「映画はアリスから始まった」:歴史は作られる #映画はアリスから始まった #アリスギイ #ジョディフォスター
『映画はアリスから始まった』は、映画草創期に初めて「(記録だけではなく)映画で物語を見せる」ことを“発明”した女性監督アリス・ギイの生涯をたどるドキュメンタリー。なにしろこの人、1,000本にも及ぶ作品を監督し(まあ、数分の短い作品がほとんどだったことと思いますが)、映画史上初の女性監督としてフランスとアメリカの両国で20数年にわたり活躍したのだそうです。
なのに現代ではほとんど誰も知る人がなく、映画史からほとんど消えちゃった人というミステリー。その謎を解く調査と探求の旅がこの映画なのです。その旅を通して、「女性だったから」というフェミニズム的要素も浮かび上がってきます。本作の製作総指揮とナレーションはジョディ・フォスター。なるほどって感じです。
大江戸が下高井戸シネマで観たときは、終映後に日大芸術学部教授の古賀太さんのトークイベントがついており、その解説でだいぶいろんな事をしることができました。この映画で描かれたことは尊重しつつ、実はアリス・ギイの記憶や主張にも間違いがあるってことや、なぜ忘れ去られていたかというと「彼女の作品が映画的には大したことなかった」ことや「フランスからは途中でいなくなったし、アメリカには途中から入って来たしで、タイミングが悪かった」ことが大きいことを知り、目からウロコでした。
でもいずれにせよ彼女の功績は大きいし、映画草創期の重要人物として映画史に刻まれるべき人物として評価されつつあるようです。あらためて「歴史って、“作られる”ものなんだなあ」と思わざるを得ませんでした。恐ろしいことでもあります。そして、常々小生が思っている「記録と保管の重要さ」についても再確認したのでありました。
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