「百合の雨音」:悲しいぐらい古い #百合の雨音 #ロマンポルノナウ #金子修介
日活のロマンポルノ50周年企画「ロマンポルノ・ナウ」3作品の二番手。監督は昭和時代に若手として本家ロマンポルノを撮っていた金子修介です。金子監督はその後『ガメラ』シリーズや『デスノート』シリーズなど数多くの一般映画を手掛けてきましたが、原点回帰ってところですね。
確かに今回の3本の中では一番の正統派だと思います。ただ、この映画、何とも古くて閉口しました。うーん、いろんな感覚が古くって、とりわけ音楽(笛とピアノとアコースティックギター)がドイヒーでした。映像と合ってないし、映像と一緒に聴くと何ともお恥ずかしい感じ。ちょっといたたまれなかったです。ここまでガックリな映画音楽も、例を挙げられないほど。 脚本も演出も撮影も、嫌でも古い感覚を感じてしまいますし…。
主演の二人も言っちゃあ悪いけど、ちょっと華がないのでは? 予算の関係とかいろいろあるとは思いますが、ちょっと主役のニンではありませんね。
今回の企画、先行した『手』(松居大悟監督)と『愛してる!』(白石晃士監督)は健闘していたのですが、この3作目で「あ~あ」となっちゃいましたね。残念なことであります。ラストなども(大真面目なのに)「なんだそれ?」と失笑ものなのでありました。
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