「よだかの片想い」:ルッキズム<シスターフッド #よだかの片想い #安川有果 #松井玲奈 #中島歩
映画『よだかの片想い』は、島本理生の小説を城定秀夫が脚本化し、長編2作目の安川有果が監督した作品。松井玲奈・中島歩主演でルッキズムを描く、メ~テレ製作の佳品です。
ほぼ全編を「顔にあざ」状態で演じる松井玲奈ですが、彼女は『ゾッキ』では助清みたいな白塗りスキンヘッドで怪演してましたもんね。それに比べれば…
で、この主人公が「遅くかかったハシカ」状態で恋に落ちるため、妙にグイグイ行きすぎちゃって、けっこうイタイ人になっちゃってます。また、その相手が「天然色悪」をやらせたら当代一の中島歩ですから、めでたしめでたしでは済みませんよね。それにしても中島歩の声や話し方って、竹野内豊に似てますよね。顔はむしろ金城武ですけど。
でも終わってみれば、むしろ松井と藤井美菜のシスターフッド的な部分の方が心に残ります。そういう作品なのです。(以降ネタバレあり) メイクアップであざを隠すことで問題解決!って感じのラストには、ちょっと「え? そんなんでいいの?」と思いもしましたが、このポジティブで救いのある感じと光の使い方でオッケーにしちゃってます。
撮影がなかなか繊細で良いと思って撮影監督を調べたら、「趙聖來」という人。ググっても、本作以外には当たりません。何者?
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