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2022年8月10日 (水)

「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」    #クリストとジャンヌクロード #包まれた凱旋門 #クリスト #2121designsight

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六本木の21_21デザインサイトで、展覧会『クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”』を観ました。2023年2月12日までのロングラン展です(開幕は本年6月13日)。8か月にまで及ぶロングラン企画展ってのは、日本ではまずないことです。

大江戸はクリスト&ジャンヌ=クロードの大ファンで、これまでも何度か書いて来ました。 なんと、2010年にこの会場で特別展をやっていたのですね。すっかり忘れておりました! ↓

クリストとジャンヌ=クロード展: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

ジャンヌ・クロードの死: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

クリスト逝く   #クリスト #クリストとジャンヌクロード: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

「クリスト ウォーキング・オン・ウォーター」:幸福な景色の裏側の地獄   #クリスト #ウォーキングオンウォーター : 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

 

Dsc_0973_copy_727x576 最後の作品となった(途中まではジャンヌ=クロードも生きていて、その後クリストが実現に向けて奮闘しつつ逝去。最後の部分は、残されたスタッフたちが実行した)「パリ凱旋門の梱包」を展覧会に仕立てたものです。

Dsc_0975_copy_968x576 いつも以上に調整が厄介だったプロジェクトでしょう。何しろフランス国民の心の拠り所である凱旋門ですから。最終的には企画から60年をかけて完成したわけです。

Dsc_0979_copy_576x942 会場には壁面を実際の梱包で使った特殊な布とロープで覆っている部分もありました。これは良いですね。クリスト展として、理想的な見せ方の一つです。

Dsc_0976_copy_1024x576 壁面いっぱいに図面を拡大してある部分があったりもしましたけど、本展の特徴としては映像展示が多いこと。準備・製作の風景や、関係者たちへのインタビューなどなど。全部をフルで観ていくと2時間ほどかかるそうなので、はしょったところもありますが、それでも1時間15分ぐらいかけて鑑賞しました。

Dsc_0972_copy_849x576 会場内のサインで興味深かったのは、かなり大きなボードにシンプルな短い言葉で日本語と英語を併記したもの。見やすい。わかりやすい。いいなと思いました。「クリストとジャンヌクロードは同日に生まれる」--そうなんです。二人とも1935年6月13日生まれなんです。まさに魂の双子ですね。

Dsc_0981_copy_576x837 大江戸は1991年のアンブレラ・プロジェクトを観に、茨城県の田園地帯まで行きました。雨の中ではありましたが、幸福で驚くべき風景でした。ナマで観たクリストの大プロジェクトは、それだけだったのが残念ですが、一つだけでも観ておいて良かったとも思います(自慢もできます)。

Dsc_0983_copy_1024x576 昨年実施されたこの凱旋門プロジェクトをもって、クリストとジャンヌ=クロードのユニークで驚嘆すべき作品は最後となりました。しかし、映像をはじめ多くの記録は残っています。それはアートの歴史の中で、特異な位置を占め続けていくことでしょう。

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