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2022年9月30日 (金)

やっと終わった「ちむどんどん」    #ちむどんどん #史上最低の朝ドラ #ちむドイヒー

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ようやく苦行のような半年が終わりました。沖縄そばやスパムむすびは大好きな大江戸ですが、NHKの連続テレビ小説『ちむどんどん』は、とにかくひどかった。あまりのひどさに、ほぼ毎朝腹を立ててましたもん。ちむドイヒー!

本日の最終話も、歌子の謎の重病が「家族みんなで海に向かって亡父に叫んでお願いする」ことにより、亡父降臨からのめでたく快癒。数十年後には「もう10年間、風もひいてない」ような健康体に変身。 そしてコントにしか見えない老けメイク! いやー、ひどかった。

行き当たりばったりでつじつまが合わない雑な脚本は、小学生の思いつきレベル。何もかも過程を省いて、各種トラブルが突然都合よく解決。「デウス・エクス・マキナ」かよ! 強引だなあ。そもそもあらゆるエピソードが行き当たりばったりで、その場しのぎだし…。これ、シナリオ学校なら絶対落第ですよ。

比嘉家の皆さん、大なり小なり性格に問題ありで辟易するのですが、特に主人公の暢子はわがままで人の言うこと聞かなくて反省しなくて成長しないヤツなのに、奇跡のように周囲の人たちが助けてくれて、すべてうまくいくという…。こんな性格が悪くて共感できない朝ドラ主人公は、やはり史上初でしょうね。

ほかにも、杉並、鶴見、千葉、銀座を瞬間移動したり、時代考証がいいかげん過ぎたりで、とにかく毎日のようにあきれ返ってました。なんで、こんなドラマが作られてしまったのか? 何年かたって、関係者がその謎を解き明かす本を書いてくれたら、絶対買いますよ。ドラマ自体よりも何倍か面白そうですもん。

もともと黒島結菜も仲間由紀恵もけっこう好きだったのですが、今やすっかり嫌いになってしまいました。困ったもんです。脚本の羽原大介の名前を忘れることはないでしょう。(撮影だけは良かったです。特に沖縄ロケ部分。)

それにしても、清恵の元夫の涌井は、ネットで噂されているように「豚の餌」にされてしまったのでしょうか。闇ですねー。

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2022年9月29日 (木)

コンビニおにぎりだよ~ん    #コンビニおにぎり #ポーク玉子おにぎり #そばめしおにぎり #海老天むすび #甘辛そぼろおにぎり #大きなおにぎりザンギマヨネーズ

Dsc_1140_copy_576x10243 半年以内に食べたコンビニおにぎりをご紹介。

最初は一番直近に食べたセブンイレブンの『ポーク玉子』。ポークってのは、スパムですね。つまりローソンなんかにある「スパムおむすび」のセブン版。230円ってのは、(大ぶりとはいえ)おにぎりにしては高い価格設定ですね。

Dsc_1142_copy_1024x5762 でも、確かにおいしいんです。大江戸的には玉子焼きはなくてもいいんですが、まあ色合いも華やかになりますしね。

 

Dsc_0900_copy_454x484 次はやはりセブンイレブンの『そばめし』。ソース味の焼きそばの細切れがソース味のごはんと混ざり合ったおにぎり。マヨネーズもあしらってます。まあ、あの神戸発祥のB級フードというか、むしろ「(愛をこめて)下賤な味」なのですが、まあ悪くありません。あのジャンクなソース味がほしいときにどうぞ。

 

Dsc_0575_copy_800x454 続いてセブンから、『海老天むすび』。小さいのが4個入って300円。1個にすれば75円。

Dsc_0576_copy_498x454 まずまずおいしいんですけど、デパ地下あたりにある本当においしい「天むす」に比べると、やはりそこそこ止まり。海苔の量もこんなもんです。黒帯一本。いや、人質の目隠しみたいにも見えてきました。4個並んだところなんて、人質4人が並んで座らされて処刑を待つみたいで…、こわいですねー。

 

Dsc_1095_copy_454x455気を取り直して、ファミリーマートの『甘辛そぼろ』です。大麦入りごはんの中に大麦入り鶏そぼろが入った健康的商品であります。スーパー大麦ってやつを使っているそうです。

Dsc_1096_copy_454x596 うん、確かに「体にいいもん食ってる」感はあります。でも、体にいいもんって、うまくないもんってことが多いんですよねー。「よく噛んで食べよう」って気になる商品でもありました。

 

Dsc_1135_copy_724x576 で、最後にニューデイズの大きなおにぎり『ザンギマヨネーズ』。パッと見「ギンザマヨネーズ」です。よく見れば、北海道の唐揚げ「ザンギ」のことだとわかります。ザンギの値打ちもない…すいません、古い歌です。

海苔しっとりタイプの大型おにぎりの真ん中にマヨネーズまみれの唐揚げ(いくつか切ったもの)が入ってる、そういう商品です。

 

まあ、コンビニおにぎりのおいしさ(と食の安全性)においては、セブンイレブンの独り勝ちだと思ってますし、今回もそれが証明された感じなのでありました。

 

 

 

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2022年9月28日 (水)

「映画はアリスから始まった」:歴史は作られる    #映画はアリスから始まった #アリスギイ #ジョディフォスター

1_20220928231201 『映画はアリスから始まった』は、映画草創期に初めて「(記録だけではなく)映画で物語を見せる」ことを“発明”した女性監督アリス・ギイの生涯をたどるドキュメンタリー。なにしろこの人、1,000本にも及ぶ作品を監督し(まあ、数分の短い作品がほとんどだったことと思いますが)、映画史上初の女性監督としてフランスとアメリカの両国で20数年にわたり活躍したのだそうです。

なのに現代ではほとんど誰も知る人がなく、映画史からほとんど消えちゃった人というミステリー。その謎を解く調査と探求の旅がこの映画なのです。その旅を通して、「女性だったから」というフェミニズム的要素も浮かび上がってきます。本作の製作総指揮とナレーションはジョディ・フォスター。なるほどって感じです。

大江戸が下高井戸シネマで観たときは、終映後に日大芸術学部教授の古賀太さんのトークイベントがついており、その解説でだいぶいろんな事をしることができました。この映画で描かれたことは尊重しつつ、実はアリス・ギイの記憶や主張にも間違いがあるってことや、なぜ忘れ去られていたかというと「彼女の作品が映画的には大したことなかった」ことや「フランスからは途中でいなくなったし、アメリカには途中から入って来たしで、タイミングが悪かった」ことが大きいことを知り、目からウロコでした。

でもいずれにせよ彼女の功績は大きいし、映画草創期の重要人物として映画史に刻まれるべき人物として評価されつつあるようです。あらためて「歴史って、“作られる”ものなんだなあ」と思わざるを得ませんでした。恐ろしいことでもあります。そして、常々小生が思っている「記録と保管の重要さ」についても再確認したのでありました。

 

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2022年9月27日 (火)

日本のアメリカ戦&エクアドル戦    #サッカー日本代表 #日本対アメリカ #日本対エクアドル 

FIFAワールドカップ・カタール大会のメンバー発表前のラスト2試合、ドイツで行われた日本vs.アメリカ、日本vs.エクアドルをTv観戦しましたが、なかなか興味深いものがありました。以下に雑感を列挙します。

・2試合のスタメンを総入れ替えしたってのはなかなか。なのに、2戦目がそんなにひけをとるメンバーでもないってあたり、日本代表の層の厚さが過去最高になっていることを物語ります。

・アメリカに2-0と快勝した初戦は、前田大然のワントップで前線から守備をハメていったのが奏功しました。これはアリですね。両サイドも制して、アメリカのDFに自由を与えませんでした。アメリアkが割り切って「縦ポン」サッカーをして来なかったので、もう勝ったも同然でした。

・アメリカ、あんなんでFIFAランキング14位なの?? 44位のエクアドルの方が、よっぽど強いじゃん。

・新ユニフォームは評判が良いようですが、小生は(評判の悪かった)前作(迷彩柄)の方がぜんぜん好きです。黄色い背番号が合っていない。白でいいのに。ダサいユニの方がウケるのかなあ…。

・富安が戻って来て良かった。板倉はやっぱり間に合わないかなあ。板倉の強度は必要なんだけどなあ。

・三苫はやっぱりスゴイ! そして三苫はやっぱり後半の交代出場でこそ生きる。

・町野は「参観日の親の気持ち」で応援したのに、衝撃的なほど何もできなかった。クラブでできてることが、ほとんどできずじまい。せめてプレスぐらい必死でかければいいのに。あがって、ぼーっとしちゃったの??

・谷は結局出場できずじまい。うーん、そうなると選出は難しいのかなあ…。権田、シュミットは決まりだろうから、3人目は川島じゃなくて谷になってほしいのですが…。それが将来の日本サッカーのためです!

・長友は重要な試合でそこそこ頑張って、良いパフォーマンスを見せちゃううだよね。今回も当確でしょう。

・相馬も頑張った! 三苫にひけをとらない良さを見せつけました。彼も当確では?

・エクアドル戦はもう、シュミット・ダニエルに尽きます! 圧巻のPK阻止に、ファインセーブの数々。もう正GK、ゴンちゃんじゃなくてシュミットでいいんじゃないの?

・いつも本大会前に調子が良すぎると本番でロクなことがないので、まあ、あんなもんでいいんじゃない?

・ドイツのスプリンクラー、あんなんでいいのか!?

・けっこう黄信号な人=古橋、柴崎

・さあ、メンバー発表はいつになるのかなー?

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2022年9月26日 (月)

「手」:しみじみとした佳作    #手 #映画手 #ロマンポルノナウ #松居大悟 #福永朱梨 #金田明夫

1_20220926222101 映画『手』は、日活のロマンポルノ50周年企画「ロマンポルノ・ナウ」3作品の一番手。5年ほど前にも「ロマンポルノ・リブート」と称して5人の監督がチャレンジしてましたが、まああれと同じ企画ですよね。 本作の監督は松居大悟。まさに日本映画の良さって感じで、狭い範囲で小さく悩んだりして、最後はちょっといい感じにしみじみとします。松居大悟作品の中でも、かなり上出来なのではないでしょうか。

ポスターや予告を見る限りでは若い男女の物語かと思えますが、実態は若い女性の物語であり、家族の物語であり、父と娘の物語でもあるのでした。 主人公のさわ子を福永朱梨が、「どこにでもいそうな」リアリティで好演してます。最終盤の父との会話で見せる表情が、もう絶妙なのでした。

彼女が「おじさん好き(おじさんマニア?)」という独特な趣味嗜好を持っているってところが、物語の原動力として効いておりまして、まあ津田寛治もそんなおじさんの下心を好演しているわけです、「かわいい」と言われたり、ハラスメント的思考を指摘されたりしながら。ジェンダー差別などの現代的なテーマを、いい塩梅に&上手に描いています。

(以降ややネタバレあり) で、終盤に父親役の金田明夫の出番が増えて来ると、娘のさわ子とのギクシャクした関係が雪解けしていく見事なドラマが展開します。そこらへんがあたかも小津安二郎の父娘ものを観るかのようで、しみじみ、そくそくと胸に沁みるのです。いつもは特に目立たない金田明夫が、やはりポーカーフェイスで好演してます(妙に好演だらけですね)。あのオヤジさんの発する「さわちゃん」の件りは、最高でしたね。

というわけなので、特にロマンポルノである必然性がなかったようにも思うのですが(実際、からみ場面も多くないし)、まあ都市の大人の物語として、それ以上に家族や父娘の物語として、愛すべき佳作となっているのでした。

 

 

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2022年9月25日 (日)

「よだかの片想い」:ルッキズム<シスターフッド    #よだかの片想い #安川有果 #松井玲奈 #中島歩 

1_20220925222401 映画『よだかの片想い』は、島本理生の小説を城定秀夫が脚本化し、長編2作目の安川有果が監督した作品。松井玲奈・中島歩主演でルッキズムを描く、メ~テレ製作の佳品です。

ほぼ全編を「顔にあざ」状態で演じる松井玲奈ですが、彼女は『ゾッキ』では助清みたいな白塗りスキンヘッドで怪演してましたもんね。それに比べれば…

で、この主人公が「遅くかかったハシカ」状態で恋に落ちるため、妙にグイグイ行きすぎちゃって、けっこうイタイ人になっちゃってます。また、その相手が「天然色悪」をやらせたら当代一の中島歩ですから、めでたしめでたしでは済みませんよね。それにしても中島歩の声や話し方って、竹野内豊に似てますよね。顔はむしろ金城武ですけど。

でも終わってみれば、むしろ松井と藤井美菜のシスターフッド的な部分の方が心に残ります。そういう作品なのです。(以降ネタバレあり) メイクアップであざを隠すことで問題解決!って感じのラストには、ちょっと「え? そんなんでいいの?」と思いもしましたが、このポジティブで救いのある感じと光の使い方でオッケーにしちゃってます。

撮影がなかなか繊細で良いと思って撮影監督を調べたら、「趙聖來」という人。ググっても、本作以外には当たりません。何者?

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2022年9月24日 (土)

「グッバイ・クルエル・ワールド」:もっとアクションをうまく!    #グッバイクルエルワールド #大森立嗣 #バイオレンス映画

2_20220924224801 映画『グッバイ・クルエル・ワールド』は、1984年のエルヴィス・コステロのアルバムと同タイトルです。また、伊藤銀次の1984年のアルバム『ドリームアラベスク』の3曲目と同タイトルでもあるのですが、そんな事を知る人は数少ないことでしょう。

それはともかく、実に日本版タランティーノみたいなバイオレンス・エンタテインメントに、大森立嗣監督がトライしました。ただご本人は、タランティーノっぽくならないよう意識していたそうなんですけど、でもやっぱりタラちゃんですよねー、これ。こういう日本映画がときどきあってもいいんじゃないの?とは思います。

ただ、大森立嗣の持ち味に合っていなかったかなあとも思います。それにしても(持ち味に合っていなくても成功作となった)『日日是好日』と同じ監督の作品とは、とても思えませんね。『日日』と『グッバイ』の2本立てとか観たら、アタマおかしくなりそうです。そんな番組を組むコヤがあるとは思えませんが…。

ドラマ部分はまあ悪くないんですよ。だけど、肝腎のアクションがうまくない(カッコよくない)んですよねー。もっとアクションの撮り方がうまい監督が作れば良かったんじゃないかなー。終盤の「炎をバックにしたシルエットの二人」は良かったんだけど…。

でも役者たちは頑張っていて、芝居合戦としては見どころがありました。監督の弟=大森南朋や、鶴見慎吾、玉城ティナが、特に良かったかな。その一方で西島秀俊がどうにもおとなしい善人にしか見えなくて、何をやっても元ヤクザのコワイ男には見えなくて、これだけはミスキャストでした。

(以降少々ネタバレあり) 銃弾を浴びボロボロ状態の二人が横並びで地面に座りながら話すラストは、『明日に向って撃て!』のラストのようでしたね。そういえば、あれも強盗たちの破滅の物語でありました。

 

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2022年9月23日 (金)

「リバティ・バランスを射った男」:ジミー×デューク→両雄並び立つ   #リバティバランスを射った男 #ジョンフォード #ジェームズスチュアート ジョンウェイン

Libertyvalance シネマヴェーラ渋谷のジョン・フォード特集で、『リバティ・バランスを射った男』(1962)を鑑賞。大昔にTVで短縮版(たぶん吹き替え版)を見たことがあり、かなり気に入っていたのでスクリーンで観る機会を得られて良かったです。ちょうど開映1時間前に劇場に着いて、チケットの整理番号が85番。開映時には満席だったのではないかと思います。かなりの人気。

ポスターはカラーですが作品はモノクロ・123分。昔の記憶の方がもっと素晴らしかった気もするのですが、それでもやはり名作です。なにしろジョン・フォード×ジョン・ウェイン コンビ最後の西部劇であり、ジョン・ウェインとジェームズ・スチュアート初の共演作なのです。ジミー・スチュアートと“デューク”ジョン・ウェインの対照的な個性ーー都会派と西部の男、知性とマッチョな男らしさ、細身のスマートさとがっしりした巨体、真面目そうな顔とジャガイモみたいなゴツゴツ顔、腕っぷしの弱さと強さ、女性性と男性性ーーの対照が効いているのです。

プラス、悪役(リバティ・バランス役)リー・マーヴィンの獰猛で悪辣な個性も効いてます(なんかギラギラと郷鍈治みたいで)。もちろんそれ以外のキャラクターもそれぞれに血が通っています。ここらはさすがにジョン・フォード。

(以降少々ネタバレあり) そして、終盤のちょっとトリッキーな展開と情感。大江戸はここが大好きです。対照的な二人の、不思議な友情や絆が心に迫る作品なのです。ジェームズ・スチュアートがいい所を持ってってるようでいて、最終的にはジョン・ウェインもかなり印象に残る役なのです。両雄並び立っているのです。

イーディス・ヘッドが衣装を担当しているのにも驚きました。彼女はあまり西部劇を手掛けていないと思うのですが、これでオスカーにノミネートされているんですね。そしてこの7年後に『明日に向って撃て!』を手掛けるのでありました。

 

 

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2022年9月22日 (木)

「地下室のヘンな穴」:日常の中の奇天烈    #地下室のヘンな穴 #12時間進んで3日若返る

1-1_20220922230701 映画『地下室のヘンな穴』は、タイトルを聞いて『マルコヴィッチの穴』を連想した人も多いと思うのですが、あの作品ほど奇妙奇天烈な感じではなく、むしろビジュアル的には退屈なほど平凡。一般的な日常の風景ばかりです。でも、ありえないヘンな設定で見せる作品。

(以降ネタバレあり) その穴に入ると「12時間進んで、3日若返る」ってことなんですけど、それ以上のことは教えてくれません。穴を戻ると12時間さかのぼるのか?とかね。もしそうなら、こんなチマチマした若返りよりも、12時間後の世界から競馬やトトの結果を持ち帰って、巨万の富を築けるのに。でもそこらへんには一切触れずに、物語は展開します。

まあ、フランス映画ですよね。夫婦の会話とか夫婦と友人の会話とかで成り立っております。コメディとしてはそんなに笑えるわけじゃないし、ドラマやSFとしてはシリアスじゃないし。で、正直あんまり面白いとは思えません。「時間」だとか「若さと老い」とかを考えさせる哲学的側面もあるわけですが、どこまで本気なのやら…。 「穴」と対比させたもう一つの下ネタ部分も、ほとんど笑えないしね。

何にしても上映時間が74分ってことで、苦痛になる前に終わるのは助かります。これぐらいの長さの映画がもっと増えるといいんですけどね。十分にいろんなことが描けますし、ちょっとした空き時間や仕事帰りに行きやすくなりますから。

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2022年9月21日 (水)

「川っぺりムコリッタ」:死を考察する荻上直子    #川っぺりムコリッタ #荻上直子 #ムロツヨシ

1_20220921222001 映画『川っぺりムコリッタ』のタイトルにある聞き慣れない言葉「ムコリッタ」とは、仏教における時間の単位で48分(1/30日)のことだそうです。この作品の主要登場人物たちの住まいが「ハイツ・ムコリッタ」という名前になっております。

予告編を見ると、『かもめ食堂』の荻上直子監督ということで、おいしそうな食べ物満載ののんびりした作品って印象だったのですが、実際は食べ物はほとんど白飯&イカの塩辛と味噌汁と漬物と生野菜が繰り返される感じです(すきやきはおいしそうでしたけどね)。まあ、のんびりゆったりしたテンポなのは、やはり荻上監督作品。でもこれまでとは違って、本作ではかなり「人の死」を中心的なテーマに据えています。というわけで、「らしくない」不気味描写もあったりします。

死、骨、葬儀、お墓などを重要なモチーフとしているのは、やはり荻上監督に近年そういう個人的体験があったからなんじゃないかなあと推測してしまいました(実際どうなのかはわかりませんが…)。

松山ケンイチ、満島ひかり、吉岡秀隆らも、期待通りの好演ですが、本作で瞠目したのはムロツヨシ。いつものムロとは、ぜんぜん違うのです。『神は見返りを求める』のムロも、いつもと違うムロをイメージしていたようですが、その実かなりいつものムロでした。しかし、本作の彼は別人のようにムロ臭を消しています。その上で突飛なキャラクターに命を通わせ、複雑な味わいを持たせているのです。演技賞ものだと思います。

でもこの作品、最終的にはゆったりし過ぎていて、あんまりノれませんでした。 それはそうと、荻上監督の映画作品、2012年『レンタネコ』、2017年『彼らが本気で編むときは』、2022年『川っぺりムコリッタ』と5年に1本ペース! 寡作(を余儀なくさせられているのかな?)ですねえ。

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2022年9月20日 (火)

「ガブリエル・シャネル展」@三菱一号館美術館    #ガブリエルシャネル展 #ガブリエルシャネル #シャネル #三菱一号館美術館

Dsc_1135_copy_932x600 丸の内の三菱一号館美術館で、『ガブリエル・シャネル展』(~9/25)を鑑賞。日時指定制ですが、9月アタマにもう20日の分しか残っていない状況で、しかも9月あたりは毎日時間延長で21時まで(本来は18時まで)となっております。6月18日のスタートから好調な展覧会だったようですが、終盤にきて一段とヒートアップの模様。なにしろ日本では32年ぶりというシャネルの一大回顧展ですからねえ。チケットが入手できずあきらめた人も多かったことでしょう。(ちなみに会場内は撮影禁止でした。)

「ココ」という愛称の方が知られているガブリエル・シャネルですが、本名はガブリエル。ドラマチックな人生を生きて、後半生はけっこう意地悪でめんどくさいババアになっちゃいましたけど、その作品はやはり天才的で革命的です。

Dsc_1136_copy_600x971 シャネルのドレスやスーツなどの展示に加え、No.5に代表される香水、靴やバッグ、アクセサリーなどの現物に加え、デザイン画や映像などによる展覧会です。 本当に、細くてボリュームの無い人が着て、映えるデザインですねえ。「喪服」と揶揄されながらも、黒を堂々と使った新しさも、メンズ要素の導入も、仕事をしやすいシンプルで機能的なデザインも。やっぱりシャネルは、女性の服装をガラリと変えた革命児だったと改めて感じることができました。

そして三菱一号館美術館の欧風レトロおしゃれ建築が、本展の会場にぴったりでした。日時指定制で混雑しないこともあり、大規模になり過ぎず落ち着いた展覧会になっておりました。

ミュージアムショップでは、ハサミ、メジャー、カーブ尺、ピンクッション、指ぬき、糸などの洋裁用具をいろいろ売ってるのが、珍しかったですね。ファッションの展覧会でも、こんなのって見たことありません。良い着眼点です。

 

 

 

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2022年9月19日 (月)

「LOVE LIFE」:なんかこわい    #LOVELIFE #映画ラブライフ #深田晃司 #木村文乃

1_20220919215201 映画『LOVE LIFE』は、深田晃司監督の最新作。先ごろヴェネチア国際映画祭のコンペ部門にも出品されておりました。大江戸はたまたま時間の関係で「日本語字幕付きバージョン」を鑑賞したのですが、この映画は聴覚障害者が重要な役で出演しており、韓国手話も使われていることもあって、字幕バージョンも上映されてるわけですね(これまでにもそういう作品は時々ありましたが)。でも、字幕が出てると思わず読んじゃって、そうするといつもの映画体験とは違う感覚になってしまうというか、画面への注意が散漫にになるので、大江戸の場合は字幕をほとんど読まない技を身につけました。これって、例えば日本語もわかるアメリカ人の観客が日本でハリウッド映画を観る時に、これと似たような感覚を味わうのかも知れませんね。

それはどうでもいいのですが、この作品、あまり好きにはなれませんでしたねー。力作ではあるのですが、かなり居心地が悪い。なんか観ていて、不安で気分が良くない、そういう苦みが続く作品なのです。もっとも、それは深田作品の多くに言えることですけどね。『さようなら』『淵に立つ』『よこがお』『本気のしるし』など、どれもが観ていて不安になったり嫌な感じに包まれたりする作品でした。

深田作品には「人間の狂気」が常に描かれているからかも知れませんね、この居心地悪さは。今回も木村文乃のひそかな狂気が、怖かったです。(以降少々ネタバレあり) その先にあるラストシーンも、希望があるようには見えず、不安な緊張に包まれておりました。なのに“LOVE LIFE”なんていう美しく温かいタイトル・・・なんか、こわいです。

韓国手話といえば、『ドライブ・マイ・カー』にも出てましたね。今、40過ぎの気鋭の映画監督で国際的にも評価が高い深田、濱口の二人が韓国手話を扱ったというのは、興味深い偶然ですね。さらにいえば、今年のアカデミー作品賞『Coda コーダ あいのうた』も聴覚障害者と手話の物語でしたよね。なぜかなあ?

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2022年9月18日 (日)

えびせんあれこれ    #えびせん #かっぱえびせん #湖池屋ザ海老 #香ばしえびせんゆず塩味 #えび塩せん #わさび塩せん

Dsc_0985_copy_593x661 カルビーの『かっぱえびせん』。言わずと知れたロングセラーですね。まあ、これまでにも何度もかっぱえびせんの変化球をご紹介してきましたが、これは正統派の変化球。←?? 「のりしお味」です。まあ、その通りの商品。でも「のりしおポテトチップス」がこれだけポピュラーなんだから、のりしおえびせんだって伸びる可能性アリですよね。その割に、パッケージのエビくんは伸びずに丸まってますけど。←あたりまえ

のりは粉のようにまぶされただけですけど、のりの香りと主張があって、ちょっとビターに感じる香ばしさもあって、なかなか結構です。

 

Dsc_0613_convert_20220918223523 その一方で、こちらは思いっきりの変化球。「ピッツア マルゲリータ味」です。スーパーマーケットのライフとカルビーのコラボのようですね。マルゲリータってだけに、きっちりトマトとバジルがせり出してくる主張の強さで、がんがん攻めてます。でもねー、かなり微妙なお味です。ま、大江戸は普通のかっぱえびせんの方がいいかな、と。

 

Dsc_0810_copy_588x800 で、カルビーのライバル=湖池屋のえびせんはだいぶタイプが違います。その名も『The 海老』。すごい風格ですねー。しかもこのパッケージの堂々としたこと! 「湖池屋は、おつまみから始まった。」というコピーも、強い自負の現れでしょう。

そうは言っても、中央のドーンとしたビジュアルのように、エビ丸ごとをどーんと揚げたわけではなく、パッケージ右上にあるように、六角形の小さな海老練り込み揚げせんべいとなっております。エビ香は強く、味付けはナチュラルです。

 

Dsc_1103_copy_800x450 こちらのえびせんは、『香ばし海老せん ゆず塩味』。カルディに売ってた「もへじ」の商品です。これも海老練り込みせんべいですね。バランスが良いし、エビ香がそんなに強いわけではないし、ゆずも変に主張し過ぎないし、万人受けする良い味に仕上がっております。

 

Dsc_0638_convert_20220918223854 そしてこちらは、木村のあられの『えび塩せん』。ふわっと軽い揚げせんべいタイプです。生えび入りと書いてありますが、このふわっと上がった薄いせんべいの中に生のエビが入っているわけではありません。そうだったら、かなり気持ち悪いです。あんまりエビ感は強くなく、軽さと薄味のせいで、どんどん食べ進んじゃう商品です。

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(えびせんからは離れますけど)こいつには姉妹品として、ちょっとゴボウ香の強い『ごぼう塩せん』ってのもあるんですけど、大江戸が好きなのはこちらの『わさび塩せん』。

こいつときたら、こんな軽いスナックの割に結構ダイハードにわさびが効いてるんで、驚いちゃいます。でもそこがいいところ。大人の味です。ビールのつまみにもピッタリです。でもそれを言ったら、ここに出ているどれもこれもがピッタリなんですけどね。

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2022年9月17日 (土)

エッグタルトが好き♪    #エッグタルト #ボヌールのエッグタルト #成城石井のエッグタルト #オーヴォのエッグタルト #ヤマザキのエッグタルト

Dsc_1123 大江戸は言わずと知れた(そうでもないか?)エッグタルト好き(カスタード好きだしね)。今年食べたのをいくつかご紹介します。

 

まずはチェーン店ですが、ブーランジェリー「ボヌール」の。生地はパイ・タイプ。サイズは大きめです。これは間違いなくうまいですね。カスタードの層が厚くて、たっぷり。そしてちょうどいい甘さの上質なカスタードです。パイ生地もバターたっぷりで、かなりおいしいですね。これが町の商店街のパン屋さんで気軽に手に入るというのは、結構なことですよねー。

 

Dsc_0061 次に登場するのは、「成城石井」のやつ。これもパイ生地タイプ。さすがに発酵バターとか、いい材料使ってます。確かな味わいというか、カスタードもパイも及第点以上のおいしさです。エッグタルトはこれに限らず、ちょっと温めて食べるのが、おいしさアップのコツですね。

 

Dsc_0809_copy_640x600 そしてこいつは、あのおいしいカスタードで有名な「ovo オーヴォ」のもの。ほぼ完全な円形が美しいですね。こいつはタルト生地のタイプです。このルックスといい、ovoの完璧なカスタードを使った味わいといい、完成度の高い商品です。お見事! 文化財に指定したいぐらいですね。

 

Dsc_1077 最後に、「ヤマザキ」のも紹介しておきましょう。スーパーマーケットで売ってました。こちらもタルト・タイプ。まあ、材料にしてもヤマザキらしくマーガリン使用ですが、その一方でエグロワイヤル卵を使用しているあたり健闘しております。お味の方も、けっこう健闘しております。カジュアルに低価格でこのレベルが手に入るってのは、なかなか悪くないと思います。もちろんタルト生地がうまくないとか、カスタードのコクが今一つだとか至らぬ点はあるんですけどね。

 

大江戸は昔はタルト・タイプの方が好きだったんですけど、最近はパイ生地タイプの方がむしろ好きかも知れません。ま、いずれにしても、カスタードのおいしさ(と量)が一番の勝負どころだと思うのであります。

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2022年9月16日 (金)

「石子と羽男」「拾われた男」などドラマのこと    #石子と羽男 #拾われた男 #有村架純 #松尾諭 #北香那 #夏ドラマ

TBSのドラマ『石子と羽男』が最終回となりました。良いドラマでした。今クールのピカイチです(最後まで続けて見たのは、2作だけだったけど)。西田征史の脚本がヒューマンでハートフルで、気分良かったです。主要人物のキャラクター設定が成功していましたし、中でも有村架純と中村倫也のコンビネーションは(もともとの二人の個性を生かして)素晴らしかったです。一話完結型ながら、ラストで次回につなげたり、全10話を通して流れているストーリーがあったりして、しかも感動あり笑いあり家族の確執ありちょこっとラブありと、申し分のない娯楽作に仕上がっておりました。極端にいたたまれないような描写や辛すぎる場面がほぼ無かった(あってもライトなタッチなので救われる)あたりも、大江戸の好みでした。大傑作ではないけれど、好きですねえ。有村さん、やっぱりステキでしたねえ。マジメで一所懸命な(でもちょっとヘンな)役は、やっぱり彼女に似合います。

NHK-BSプレミアムでやはり全10話やっていた『拾われた男』もなかなか悪くなかったですよ。俳優・松尾諭の自伝的ストーリー(これが実に波乱万丈)。松尾役(劇中では「松戸」ですが)は仲野太賀。ただ、この作品、面白い部分とそうでもない部分があって、薬師丸ひろ子、鈴木杏らが出て来る事務所関係と、伊藤沙莉、安藤玉恵らが出て来るバイト関係はかなり面白いのですが、草彅剛や風間杜夫らが出て来る家族パート、アメリカ・パートはノれませんでしたねえ。なので、終盤がダメでした。それにしても、ほかにも夏帆、要潤、石野真子、井川遥、そしてゲスト的に岸井ゆきのや松本穂香、もちろん松尾諭本人も など、隅々まで豪華なキャスティングでした。北香那が演じたレンタルビデオ店バイトのオタク女子、その挙動不審さがサイコーでした(彼女は『バイプレイヤーズ』での中国なまりもサイコーでしたね)。脚本は、ダメ男を書かせたらこの人って感じになって来た足立伸(今度NHK朝ドラも手掛けるんですよね。小生はあまり好きではないんですけど)。

その他には脚本が坂元裕二ってことで2話まで見た日テレ『初恋の悪魔』ですが、少なくとも1・2話はとてもつまらなくって、3話にたどりつかずに脱落してしまいました。 TBS日曜劇場の『オールドルーキー』も2話まで見てやめてしまいました。いかにも近年のこの枠のあの感じだったので…。

NHK『鎌倉殿の13人』は、最初の4ヶ月ぐらいは物語を掴みかねて(歴史に弱いもんで)、ノれずにいたのですが、その後どんどん面白くなり、夏ごろからはもう面白くってしょうがありません。 そして、朝ドラ『ちむどんどん』。言うまでもなく(世間を騒がせている通り)史上最低の脚本(&かなり問題のある演出)です。毎日腹を立てながら見続けております(それなら見なけりゃいいとおっしゃるかも知れませんが)。あと2週も続くのかあ…。

 

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2022年9月15日 (木)

「彼女の思い出/逆さまの森」J.D.サリンジャー    #逆さまの森 #サリンジャー #倒錯の森 #彼女の思い出逆さまの森

Dsc_1123_copy_600x823 この7月25日発行の『彼女の思い出/逆さまの森』(J.D.サリンジャー 金原瑞人訳/新潮社)を読了。1941~48年にかけて、サリンジャーが『Good Housekeeping』や『Cosmopolitan』などの雑誌に発表した作品を集めた短編集。アメリカ本国では、ずーっと出版されていないのに、なぜか日本では出版しているという謎の短編集です。ちょうど9篇を収録しているってことで、帯にも「9つの物語 ナイン・ストーリーズ」って書いてあります。

これ、昔は『倒錯の森』というタイトルでした。荒地出版社版(刈田元司・渥美昭夫訳)を大江戸も持ってます。“The Inverted Forest”が原題ですが、確かに「倒錯」だと言葉が強過ぎるので、今回のタイトルの方が妥当に思えます。

ごく短い作品から、109ページの中編『逆さまの森』まであります。サリンジャーらしい都会派センスは共通していますが、その一方で粗削りな部分も多いと言えるかも知れません。やはりサリンジャーが出版を許可した作品の方が洗練されていて、完成度が高いのです。でも、どの作品も面白い。やっぱりサリンジャーって、(自分でも言っているように)短編作家なのですね、基本的に。実際、長編は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』しか書いていませんし。その中にいろんな技巧(時にはトリック)を使ったりしているのです。

やはり白眉は『逆さまの森』。この展開と結末には唸ってしまいますね。人間って、そして人間を描く小説って、不思議で面白いものですねえ。小説って、すごいものですねえ。←淀川さんか?

結局、この(幻の)短編集のサリンジャーも、えらく魅力的なのでありました。

 

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2022年9月14日 (水)

「百貨店展」@高島屋資料館    #百貨店展 #高島屋資料館 #夢と憧れの建築史 #白木屋 #心斎橋大丸 #浅草松屋 #東京暗黒街竹の家 

Dsc_1115_copy_720x1061 日本橋高島屋・本館4階の高島屋資料館で、『百貨店展 -夢と憧れの建築史-』(~2023年2月12日/入場無料)を観ました。高島屋資料館が売場の一隅にあるというのは、なかなか大したものですね。高島屋死霊館だったら、もっと凄いですね。

Dsc_1107_copy_980x720 小じんまりしたスペースですが、百貨店の建築にフォーカスした好企画。しかも、解説文に「通常は脇役に留まりがちな年表を主役にするという、挑戦的な展示」とあるように、12社(だったかな)の百貨店の江戸時代から現代に至る年表に、写真をたっぷり入れて、コラムや解説の機能も持たせるという、まさに好事家向けの「読ませる展示」になっているのでした。

Dsc_1109_copy_1058x720 会場内は撮影禁止なのですが、白木屋日本橋店、松屋浅草店、大丸心斎橋店の3つの大型模型は撮影可ということで、撮らせていただきました。

まず白木屋は、角のアールも美しい、モダンな作り。壁面にガラスを使ってモダンな軽やかさを意図した建築になっております。大江戸は東急日本橋店になってからしか知りませんけど、渋谷の東急本店と合わせて『太陽を盗んだ男』のロケ地として使われた印象が強いですね。

Dsc_1113_copy_1280x720Dsc_1110_copy_1075x720 次に、心斎橋大丸。ここはもう、何と言ってもヴォーリズのアールデコ建築だったわけですよ。大江戸が一番好きな百貨店建築はここ(あの時代のね)。黒を基調としたシャープさ、内装から、床から天井から柱から回数表示のサインまで、全てが見どころでした。何しろ建て替えの時に、わざわざ大阪まで行って目(と写真)に焼きつけましたもんね。

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そして、一番大きな(長い)模型は松屋の浅草店。屋上の遊園地をかなりフィーチャーしておりました。今回の模型はどれも、手作り感満載なんですよねー。屋上で遊ぶ人々を(レゴの?)人形で表現したり、なかなか頑張ってくれてます。屋上に数年間あったというロープウェイを再現したりもしていました。百貨店が「アミューズメント・パーク」だった時代をよく表したお店ですよね、ここは。

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『東京暗黒街 竹の家』(1955年/サミュエル・フラー監督)のクライマックス映像もリピート上映されていました。松屋浅草店の屋上遊園地がバッチリ舞台になっていて、スカイクルーザーという遊具で銃撃戦が繰り広げられるのです。貴重な映像資料ですね。大江戸はDVD持ってます。

おみやげとして、都内の百貨店地図(全14枚がつながって、都心全域を表現しているもの)の1枚を持ち帰っていいというので、小生は日本橋&銀座の半分のエリアのをもらいました。てか、これ絶対の一番人気ですよね。会場の高島屋に加えて銀座も入っているし、解説物件も一番多いので。そして、これって14回会場に来ればコンプリートできるわけですよね。ま、小生はやりませんけど…。

 

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2022年9月13日 (火)

「アキラとあきら」:ザ・池井戸潤エッセンス    #アキラとあきら #池井戸潤 #上白石萌歌 #三木孝浩

1_20220913140801『アキラとあきら』は、「いかにも」な池井戸潤原作の映画化。これまでTBS日曜劇場や映画『七つの会議』『空飛ぶタイヤ』などでさんざん目にして来た池井戸潤らしさが、たっぷり充満しています。

「さんざん目にして来た」と書いたのは、小生が池井戸作品を一冊も読んでいないから。ま、読んだら読んだで面白いのでしょうが、どうも日曜劇場で刷り込まれた悪人がたくさん出て来るギトギトの濃いドラマを思うと、ちょっと遠慮したくなってしまうのです(勧善懲悪は好きなのですけどね)。

今回も「町工場の倒産」「大銀行の出世争い」「家族間の確執と連帯」「仕事を通しての絆や友情」「土下座」といったゴリゴリの池井戸エッセンスが溢れております。役者陣も、竹内涼真&横浜流星(アキラとあきら)をはじめ、皆さん熱演です。「紅一点」(なんて言っちゃあ良くないんでしょうねえ、今は)の上白石萌歌も、いつもとは違う大人な役柄で、良い芝居でした(こんな芝居ができるんだから、『ちむどんどん』なんかで評判下げてる場合じゃない)。

まあ「講談」とか「浪花節」として、面白いお話でした。2時間ちょっとのお楽しみとしては、よろしいのではないでしょうか。高橋海人演じる弟くんの社長就任とかその専横とか、いろんなツッコミ所は当然あるのですが、まあいいでしょう、講談なんですから。 それよりもキラキラ映画の人というイメージだった三木孝浩監督が、こういうシャシンを難なく撮ったことに驚きました。

この作品、2017年にWOWOWで連続ドラマになってたんですね。その時は、竹内の役を斎藤工が、横浜の役を向井理が演じていたのです。今回よりだいぶオトナですね。ってゆーか、本来そうなんでしょうね。今回が妙に若いキャスティングなのでありましょう(でも新人として入行した頃の描写かあるので、間違いとは言えませんけどね)。

 

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2022年9月12日 (月)

「百花」:チャレンジングで技巧的    #百花 #川村元気 #原田美枝子 #KOE

1_20220912223701 映画『百花』は、映画プロデューサー・小説家として知られる川村元気の初(長編)監督作品。自作の小説を脚本にし(平瀬謙太朗と共同)、演出も務めたわけです。なるほど、チャレンジングな作品にして、古典的で堂々たる作品になってもいました。

アルツハイマーで記憶を失っていく母をめぐる物語。主要登場人物は4人。かなり地味です。川村プロデューサーのこれまでのヒット作とは全然違います。普通ならミニシアター系、都内3-4館での公開が妥当でしょう。大江戸は今でもそう思います。しかしながら、本作はシネコンで拡大公開され、『ONE PIECE』や『ブレット・トレイン』と並んで、初登場週で興行ランキング5位に入っておりました。川村元気、おそるべし(ただ、大江戸が観た日曜夕方の新宿ピカデリーは、ガラガラでしたけど)。

カメラの移動を伴う長回し撮影が多く、「アルツハイマーの風景」を実験的に表現した撮り方なども色々と工夫されています。ぐるぐると繰り返すあのスーパーマーケットの場面なんかは秀逸でしたねえ。

原田美枝子が女優賞ものの熱演。現在と20数年前の自分(ほとんど二役ですね)を見事に演じています。20数年前の顔にはCGIによる画像処理が施されておりました。現在の顔は、むしろ老けメイクをしていたのでは? でもいろんな意味で、原田さん、女優冥利に尽きたのではないでしょうか。

コンピューターの生んだバーチャル・キャラクター=KOE(劇中にも登場)の歌う主題歌がオシャレかつアンニュイでカッコイイっす。

ただ、映画全体としては大江戸はそんなに感動したわけではありません。むしろ技巧に走り過ぎかもと思わなくもありません。まあ、体質とかテーマとかが合う合わないの問題だったのかも知れませんね。それでも、2作目を観てみたいと思わせる新人監督ではありました。

 

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2022年9月11日 (日)

「この子は邪悪」:謎の深さと醸成    #この子は邪悪 #TSUTAYA #南沙良 #白い仮面の女の子

Jaaku 映画『この子は邪悪』は、謎の深さで見せるミステリーにして心理ホラー。観ていて、どんどん不安な気持ちが高まり、「なんで?」「何なの?」という謎がどう収束していくのかとドキドキしました。単純に、娯楽作として面白かったです。

TSUTAYA CREATOR'S PROGRAM FILM 2017の準グランプリ作品の映画化だそうですが、過去にも『ブルーアワーにぶっ飛ばす』や『哀愁しんでれら』などの注目作を生んだこの公募らしい企画勝負の作品です。また、悪評も多いこの公募の中ではかなり出来が良い方だと思います。謎の醸成、および謎Aと謎Bが後半に焦点を結ぶあたりがなかなかでした。そもそも助清みたいな白い仮面の女の子ってだけでも、かなりの視覚インパクトがありますしね。

(以降ネタバレあり) まあ、でも安っぽい描写(目玉ぐるぐる)があったり、終盤の嘘っぽさがあったりして、完全に満足とまではいきませんでした。ラストのオチも、結構微妙でしたし。 そもそもあの催眠術、ずーっとかかっている人がいたかと思えば、なぜか都合よく効力が切れちゃったりして、そのあたりのメカニズムはどうなってるのか不思議でしたね。

1_20220911225601 ところで、本作のポスター・ビジュアルって、もともとは上の5人横並びタイプで、仮面の少女の不気味さや不穏な感じが出たタイプで悪くなかったのですが、公開が近づくと下のタイプになりまして・・・、なんだか昔の二流ホラーみたいにダサく変わりました。南沙良がやけに大きい扱いなのは、事務所の横槍? いやいや、それにしちゃあ南沙良だか誰だかわかんないような顔に名ちゃってますし。仮面の子なんかほとんど目立たなくなっちゃってます。裏側でどんな事情があったのかはわかりませんが、改悪というしかありませんね。「ありえない」変更です。

 

 

 

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2022年9月10日 (土)

WEリーグカップ:ベレーザvs.レオネッサ    #WEリーグ #WEリーグカップ #ベレーザ #ベレーザ対レオネッサ #日テレ東京ヴェルディベレーザ #北村菜々美 #山下良美

Dsc_1099_copy_576x769 現在開催中のWEリーグカップ・グループリーグの三戦目、日テレ東京ヴェルディベレーザ対INAC神戸レオネッサ(長い…)を観戦に飛田給の味スタじゃなくってその隣にあるAGFフィールドへ。ここは初めてでしたが、味の素フィールド西が丘と間違えて行っちゃうところでしたよ。AGF(味の素ジェネラルフード)フィールドと、味の素フィールド・・・まぎらわしい。味スタの隣と聞いても、最初はアミノバイタルフィールドのことかと思っちゃいましたし(あそこ、味スタのアウェイ側回廊から見えるんで)。

Dsc_1100_copy_1024x576 まあ、いずれにしても、リヴェルンがお出迎えしてくれました。それにしても、今日はピーカンで暑かった! そしてメインスタンドにいたので、太陽がまぶしかった! (度付き)サングラスを持って行って正解でした。

Dsc_1103_copy_914x576 ここのスタジアムは陸上競技用トラックがあるので、西が丘よりもピッチは遠いのです。そしてゴール裏とバックスタンド側は野趣あふれる芝生席になっております(芝生席って、雨が降ったらぬかるみ席になって、スロープからみんな滑り落ちちゃうんじゃないかしらん)。雰囲気的には、大会社の運動会の会場にピッタリって感じでした。

Dsc_1101_copy_934x576 さてさて試合の方ですが、植木理子が前半にさすがの2ゴールを決めて、これはベレーザの楽勝かと思ったら、後半に2-1とされた後、アディショナルタイムの最後の最後にCKを決められてドローで終了。得失点差でグループ首位は守ったものの、なんとももったいない試合になりました。

Dsc_1110_copy_839x576 ベレーザも先日清水梨沙が海外移籍してしまい、彼女のポジションは岩崎心南が務めておりました。良い選手がどんどん移籍してしまい、チーム事情としては辛いところですね。

Dsc00237 そしてごひいきの北村菜々美選手を、久々に生で見ることができました。北村さん、WEリーグの後半はほとんど怪我で出てなかったからなあ。ただ、YouTubeで見たベレーザの8月のアメリカ遠征2試合もそうだったのですが、どうも北村さんの良さがあまり出ていません。一方で彼女の課題はいろいろ出てしまっていたので、これから調子を上げてほしいものです。もともと華奢だった体がますます弱そうに見えましたし、あまり走らない、プレスしない、ガツガツとボールを追っかけない、接触プレイを避ける--もっと積極性を出して、そういった課題を克服していってほしいものです(日頃真逆のベルマーレのサッカーを見てるので、非常に気になってしまうのです)。

Dsc00239今日の北村さんは先発して60分に交代。相変わらず、時々センスの良いパスを出したり、「よく見えている」プレイをしているし、止めて蹴る技術は非常に高い人なので、そして得点能力もある人なので、期待してるんですけどねえ。ガンバレ!  (横並び写真の左から2人目=14番が北村。なんかくちゃくちゃパーマ頭になっておりました。)

Dsc00240対するレオネッサの(いや、なでしこジャパンの)期待の星=浜野まいかは、後半頭から出場しましたが、あまり目立つことはなかったですね。

そういえば、今日の主審は男子ワールドカップ初の女性審判に選出された山下良美さんでした。堂々と、貫禄すら感じさせるジャッジなのでありました。 (最後の写真;右から植木・宮川・北村、その後ろでボールを持っているのが山下主審)

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2022年9月 9日 (金)

パイナップルがマイブーム2    #パイナップル #ほろよい冷やしパイン #パイナップルアメ #パイナップルケーキ #ドライパイナップル

Dsc_1100_copy_768x989 しばらく前に、「パイナップルがマイブーム」であるというのを書きました(↓)が、そろそろシーズンも終わるってことで、その続編です。

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2022/08/post-ac7675.html

 

まずはサントリー『ほろよい 冷やしパイン』。ま、松を冷やしてるんじゃないことは絵を見ればわかるから、パイナップルと書かないことに関しては目をつぶってあげましょう。アルコール分3%ってことも含めて、実に「ジュース」に近い飲み物です。甘いっす。むしろ「ジュースなんだ(ちょっと気分が上がるけど)」と思って飲むべきなのかと思います。

 

Dsc_1103_copy_768x1181 で、こちらのレトロ美しいパッケージは、鹿児島のセイカ食品による『パイナップルアメ』。サイドには「鳳梨飴」という表記も入っています。このブルーとイエローの色調がやけに良いのです。何%とは書いていませんが「ゴールデンパイン果汁使用」なのだそうです。これ、超ロングセラーの『ボンタンアメ』や『兵六餅』の姉妹品なので、10個入りの一粒ずつがオブラートで包まれています。今となってはなかなか珍しいですよね。ただ、もち米を使ったりしているので、どうしても餅というか求肥というかもったりした餅の食感で、そこがパイナップルっぽくないのです。果実の爽やかさが、もちもちもったりによってかき消されてしまうのです。まあ、やや珍品ですね。

 

Dsc_1098_copy_768x1266 そしてまたパイナップルケーキです。

カルディに売っていた台湾産、竹葉堂の『Native Pineapple Cake』。台湾原種のダイヤモンド・パイナップルってやつを100%使ってるそうです。原材料はバターをはじめ良いものを使ってます。まあ、お味の方は「普通」でした。中のパイナップルがやや甘過ぎかと感じました(酸っぱいのキライな大江戸が「あと少し酸味がほしい」と思いました)。生地もまあ、あんなもんでしょう(っていうか劇的においしいパイナップルケーキ生地ってもんに遭ってみたい!)。

 

Dsc_1104_copy_768x909 最後には基本に還りましょう、『フィリピン セブ島 ドライパイナップル』です。これもカルディに売っていたものです。まあ、ごく普通のドライフルーツです。でも嫌いではありません。ドライフルーツって意外に高いので、食べ過ぎないようにちびちびとを心がけております。

 

もっと基本に還って、ナマのパイナップルは食べないのかと問われれば、・・・長いこと食べてませんねー。あれ、切るのめんどくさいし、トゲトゲがあるし、口の中に渋い刺激のような感じが残るし…。かと言って、古典的な「パイン缶」も長いこと食べてない大江戸なのでしたー。

 

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2022年9月 7日 (水)

今日の点取占い319    #点取占い #点取り占い #カッパ

Dsc_1103_copy_524x308 カッパにお尻をなめられる   5点

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2022年9月 6日 (火)

「HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記」:世の中にはいろんな人がいる    #HYODO #八潮秘宝館ラブドール戦記 #兵頭喜貴 #変人ドキュメンタリー

Hyodo 映画『HYODO 八潮秘宝館ラブドール戦記』は、なかなかケッタイなドキュメンタリー。珍品の匂いがプンプンしていたので観てみたのですが、ちょっと想像とは違う映画だったかな。

ラブドールの方には深入りせずに、それらを集めて埼玉県八潮市の住宅街の自宅を秘宝館にしてしまった兵頭喜貴さんというおじさんに焦点が当たっているのです(だからタイトルは「HYODO」)。この人、写真家でもあって、ラブドールを配置した写真が映画の中でも紹介されておりますが、それはなかなか良い味を出しております。でも監督さんが興味を持って描くのはあくまでもこの兵頭さんで、この人のユニークさと来たら、『ゆきゆきて神軍』の奥崎謙三をちらっと連想してしまったぐらいなのですよ。この人、だいぶ右寄りのようですし。

日本やニュージーランドのきれいなおねえさんが兵頭氏のファンだったり、右翼の活動家と懇意だったり、結構おモテになるようです。そして、後半にだいぶ尺を取って描かれる「人類史上初」のラブドール誘拐事件とその裁判を通して描かれるこの方の執念やピュアさや異常性や人間くささが、やはり面白いですねえ。世の中にはいろんな人がいるもんですねえ。

ただ、ちょっとダラダラと描き過ぎていたかと思います。上出来なドキュメンタリーだったらボツにして使わないであろうカットまで使ってる印象です。116分が長過ぎるとは言いませんが、それだったらもう少し削ぎ落して、この人の生い立ちからの流れを描くとか、秘宝館の展示内容や収集品へのこだわりを描くとか、なんなら最近落選したという選挙の話を入れるとかして、より密度濃くやってもらいたかったところです。そこらがちょっと残念ではありました。

 

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2022年9月 5日 (月)

「ブレット・トレイン」:トンデモ日本の荒唐無稽映画    #ブレットトレイン #ブラッドピット #モモもん #トンデモ日本 #真田広之

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映画『ブレット・トレイン』は、トンデモ日本が炸裂するおバカ映画。コロナで日本ロケができなかったなんて事情もあるのでしょうが、『デッドプール2』などのデイヴィッド・リーチ監督ですから、確信犯的にヘンテコなパラレル・ジャパンを創造しておるのでしょう。

とにかく全編ツッコミ所の連続です。こんな英文直訳調の日本語で会話しねーよとか、静岡あたりを走行中なのに延々と東京っぽいビル街ばかりとか、こんな所に五重塔ないだろとか、いろんなグラフィックのデザインや色調が微妙に洗練されていないとか、アジア系でも(われわれの目からは)日本人には見えない人たちが多いとか、まあ、あきれつつ楽しめますね。新幹線からして、「ひかり」号ならぬ「ゆかり」号ですし。

そもそも殺し屋たち以外の乗客がほとんどいません。前半こそ少しはいるものの、後半などは開き直って無人車両の連続。これじゃあ鉄道会社、やっていけないだろ。車内販売の商品ストックやバーカウンターみたいな所も無人で、あれじゃあ盗り放題・飲み放題だし。

(以降ネタバレあり) アクションも荒唐無稽過ぎてあきれるばかり。一番すごかったのは、走って新幹線に飛び乗っちゃうやつ。しかも、拳で運転席の窓ガラス割っちゃうし。ほとんどアベンジャーズ級の人間です。ありえねー!

まあ、でも真田広之が堂々とカッコ良く、見事な日本刀アクションを見せてくれたのが嬉しいですよね。ブラッド・ピット58歳も、トム・クルーズに負けじとアクションがんばってました。 そして、MOMOMON(モモもん)のキャラクターとしての完成度の高さとカワイさはなかなかのものなのでありました。あれが一番ジャパンらしいところですよね。

 

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2022年9月 4日 (日)

「さかなのこ」:のんはハマってるけど…    #さかなのこ #のん #沖田修一 #男か女かはどっちでもいい

2_20220904215201 映画『さかなのこ』は、のんがさかなクンを演じるというビックリ企画。でも、聞いて十秒後には「ああ、でものんならできちゃうね。ピッタリだね。」と思いました。

で、観てみたらやっぱりピッタリというか何の違和感もありませんでした。冒頭に「男か女かは どっちでもいい」というジェンダーフリーな字幕がダーンと出ます。それで乗り切ってしまう大技。ですが、のんがいればこんな字幕は不要だったほどのハマりようでした。

ところが前作『子供はわかってあげない』(傑作!)で大いに見直した沖田修一監督の演出が、今回は「悪いときの沖田修一」になっていて、なんとも間がもたないほどにもったりしていて、映画が停滞しまくりました。この題材で2時間19分ですもん。あと30分削って、もっとシャキシャキした作品にすべきでした。しかもそれぞれのエピソードが「これからドラマが展開していくのかな?」ってところで終わってしまい、非常に中途半端なスケッチのままダラダラ進むのです。

『ビー・バップ・ハイスクール』みたいなゴリゴリの(でも心やさしい)ヤンキーたちが出て来たり、携帯電話は出て来なかったりするので、この映画の世界は’80年代前半~中盤あたりかなあと思うのですが、明確には表されません。まあ、そこらへんも「’80年代だって’90年代だって どっちでもいい」ってことなんでしょうね。「日本映画あるある」で、30歳前後の人たちが高校生を演じてますし…。それも「10代でも30代でも どっちでもいい」ってことでしょうかね?

惜しい作品です。愛すべき点はありますけど、映画としてあまりにも弱点が多いのです。のんの個性と魅力をもってしても補い切れないぐらい…。

あと、この作品は一部の場面を除いては16mmフィルムで撮影されたのだそうですが、だからあまりシャープじゃなくて色味も多少退色したような感じになっていたのかーと思いました。でも、それがプラスの効果となっているようには思えませんでしたねえ。

 

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2022年9月 3日 (土)

湘南、川崎に劇的勝利!    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対川崎 #湘南川崎 #シーズンダブル

Dsc_1079_copy_576x797 レモンガススタジアムで、湘南-川崎を観戦しました。あの違和感しかない「ひまわりユニフォーム」(ウクライナ支援のコンセプトは良いのですが…)が終わって、ようやく美しいライトグリーンを着用のベルマーレ。5月の対戦で4-0と完勝したフロンターレを相手に、シーズンダブルを果たすべく気合い十分です。今日を入れて残り9試合。このポスターのように「反撃」といきたいところです!

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不安材料は、田中聡が突如ベルギーに移籍してしまったこと。今日は米本も累積警告による出場停止だし、アンカー(またはボランチ)どうすんだ!?って感じでしたが、結局茨田がアンカーで先発しました(ちょっと心配)。 でも湘南は2週間ぶりの試合ですが、川崎は水曜のゲームから中2日なので、そこに勝機を見出したいですね。

Dsc_1083_copy_933x576 前半20分、川崎のCKから先制されてしまいましたが、今日のベルマーレは慌てません。てか、むしろ多くのチャンスを作っておりました。選手たちも、平岡のうまさや中野の前進力、タリクの走りや岡本のボール奪取が光っておりました。怪我明けの山田直輝が、後半久々に出場したのがチームの好材料です。

Dsc00229 そして53分に町野がPKを得て、久々に今シーズン9点目をゲット!  同点にします。

Dsc00227 その後もハードなデュエル、激しい攻防が続き、大江戸も「まあ勝ち点1をしっかり取ればいい」と思っていたら、5分のアディショナルタイムにドラマが…。杉岡のスルーパス→山田の折り返し→丁寧に決めた阿部浩之のシュートで2-1と逆転し、そのまま勝利!! 阿部は元所属の川崎への「恩返し」となりました。いやー、興奮&感動の平塚劇場です!

Dsc_1092_copy_1015x576 (前節終了時点で暫定首位の)川崎相手にシーズンダブルとは、凄いことです。今期のベルマーレは、ガンバにもシーズンダブル。いやー、何とも言えない不思議なチームですね。これで、暫定14位に上がりました。やっぱりこのユニフォームが良かったんじゃないのかなー。

Dsc00232-1 そして久々のナマ「勝利のダンス」。まだ声は出せないけど、やっぱりいいもんです。

Dsc00230 ベルマーレって、ここ数年いつも秋口から調子が良くなるんです。今年もそうなら、残り試合でどこまで浮上できるかが楽しみです。まさに「反撃」の秋なのであります!

 

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2022年9月 2日 (金)

アイスクリームあれこれ    #アイスクリーム #ハーゲンダッツ #ブルガリアフローズンヨーグルトデザート #モウプライム #パリパリサンド #チョコバッキー #白バラショコラミルクバー

Dsc_0639_copy_600x10673 夏も終わりに近づいたってことで、アイスクリーム(ラクトアイスやアイスミルクも含みます)を並べてみます。

トップでご紹介するのは、ハーゲンダッツに敬意を表して『チャイミルクティー』。確かにチャイですね。スパイス感もあって。大江戸は結構チャイ好きなんで、気に入りましたよ。

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で、ハーゲンダッツつながりで『クリスピーサンド マカデミアナッツスカッチ』です。ナッツ系のアイスクリームはそんなに好きじゃないし、キャラメル味も好きではないので、これに関しては惹かれませんでした、それでもハーゲンダッツなので、おいしくいただけますけどね。

 

Dsc_0573_copy_1067x6002 続いては、クラシエの『ヨーロピアン ワッフルサンド』。化粧品などのクラシエがこんなもんまで作っていると知ったインパクトは大きいのですが、正直どうってことないっすね。インパクト薄いっす。

 

Dsc_0779_copy_800x449 そして明治の『ブルガリア フローズンヨーグルトデザート』。こいつは、悪くないですね。ブルガリアヨーグルトのブランドを生かしながら、しっかりデザートになっています。酸味は抑えて、上品な甘さがふんわりムードでおいしいのです。LB81乳酸菌も入ってるそうですしね。

 

Dsc_0606_copy_639x6002 で、こちらは森永の『モウ プライム ゴールドラムレーズン』。ゴールドラム酒使用(アルコール0.5%未満)ってことです。「プライム」とついてるぐらいですから、MOWにしちゃあ上出来です。「発酵バターの香り」ってことも書いてあるぐらいですから。ラムレーズンもたっぷり入ってます。でもプライムだからコンビニアイスにしては高いです(190円+税)。

 

Dsc_0428_4_copy_649x576森永のプチ高級路線をもう一つ。『パリパリサンド』です。パリパリバーをビスケット生地でアイスサンドイッチにしたってことなんですね。ベルギー産チョコレート使用ってのがウリのようです。でも、そんんなにチョコの魅力が出てなかったですねー。チョコアイスには定評のある森永だけに、残念です。

 

Dsc_0520_copy_758x6002 さてこちらはシャトレーゼの『リッチ チョコバッキー 発酵バター』です。なんかおいしそうなんですけど、正直それほどでもありませんでした。発酵バター感っていうか、バター感ないし。パリパリチョコもどうってことないし。セブンイレブン独占モノのようですが、だったらパリパリ系ではやっぱり「しましまうまうまバー」の方がいいですねえ。

 

Dsc_0476_copy_916x6002 で、最後に白バラ牛乳さんの『白バラ ショコラミルクバー』。生乳30%使用&ガーナ産カカオ豆使用だそうです。ちょっとおいしそうでしょ。でもねー、普通なんです。かなり普通なんです。悪くはないんですけど、期待値には届かなかった印象。

 

まあ、この暑い夏にはむしろ永遠の定番である「あずきバー」や「白くまバー」の方がおいしかった記憶がございます。←身もふたもない感想

 

 

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2022年9月 1日 (木)

お菓子あれこれ    #お菓子 #スイーツ #ポッキーココナッツ #加賀鳶 #銭形平次最中 #ノワドゥブール #エシレ #エッグドシャ #卵明舎

Dsc_1078_copy_768x13654 最近食べたお菓子類をランダムに。

まずはグリコの『ポッキー ココナッツ』。クラッシュココナッツ17%使用です。食物繊維入りです。いやー、ココナッツ感たっぷりです。シャキシャキしてます。チョコとのハーモニーモ抜群です。いいっすねえ。夏のお味だから、冷蔵庫で冷やします。これがまたいい。

 

Dsc_1008_copy_768x13653 続いて、金沢銘菓『加賀鳶(とび)』。まあ、早い話が小ぶりの最中なんですけど、やっぱりあんこがおいしいんですよねー。もなか1個まるまる食べるのはちょっと…という方にもピッタリでございます。

「最中(もなか)を食べている最中(さいちゅう)に」などというフレーズが頭をよぎります。

 

Dsc_0987_copy_600x10672 最中といえば、こちらは神保町はすずらん通りにある文銭堂さんの『銭形平次』という看板商品。平次の投げ銭をイメージした造形です。大納言粒あん、こしあん、栗きんとん、挽茶あんの4種類。大江戸の好みはやっぱり粒あんですけど、他の種類もおいしかったですよ。

 

Dsc_0998_copy_768x13653 そしてこちらは、ノワ・ドゥ・ブールさんのパウンドケーキ。紙包装の上から紐を十文字にかけて、持ち手のループがついているあたり、「酔っぱらいのおみやげ」みたいで結構です。

Dsc_0999_copy_1365x7682 しっとりしてて、生地がおいしいです。ドライフルーツも主張が強過ぎず、良いバランス。スパイス感も本格を感じさせて、さすがですね。

 

 

 

Dsc_0899_copy_1067x6002そしたら次は、エシレのフィナンシェ。これは間違いがありません。てか、むしろ最上のお味。当然バター感たっぷり。

Dsc_0898_copy_1067x6002 いやー、なんともお見事ですね。

 

Dsc_0921_copy_1067x5792 で、最後にご紹介するのがブルーの缶に入ったクッキー。その名も『EGG DE CHAT』(エッグドシャ)。直訳すれば「猫の卵」ですが、そう、「ラングドシャ」=猫の舌 をもじったネーミングなのですね。

Dsc_0920_copy_611x6002 あの卵菓子がおいしい「ovo オーヴォ」を展開する卵明舎さんの商品です。それだけに、タマゴ感がしっかり感じられて、おいしいラングドシャ、おっとエッグドシャとなっております。しかも季節限定缶のイラストが、サーフィンするネコちゃんで、かわいいったらありゃしませんにゃー。

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