« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »

2022年10月31日 (月)

「千夜、一夜」:さびれた村で、愛の狂気    #千夜一夜 #映画千夜一夜 #田中裕子 #久保田直

1_20221031222201 映画『千夜、一夜』は、『家路』(2014)の久保田直監督の映画第2作。田中裕子のための映画です。渋くも激しい、大人の映画です。

ただ、大江戸は『家路』を好きではなかったし、むしろ苦手に感じていたし、本作もそれに近いところがあります。観ていて、けっこう辛いのが嫌なんですよね。風景も寒そうで、さびれた村も魚臭そうだし、ほぼジジババしかいないし…。 

で、何と言ってもかんと言っても田中裕子に尽きるわけです。どの作品でも演技賞ものの名演を見せてくれる人ですが、本作はまた格別ですね。現役の女優の中で、何を演じても別格にうまい人として、小生は田中裕子と永作博美を挙げるにやぶさかではありませんが(もっと下の世代には戸田恵梨香や満島ひかりがいますが、やはり田中、永作の牙城を崩すには至りません)、語っても、語らずとも、無表情の表情でこれだけ多くの心情を伝えられる人は他にいません。

あと、本作では安藤政信も実に見事なニュアンスを出して、静かに難役を演じ切っておりましたね。

多少の狂気を孕みながら、突き放したような荒涼たるラストは、映画的にはなかなかスゴイものだと思います。でも、大江戸は(繰り返し言うけど)作品全体としてはちょっと飲み下しにくいと思うんですよねー。やっぱり苦手です、この監督。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月30日 (日)

「天間荘の三姉妹」:映画よりTVドラマ向き    #天間荘の三姉妹 #のん 

1_20221030234901 映画『天間荘の三姉妹』は、なんと150分もあるのですねー。まあ、観ているうちに「これは映画よりもテレビドラマ向きだよなあ」と思ったのですが、そういった「エピソードの積み重ね」であるがゆえに長くなったのでしょう。

いずれにしても、失敗作でした。原作コミックスの取り持つ縁のようですが、“アクションの人”北村龍平監督にこの題材ってのは、合わなかったとしか言いようがありません。とても古めかしくセンスの悪い作品になっておりました。音楽なんかも超壮麗に鳴らし過ぎてるし。

(以降少々ネタバレあり) 臨死状態の人が自分の生死を決める場所として、この天間荘が設定されているのですが、走馬灯の映像が妙にアクション的だとか、終盤は丹波哲郎の世界に近づいているとか、まあ色々とやっちまってます。大江戸は死後の世界を一切信じていないだけに、余計あきれたものに感じたのかも知れませんね。

当然のんを観ることが一番の鑑賞動機でしたが、例えば驚いた時の「えー!」の発声をはじめ、今回の芝居はあまり上手ではありませんでした。ただ、非現実的なキャラクターをしっかり共感できるものにしちゃえるのは、彼女ならではですが。あと、大島優子ら他の女優さんと並ぶと、のんの意外なデカさ(166㎝)が妙に目立っておりました。

ムダに豪華なオールスターキャストなのですが、ちゃんと生かされていたのは三田佳子さんぐらい。三田さんが出てると、画面が締まりますね。

それにしても、三姉妹の名前が「のぞみ・かなえ・たまえ」って、欽ちゃんの「わらべ」そのまんまじゃん。どういうつもりなんだ?

| | コメント (0)

2022年10月29日 (土)

湘南、ホーム最終戦を3-0快勝!    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #湘南対鳥栖 #湘南鳥栖 #町野脩斗 #谷晃生

Dsc_11406_copy_835x576気もちの良い秋晴れの一日、湘南ベルマーレの今期ホーム最終戦をレモンガススタジアムで楽しみました。なにしろサガン鳥栖に3-0の完勝!快勝! 見事なゲームでした。

Dsc_11422_copy_939x576 しかも、この試合は2年8ヶ月ぶりのホームでの声出し応援OKゲーム。ゴール裏の声出しエリアは1人おきみたいな設定なので、全席完売の割には1万1350人しか入ってませんでしたが、久々にホームスタジアムにチャントや声援がこだましました。やはり、これでこそサッカーの試合だって感じです。

Dsc00306-1 エース町野修斗が前半に2ゴール!! 今期12得点となり、得点ランキング2位(日本人1位)です。忍者ポーズも出ておりました。

Dsc00307-1 後半には山本修斗がCKを頭で決めてゴール! 3得点とも「修斗」のシュートでした。

Dsc00309-1 一方で後半早々に杉岡が献上したPKを谷晃生が見事にストップしたのも、大きかったです。谷は終了間際にも危ういシュートをセーブしましたし、好セーブ連発で陰のヒーローでした。 町野、谷と、ワールドカップの日本代表入りを目指す2人が揃って大活躍! もう2人とも入っちゃえ!

Dsc_1146_2_copy_1024x571 サガンの岩崎悠人はベルマーレにいた年には小太りであまり使えないFWでしたが、すっかりシュッとしてスピードのある良い選手になっておりましたね。

Dsc_11415_copy_713x576 まあ、そういうわけでベルサポにとっては最高のホーム最終戦でした。やっぱり勝利って、いいもんですねえ。

Dsc_1140_copy_1024x576 試合終了後には恒例のセレモニーが催され、大岩キャプテン、山口監督、水谷社長の挨拶と、眞壁会長の一言、からの全選手ピッチ1周ご挨拶がありました。

サポ席の後ろには「晃生・大暉・米さん・馬渡・阿部ちゃん 来年も一緒にタイトルを目指そう」という横断幕が出ておりました(レンタル移籍の面々ですね)。最前列にはチームを鼓舞する長ーいメッセージの横断幕も広がっていました。

Dsc00316-1 ただ今日で勝ち点38となり、自動降格は免れたものの、まだ残留確定とはなっていません。13位なのに…。ずいぶん厳しいシーズンであります。まあ次節の最終戦、レイソルに引き分け以上で問題なく決まりますので、とにかく勝ちましょう。できるだけ高い順位で、シーズンを終えましょう!

 

| | コメント (0)

2022年10月28日 (金)

コンビニのチョコクロとその他新製品    #ファミマのチョコクロワッサン #ローソンのチョコデニッシュ #セブンのチョコクロワッサン #三角サンドバニラクリーム #セブンのたまご蒸しケーキ

Dsc_11672_copy_921x600
お菓子というよりは菓子パンの部類なんですけど、コンビニで買える良きものをご紹介します。

Dsc_11692_copy_643x600
まずは最近一番驚いたのがこれ。ファミリーマートで売ってる『チョコ好きのためのチョコクロワッサン』(税込128円)。「ぎゅっと濃いチョコ」と表示されているように、これチョコがスゴイです! 本家チョコクロ以上のボリュームの「チョコの延べ棒」みたいなやつががっしり入っていて、常温で食べてもめっちゃうまい! なんて素敵な嚙み心地のチョコでしょう。このチョコの大きさとクォリティに関しては、本家チョコクロ以上です。結論として、衝撃的にうまいです。これ。温めたらもっとおいしくなるかもです。製造元は神戸屋です。カロリーは375kcalと高め。

 

Dsc_11444_copy_800x502
続いてこちらはローソンの『カカオを感じるミルクチョコ チョコデニッシュ』(税込138円)。こちらもファミマに負けないチョコのうまさと分量です。常温でも負けないチョコってところも共通してます。

Dsc_11442_copy_517x502 で、裏の表示を見たら、なんとなんと製造元はこちらも神戸屋なのでしたー! なんということでしょう! そりゃ甲乙つけ難いおいしさのはずです。ただこちらは399kcalと、さらに気絶しそうなほどの高カロリー! 遭難したときには助かりますね。その24kcalの差が、クロワッサンとデニッシュの差なのでしょうか?? ただ、ファミマのもローソンのも、サンマルクカフェの『チョコクロ』に勝るとも劣らないって感じです。

 

Dsc_11443_copy_773x502 となると、セブンイレブンに言及しないわけにはまいりません。こちらはコンセプトが違って、『糖質を抑えたチョコクロワッサン』(税込151円)です。健康志向なのです。

Dsc_11452_copy_557x502 で、よく見ると、なるほどチョコ棒が細いのですね。なので、ちょっと満足度が低くなりますが、健康ケアに気を配ってる人ならオッケーなんじゃないでしょうか。なんせ221kcalですからね。

 

Dsc_11492_copy_852x1057てなわけで、コンビニのチョコクロ三連打でした。続いては、セブンイレブンつながりで、『三角サンド バニラクリーム』(税込159円)。カステラ生地の間にバニラクリームがはさんであるシンプルな商品。

Dsc_11512_copy_852x1025 素朴に昔懐かしい感じのおいしさです。ちょっと「シベリア」を思ったりしてしまいますが、もっと軽いです。カロリーも2個で267kcalですからね。

 

Dsc_11642_copy_653x600 そして最後に、セブンイレブンの新商品『お店で蒸した ほかふわたまご蒸しケーキ』(税込130円)。これ、セブンのお店の中華まんを温めるケースで販売しているのです。なかなかのナイス・アイディア。 やや小ぶりな印象で、確かに中華まんの皮に似たふんわり具合。お味はかなり淡く、ほんのり甘いのです。ただ、そのほんのり加減が後を引くというか、淡い味の正体を究明しようともう一口食べてしまうって感じです。何と言っても、温かいのが良いですねえ。しばらくごひいきにしたいと思います。ちなみに242kcalでありました。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月27日 (木)

(番外編)川越ブラボー!    #川越ブラボー #川越観光 #マルヒロ #川越スカラ座 

Dsc_11543_copy_1024x625 先日、川越に行ってまいりました。噂に聞く川越の街の風情を楽しみたかったのです。大江戸が小江戸川越を散策するのは初めてのこと。ただ、マルヒロ百貨店に入って、屋上の観覧車に大人一人で乗ったり、川を越えた美術館に行ったりしたことはありましたね。

Dsc_11474_copy_642x901 川越駅を降りて北側へ歩いていくと、謎の「アゴが落ちた」。これって、例の変な名前の高級食パン店のお仲間のようです。それにしても性懲りもなく変な名前ばかりつけますねえ。

Dsc_11514_copy_642x938 さらに、商店街に貼ってある謎のポスター:高橋ハム子。なんだハム子って? 縦書きならば「公子(きみこ)」っていう古風なお名前ですけど。とっとこハム太郎のお姉さんか? でも川越大使になる夢を抱いたシンガーソングライターのようですね。

Dsc_11495_copy_642x933 マルヒロ(丸広)だって、まだちゃんとありました。同行した川越住民によると、「マルヒロが普通に全国にあるデパートだと思っている」のが川越の子どもあるあるだそうです。もう屋上の観覧車は撤去されてしまったそうです。

Dsc_11505_copy_935x642蔵の町として知られる川越らしく、古くからの蔵をリノベーションした商業スペースなどもありました。古さと新しさの共存です。

Dsc_11553_copy_642x889 で、有名な時の鐘。火の見やぐらみたいですね。隣にはやはり蔵。このあたりには、だんごとかさつまいもチップスとかタコせんべいとかソフトクリームとか、歩きながら食べられるもんをいろいろと売っておりました。

Dsc_11573_copy_975x642 その先の路地を進むと、大江戸にとっては嬉しい穴場=川越スカラ座がありました。いやー、平屋建てだし、かかってる映画が『教育と愛国』とかフランク・ザッパの記録映画だし。渋いなー。存在する間にちゃんと映画を観に行きたい映画館です。

Dsc_11586_copy_934x642 で、その隣にあるピンク色の建物が、レストラン「モダン亭 太陽軒」。1922年創業(ちょうど100周年!)の国登録有形文化財なのです!  いいですねえ、ここにも行きたい。一泊してゆっくり堪能したい感じです。川越ブラボー!

Dsc_11533_copy_1024x642 メインストリートに出れば、看板建築をはじめ多くのレトロ建築が連なっております。映画やドラマのロケにも貴重なエリアですよね。いやいや、素晴らしいです。なんで今まで来なかったんだろう。川越ブラボー!

Dsc_11462_copy_757x450 菓子屋横丁とか大正浪漫夢通りとか熊野神社とか喜多院とかも見て、楽しませていただきました。

Dsc_11474_copy_626x450 ただ、食べる方はだんごと白玉ぜんざいとソースせんべい…ほぼ、でんぷん質ばかり食べておりました。あとは地元の「コエドビール」。次回はぜひとも名物のうなぎを食べたいですね! 川越ブラボー!

 

 

| | コメント (2)

2022年10月26日 (水)

「ワンピース フィルム レッド」:ワンピース一見さん体験    #ワンピースフィルムレッド #ワンピース #ワンピース初体験 #Ado #田中邦衛

1_20221026223601 映画『ワンピース フィルム レッド』を観たのですが、実は大江戸にとって『ワンピース』初体験です。これまで、TVシリーズの断片を目にしたことがあった程度で、一話たりとてまともに見たことがありませんし、映画版だって1本も観ておりません。YouTubeあたりで「3分でわかるワンピース」的な早わかりがないか調べてみたのですが、さすがにありませんでした。なにしろマンガの単行本は100巻を超え、TVアニメは1,000話を突破したというのですから、短くまとめようがないのですね。

そこに「一見(いちげん)さん」として突撃したのですから、我ながら冒険者です。知っていることといえば、主人公の麦わら帽子の少年がルフィ。彼は手足がびよ~んと伸びる。かわいいチョッパーは(丸いけど)トナカイ。キメの台詞は「海賊王にオレはなる!」(倒置法)。ま、それぐらいです。 だけど、興行収入170億円を超えて本年度のナンバーワンになったってことで、さすがに「観ておかないと」となったわけなのです。

まあ、今回の作品は番外編の「スペシャル」的な要素が強いようで、そしてミュージカル(というか、楽曲の場面が多い作品)でもあったので、観ていてそんなに困るとかわからないとかはありませんでした。ただ、どのキャラクターが出て来てもそのプロフィールを知らないので、芯から楽しむことはできませんでした。常に「これ、ファンが観たらきっと面白いんだろうなー」って感じがつきまとっておりました。

結局大江戸にとっては、歌姫UTAの歌声を担当したAdoの圧倒的な歌唱力(×中田ヤスタカら7組のアーティストが提供した楽曲)のみが心に残る作品となりました。 それにしても、『ワンピース』って、田中邦衛さんに何らかの肖像権フィーを払っていたりしたのかなあ?(座頭市も出てたけど、あれはカツシンにそっくりってわけでもなかったです)

| | コメント (0)

2022年10月25日 (火)

「アメリカから来た少女」:反抗期と白馬    #アメリカから来た少女 #ロアンフォンイー #カリーナラム

1_20221025213801 映画『アメリカから来た少女』は、台湾のロアン・フォンイー監督の自伝的デビュー作。2003年の台湾が舞台ってことで、13歳の長女が’90年生まれの監督にあたるわけですね。

で、この辛気臭い顔の少女がまさに「反抗期」。がんで死に向かっていく母に当たる当たる。自分が気に入っていたアメリカから台湾に移り住まなきゃならなくなって、学校でもうまくいかないので、当たる当たる。ここらのあれこれを見せられて、どんどん嫌な気持ちが募っていきます。幼い妹さんの方が、よっぽどえらいじゃん。大人じゃん。大江戸は単純に彼女の言行が腹立たしかったです。

というわけで、お母さんに肩入れして観ておりました。この母親役=カリーナ・ラムの素晴らしいこと! 自分に時間がないことを知り、肉体的苦痛も抱えた中で、娘のことを思いながらどうしても衝突してしまう哀しさを見事に表現しておりました。いい表情見せてました。

やはり白眉となるのは終盤の「白馬」の場面でしょう。あの馬の「神の沈黙」。そして馬の目のクロースアップの凄み。あたかも「世の中そんな甘いもんじゃないぞ」と言っているかのような目でした。

SARSの猛威が時代背景になっているのですが、当然ながら今のコロナ時代にリンクしてきますね。そこらも含めて、国や時代を超えた普遍性を持った作品となっています。最良ではないけれど、味わい深い佳作ではありました。「21世紀になって、まだムチで手のひらを打つ体罰があったんだー」と知って、驚きましたけどね。

 

 

| | コメント (0)

2022年10月24日 (月)

国立劇場で「義経千本桜」    #国立劇場 #義経千本桜 #尾上菊之助

Dsc_11422_copy_1107x720 国立劇場で尾上菊之助主演の『義経千本桜』(Aプロ)を鑑賞。この公演、2020年にコロナ禍のため中止になってしまったものが、ようやく実現に至ったという菊之助さんにとっても念願の好演なのです。さらに「初代国立劇場さよなら公演」となっておりまして、建て替え前の1年間以上続く「さよなら公演」の一番手でもあります(今日は「あと372日」となっておりました)。

今回のAプロは、通し狂言のうち二段目の「伏見稲荷鳥居前の場」「渡海屋の場」「大物浦の場」。衣装派手めで、豪快なアクション場面たっぷりです。菊之助さん、女形のイメージが強いのですが、こういう荒事も堂々とできるってことですね。大江戸はいつも通りイアホンガイド使用でした。

コロナ禍における観劇なので、「音羽屋!」っていう大向こうの掛け声がないのが残念。やっぱりあれが欲しいところですよね。スポーツでも声出し応援が可能になってきたので、そろそろかなあ。

Dsc_11407_copy_1280x720 終盤の知盛が岩の上で綱を体に巻き錨を持ち上げる力強いクライマックスは、やはり感動しましたねえ。芝居の力。その後の弁慶の見送りにも、胸をしめつけられうようにグッと来ました。

Dsc_11426_copy_450x694 もしかしたら、建て替え前の国立劇場に来るのは今日で最後かも知れませんが、広々としたロビーや通路の絵画だとか、球体シャンデリアだとか、お土産屋だとか、食堂のカレーライスなかなかうまかったとか、良き大劇場でした。しっかり覚えておきたいと思います。

| | コメント (0)

2022年10月23日 (日)

CKBの中野サンプラザ(最後?の)ライブ    #クレイジーケンバンド #CKB #中野サンプラザ #白川玄大 #ライムスター

Dsc_11463_copy_450x762 クレイジーケンバンドの『樹影』ツアーで、中野サンプラザに参戦。サンプラザもようやく来年夏ごろからの取り壊し~新アリーナ・ホール建造が決まったようで、CKB恒例秋のサンプラザもこれで最後のはずです。

オープニングは意表を突いて、『樹影』からのナンバーでも古い時代のナンバーでもなく、『棕櫚』。でも『樹影』っていうアルバムのコンセプトには合った曲ですね。

その後も『樹影』からの曲、昔から最近に至る様々な曲をやってくれました。アンコールを入れて2時間50分弱。楽しませていただきました♪

今回のハイライトは、膝を故障した廣石組長の代役でドラムスを務めた白川玄大(げんた)さん! CKBの中では異質なルックスの、シュッとした30代ぐらいの人。廣石ドラムスの特徴をコピーしながら、自分ならではのテイストも出してました。時々知らない(はずの)曲を無茶ぶりされたりしても、「さすが!」って感じにきっちりこなしておりました。お見事です。会場のCKBファンは、一気に心を掴まれたことお思います。

Dsc_11482_copy_786x450

小野瀬雅生ショウの中で、『コウタイ』の途中に野坂昭如の『マリリン・モンロー・ノー・リターン』をのっさんが歌い出したのにはぶっとびました。また、今回は久々にベイスターズ仕様のギターも登場しましたね。

ゲストとしてライムスターが登場。CKBをフィーチャーした『世界、西原商会の世界!』と『肉体関係part2』を歌って、ガンガン盛り上げてくれました。

てなわけで、今回も大満足のライブでございました。生『ドバイ』とか、良かったなあ。 来年はどこで開かれるのか?廣石K1組長は戻って来るのか? そこらも気になるのでございました。

 

| | コメント (0)

2022年10月22日 (土)

WE2年目の開幕戦でベレーザ勝利!と北村さん   #WEリーグ #we_league #ベレーザ #ベレーザ対アルビレックス #北村菜々美

Dsc_11513_copy_1087x768 WEリーグ2年目のシーズンが、今日からスタート。昨年9月の開幕戦からもう1年以上たったのですね。早いなあ。味の素フィールド西が丘での日テレ 東京ヴェルディ  ベレーザ対アルビレックス新潟レディース。ビールには少し肌寒い日でした。

 Dsc00286_convert_20221022230126

昨年のWE開幕イベントは派手目にいろいろやりましたが、今日はいたって地味。小池東京都知事(ベレーザのユニフォーム着用)の応援メッセージ映像が流れただけでした(あ、あとハーフタイムに「ぺこぱ」の2人が出てきて、客席の子供たちは試合以上に大騒ぎしておりました)。

Dsc_11484_copy_768x1358今日のステーティングメンバーを見て、がっかりしたのは北村菜々美選手が入ってなかったこと。ただ、ここのところベレーザのSNSなんかの練習画像を見ても彼女の姿が消えていたので、「病気かケガかも」と思っていたところでした。なので「なるほど。やっぱり」と思いつつ、サブのメンバーには入っていたのでホッとしたりもしたのです。

Dsc_11564_copy_1064x768

大江戸はバックスタンドで観ておりましたが、ゴール裏のサポーター席では声出し応援も再開。 でも1万3千人台の来場者というのは、開幕戦なのにちと寂しい数字ですねえ。もうちょっと何とかならないかなあ…。

Dsc00293_convert_20221022230510 で、試合の方は前半26分に山本柚月が故障したようで、北村菜々美が急遽交代出場となりました。「そういえば、昨年の開幕戦も北村さんは後半に交代出場したんだっけ」などと思い出したりして。山本も試合終了後には仲間と元気に歩いていたので、大丈夫そうです。

Dsc00295_convert_20221022230605 両チーム(特にベレーザが)チャンスを作りながら、なかなかフィニッシュが決まらない展開の中、後半67分にベレーザ藤野あおばがPKを獲得し、自分で決めて今期のクラブ・ファーストゴール。結局それが決勝点となり、1-0でベレーザの勝利となりました。

Dsc00298_convert_20221022230644 昨シーズンやWEリーグカップのように、アディショナルタイムに同点にされたり逆転されたりすることがなく、ひとまずホッとしましたね。今シーズンは、この調子で終盤の守備をしっかりと引き締めてまいりましょう。

Dsc00299_convert_20221022230816 北村さんは終始いつもの技術の高さを見せて、安心感のあるプレイぶりでした。ワンタッチパスのうまさや、狭い局面での取られないプレイなど、さすがですよねー。クロスも(精度はもっと向上させたいところですが)かなりの本数上げてました。

Dsc00300_convert_20221022230902 あとは結構タフに上下動して、DFラインに加わっての守備をしっかりやってました。あの髪をなびかせてのスプリントも何度か見せていましたので、体調面では問題なさそうですね。今期はケガなく活躍して、存在感を更に高めるよう期待しております。

Dsc00302_convert_20221022231037 今シーズンのベレーザは胸スポンサーにコカ・コーラがつきまして、ユニフォームが超カッコイイのです! 北村さんはいつものごとく長袖着用。他の選手はほとんど半袖なのですが、北村さんは基本「一年中長袖」の人ですから。

先日のWEリーグカップ決勝戦では、PK戦で失敗した18歳・藤野を慰め続けていた北村さんですが、今日も藤野と仲良さそうにやっておりました。日本代表コンビであり、いいお姉さんですね。 

| | コメント (0)

2022年10月21日 (金)

「もっと超越した所へ。」:オールだめんず総進撃    #もっと超越した所へ #根本宗子 #だめんず

1_20221021222401 映画『もっと超越した所へ。』は、演劇人の根本宗子による舞台劇をご本人が脚本にした作品なのですが、大江戸はそんな前情報を知らずに観ました。なので、途中から「これ、ずいぶん演劇的だよね」と思い、終盤などは「まさに舞台劇の世界じゃん」と感じておりました。そりゃそうですよね。

とにかく出て来る男が4人ともドイヒーで、いわゆる「だめんず」。「バカ」とか「ヒモ」とか「自己中」とか「卑屈」とか4者4様のダメぶりをさんざん見せてくれます。見てるだけでしんどくなるほどのダメダメぶりです。実のところ、女たちもけっこうダメなんですけど、それでもこの男たちに比べるとずいぶんまともです。みんな激怒しながら結構いいこと言ってるし。

(以降少々ネタバレあり) その一方で、男たちはとことんダメで、最後に救済されるんですけど、この作品にそんな優しさはなくて良かったのでは?と思ってしまいました。だってこんな男たちを甘やかすような、「女が我慢すべき」みたいな結論じゃん。もう一回どんでん返すのかと思ったら、そうではありませんでした。うーむ、そこは急に古ーい男女感になってしまいましたねえ。

終盤の一連のアレも、どうなんでしょう? アレを映画でやられてもねえ。

黒川芽衣の少しくたびれながら、慈愛に満ちたリアルな人物造形、いいですねえ。 前田敦子は、怒りを爆発させる場面が良かったなあ。 千葉雄大って、やけにゲイ役が多いですよね。

まあ、ひどい目に遭った女優の皆さんに「おつかれさまでした」と言ってあげたい、そんな作品でした。これで、誰か一人でも超越した所へ行けたんですかねえ?

| | コメント (0)

2022年10月20日 (木)

「彼女のいない部屋」:難解なパズル    #彼女のいない部屋 #マチューアマルリック

1-1_20221020223301 映画『彼女のいない部屋』は、名優にして名監督と言われるマチュー・アマルリックの監督作品(出演はしておりません)。といっても、監督作の日本公開は2011年の『さすらいの女神(ディーバ)」たち』(どんな作品だったかも忘れてしまいました)以来で、本作で2本目なのですけどね。

実にしんねりむっつりと景気の悪い、そしてちょっと気取った純正フランス映画で、大江戸の苦手なタイプです。しかも非常に上等な作りの映画というか、観客の知能レベルをすごく高い地点に設定してるので、挌闘しながら観なくてはなりません。はじめのうちは何が何やらさっぱりわからない場面が、時系列を超越して出て来るもので、なかなかストーリーが像を結びません。それがだんだんと、クロスワードパズルのように、何が描かれているのかがわかってくるのです。ただ、終盤に至っても「自分の解釈でいいんだろうか?」「これはどっちなんだろうか?」と、その解釈に自信が持てませんでした。それぐらいわかりにくい構成の作品です。バカ丁寧にすべてを説明する日本映画が多いのも困ったことなのですが、一方でこういう映画もちょっと困っちゃいますね。まあ少なくとも大江戸は困りました。それってバカみたいなんですけど…。

まあ、言っては身も蓋もないんですけど、大江戸はヴィッキー・クリープスの化粧っ気のない辛気臭い顔が好きにはなれなかったんですよねー。こういう作品を高く評価する人が一定数いるのは承知しているのですが…。

 

| | コメント (0)

2022年10月19日 (水)

「百合の雨音」:悲しいぐらい古い    #百合の雨音 #ロマンポルノナウ #金子修介

1_20221019225501 日活のロマンポルノ50周年企画「ロマンポルノ・ナウ」3作品の二番手。監督は昭和時代に若手として本家ロマンポルノを撮っていた金子修介です。金子監督はその後『ガメラ』シリーズや『デスノート』シリーズなど数多くの一般映画を手掛けてきましたが、原点回帰ってところですね。

確かに今回の3本の中では一番の正統派だと思います。ただ、この映画、何とも古くて閉口しました。うーん、いろんな感覚が古くって、とりわけ音楽(笛とピアノとアコースティックギター)がドイヒーでした。映像と合ってないし、映像と一緒に聴くと何ともお恥ずかしい感じ。ちょっといたたまれなかったです。ここまでガックリな映画音楽も、例を挙げられないほど。 脚本も演出も撮影も、嫌でも古い感覚を感じてしまいますし…。

主演の二人も言っちゃあ悪いけど、ちょっと華がないのでは?  予算の関係とかいろいろあるとは思いますが、ちょっと主役のニンではありませんね。

今回の企画、先行した『手』(松居大悟監督)と『愛してる!』(白石晃士監督)は健闘していたのですが、この3作目で「あ~あ」となっちゃいましたね。残念なことであります。ラストなども(大真面目なのに)「なんだそれ?」と失笑ものなのでありました。

| | コメント (0)

2022年10月18日 (火)

「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」:ビートルズの曲は流れません    #ミーティングザビートルズインインド #ビートルズ 

1_20221018224301 『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、何ともけったいなドキュメンタリー。なんせ1968年のザ・ビートルズのインド訪問を題材にしながら、ビートルズの曲は一曲も流れないのです!厳密に言えば、作曲家のじいさんがピアノで『Something』の一部を弾き語りますが、その程度。ある意味、「金返せ!」的なビートルズ映画です。

本作の監督でもあるポール・サルツマンさんが’68年、彼が23歳の時にインドに行ったらたまたまビートルズの4人に遭遇して、一緒に瞑想の日々を過ごしたっていう回想のお話。そこに彼が撮ったまま長年ほったらかしになっていた写真が合わさって、関係者のインタビューを加えて、いっちょ上がりって感じ。音楽はシタールなどインド音楽が中心で、ビートルズの曲は流れません。

サルツマンさんが、懐かしそうに自分の23歳の日々を語る「私映画」なんですよね、ほとんど。大江戸のような古くからのビートルズ・マニアは、それなりに「ああ、マハリシ・ヨギね。ほう、ラヴィ・シャンカールね。ふむふむ」と観ていられるのですが、ライトなファンには「???」な映画ですよね。尺は79分とコンパクトですが、それでもちょっと退屈しましたもん。ホワイトアルバムの制作にまつわる話もいろいろ出て来ますけど、ビートルズの曲は流れません。

製作総指揮ガデイヴィッド・リンチ(出演もしてます)、ナレーションがモーガン・フリーマンと、スピリチュアル系の大御所が揃いました。ただ、瞑想世界やその哲学をじっくり描き出すってわけでもありません。何もかもが「うっすらと」でしかありません。ビートルズの曲は流れません。

 

| | コメント (0)

2022年10月17日 (月)

「沈黙のパレード」:悪くはないが、食い足りない    #沈黙のパレード #映画ガリレオ #福山雅治 #酒向芳

1_20221017214201 映画『沈黙のパレード』は、ガリレオ映画版の第3弾。『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』同様、かなりウェットな物語になっております。推理ものでありながら、人情ものなんですよね。

まあエンタテインメントとしては、よくできてます。2時間15分をそれなりに見せ切る物語の面白さはあるのです。ただTVドラマのスぺシャル的な感じが強過ぎて、一個の映画作品としては食い足りませんね。一個の映画としての魅力においては、『容疑者xの献身』の方がありましたもん。

ガリレオを演じる福山雅治の魅力もあまり出ていなかったと思うのですが、どうでしょう。こんなもんですかね? 小生は映画版2作を観ているもののTV版は見ていなかったので、そこらへん今一つ自信はないのですが、北村一輝の方にシフトした結果、福山の影が薄くなってしまったんじゃないでしょうかねえ。

(以降少々ネタバレあり) 町のパレードで事件が発生してから少し経ったあたりで、「あれ?ひょっとしてアガサ・クリスティーのあの作品みたいにしようとしてます?」と思ったのですが、結局はそうではありませんでしたね。でもむしろあの作品になった方が、すっきり面白かったようにも思えますが…。

役者の中では、最近のメジャー系日本映画にはすべて出ているような印象の酒向芳が、ここでも見事にクセの強い芝居で印象的でした。取り調べ室での貧乏ゆすりなんて、どうしても『検察側の罪人』での取り調べにおける「カッ」という変な音声を思い出してしまいます。禿頭までを演技の武器にしてしまえる稀有な役者さんです。ラスト近くの場面も、じんわり良いしね。

あと、コロナ禍下の撮影なので難しさはあったでしょうけれど、パレードの絵がちょっと寂しいですね。エキストラの密集を作れなかったのでしょうけれど、CGを使ってでも、もっとにぎやかな熱狂を作ってほしかったところです。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月16日 (日)

ヴァンフォーレ甲府、奇跡の天皇杯優勝!    #ヴァンフォーレ甲府 #サッカー天皇杯決勝 #甲府対広島  

サッカー天皇杯の決勝を録画で見ました。今年はワールドカップが12月まであるので、選手たちのオフ期間を確保するために例年の1月1日ではなく本日の決勝となったのですね(昨年も同様の理由で12月の決勝でした)。あのお屠蘇気分のテレビ観戦が好きだった大江戸としては残念なのですが(しかも国立じゃなくて日産スタジアムだし)、次回は元に戻るんじゃないでしょうかねえ。

Dsc_11713_copy_800x524 とにかく今回はヴァンフォーレ甲府対サンフレッチェ広島ってことでありまして、J2で18位のヴァンフォーレがJ1チームを下し続けて決勝まで来るとはびっくりです。それどころか、結局延長戦後のPK戦を制して優勝してしまいました! いやー、奇跡ですね。スゴイことです!

で、試合はカテゴリーの差を感じさせないどころか、むしろ甲府優勢の展開。そして前半26分にCKからのデザインプレイでヴァンフォーレの三平が先制ゴール。後半、このまま逃げ切りかと思った84分にサンフレッチェの川村のスーペルゴラッソで広島が追いつきます。延長前後半でも決着がつかず…かと思った残り5分で、その直前に交代で入った甲府の42歳の大ベテラン山本英臣がハンド。そのPKを甲府の35歳GK河田が止めて(!)結局1-1で終了。PK戦を5-4で制したヴァンフォーレが優勝に輝きました。最後のキッカーは山本英臣でした。出来過ぎですね。

見どころの多い好ゲームでした。甲府も広島も120分よく走りました。広島の若手二人(満田、川村)が延長とPK戦でPKを止められ、2本止めたGKと最期に決めたキッカーは甲府のベテランだったという筋書きも面白いものです。小生はどちらのチームのファンってわけでもありませんが(まあ今日は甲府を応援しておりましたが)、河田のPKストップは、見ていてじーんと来ましたよ。

Dsc_11712_copy_687x524 甲府のFW三平和司とMF石川俊輝は、もとベルマーレの選手。三平、いつからあんなボンバーヘッド(仰天アフロ)になったんだー! 石川は地味だったけど、ちゃんとPK戦で決めました。

これでヴァンフォーレは来年のACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)を戦っちゃうんですから、ますますびっくりですよね。ただ、ホームスタジアムが規定を満たさないため、どこか別会場を借りなければならないそうです。いろいろ大変です。でも天皇杯の優勝賞金1憶50000万円が得られたってのは明るい話で、これで補強費を大幅に増やせますから、昇格に近づくわけです。それにしても、今日みたいなサッカーができるし、天皇杯でJ1の5チームを破っているってのに、J2で18位とは…。いったいどうなってるの?? そしてテレビでよく映されてたけど、甲府サポで大旗を振ってる人におじいいちゃんが何人かいたのにもびっくりでした。

まあ、それはともかく、おめでとうございます! こういうことがあるから、弱小チームのサポーターってのは、やめられないんですよねー。サッカーは最高のドラマです。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月15日 (土)

「秘密の森の、その向こう」:    #秘密の森のその向こう #セリーヌシアマ #宮崎駿

1_20221015110801 映画『秘密の森の、その向こう』は、『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督作品。前作とは打って変わってキュートな小品(72分との資料も73分との資料もあります)。でもやはり女二人の物語。

神秘を堂々と淡々と描くことで、限りなく日常と地続きになっています。そしてその中に何か崇高なものが立ち上がってくるような…。ラストなどは、胸にじんわりと感動がやってきます。

ただ、全面的に傑作かというと、大江戸はそうも思いませんでした。シアマ監督は撮影中、迷ったときに「宮崎駿監督だったらどうする?」と自問して切り抜けていったそうなのですが、それを聞くととやっぱりジブリの諸作の方が優れているように思えてしまいます。本作は必要以上に静謐すぎるんじゃないでしょうかねえ。

二人の女の子は実際の姉妹だそうですが、この二人が楽しそうにふざけながらケーキづくりをする場面は、本作の白眉ですね。さつきとメイがちらりと頭をかすめました。

最近、70分、80分台の短い映画が邦洋問わず増えてきました。良い傾向だと思います。長い作品だと若い人たちの集中力が続かないみたいな話もありますが、それはともかくムダに長い映画が減ってくれるとしたら、嬉しいことです。

| | コメント (0)

2022年10月14日 (金)

「ソングバード」:バカみたいです    #ソングバード #パンデミック映画 #マイケルベイ 

1_20221014171401 映画『ソングバード』は2020年7月、ロックダウン下のロサンゼルスで撮影されたそうです。確かに人のいない、車が走っていない街の風景が出てきます。でもねえ、そんなにたっぷり出てくるわけじゃないし、そもそも今はこれぐらいの景色だったらCGで作れちゃうからねえ。せっかくのロケが、生かされておりませんでした。

あのマイケル・ベイが製作です。その割にはとても低予算で、爆破シーンもなく、84分の小品です。強力な変異株のCOVID-23流行下のLAを舞台にしたパンデミック・スリラーってことで、本来ならなかなか面白そうな企画なのですが、うーん、どこでこうなっちまったのか…。かなりの迷作でした。

とにかく脚本が雑。要は「バカみたい」なのです。さすがに『ちむどんどん』ほどひどくはありませんが、それにしても脚本スクールだったら落第レベルですね。特に終盤がドイヒーでした。そして主演の二人が無鉄砲で無警戒で、無計画に走り出して、それなのになぜかうまくいくという都合の良さ。二人とも基本的に「バカじゃないの?」って感じでした。 そしてこの展開で、あの終わり方はないわー。ほんとバカみたいだわー。

演出もマイケル・ベイ一派なのでしょう(アダム・メイソン監督)。目まぐるしいほどの細かいカット割りだったり、妙にカメラを振ったり、中途半端なアクションだとか威勢の良さばかりが目立ちますが、まあMV的というか、ほとんど何も迫ってきません。

そもそも、もっとパンデミックってもんを描いてほしかったですねえ。ほぼ誰もマスクしてないところは、さすがアメリカだと思いましたよ。

 

 

| | コメント (0)

2022年10月13日 (木)

「マイ・ブロークン・マリコ」:ハードボイルドなシスターフッド    #マイブロークンマリコ #タナダユキ #永野芽郁 #奈緒

1_20221013224701 映画『マイ・ブロークン・マリコ』は、マンガが原作なのだそうですが、なるほど、それゆえの良さも悪さも出ておりますね。

良い部分は、物語の勢いだとか暴走する主人公の存在にある種の説得力を持たせられた点。一方、悪い部分は、物語の細部がちょっとリアルじゃなさすぎる点や主人公が台詞で説明し過ぎちゃうことでしょうか。マンガなら成り立つんだろうけど、映画にしちゃうとちょっとしんどいって感じた場面もいくつかありました。それでもマンガのとおりに描きたかったんでしょうね、タナダユキ監督としては。

ただ、永野芽郁と奈緒は大健闘しているので、本作に関してはもうそれでいいんじゃないかなって気もします。小生は永野芽郁があまり好きではないのですが、意外にもこの役は良かったです。本来、柄に合わないやさぐれ女の役なのに、そのギャップが浮かないように、しっかり自分の方に引き寄せておりました(ちょっとわめき過ぎかもですが)。同年代でこの役をやれそうな人はなかなかいないので、これは褒めてもいいでしょう。タバコと汗で口や髪が臭そうな感じがよく出ておりました。

一方の奈緒は相変わらずけなげでうまくて、精神がブロークンなこのマリコを演じるには実に適役でした。

全体的に、ハードボイルドなシスターフッドものってところです。KADOKAWA製作のセミ・メジャーな作品として日本映画にもこういうものが現れたってのは、喜ばしいことに違いありません。

| | コメント (0)

2022年10月12日 (水)

なでしこ2連戦と北村菜々美    #サッカー女子日本代表 #なでしこジャパン #池田ジャパン #日本対ナイジェリア #日本対ニュージーランド #北村菜々美

Dsc_11422_copy_1024x671 先週木曜と日曜に、神戸と長野で行われたなでしこジャパンの親善試合、vs.ナイジェリアとvs.ニュージーランドをTV観戦しましたが、ナイジェリア戦は微妙な時間帯とはいえ、まずは両試合地上波放映でめでたい。

浜野、藤野、小山といった17-18歳の選手たちをフル代表として初招集し、彼女たちもしっかり持ち味を出していたのが(小山はちょっと時間が足りなかったですけど)、底上げの意味で良かった点ですね。藤野あおばなんて、もの凄い運動量で攻守に大活躍してましたもん。

あとは杉田(特にナイジェリア戦)とか宮沢とか遠藤純も目覚ましいプレイを見せてくれましたし、田中美南、植木、長野、猶本あたりも、万全とはいえないまでも、それぞれの良さを見せておりました。

まあ相手がちょっと物足りなかったとはいえ(特にナイジェリア)、日本は全体的に悪くないパフォーマンスだったと思います。アグレッシブにプレッシングやデュエルをする池田太監督の方向性が、まずまず体現されていおりました。

 

Dsc_11442_copy_890x671 そして、大江戸ごひいきの北村菜々美選手ですが、ナイジェリア戦にフル出場しました! なにしろ東京オリンピック以来の代表ユニフォームで、池田ジャパンには初招集ですから。ベレーザでもそんなに絶好調だったわけではないので、招集の報を聞いて驚いた大江戸でしたが、今の女子代表の中での彼女を見てみたいと監督も思ったのでしょう。なにしろ「独特のピース」ですから。

気負うこともなさげに、落ち着いて普段通りプレイをしていました。いや、普段のベレーザのときより、がっつり守備やってるじゃんと思いました。やはりそこちゃんとやらないと、このチームではやっていけないでしょうから。とはいえ、割とテレテレ歩くような走りだったり、がむしゃらさがなかったりは、いつもの通りですね。

ただ、やはりボールを持てば気の利いたプレイができているんです。ロングパスをピタッと止める技術や、ワンタッチパスの精度なんかは、天才的です。しょっちゅう首を振って周囲の状況を確認しているのですが(これは誰よりも多い)、ピッチの全体像が頭にはいっているんで、ボールの出し所が瞬時にわかるんでしょうね。

Dsc_11452_copy_935x671 守備も攻撃も、ウイングバックとしての仕事がまずまず無難にできていましたし、反対側のウイングバックで起用された清水がなぜか(ナイジェリア戦は)絶不調だったので、その分良い出来に感じられました。ただ、クロスを上げることに専念しすぎていましたね。時には内に切り込むとか、自分でシュートを打つとかもしないと相手は脅威を感じないので、そこらが今後の課題でしょうね。まあ彼女の場合、周囲が北村のプレイスタイルを理解していって、連携が強化されたりボールを預けてもらうとと生きるタイプなので、なんとか次も呼んでいただきたいものです。

いずれにしても、遠慮しがちな奥ゆかしさが彼女の個性ではありますが、代表メンバーから刺激をもらって、もっと積極的に、もっとがむしゃらに、もっと欲を出して、W杯にむけたメンバー争いを勝ち抜いてもらいたいと思うのです(もっと筋肉もつけようね)。

(写真はうちのテレビを撮っただけなので、何か写っていても気にしないでください。)

| | コメント (0)

2022年10月11日 (火)

「“それ”がいる森」:あなたが思っている映画ではない    #それがいる森 #それ #ネタバレ厳禁 #中田秀夫 #松本穂香 

1_20221011220201 映画『“それ”がいる森』には、結構びっくり。あなたが思っているような映画ではありません。なぜなら、小生が思っているような映画ではなかったので。違うんです。

そのネタは割と早々にあっさりと割ってしまうのですが、いやー、よもやよもやでしたね。何と、そう来たのか?!と愕然としました。これ以上は書きたくても書けないのが、辛いところです。まさにネタバレ厳禁なのです。

そうなると、それ以降はもう“それ”が出るたびに唖然としてしまいます。てか、むしろコントのように見えてしまいました。NHKの『LIFE』とかで、ウッチャンがやりそうな…。正直マスクの中で声を出して笑っちゃった場面がいくつかありました。後半の“それ”の動き方なんて、どう見たってギャグですよねえ。

中田秀夫監督って、近年はものすごくわかりやすいというか、観客の理解力をものすごく低いレベルに設定したような作品ばかり作っていて、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』なんてあきれ返っちゃいましたけど、それを超えていきましたね。東大卒だから、かえってそうしちゃうんでしょうか? あの革命的な『リング』を作った人がこうなっちゃうなんて、悲しすぎます。

相葉雅紀がお父さん役なんですけど、うーん、なかなかしんどい演技でしたね(決して名優には見えないような…)。息子役の上原剣心くんは、顔がマコーレー・カルキンみたいですね。 そして松本穂香目当てで観に行った大江戸ですが、彼女の方も魅力が出ておりませんでした。auの高杉くんシリーズでは高校生なのに、こっちでは先生役ですかぁ。まあ、実年齢では24歳だから、決しておかしくはないのですが…。

エンドロールに流れる呪文みたいな曲にもひっくり返ります。まさに『ムー』の感覚です(あ、雑誌の『ムー』ね。菊池桃子の「ラ・ムー」ではありません)。いやはや、今年一番の珍作かも知れません。

 

| | コメント (0)

2022年10月10日 (月)

「ヘルドッグス」:邦画を超えた高質クライムアクション    #ヘルドッグス #HELLDOGS #原田眞人 #岡田准一 #吉田光夫 #酒向芳

1_20221010230401 映画『ヘルドッグス』は、圧倒的なクォリティのクライム・アクション。原田眞人監督、73歳にしてこのアクションのハードさとキレの良さ、サスペンスの巧みさ、暴力描写の生々しさと激しさ、キャラクターたちの心情描写の苛烈さとビジュアルの美しさなど、どれもこれも日本映画離れした見事さなのです。とりわけ、観客の知的レベルを高めに設定しているというか、バカ丁寧でレベルの低い説明台詞とかは用いない。ハリウッド映画のレベルで、言葉で明かすことは最小限にして、頭を使って理解させる。そこが奇跡的に成功しているのです。

思えば、原田眞人作品はずっと日本映画離れしていました。まずは映像のルックがそうですし、カット数多めでイキのいい編集や、早口で多くの台詞を語らせる演出もそうです。前作『燃えよ剣』ではそれが裏目に出て、連続ドラマのダイジェスト版みたいな映画になっていましたが、本作は大成功です。この手の映画を日本で作ると、陳腐になるかマンガになるかなのですが、そのハードルを軽々超えて来ました。とにかくカッコイイし、密度が濃いのです。重厚かつスピード感のある銃撃アクション場面なんか、マイケル・マンとかジョニー・トーとかを思わせてくれましたよ。

役者たちが圧巻の芝居を見せて輝やいています。ヒゲをたくわえた岡田准一の影のある二枚目ぶりは実に苦み走っていて、アクションともども最高です。主演男優賞ものです。対するMIYAVIも、その個性をいかんなく発揮して健闘しております。その点、坂口健太郎はやや弱かったですし、松岡茉優に至っては明らかにミスキャストでした。残念ながら、この役が彼女の個性には合っていませんね。

そして脇を固める役者たちに、あまり他の映画では見かけないナイス・キャスティングを行うのも原田映画の特徴。今回は、かじられた鼻を隠す鮫皮マスクを常にしている大場泰正とか、刺客役の中島亜梨沙とか、黒メガネのリーゼント女将の赤間麻里子とかが、新たな発見でした。 中でも熊沢役の吉原光夫が、その大きな体躯を生かして抜群の存在感でした。劇団四季の人なんですってね。どうりで上手にオペラを歌っておりました。こういう役者は、絶対日本映画(とTV)界で需要があると思いますよ。演劇界から中年以降突然にブレイクするという、吉田鋼太郎パターンになりそうな気がします。

そして、酒向芳が実にカッコ良かったのです。あんな顔のハゲたオッサンなのに、プロの優秀さを体現してどの映画の彼とも違うカッコ良さでした。思えば、この人がブレイクしたのも中年後だったし、その作品は原田眞人監督の『検察側の罪人』だったではありませんか! 彼も助演男優賞候補ですね。

それはそうと、MIYAVIが回し蹴りでボトルを砕いた場面の最後に、自分で瓶の破片をちまちまと拾い集めておりました。あれは何だったんですかねえ? ギャグ??

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月 9日 (日)

クリアソン新宿と国立のカズ    #クリアソン新宿 #JFL #鈴鹿ポイントゲッターズ #三浦知良 #カズ

Dsc_11424_copy_1024x553 JFL(日本フットボールリーグ=J3の下のカテゴリーですね)のクリアソン新宿が国立競技場で試合を行うという快挙(暴挙?)。これは行っておくべきだろうなと昨夜チケットを買おうとしたら、もう2,000円の席が売り切れていて、3,000円の席しかなかったのですが、しょうがないから買いました。

Dsc_1156_copy_1024x576 うーむ、相手が三浦知良の所属する鈴鹿ポイントゲッターズってことで、その集客効果を見込んでの国立開催なんでしょうね。でも行ってみると、そればかりではありませんでした。

Dsc_11583_copy_741x576 今日が「新宿の日」ってことで、地元新宿区と組んで、いろんなイベントをぶっこんでありました。モード学園とかマルイとか伊勢丹とかいろんな所が関わってましたし、ハーフタイムには各種ダンスの団体が5つばかり合同でのショーもあり、この出演者だけで500人近くいたのではないでしょうか?その家族・関係者の動員とか考えると、けっこういきますよね。その他区民のご招待なんかも多かったことでしょう。入場時の記念品袋を渡すのも制服姿の女子高生たちでしたし(ちなみに袋は伊勢丹チェック。しかし伊勢丹ロゴは入ってませんでした)。

Dsc_00026 マスクシールなんてのもあったので、大江戸ももらって貼りました。なるほど、これはちょっとしたアイディアですね。

Dsc_11503_copy_775x576 クリアソン新宿は、今年の春からJFLに昇格してやっているのですが、昨年来新宿界隈で時々ポスターなどを見かけるので、知っておりました。紫色のチームカラーが印象的ですね。

Dsc_11532_copy_923x576 対する鈴鹿はアウェイ用の黄色いユニフォーム。大江戸もJFLの試合を見るのは初めてです。

Dsc_11523_copy_909x576 それにしても、JFLの試合なのにJ1以上に多くのカメラマンが、(先発ではなかった)カズの登場を待ち受けておりました。

Dsc00273 そして後半31分に三浦知良が交代出場し、アディショナルタイムを入れて20分近くプレイしたわけですが・・・

Dsc00275 いやー、横浜FCでプレイしていた頃に比べても更に動けない&速く走れないってとこで、さすがに現役はもう…って感じでした。

 

Dsc00276結局カズの見せ場はなく、でも鈴鹿が1-0で勝利。まあ、多くの観客にとっては「あのカズがサッカーするところを生で見られた」ってのが、大きなことなんでしょうね。

Dsc00274 ご本人もそれはよくわかっているのではないでしょうか?  でもまあ今日の試合もカズのおかげでなんだかんだJFL新記録の16,218人も入ったので、大成功でしょう。

Dsc00283 最後までカメラマンに囲まれて場内を1周したカズさん。やっぱりスターなのですねえ。

JFLって試合のクォリティとか興奮、うまさは、やっぱりJ1とは大きな差があります。でもその一方で、「JFLも意外とやるじゃん」ってプレイもあったりします。ただスピードとか、アタッキングサードの質とかが、やはり大きく違うんですよね。まあ、そんなところも勉強になりました。 クリアソン新宿も、長い目で上を目指していってほしいものです。潜在的に大きな可能性があるクラブだということは、今日のこの国立の風景からもわかりましたので。

| | コメント (0)

2022年10月 8日 (土)

湘南、FC東京にシーズンダブル完勝!    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #FC東京湘南 #シーズンダブル

Dsc_11413_copy_823x617 味の素スタジアムでFC東京vs.湘南ベルマーレ。この試合は声出し応援OKの指定試合で、両チームゴール裏の定められたゾーンのみ声出しが認められております。ただしそこでは1席おきになっていて、不織布マスクを着用しないとダメなんです。

Dsc_11414_copy_1024x617 大江戸はゴール裏ビジター席の2Fにいました。ここは1Fと違って、声出しNG。大型ビジョンにも「声出し応援対象エリア以外では、声を出さないでください」との表示が。試合前には先日のインドネシアのサッカー場における暴動で亡くなった多くの方々へ、黙祷が捧げられました。

Dsc_11406_copy_1024x488 今日は前半から終始湘南のペース。前線からの守備がしっかりハマり、FC東京をほとんど自由にさせず、多くのチャンスを作り続けました。

Dsc00262_20221009002801 GK谷を中心に守りの方もしっかりと危なげない対応。そして後半、78分に阿部浩之が個人技術の高さを示す弾丸ミドルシュートで先制! いやー、まさにスーパーゴールでした。

そして82分には町野脩斗が自陣から延々サイドをドリブルで上がってから切り込んでのファインゴールで、久々に流れの中でのゴール! これも素晴らしいゴールでした。サポ席に向かって、吠えてました。これで町野は今期10点目。今、日本人最多は家長(川崎)の11点だから、抜いちゃえ抜いちゃえ! ドイツでの屈辱を晴らしちゃえ!

Dsc_11422_copy_935x617 7分の長いアディショナルタイムも難なく乗り切り、最後にはタオルマフラーを掲げ「♪ベルマーレ BIG WAVE~」が歌われる、あの懐かしい光景が! いやー、声出し応援ってやっぱりいいもんですねー。手拍子オンリーとは、やはり全然違います。声援やチャントがあることで、サッカーの試合が完成するという感じでした。

Dsc_11455_copy_1024x611_20221009004401 というわけで、「勝利のダンス」も久しぶりの声出しバージョン! ただ、まだお客さん同士が肩を組んで踊ることはできません。それもきっといつの日か!

Dsc00265 最後に阿部浩之がサポ席前に戻って来て、大声援を受け、「一人勝利のダンス」を踊らされてました。もう、完全に「ベルマーレの阿部」です。

本当にスカッと気持ちの良い完勝で、順位も13位に上がりました。とはいえ、降格圏までの勝ち点差がダンゴ状態なことも確か。あと3試合、一つ一つをしっかり戦っていきましょう! それにしても、今期はガンバ、川崎、FC東京の3チームから「シーズンダブル」をゲットですよ! スゴイ! でも裏を返せば、それ以外の14チームから2勝しかしてないんですよ! それもスゴイ!!

 

| | コメント (0)

2022年10月 7日 (金)

今日の点取占い320    #点取占い #点取り占い

Dsc_11483_copy_1039x600 うっかりしていると自動車にはねられる   3点

| | コメント (0)

2022年10月 6日 (木)

「うふプリン」と「クリーム多めのシュークリーム」    #うふプリン #クリーム多めのシュークリーム #カスタード

Dsc_1132_copy_865x600 クリームとカスタードってことで、二種類のスイーツをご紹介。

 

一つ目はこちら、『うふプリン』です。フランス菓子キャトル(渋谷マークシティ1F)の名物商品です。ちなみに「うふ」とは、フランス語の「卵(oeuf)」のこと。まあ、食べるとおいしくて「うふ」ってなっちゃうことも掛けてるんでしょうけどね。で、何が面白いって、スーパーなんかで卵を売っているあの容器に入っているんですよね。

Dsc_1133_copy_771x600 ほれほれ、これこれ、6つ入りです。で、もっとびっくりすることには、これ何と本物の卵の殻を容れ物として使っているのです!

Dsc_1134_copy_600x609 ね、タマゴでしょ。タマゴなんです。で、中にプリンが入ってて、底にはカラメルも入っていて、上にはホイップクリームです。お味の方もしっかりしていて、タマゴ感十分。さすが本格フランス菓子って感じの見事さです。

贈り物にしたら、話題になって喜ばれること間違いなしですね。もちろんサイコーにおいしいしね。

 

Dsc_1143_copy_576x10242 そしてこちらは、『ひかえめに言ってクリーム多めのシュークリーム・カスタード』と『ひかえめに言ってクリーム多めのシュークリーム・カスタード&ホイップ』。近所に売っていたのですが、京都の洋菓子屋さん「オランジェ」の商品です。

Dsc_1146_copy_662x5762 ネーミングがいいじゃないですかー。そしてその名に嘘はなく、クリーム多め、いやクリームたっぷりです。シュークリーム自体も大ぶりです。

Dsc_1144_copy_1024x5762

パッケージを見ると、カスタード&ホイップの方は、「もぐナビ ベストフードアワード 2022上半期洋菓子部門1位に輝いております! どうりで、おいしゅうございました。カスタードもホイップも、やけにうまいんです。

Dsc_1145_copy_1024x5762 そして、カスタードの方はなんと「もぐナビ ベストフードアワード 2022上半期総合大賞」です!! 総合ってことは、スイーツだけじゃなくて食のあらゆる部門の中で最高位ってことですよね。すごいなー。確かにカスタード好きの大江戸も、これはうまいと思いましたもん。こういうパッケージでスーパーなんかに売られている低価格商品の中では、群を抜いておいしい名品だと思います。見つけたら「買い」です。

| | コメント (0)

2022年10月 5日 (水)

「愛してる!」:明るい突き抜け方    #愛してる #映画愛してる #ロマンポルノナウ #白石晃士 #高嶋政宏

1-1_20221004225701 映画『愛してる!』は、日活のロマンポルノ50周年企画「ロマンポルノ・ナウ」3作品の二番手。監督は白石晃士。
(第一弾『手』のレビューはこちら ↓ ) 

「手」:しみじみとした佳作    #手 #映画手 #ロマンポルノナウ #松居大悟 #福永朱梨 #金田明夫: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

で、しみじみした『手』とは反対に、こっちはハジケてます。地下(プロレス)アイドルとかSMとかを題材に、フェィク・ドキュンメンタリーに仕立ててあります。ただ、映像や演技を見ればどうしたって普通の劇映画です。最初から「なんちゃってフェィク」になっているのです。

そして、近年「変態カミングアウト」をしちゃって本まで出しているという高嶋政宏が、「本人」役で地のままの(?)怪演。ここまでやっちゃって、東宝芸能さん的には大丈夫なんでしょうか?と心配になってしまいます。 この映画、ryuchellが出てるのにもびっくりしたし、…なかなかです。 若くて映画経験が少ない3人の女優たちも、(芝居はまだまだですが)適材適所と言えるでしょう。

まあ、全体的に重くならず明るい作りなのが救いです。考えてみれば、男女の(普通の意味での)からみが全然ないんですよねー、この映画。それでR18+作品が成り立っちゃうとは! そこらの突き抜け方にもびっくりです。

 

| | コメント (0)

2022年10月 4日 (火)

「LAMB ラム」:日本版は吉田羊で    #ラム #LAMB #映画ラム #ノオミラパス #吉田羊

1_20221004141801

映画『LAMB ラム』は、予告編で感じた通りの奇妙で不穏な作品でした。発想の勝利であり、また「よくこれを映画にしたな…」でもあります。ヘタしたら、ギャグにしかなりませんもの。

全編にわたって、台詞の少ない寡黙な映画であります。特に序盤は、あたかもサイレント映画のようにほぼ映像だけで進んでいきます。アイスランドの田舎で、何もない生活。大江戸はとてもじゃないけど、こんな娯楽のない(TVのスポーツ中継とか映画ぐらいしかない)暮らしは、三日間たりとて耐えられそうにありません。

(以降ネタバレあり) まあ、予告編とか見た段階でわかっちゃうのですが、羊から面妖なものが生まれて(「綿羊」ではありませんよ)、夫婦がそれを育てて…というお話。「かわいい」と「不気味」の境界線にあるアレの見せ方(とにかく隠したり、徐々にだったり、急にだったり)が上手です。

まあ、不穏で一触即発なムードの醸成とか演出の才能が感じられる本作ですが、最終盤に至って超ビックリ展開に至ります。「え???」ですよね。一瞬自分が何を見ているのかわからなくなります。コント? 子供番組? 神話? いやー、あっけにとられてしまいました。

羊なのか人なのか、かわいいのかこわいのか、シリアスなのかばかばかしいのか…、とにかく二つの解釈を自分で選択する映画なのでした。

そして、ノオミ・ラパスの演技はとにかく見事でした。日本版を作るとしたら、この役は吉田「羊」さんでしょうかね。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年10月 3日 (月)

「犬も食わねどチャーリーは笑う」:笑えず、すべりまくるコメディー    #犬も食わねどチャーリーは笑う #香取慎吾 #岸井ゆきの

1_20221003225201 映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、結婚4年目の夫婦をめぐる愛憎のブラックコメディー。ま、前半は「旦那デスノート」な話なんですけど、こわいですねー。いくらストレス解消の方途とはいえ、「そこまでひどく言わなくたっていいのに」と思ってしまいます(男性だからでしょうか?)。

ただ、香取慎吾が押しも押されもせぬオッサン感で、ひどい言われようが似合う男になっております。香取くん、もう45歳なんですね。体重かなりあるんでしょうねえ。

対する岸井ゆきのは、やはり達者なところを見せておりまして、出会いの頃のウブな魅力から鬼嫁モードまで、きっちり魅力的に演じてます。

でもねえ、市井昌秀監督の脚本と演出(脚本は市井監督の妻も協力)がダメダメなのでした。市井監督の商業デビュー長編『箱入り息子の恋』はかなり良かったのですが、『台風家族』とか本作とかは映画として破綻しちゃってます。笑うに笑えない場面が多いし、ムダに長過ぎる印象(上映時間は117分ですが、100分前後で良い作品です)。寒いギャグ、すべったギャグが多くて、物語も終わるかと思ったらその後が長かったし。終盤のコールセンターの場面なんかは、仕事中なのにみんなPCや電話の前を離れてえんえん夫婦のやり取りを聞いているというムリムリ演出。いやー、この不自然さ、途中でダメ出しする人はいなかったんでしょうかねえ? その前の結婚式場面の演出も、かなりドイヒーでした。的場浩司や井之脇海がらみのギャグも、全然笑えなかったし…。

そして、タイトルにも入っている「フクロウのチャーリー」は、ほとんど生かされておりませんでした。何のためにいさせたの??

 

 

| | コメント (0)

2022年10月 2日 (日)

小田急百貨店新宿店の(ひとまずの)最終日    #小田急百貨店新宿店 #新宿小田急の引っ越し #ハルク

Dsc_1146_copy_1280x720 新宿の小田急百貨店が本日をもって、あの建物での営業を終了しました。まあ、あさって4日からは斜め向かいのハルクに移転して営業継続するそうですが、だいぶ小さくなるわけです。

Dsc_11582_copy_576x791 「閉店」ではなくてお引っ越しだってことを強調しておりまして、こんな看板やポスターが至る所に貼られています。

 

Dsc_11592_copy_971x576 この百貨店が開業したのは1967(昭和42)年ってことなので、55年ってことになりますね。55歳で定年を迎えた昔のサラリーマンのようです。

Dsc_11504_copy_1024x576 大江戸はこのお店には特段の思い入れはありませんが、「個性のないお店」という個性を持っておりました。実に普通のターミナル百貨店でした。ターミナル百貨店の常として、売場がやたら細長いですしね。

最終日の今日、夕方の売場を歩いてみたのですが、店内は売りつくしSALEでまずまずの賑わいでした。

Dsc_11523_copy_953x576 ターミナル店の常として、外から見るよりも通路として通ることの方が多かった気がします。どこがメインの入口なのかよくわからないってあたりも「ターミナル百貨店あるある」ですね。

Dsc_11562_copy_894x576 でもこのお店といったらやっぱり、1-2階間の大階段と1階エレベーターホールが名所でしょうか。逆に言えば、それぐらいしか思いつかないほど名所がない。そんな所も個性なのです。

Dsc_11552_copy_768x576 ま、そうは言っても、デパ地下とか書店を覗いたり、レストランを利用したことはあります。以前、上層階に展覧会場(小田急グランドギャラリーとか小田急美術館といいました)があった時は、写真展とか美術展とかによく行きましたっけ。

Dsc_11482_copy_576x1024 あくまでも引っ越しってことですし、経営不振とかではなくて再開発によるビル建て替えが理由なので、そんなにセンチメンタルにはなりませんけど、それでもちょっと寂しいような「一つの時代の終わり」のような感覚はありましたね。

Dsc_11533_copy_576x882

 

あさってからの新宿西口ハルク(元「小田急ハルク」)は、近年ではビックカメラとスポーツウェアの店+地下の食品ってなお店でしたけど、さてどんな感じになるのでしょうか?

Dsc_11444_copy_858x576 ちなみに「ハルク(HALC)」ってのは、できた当初に家具やリビングの専門館だったので、“HAppy Living Center”の略でそうなったのだそうです。はい、「今日の豆知識」でした。

 

 

| | コメント (0)

2022年10月 1日 (土)

WEリーグカップ、ベレーザ悲劇のPK戦負け!    #WEリーグ #WEリーグカップ #ベレーザ対レッズレディース #ベレーザ #北村菜々美

Dsc00253-1 第1回WEリーグカップの決勝戦を味の素フィールド西が丘で観ました。建設していた四隅の照明塔も完成して、16時キックオフのこの試合の後半には点灯されました。スタンドにキリン一番搾りの売り子さんがいて、びっくりしました。そもそもサッカーの試合ではあんまりお目にかからないもんで。もちろん買わせていただきました(一杯700円)。

Dsc00249-1 WEリーグチームをA、B二組に分けて、各組首位がいきなり決勝進出という形のカップ戦。日テレ東京ヴェルディベレーザ対三菱重工浦和レッズレディースの対戦です。WEリーグ初年度の優勝をINAC神戸レオネッサに持って行かれた両チームとしては、どちらもここでタイトルを獲りたいところ。大江戸としては、やはり北村菜々美選手の所属するベレーザに優勝してもらいたい気持ちで応援しておりました。

Dsc_11434_copy_975x587 そして、ある時点までのベレーザは理想の運びだったのです。前半25分と29分に植木理子が決めて2-0で折り返し。後半も72分に村松智子が決めて3-0。「勝負あった」と誰もが思った展開でした。

Dsc00250-1 しかしその後に「よもやよもや」の展開が待っていようとは…! レッズが75分、76分と続けざまに得点。そして、84分にPKを獲得したレッズがしっかり決めて遂に3-3の同点!まったく何ということでしょう!

Dsc00255-1 思えば、グループリーグの神戸戦でも2-0とリードしながら、アディショナルタイムの最後にドローに持ち込まれてしまい、竹本監督以下しっかり反省したはずなのに、それ以上の失敗をやってしまいました。

で、大会レギュレーションで延長戦がなくて、いきなりのPK戦。まあ、そこで一人バーに当てて、一人止めらえてしまいました。ほとんど手中に入っていたタイトルが、するりと滑り落ちました。

Dsc_11453_copy_1024x587 うーん、油断してたわけではないと思いますが、勝負ってコワイですね。そしてあきらめないって大切なことですね。色々と教訓的な試合でありました。そして、清水梨紗の抜けた穴の大きさを、改めて感じた試合でもありました。 PK戦の後には、失敗した三浦と藤野が泣き崩れてしまいましたが、PK戦はもうしょうがないです。その前に3点取られたところの試合運びに尽きます。

Dsc00260-1 今日の北村さん(14番・ピンクのスパイク)は、まずまずでした。ワンタッチで見事なパスを何本か出してました。1点目につながるクロスも上げましたしね。しかし80分で交代になった後に、同点にされて、PK戦負けとなってしまいました。忸怩たる思いがあることでしょう(なんかPK戦蹴りたそうな顔もしてましたし)。まあ、久々に10月の日本代表(なでしこ)戦に選ばれたので、そこで克哉視して成長してもらいたいものです。

Dsc_11493_copy_852x587 というわけで、非常に残念過ぎる試合で、胸のもやもやがもう大変です。 それはそうと、表彰式終了後に、小生のすぐそばのピッチ脇を高円宮妃殿下が歩いて退場しながら、スタンドに手を振ったりしていてびっくり。いらしてたんですねー。そういえば、今日は初代チェア(岡島さん)と新チェア(高田さん)のお二人が表彰式に出ておりました。 さて、22日にWEリーグ新シーズンが開幕です。ベレーザの奮起に期待しましょう。

| | コメント (0)

« 2022年9月 | トップページ | 2022年11月 »