小屋(瀬戸館)の前でご来光を、その光と空の変化を拝むこともできました。

Dsc_0941_copy_1024x576 ちなみにこの山小屋のシンボルはなぜかアヒルちゃんで、見晴台の木製テーブルに貼りつけてあります。

Dsc_0944_copy_1024x576 さて、いくつかランダムに雑感や覚え書きを…

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決して甘く見てはいなかったんですけど、子供でも登るぐらいだから何とかなるとも思っておりました。いやいやどうして、かなりキツかったです。登りも大変だけど、下りも意外と長くてしんどかったですね。ほんと、何かの苦行か刑罰なのかと思いましたもん。

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上りも下りもトレッキングポール(ストック)に助けられました。両手のアレが無ければお手上げでしたね。

Dsc_0949_copy_1024x576 確かに高地は空気が薄くて、息切れしてしまいます。深呼吸しながら歩いて(登って)ました。

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寒さ対策バッチリで行ったのに、山小屋の前でご来光を見る時に着ただけで、あとは防寒衣料の出番は無し。だったら、出発時のザックの重さ7.2㎏を減らしたかったところ。むしろ暑くて、半袖でも顔から汗がぽたぽた状態が多かったです。頂上でも体感だと15℃ぐらいあったんじゃないでしょうか(お昼頃だったし)?

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登山用のウエア類はやはり、給水速乾性や防臭効果が高くて、普通のスポーツウエアよりも(いわんや綿の肌着よりも)優秀快適ですね。メッシュ系のインナー(下着)や、メリノウールのソックスなどは、汗がたまらずすぐにサラリとなって、汗冷えもなく、防臭もバッチリでした。

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山道具やウェアを何点かレンタルしたのですが、山の物は高額なものが多いので、上手にレンタルを取り入れてもいいと思います。トレッキングシューズやザックをはじめ、今回新規購入した物もかなりあるんですけどね。 あと、とにかく安いワークマンのアイテムも何点か取り入れました。

Dsc_0958_copy_1024x576 山小屋では午後7時に寝て午前4時に起きたのですが、その間ちゃんと眠れたのは2時間×2回のみ。あとの5時間は、目をつぶって体を休める感じでした。ドヤ街のような二段ベッドで、寝袋式でしたが、繊細な大江戸にはちょっと向いてないなー。山小屋のカレーってやつも、期待したほどうまくはなかったですねー。でも、小屋のおじさんたちはいい人でした。

Dsc_0959_copy_1024x576 山小屋のトイレは紙を流さずに隅の箱に入れるタイプ。日本人的には、ちょっと違和感。そしてどこもかしこも水が貴重でほとんど使えないだけに、汗ふきシートがスッキリサッパリ快感でした。あれは生き返りますね。

Dsc_0960_copy_1024x5762_20220802231901 持って行った行動食の中では、大江戸としてはようかんとパウチゼリー飲料(昔のウィダーみたいなやつ)が良かったです。

富士の下山はびっくりするほど早く着くみたいなことを色々読んだり聞いたりしていたのですが、意外と長かったです。砂走りもかなり歩きにくいし(走ると危険)、疲れが累積していくし、飽きます。

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とにかくまあ、疲弊し切りました。最後の方は「山はもういい。早くおうち帰りたい。」状態でしたけど、得難い体験をさせていただきました。あ、ちなみに時間の関係で「お鉢巡り」は行わず、山頂から少し歩いた神社の所まで登って、火口を覗き込んでから下山したのでした。なので、「剣ヶ峰(3776m)のやや下まで」ってことにはなるのですが、それでも富士山的には「山頂まで行って登頂成功!」ってことなのであります。めでたしめでたし。

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