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2022年8月11日 (木)

「コンビニエンス・ストーリー」:デイヴィッド・リンチ的な三木聡   #コンビニエンスストーリー #三木聡 #デイヴィッドリンチ #成田凌

1_20220810133601 映画『コンビニエンス・ストーリー』は、『大怪獣のあとしまつ』で総攻撃(ディスり)を食らった三木聡監督の新作。大作の皮をかぶった三木ワールドを展開した前作とは違い、趣味性の高い、観る人を選ぶ、本家本流の三木ワールドです。

その中でも本作は、ウィアード系というか、不思議な居心地の悪さを持った心理ホラーです。そう、『熱海の捜査官』のテイストに一番近いと思います。不条理で、怪奇で、一触即発の嫌なムードを愉しむ作品。しかも、そこかしこにバカバカしいギャグが散りばめてある(当然、ふせえりや岩松了も出ております)--こんな変な作品を作れるのは、世界で三木聡だけですね。

これでバカバカしいギャグを抑えていくと、デイヴィッド・リンチになります。本作の中にも『ブルー・ベルベット』『イレイザーヘッド』『ツイン・ピークス』をはじめ、「リンチ作品へのオマージュだよな」ってシーンがいくつもあります。

そんなおかしな世界の住人として、成田凌はハマっておりました。ただ前田敦子や六角精児までもがハマっていたかというと、それはどうでしょうかねえ? 

Dsc_0961_copy_1024x576_1 整合性や完成度など気にしない三木作品だけに、映画全体の評価としては低めの点をつけざるを得ません(点なんかつけてないけど)。でも、これからもこういう作品を作り続けていただきたいものだと思います。光り輝くグリーンが多用された絵作りも、印象的でした。

テアトル新宿名物のウインドウ展示は、成田と前田の衣装&狐の面なのでありました。

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