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2022年9月 4日 (日)

「さかなのこ」:のんはハマってるけど…    #さかなのこ #のん #沖田修一 #男か女かはどっちでもいい

2_20220904215201 映画『さかなのこ』は、のんがさかなクンを演じるというビックリ企画。でも、聞いて十秒後には「ああ、でものんならできちゃうね。ピッタリだね。」と思いました。

で、観てみたらやっぱりピッタリというか何の違和感もありませんでした。冒頭に「男か女かは どっちでもいい」というジェンダーフリーな字幕がダーンと出ます。それで乗り切ってしまう大技。ですが、のんがいればこんな字幕は不要だったほどのハマりようでした。

ところが前作『子供はわかってあげない』(傑作!)で大いに見直した沖田修一監督の演出が、今回は「悪いときの沖田修一」になっていて、なんとも間がもたないほどにもったりしていて、映画が停滞しまくりました。この題材で2時間19分ですもん。あと30分削って、もっとシャキシャキした作品にすべきでした。しかもそれぞれのエピソードが「これからドラマが展開していくのかな?」ってところで終わってしまい、非常に中途半端なスケッチのままダラダラ進むのです。

『ビー・バップ・ハイスクール』みたいなゴリゴリの(でも心やさしい)ヤンキーたちが出て来たり、携帯電話は出て来なかったりするので、この映画の世界は’80年代前半~中盤あたりかなあと思うのですが、明確には表されません。まあ、そこらへんも「’80年代だって’90年代だって どっちでもいい」ってことなんでしょうね。「日本映画あるある」で、30歳前後の人たちが高校生を演じてますし…。それも「10代でも30代でも どっちでもいい」ってことでしょうかね?

惜しい作品です。愛すべき点はありますけど、映画としてあまりにも弱点が多いのです。のんの個性と魅力をもってしても補い切れないぐらい…。

あと、この作品は一部の場面を除いては16mmフィルムで撮影されたのだそうですが、だからあまりシャープじゃなくて色味も多少退色したような感じになっていたのかーと思いました。でも、それがプラスの効果となっているようには思えませんでしたねえ。

 

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