« 2022年10月 | トップページ | 2022年12月 »

2022年11月30日 (水)

「あちらにいる鬼」:アクの強いけったいな人々    #あちらにいる鬼 #廣木隆一 #荒井晴彦 #広末涼子

1_20221130220501 映画『あちらにいる鬼』は、瀬戸内寂聴と井上光晴の恋とその顛末を描いた(井上の娘)井上荒野の小説の映画化。脚本=荒井晴彦×監督=廣木隆一で、主演は寺島しのぶ・豊川悦司・広末涼子と、確実に高いレベルの作品に仕上げてくれそうな布陣です。

それにしても廣木隆一! 68歳にもなるのに、今年公開作が5本(+配信作品も)とは!(しかも11-12月には本作と『母性』『月の満ち欠け』の3本が公開!) 乗りに乗ってますね。荒井晴彦も近年の作品はかなり高評価が多く、本作でも彼ならではの男女の世界の奥底に迫るようなホンを書いております。

昭和中期の時代再現もきちんとしてますが、それ以上にこの時代のものの考え方やものの言い方に「うーむ、なるほど」と思うことが多かったですね。隔世の感ありです。でも、ここに出て来る3人は、そんな時代の一般論からは離れて、独自の道を行く人たち。それぞれの開き直りや覚悟が突き抜けていて、だからこそ映画で見る意味があるような人たちであり、その恋愛や生き方なのです。アクは強いけどね。

寺島や豊川は当然高いレベルの芝居を見せているのですが、本当に驚いたのは広末涼子。これがヒロスエかと思うような表情を何度か見せており、むしろ寺島・豊川を「食って」おりました。とにかくこの妻の人物像が面白くて。映画賞の助演女優賞が狙えるぐらいの位置にいると思います。

まあ、「ほえー」と思いながら、この世間の道徳とやらから外れたけったいな人たちを見ておりましたが、さすがに2時間19分もかけなくてもいいんじゃないかと思いました。うっとりできるような恋愛じゃないだけにね。

 

| | コメント (0)

2022年11月29日 (火)

「ある男」:静謐な不気味さと不安感    #ある男 #石川慶 #映画ある男

2_20221129140901 映画『ある男』は、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』とハイアベレージな作品を連打する石川慶監督の第4作。キャッチコピーにもあるような、予告を見ただけで興味を抱いてしまう「謎」が中心にありますが、その謎解きにはそれほど重きを置いていません。

もっと別のこと=人間のアイデンティティだとか、ある個人をその人たらしめる本質は何なんだろうかといったことを描いている作品です。そういった哲学を家族とからめながら、エンタテインメントとして成立させています。

冒頭と最後に出て来るルネ・マグリットの絵画『複製禁止』が、テーマとも重なって非常に効いています。そしてこの作品自体に、あの絵と同じような「静謐な不気味さと不安感」が漂っているのです。考えてみれば、これまでの石川慶作品もみんな大なり小なり、この「静謐な不気味さと不安感」を湛えた映画だったような気がします。

妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝が三者三葉の好演。そして安藤サクラの義父である柄本明が「さすが」って感じの、ひどく意地の悪い怪演を見せておりました(まあこれぐらいはやれる人ですけどね)。日本版ハンニバル・レクターか?

(以降少々ネタバレあり) ただ、ひねりの効いたラストが今一つ成功していないような気も。こういう「ミイラ取りがミイラ」パターンってありますけど、その直前の妻のスマホの一件と共に、収束の仕方がうまくいかなかったように思えます。こういうのって、たぶん小説ならうまくいくんでしょうけど、映画だとね…。

| | コメント (0)

2022年11月28日 (月)

今日の点取占い321    #点取占い #点取り占い

Dsc_11974_copy_573x333 つばをはくのはやめろ   3点

| | コメント (0)

2022年11月27日 (日)

日本、コスタリカに歯がゆい敗戦    #ワールドカップ #日本対コスタリカ #番組表縦読み   

Dsc_12042_copy_600x847 FIFAワールドカップ・カタール大会の第2戦、日本対コスタリカ。うーーーん、なんとも口惜しい日本の敗戦0-1でした。

とにかくドイツ戦と違って、ボールが持てる、攻められる、シュート打てるなんですけど、そういうときの日本が得てしてうまくいかないことは、アジア予選でも実証済み。攻めまくって点が入らず、相手にワンチャンスを決められて負けるパターン。とにかくコスタリカが堅守というかベタ引きで、日本が生かせるスペースがありませんでした。あとは肝腎の鎌田が不振でねえ…。

失点場面はなんとも…。ミスをしっかり狙われて決めれらたわけです。結果論ではありますが、防げた失点なのに…。権田もなあ…。シュミットなら届いたろうに。

まあ、切り替えですね。テレ朝の解説の松木安太郎さんも、大抵はバカみたいに気合ばっかでしょーもないけど、「ドイツに負けてコスタリカに勝ったと思えば想定通り」とか言ってたのは、なかなかナイスな発想でした。なるほど。

先発メンバーを5人入れ替えたターンオーバーに関しては、大江戸もそうすべきだと思ってました。前回大会でも東京オリンピックでもメンバーを入れ替えないことによる主力の疲労→パフォーマンスの激落ちで敗れたのは明らかでしたし、そのためにメンバー層を厚くして26人連れてきているわけですから。

この後のドイツvs.スペインが気になりますね。もしスペインが勝つ→3戦目でスペインが日本と引き分け=勝ち点7。 ドイツが負ける→3戦目でドイツがコスタリカに勝つ=勝ち点3。日本に勝ったコスタリカが3戦目でドイツに負ける=勝ち点3。 となるので、日本はスペインと引き分ければ勝ち点4でグループ2位の突破となるわけです(もちろん勝っても突破)。

あるいは、スペインが3連勝=勝ち点9。 ドイツがスペインに負けてコスタリカに勝つ=勝ち点3。 コスタリカが3戦目にドイツに負ける=勝ち点3。 日本が3戦目にスペインに負ける=勝ち点3。 3チーム間の得失点差でグループ2位が決まります。

いやー、きわどい状況になって来ました。スペインには昨年の東京オリンピックで、日本のオリンピック代表が勝利を収めているわけですし、そのメンバーが今回のチームの中核となっているわけですから、臆せずに勝ちをもぎ取りに行きましょう!

(追記) 失礼しました! 昨年は勝てなかったんですよね。勝ったのは、2016ロンドン五輪の時でしたー!

(追記) スペイン対ドイツは1-1のドロー。日本はグループ2位ながら、ますます混沌としてまいりました。得失点差はおろか総得点までもつれ込むかも。こうなるとますます、コスタリカ戦で勝ち点1を確実に取っておきたかったですよねえ。

| | コメント (0)

2022年11月26日 (土)

「ザ・メニュー」:起承転結の結で崩れた    #ザメニュー #レイフファインズ #アニャテイラージョイ

1_20221126215701 映画『ザ・メニュー』は、いったいどういう種類の映画なのか、外見から想像することは難しかったのですが、なるほどそういう作品だったのですね。あんまり詳しく書けないタイプなのでしたー。

オープニング(起)は往年の「グランド・ホテル」式パニック映画(ディザスター・ムービー)やオールスターによるアガサ・クリスティ作品のような、登場人物たちの顔見世紹介。 その後(承)は、謎が支配する不穏な展開です。謎はかなり深いものがあり、不穏さは物語が進むにつれて増していきます。 そして、突然禍々しさが牙をむきます(転)。なかなかに衝撃を与えてくれます。そこからはハラハラドキドキ。

(以降少々ネタバレあり) で、最後(結)になって「ん??」「なんで??」ともろもろ崩れてしまいます。もったいないなー。後から考えると、序盤からツッコミ所満載なのですが、キレの良い演出やスピーディーな展開で、それを気にする暇を与えませんでした。だけど終盤のこの展開は、人物たちの思考と行動は、あまりにもわけがわかりません。なんでそうなるの? そんなのありえないでしょーって感じ。お客たちもわかんないけど、料理人たちはなんで?? 集団催眠でもかけられているのかしらん?

まあ、それでもレイフ・ファインズのうまさで、このシェフの威厳と怪物感、こわさが最高にスリリング。彼のみならず、役者たちの良さで見せ切った感があります。アニャ・テイラー=ジョイがかなり堂々と、レイフに張り合っておりました。 ニコラス・ホルトは、顔が長谷部誠の弱っちいバージョンみたいでした。

豪華な料理アートの数々よりも、チーズバーガーをおいしそうに描くというあたりがいかにもアメリカ映画なのであります。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年11月25日 (金)

「土を喰らう十二ヵ月」:食べ物と生と死    #土を食らう十二ヵ月 #沢田研二 #松たか子 #奈良岡朋子

1_20221125175001 映画『土を喰らう十二ヵ月』は、74歳!になった沢田研二を主演に、日本の自然に根差した食べ物を通して生と死を描く作品。

とは言っても、そんなに重苦しくなることはなく、あくまでも淡々と軽やかに進んでいきます。立春、啓蟄・・・と、二十四節気(すべて出てくるわけではないが)に沿って、1年の物語が進みます。物語と書きましたが、むしろ生活ドキュメンタリーに近いような、暮らしと食の風景を切り取ってつないだ作品です。

雪に閉ざされる期間も長い山中の一軒家での、文明社会から隔絶した「昔ながら」の生活。テレビも携帯電話もPCも無縁の、世捨て人のような仙人のような暮らしです。なので、ほぼ自給自足の食生活。野菜や野草を中心に、ベジタリアンな(かなりヴィーガンに近いほどの)精進料理です。新鮮な素材による食べ物本来のおいしさはあるのでしょうけれど、うーん、大江戸は3日以上ここにはいられないですねー。お肉も甘いものも食べたいし…。そもそも寒そうだし。

沢田研二も『キネマの神様』より自然体でいいし、松たか子もいかにも彼女な役で安定してます。でも役者では久々に見た奈良岡朋子さんが場をさらってましたね。まもなく93歳だってのに、さすがです(遺影になっても場をさらってたし…)。

主人公の「死の影」はあるものの、軽くさらりと描写し続けた感じで、映画としてはとりとめもなくって、そんなに素晴らしいとは思いませんでした。でも、本当の主役である食べ物が、素材の生命力を湛えて映像化されていたのは良かったですね。

 

 

| | コメント (0)

2022年11月24日 (木)

ドーハの歓喜:忍法死んだふり    #ドーハの歓喜 #日本対ドイツ #ワールドカップ #忍法死んだふり #オシム

Dsc_11905_copy_768x1053 「ドーハの悲劇」から「ドーハの歓喜へ」。29年越しに呪縛が解かれました。森保一監督自身にとっても、まさにそういうことです。

いやー、昨夜のワールドカップ初戦、日本2-1ドイツ、凄かった!!! 世紀の逆転勝ち! サッカーは何が起こるかわからないけれど、前半の日本を見ててこの結末を予想できる人はいなかったはずです。

それぐらい前半の日本は弱かったです。0-1というスコア以上に押し込まれて、手も足も出ない感じでした。すべてがうまく行っていませんでした。本来機能すべきだった前田大然からの強力プレスを奏功させないような位置取りとボール回しをドイツが行っていましたから。

それが後半は、別チームのような展開に。4バック→3バックにして、両ウイングに高い位置を取らせ、しかも次々と攻撃の選手を増量していった交代が見事にハマりました。しかも流れの中からの、人数をかけた見事な崩しと見事な個人技による2点。いやー、気持ち良いゴールでした。浅野なんか(たぶん頭が真っ白になっていたのでしょう)ゴールの後、笑いもせず吠えもせず呆然とした顔で走って、しばらくはジャガーポーズ忘れてましたもん。

前半に権田が献上したPKには、「おいおい、ごんだ~!」と非難したくなりましたが、後半はファインセーブ連発。プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたそうですが、それって、先制させてドイツを油断させたからじゃないの? もし日本が先制してたら、ドイツが牙をむいて簡単にひっくり返していたはず(その光景が目に見えます)。ボロボロな前半で「楽に勝てる」と思わせて、キープレイヤーを交代させて、その後にひっくり返したわけですから、その「だまし戦術」に対してのPOMだったのではないか、と。 わかった!日本はみんな町野脩斗から「忍法!死んだふりの術」を習ったんだ!!

それにしても素晴らしい勝利でした。森保監督、これまで批判し続けてきてすみませんでした! さあ、次のコスタリカにも(ターンオーバーを上手に使いながら)勝っちゃいましょう。何しろ、2勝しても得失点差で決勝トーナメント進出できない可能性もあるわけですから(コスタリカが3敗、他の3チームが2勝1敗で並ぶ)、できるだけ点数取って勝ちましょう。

今朝は新聞各紙とも朝刊トップに日本の勝利。しかも記事もボリュームたっぷり。深夜0時に終わった試合なのに、普通なら夕刊回しになる時間なのに、一面トップ差し替え、中面&社会面記事増量と、深夜の新聞社はてんやわんやの大奮闘だったことでしょう。グッジョブ!

そして、大江戸としてはこの偉業をイビチャ・オシムさんに見ていただきたかったです。何て言ってくれたかなあ。あと半年ちょっと生きていてくれたらなあ…。

 

| | コメント (0)

2022年11月23日 (水)

「ザリガニの鳴くところ」:古典的だが現代的    #ザリガニの鳴くところ #デイジーエドガージョーンズ #デイヴィッドストラザーン

1_20221123211501 映画『ザリガニの鳴くところ』は、アメリカで大ベストセラーになったミステリー小説の映画化。法廷劇の要素もあります。なんかこういう真っ当なドラマが公開されるのって、コロナ禍以降久々な気がします。

地味といえば地味だけど、丁寧に作られた端正な映画でした。いろんな描写はオーソドックス。昔ながらのドラマ作りで、個性や主張は強くありません。むしろテレビドラマ的かも知れません。

でも、題材がとても現代的、社会的なのです。1950-60年代を舞台にしたこのミステリーの中に、DV(男性の暴力性)、偏見・差別、性暴力、女性の反撃といった今日に通じるテーマをいくつも入れ込んでいます。そこがあるので、「古めかしいだけ」に終わらぬ作品になっています。

主役の少女に抜擢され、その期待に応えたデイジー・エドガー=ジョーンズが良いです。この女優、これからきっと売れっ子になると思います。 そして、弁護士役のデイヴィッド・ストラザーン(かなり年取りましたね)が、ますます渋くカッコイイ老人になっているのです。助演賞ものですね。

(以降ネタバレあり) でも、この映画の最大の見どころはラスト。ラスト30秒で、それまでの2時間をひっくり返しちゃいました。まあ、実はその前から読めてしまうわけですが、それでもなかなか記憶に残るであろうラストとなりました。

 

 

| | コメント (0)

2022年11月22日 (火)

「アフター・ヤン」:哲学と建築と眠気    #アフターヤン #コゴナダ #哲学的エスエフ

1-1_20221123000701 映画『アフター・ヤン』は、静かで独自の美学に満ちた佳作『コロンバス』のコゴナダ監督の長編第2作。ゆったりとした東洋的時間の中で描かれる哲学的SFです。先日も何かの折に、「SFというものはすべからく哲学的だ」とか「SFは哲学を語るための道具」とか書いた大江戸ですが、本作もまさにそういう作品です。

ただ、面白かったかと問われれば、前作のようには面白く感じませんでした。建築を通して人間を描いた前作の才気に比べて、本作はかなりスタイリッシュに作っているものの、どうも没入できないのです。それどころか、眠くなって困りました。静謐でゆったりなのが、睡魔を誘います。 それに哲学部分も、それらしくはあるのですが、「結局何が言いたいの?」と思わなくもありませんでした。

前作ほどではないにしても、建築やインテリアの見せ方が素敵であり、本作の一番の見どころかも知れません。窓や扉や柱を使い、四角く切り取られた風景や空間。その美しさ。矩形の構図への感覚が見事です。ある意味、石本泰博の写真集『桂離宮』を思わせるようで…。

小津安二郎の信奉者であるコゴナダ(小津作品の脚本家=野田高悟から取った名前)監督だけに、正面からのバストショットも時々あって、おおなるほどと思ったりしました。

それにしても、冒頭の家族ダンス対抗戦はヘンテコリンでしたねえ。本編とぜんぜん合わない奇妙なトーン。なんだったんだ、あれ?

 

 

| | コメント (0)

2022年11月21日 (月)

「ヒューマン・ボイス」:見事なタイトル場面    #ヒューマンボイス #ペドロアルモドバル #ティルダスウィントン

1_20221121215101 映画『ヒューマン・ボイス』は、ペドロ・アルモドバルの2020年作品。たった30分の短編(中編?)です。

役者も、ほぼティルダ・スウィントンの一人芝居。場所もかなり限定されてますし、実に演劇的な作品です。ジャン・コクトーが1030年に発表した戯曲をアルモドバルが自由に現代的に改変して作り上げました。

ファッションとか色彩とかアート感覚とかインテリアのセンスの良さとか、アルモドバルらしさに溢れておりますが、物語自体はちょっと異質。いずれにしても、ティルダ・スウィントンを見るための映画ですね。「これで終わりですかい?!」って感じのラストも含めて。

ティルダはやっぱりすごいのですが、いつも以上に演劇的。特に携帯電話に向かっての一人芝居部分は、まさに演劇だなあと感じました。当代の最高峰の演技派女優の一人です。しかも、常に独特。けっこう好きです。

でも一番アルモドバルらしく、一番ステキだったのは、メインタイトル。工具類が動きながらアルファベットの形になっていき、タイトルやALMODOVARなどの文字を表すのです。本編中にはハードウェア・ショップが出て来るってこともありましてね。お見事です。

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022年11月20日 (日)

オシム追悼試合@フクアリ    #オシム追悼試合 #イビチャオシム #オシム #ジェフ千葉 #ベルマーレ

Dsc_11912_copy_768x858_20221120223201 今年5月にイビチャ・オシムさんが亡くなったことは悲しいニュースであり、大江戸も追悼記事を書きました↓

オシムさんの死を惜しむ #オシム #イビチャオシム #オシムジャパン: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

今日夕方、涙雨の中「イビチャ・オシム追悼試合」が千葉県蘇我のフクダ電子アリーナで行われ、オシミストの大江戸は当然馳せ参じました。JR蘇我駅の出札からしてオシムです!

Dsc_11932_copy_1193x768 フクアリにはオシムゲートとサラエボゲートが設けられ、小生は後者からの入場。バックスタンド側真ん中へんの席です。ここは、360度屋根がついてるスタジアムなので、前の方の席以外は雨に濡れずに済みました。

Dsc_11943_copy_768x1292 それこそオシム時代にJEFの応援に2度ほど来て以来でしたが、ちょうどいい大きさのサッカー専用スタジアムですね。長年進展しないベルマーレのスタジアム問題ですが、こういうのがちょうどいいと思うんですよねー。

Dsc_11953_copy_1138x768 福有神社ってのも、コンコースにありました。なるほど、縁起の良いネーミングだったんですね。

Dsc003172 それはともかく、今日のメインはオシムジェフ・レジェンド対オシムジャパン・レジェンドのエキジビション・マッチ。メンバー発表でおお!となりましたが、どちらのチームも「監督=イビチャ・オシム」です!

Dsc_11982_copy_1119x768 黙祷を行ってから、試合開始。30分ハーフの前後半60分でしたが、ちょうどいい長さでした。過去にベルマーレのOB戦とか見ましたけど、真剣勝負じゃない試合でだらだら90分は長すぎますからね。

Dsc_11972_copy_1189x768_20221120231901 どちらのチームも引退後何年もたってる人が多い割にはうまかったし、走れてました。元日本代表チームの方が走れてましたし、当然技術は上なので、それが3-1という結果に表れました。しかも最終盤のJEFの得点は、日本代表チームが点を取らせようとはからってくれたような感じでしたから。

Dsc_11963_copy_1304x768 元代表では加地がしっかり走れてましたし、坪井も良かったです。闘莉王は体が重そうで、途中からは守備を放棄して前線に上がりっぱなしでした。

Dsc003213 やっぱり格段に上手にプレイできていたのは、中村憲剛と中村俊輔。まあ俊輔はちょっと前まで現役でしたけど、憲剛は2年前に引退してるのに、大したもんです。美しいスルーパスもありました。

Dsc003253 そして、現在ベルマーレ監督の山口智が後半フルに出場。キャプテンマークを巻いて、無難にプレイしてました(ペナ近くで演技派の選手にファウル取られてたけど)。

Dsc00330 元JEFでは、すっかり太ってスキンヘッドにもなったイリヤン・ストヤノフが、闘莉王に負けじと攻め上がって何本も惜しいシュートを放っておりました。♪スットーヤノーフ ストヤノフ というチャントが思い出されました。

Dsc00328-1 試合後には、JEFの下部組織の少年たちも加わってのセレモニー。巻誠一郎の挨拶、オシム夫人のイルマさんと息子のアマル・オシムのビデオメッセージ、佐藤勇人の挨拶、そして晩年の(体調悪そうな)オシムへの佐藤勇人のインタビュー映像。

Dsc003355 そして、記念撮影後に両チームの選手たちが場内を一周して終了。終始降っていた雨でびしょ濡れでした。お疲れさまでした。おかげで良い供養になったことと思います。

Dsc003343 さあ、オシムの遺産を引き継いだ日本代表。いよいよ始まるワールドカップ カタール大会で、その成長を見せてもらいたいものです(そしてJEFもそろそろJ1に帰って来てね)。

 

| | コメント (0)

2022年11月19日 (土)

「渋谷・東急本店 昭和青春グラフィティ」    #東急本店 #昭和青春グラフィティ #東急本店閉店 #昭和ブラボー

Dsc_11812_copy_576x774 来年の1月31日で閉店することが決まった東急本店。

Dsc_11782_copy_576x956 いつ行っても客入りは良くなかったけど、バックに松濤の高級住宅地を抱えたお金持ちの御用達デパートとして、ゆとりある落ち着いたムードを醸し出しておりました。

 

Dsc_11603_copy_1024x6022

その東急本店の4階・特設スペース+第2会場=7階イベントスペース で行われているのが、『渋谷・東急本店 昭和青春グラフィティ』なる小規模展覧会。入場無料で、12/25まで(12/1以降は一部展示品を入れ替えるとのこと)。

Dsc_11597_copy_817x602 渋谷・東急本店55年の歩みと共に昭和40年~60年の生活・流行・文化を紹介する企画。

渋谷と言えば東急なわけです。おととし3月に閉店した東横店に続いて、本展も閉店とは寂しいですが、でもマークシティや109やスクランブルスクエアや東急プラザやシンクスやこれからできる再開発ゾーンが、東急王国を形成していくわけです。会場内には55年の歩みを示す年表もありましたよ。

Dsc_11622_copy_982x602

それはともかく面白いもん、懐かしいもんがいろいろ並んでおりますよ。 変速機の他にもいろんなもんがついたスーパーカーのごとき自転車。

Dsc_11632_copy_829x602

エポック社の野球盤。

Dsc_11692_copy_861x600

そろばん付電卓 あるいは、電卓付そろばん。

Dsc_11703_copy_1012x600 250mlの缶ドリンクとか200mlの瓶ドリンクとか。アンバサとかミリンダとかもありますねー。しかし、こんな空き缶や空き瓶、よく取っておいた人がいたもんですね。

Dsc_11713_copy_933x600 あー、『森永ハイクラウン』って、確かにこういうタバコみたいな高級感溢れるパッケージでした。

それと、宣伝用のマッチってもんは消え去りましたねえ。

 

Dsc_1164_copy_1024x5762 圧巻なのはこれ、「昭和後期の男の子の部屋」。壁には三角ペナントや南野陽子のポスター。ベッドにはフォークギターとフリスビー。床にはマジソンバッグ。

Dsc_1167_copy_1024x5762 そしてこちらは、「昭和後期の女の子の部屋」。こっちの方が年齢低い設定ですよね。小学生かしらん?

 

Dsc_1177_copy_1024x576 で、ちょっと飛び地になっている所にはファッションや音楽やヒーローたちのコーナーが。

Dsc_11743_copy_972x602 マネキンがハマトラや渋カジを着ていて、ガラスケースの中には・・・

初代からのウォークマンだとか…。

Dsc_11753_copy_920x600 まんだらけみたいなヒーローや怪獣大集合とか。

Dsc_11723_copy_861x600 初期の携帯電話の変遷なんかも見られます。

Dsc_11763_copy_931x602 そしてアイドル歌謡。聖子・明菜・キョンキョンに薬師丸さん、松本伊代・森尾由美・岡田有希子・早見優・菊池桃子・武田久美子などなど♪

 

Dsc_1157_copy_1024x5762 そして第2会場(7階)では、スポーツ関係や映画のポスターが展示されておりました。景浦あぶさんのユニフォームまでありますね。

Dsc_11586_copy_1008x602 ジュンク堂内のスペースやっているってことで、ポスターの下にはずらりと昭和レトロ関係の雑誌や書籍が並んでおりました。

 

Dsc_11612_copy_602x922 あー、タダの割には楽しませていただきました。 昭和ブラボー!

| | コメント (2)

2022年11月18日 (金)

パイナップルがマイブーム3    #パイナップル #ブルボンパイナップルサンド #ララクラッシュパイナップル味 #太陽のシーシーレモンパインミックス #トロピカーナ常夏パイン

この夏、マイブームのパイナップルについて2回にわたって書いてきました ↓

パイナップルがマイブーム    #パイナップル #パインアップル #パイナップルかりんとう #塩パイン飴 #ガリガリ君ゴールデンパイン: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

パイナップルがマイブーム2    #パイナップル #ほろよい冷やしパイン #パイナップルアメ #パイナップルケーキ #ドライパイナップル: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_1128_copy_576x819 季節は移ろって、もうすっかり季節はずれになっておりますが、まあもう一度だけ書いちゃいます。たいがい夏ごろ食べたりしたやつです、はい。

 

まずは、ブルボンの『パイナップルサンド』。パイン、アップル、サンド・・・松、林檎、砂--いやいや、そうじゃなくってですね。ドライパイナップルを13%使っているのです。パイナップル果汁も55%使用と書いてあります。何に対しての55%なんだろう?

といった疑問は吹っ飛ばすほど、よく出来てます。フィリングのパイナップルジャムがかなりいい線行ってます。そして安い。コスパがいい。ブルボンさんの得意技ですね。おいしいでーす。

 

Hfpzjjksyatancmlyxch65vo0z9ru9virf6gwhdo 続いて、マンナンライフの『ララクラッシュ パイナップル味』。あの斜めハート型でこんにゃく素材。まさにララクラッシュのパイナップル味。ゼリーより強い食感。冷凍して食べるって人もいるようですが、大江戸は冷凍に美点を見出せませんね。やはりぷるぷるであってこそです。

 

Dsc_1134_copy_576x954 趣向を変えて、パイナップルジュース。サントリーの『太陽のC.C.レモン パインミックス』です。レモン28個分のビタミンCだそうです。その割には果汁1%だったりするってーのは、いかがなものか。CCレモンなんで、当然レモン果汁が入ってまして、そこにパイナップルが相乗りしてるわけです。まあ、でもパインは個性強いですから、勝ちます。お味的には普通にパインジュースですね。当然夏限定の商品です。

 

Dsc_11553_copy_450x593となるとキリンを対抗させておかないといけませんね。はい、『トロピカーナ100 常夏パイン』です。こちらは濃縮果汁還元ながら、果汁100%の表示。まさにパイナップルジュースです。サントリーとキリン。1%と100%。うーむ。

こいつだけは最近飲んだばかりなんですけど、やはり晩秋に飲むべきではありませんね。真夏の飲み物であります。ただ、パイナップルの果汁や果肉って、なんだかおなかが緩くなるような気がします。人によるかもしれませんが、便秘を気にしているような人にはおすすめかも知れません(季節商品だから、今は売ってないけどね)。

そして、さすがにもう飽きました。今年のマイブームは終了~。

 

| | コメント (0)

2022年11月17日 (木)

「窓辺にて」:いつまでも観ていたい会話劇    #窓辺にて #今泉力哉 #稲垣吾郎 #中村ゆり #玉城ティナ

1_20221117212801 映画『窓辺にて』は、今年脚本作『愛なのに』と監督作『猫は逃げた』を公開した今泉力哉の脚本・監督作品。いやー、面白かった。そして、中村ゆりと玉城ティナが出てるって、けっこうな「盆と正月」状態。稲垣吾郎もSMAPのメンバーでは一番好きですしね。

今泉流の会話劇です。いつもながらダイアローグが面白く、マスクの下で声を出して笑っちゃいました。そして、ほとんどが室内。屋外に出る場面はいくつかありますが、多くはありません。そこにもってきて、圧倒的な長回し。しかもほとんどがフィックスの長回し。これのもたらす効果が絶大なのです。主人公たちと同じ部屋にいて、会話を聞いている感覚になります。だから、当事者のような気持ちになって飽きることがないのです。2時間23分の長尺ですが、まったく長く感じませんでした。どころか、もっと観続けていたい感じ。倍ぐらい長くて5時間近くあっても、オッケーだと思えました。5時間17分の濱口竜介『ハッピーアワー』に全然飽きないみたいなもんですね。

あとはウディ・アレンの感触もありましたね。コミカルな部分もシリアスな部分も、アレン映画の男と女の会話を想起させてくれました(なので、ホン・サンスに似ているとも言えます)。今泉さん、都会派ですからね(福島出身だけど)。

稲垣、中村、玉城3人とも今泉映画の住人となって、なかなかに涼しげかつ温かみのある好演。今泉作品のキーパーソンとなった若葉竜也も、うさんくさく健在でした。みんな、驚くべき長回しの中で、感情の変化を見事に立ち上がらせてくれました。

くすんだ淡グリーンが印象的な美術と撮影も良いのですが、室内で女優の顔がけっこうシャドーになって、きれいに見えない(むしろ老けて見える)ことが多かったのは、唯一残念でした。ライトをバシバシ当てればいいってもんじゃないのでしょうけれど、この作品においてそこは気になる残念ポイントなのでした。

 

| | コメント (0)

2022年11月16日 (水)

セブンのブルマンと、保存容器入りコーヒーたち    #セブンイレブンのブルーマウンテン #ジョージアテイストオブカカオ #コスタコーヒー #人間到る処青山あり

Dsc_11572_copy_821x600_20221116223701 セブンイレブンのコーヒーマシンで、期間限定の『ブルーマウンテンブレンド』売ってますね。税込220円と、普通のコーヒー(110円)の倍! まあ、それを高いと取るか、220円でブルマンが飲めるなら安いと取るかってところですね。以前、キリマンジャロ・ブレンドをやってた時は、当時のレギュラーより10円高いだけだったのに、さすがはブルーマウンテン様です。カップもキャップもブルマン専用のブラック・バージョンです。

 

Dsc_11412_copy_586x717 うーん、確かに普通のよりおいしいとは思いますよ。マイルドで甘やかで雑味がなくて…。でも、何の情報もなく出されたら、果たして気づくだろうか?というと、ちょっと微妙な気がいたします。まあ、220円でブルーマウンテン体験ができるということで、お得だと考えましょう。今なら至る所で飲めるわけです → 中国の故事成句「人間(じんかん)到る処青山あり」・・・意味は自分で調べてください。大江戸が言いたいのは「青山」=ブルーマウンテンってことですよん。

 

Dsc_11423_copy_450x740 えー、次のご紹介はなんとゴディバ監修による『ジョージア TASTE OF CACAO』。小ぶりの缶入り。自販機で170円です。うーん、確かに大人テイストで、良いチョコと素敵なコーヒーとのミックスになっているとは思いますが、満足のいく味かというと…どうでしょうね? 絶賛するおいしさには至っておりません。そもそも大江戸は、コーヒーにチョコレートをミックスするものが好きではないんですよね。

 

Dsc_1163_copy_600x10673 好きなのはやっぱり出来の良いカフェラテ。なので、最近はコスタコーヒーのカフェラテ(PET素材の容器入り)を愛飲しております。しばらく前からはこちらのアルミボトルも出ております。心なしかPETボトルの方がおいしい気がしますけど。それでも、コスタは安定の濃さと強いコクが、やはり他とは一線を画しています。

 

Dsc_0722_copy_800x450 コスタと言えば、こちらはコスタの『アーモンドラテ』。うーん、これに関しても「アーモンド、いらない」ですね。身も蓋もないけれど(蓋はついてるけれど)。ナッツ類のフレーバーコーヒーってやつも、大江戸は好きではないですねー。

 

Dsc_0782_copy_450x783 Kwgdsrx74hbeuaipq4covgsin_xxhisbhdorsxky アルミ缶のコーヒーもいろいろあるけれど、タリーズの『バリスタズ 無糖LATTE』とか、セブンイレブンの『THE COFFEE BLACK』とか、けっこう健闘していますよね。昔に比べて、保存容器入りコーヒーの出来が良くなっているように思えます。特にブラックはもう、お店で抽出するコーヒーにかなり迫ってますね。でも500mlとか大容量のものは薄くてまずいことが多いので、味を求めならできるだけ小容量が良いと思います。

 

| | コメント (0)

2022年11月15日 (火)

冷凍食品のビャンビャン麺    #ビャンビャン麵 #冷凍食品のビャンビャン麵 #ビャンの字が書けます

何か月か前に、ビャンビャン麺のことをその漢字と共に紹介しました↓

ビャンビャン麵の漢字(画数最多)    #ビャンビャン麵 #最も画数が多い漢字 #ビャンの字が書けます #カルディのビャンビャン麵: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

Dsc_11463_copy_801x586 で、最近買ったのが冷凍食品のビャンビャン麺。日清食品です。正しくは日清中華『汁なしビャンビャン麺』。レンジでチンするだけです。ひき肉炒めとチンゲン菜も入ってます。辛くてしびれる花椒(ホワジャオ)香油もついてます。

Dsc_11472_copy_586x599 蓮司、いやレンジで6分ほど温めるだけ。しかもうまいです。辛ウマイです。幅広麺のコシがいいし、なかなかヒーハーな辛さもいいですね。かなりお買い得な価格だったのに、このおいしさはあっぱれです。

Dsc_11492_copy_743x586 ビャンビャン麵、好きです♪ あの漢字に関しては、数か月忘れてたら、ちょっと記憶があやしくなっておりました。でもおさらいして思い出したので、もう大丈夫。新年の書きぞめは「ビャンビャン麺(もちろん漢字で)」で!

どうでもいいけど、「ビャンビャン麵」と書くと「ピュンピュン丸」を連想する大江戸なのでした。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年11月14日 (月)

「未来惑星ザルドス」:世紀の哲学的怪作    #未来惑星ザルドス #ショーン・コネリー #シネマート新宿 

Zardoz 映画『未来惑星ザルドス』(1974年)が4Kデジタルリマスター版で再公開されております。小生がこれを観るのは初めて。いやー、創造の斜め上を行く怪作でした。

Dsc_11435_copy_586x875 とにかくビジュアルが卓越してますよね。低空飛行でふわふわしている巨大な石頭。これを観るだけで、眼福です。ショーン・コネリーが入る部屋にマグリットの巨大な岩が宙に浮かぶ絵が掛けられたりしていて、なんかベタだなーとは思いましたが、でもいいです。

Dsc_11425_copy_584x1024 小生が鑑賞したのはシネマート新宿ですが、いろいろと愛溢れる手作り工作アイテムが展示?されていました。 石頭だとか、胸毛赤フン&おさげ髪男(ほとんど変態ですね)=ショーン・コネリーの顔ハメパネル(くりぬいた顔が後ろの壁面に貼ってあるのがナイス)だとか…。ピンボケ写真でごめんなさい、の右下にちょこっと見えるのは、鏡面張りにしたピラミッドです。みんな映画に登場するものです。

Dsc_11444_copy_1024x586 劇場にはこの赤フン=コネリー・バージョンのポスターも貼ってあってびっくり。新宿三丁目にあるこの劇場の裏手=二丁目方面の需要があるのでしょうか?

冒頭に出て来る「ZARDOZ」というタイトルロゴが、いかにも’70年代ハードロックバンドのロゴなのに笑っちゃいます。“WIZARD OF OZ”から取った名称だというのは、映画の中でも種明かしされます。でも『オズの魔法使い』というよりは、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』なんじゃないの? って気もしますが…。

映画自体もツッコミ所満載ではありますが、非常に哲学的なSFでした。まあ、SFってもの自体が「哲学するための道具」ってところがありますからね。人間の生と死、いのちのつながりってことについて、ガチな考察を行っています。(以降少々ネタバレあり) それが最高に色濃く出ているラストシーンは、ギャグなのか大真面目なのか??って感じにぶっとんでます。スゴイぞ、ジョン・ブアマン。世紀の怪作と呼ぶにふさわしいとの意を強くしました。 

ベートーヴェンの第7の第2楽章が実に似合っておりましたが、この曲はギャスパー・ノエの『アレックス』でも印象的に使われておりましたね。

Dsc_11456_copy_586x833 それにしても、シネマート新宿の男子トイレってば! 入口の壁面にチャック・コナーズ(『マッド・ボンバー』)の顔って! まったくどうかしてるぜ。

| | コメント (0)

2022年11月13日 (日)

「ドント・ウォーリー・ダーリン」:フェミニズムと反トランプの寓意    #ドントウォーリーダーリン #オリヴィアワイルド #フローレンスピュー

1_20221113221701 映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』は、広告に「ユートピアスリラー」とあるように、明るくハッピーな画面と、その奥の不穏で得体の知れない恐怖が同居した作品。フローレンス・ピュー主演なだけに、どうしても『ミッドサマー』を連想してしまいますが、あれとはだいぶ違いますね。

むしろジョーダン・ピール作品のような、居心地の悪い不安感に満ちています。そして、ビジュアル的にも色々と凝っております。’50年代の「古き良きアメリカ」を思わせる世界が舞台で、みんな同じような家が並ぶサバーバン的風景は、ティム・バートンの『シザーハンズ』の住宅地にそっくり。また、デイヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』的な悪夢でもあるわけです。てな感じに、オリヴィア・ワイルド監督が先人たちの遺産に敬意を表しながら、なかなかセンスの良い仕事をしています。

本作は監督と脚本家(ケイティ・シルバーマン)が女性であり、終盤になって「ああ、これはフェミニズム映画だったんだ」と納得がいきました。 (以降ネタバレあり)「理想の主婦」むしろ「トロフィー・ワイフ」として、夫を立て自分は存在を消すような価値観をを尊ぶ世界の不気味さ。それは女性の側からの異議であると共に、「強いアメリカをもう一度」というドナルド・トランプ的潮流への警告でもあると感じました。そういったポリティカルな寓意を内包しつつ、これだけのエンタテインメントに仕立て上げるんですから、やっぱりハリウッドってすごいですね(残念ながら日本映画じゃ、こういうの絶対出てこない)。 とはいえ、ラストは放り投げ過ぎ、解決しなさ過ぎだと思うけどなあ。

フローレンス・ピューはやっぱりクロエ・グレース=モレッツに似てるなあ。そして、(言っちゃあなんだけど)太りやすい体質なんでしょうね。彼女の演技が意外なほど見事でしたが、ガラスに顔を押し当てる場面があったり、サランラップを顔に巻き付けて変顔になる場面があったりして、その撮影現場を想像すると笑っちゃいますよね。現場でもきっと笑っていたことでしょう。

 

| | コメント (0)

2022年11月12日 (土)

「パラレル・マザーズ」:語り口の名人芸    #パラレルマザーズ #ペドロアルモドバル #ペネロペクルス

2_20221112230501 映画『パラレル・マザーズ』は、ペドロ・アルモドバル監督の最新作にして、またも傑作。この監督、若い頃は色彩やアート感覚がとんがった鬼才(奇才?)ってイメージで、映画全体の構築は弱かったのですが、『オール・アバウト・マイ・マザー』('99)や『トーク・トク・ハー』('02)以降は、本当に映画の語り口がうまくなって、今やストーリーテリングの巨匠っていうイメージです。本作でも、「ああ、うまいなあ」「見事だなあ」と、そのがっしりした構築となめらかな語り口に感心することしきりでした。

一方で色彩感覚やアート感覚は衰えることを知らず、本作でも「眼福」といえる映像やカラーリングを楽しませてくれます。本作でも赤と緑を中心に、さすがの色彩に目を奪われっぱなしになります。そして構図を含め、とにかく見ていて気持ちの良い映像なのです。俯瞰ショットの多さも特色です。

けれども、何と言ってもペネロペ・クルス! 名コンビであるアルモドバルとの7作目となるこの映画が、彼女の最高作なのではないでしょうか。不安や秘密を抱えて悩む複雑な心境を、繊細に好演しておりました。しかも美しい。今年48歳の彼女が、「40手前」の役を普通に演じておりました。若いですよね。

彼女はフォトグラファーの役なのですが、本作ではフジフイルムのカメラを使っておりました。映画で写真家が使っているカメラというとニコンかキャノンがほとんどだと思うのですが、珍しいですよね。もっとも、終盤ではキャノンを使ってましたが…。

スペイン内戦を重要なモチーフとして入れ込んで、家族の物語、受け継がれる血と思いの物語に仕上げておりましたが、これに関してはやや難あり。映画のバランスを崩しているように思えました。それでも、こうしたかったというアルモドバルの「思い」を感じずにはいられません。だから、歴史上の悲劇を踏まえた上で希望の輝きを感じさせるこのラストは正解なのでしょう。これで(も)いいのだ。

 

 

| | コメント (3)

2022年11月11日 (金)

すずめの鈴なり    #すずめの戸締まり #すずめの群れ #すずめの鈴なり #鬼滅の刃無限列車編 #シネコン  

Suzume 新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』が本日公開なのですが、見てください、このタイムテーブル!

TOHOシネマズ新宿なのですが、

時刻表?

1日の上映で30回!

これじゃ「すずめの群れ」ですよね。いや、「すずめの鈴なり」と言うべきか…。

まさに、シネコンならではの風景です。

 

 

Kimetsu シネコンにおけるこういうスクリーン占拠って、2020年秋の『鬼滅の刃 無限列車編』から始まったと思うのですが、あの時もびっくりしましたねえ。

これが証拠画像。こちらもTOHOシネマズ新宿でした。

このスクリーンショットの外(下にスクロール)にも続いておりますので、今日の『すずめ』といい勝負です。

新宿地区ですと、新宿ピカデリーやバルト9もこれに近い形で拡大公開してるんだから、すごいことですよねえ。

スタート時の人気作でも「チケット売り切れ」ではなく観られるってメリットもありますが、そのおかげで他の作品がかからなくなったり上映回数が減るというデメリットもあるわけです。「映画選択の多様性を奪う」との声も、ネットに上がっておりました。

いかにも資本主義な眺めですが、難しい問題ですね。まあ、大江戸は「細く長く」上映し続けてくれた方が、観逃し作品が減って助かると思ってますけどね。

| | コメント (0)

2022年11月10日 (木)

どうぶつしりとり    #動物しりとり #明石小学校 #ぶたぬきつねこあらくだんごむしかぴばらっこ

Dsc_1140_copy_1365x768 中央区の明石小学校の脇を歩いていたら、植え込みに動物の絵のカードが一定間隔で差してありました。

なんだろう、これ?・・・ん、もしかして--

 

Dsc_1141_copy_1365x768_20221110232301 ぶた → たぬき

 

Dsc_1142_copy_1365x768_1 たぬき → きつね

 

Dsc_1143_copy_1365x768_20221111000101 きつね → ねこ

 

Dsc_1144_copy_1365x768 ねこ → こあら

 

Dsc_1145_copy_1365x768_20221111000701 こあら → らくだ

 

Dsc_1146_copy_1365x768_20221111000201 らくだ → だんごむし

 

Dsc_1147_copy_1365x768_20221111000501 だんごむし → しか

 

Dsc_1148_copy_1365x768 しか → かぴばら

 

Dsc_1149_copy_1365x768 かぴばら → らっこ

 

Dsc_1149_copy_1365x768_20221110233601 はい、ここまででおしまいなのでしたー。たのしいね。

| | コメント (0)

2022年11月 9日 (水)

「黒い牡牛」:少年は闘牛へ行った    #黒い牡牛 #ダルトントランボ

Kuroioushi 映画『黒い牡牛』は、1956年のRKOラジオ映画作品。リストア版としての公開で、「国内最終上映」とありました。武蔵野館などで開催中の「12か月のシネマリレー」という企画の中の1本です。

赤狩りでハリウッドを追われたダルトン・トランボが、ロバート・リッチという変名で脚本を書き、アカデミー原案賞(今はそんな賞ありませんが)を受賞したものの会場に現れることはなかった(できなかった)という曰くつきの作品。

それにしても何で今この作品の上映権があって、12本中の1本に選ばれて上映してるんだろ? それほど有名な作品ってわけでもないし、スター俳優が出ているわけでもないのに。謎です。

まあ、素朴な、古典的な「少年と牛の友情」みたいな映画です。文部省特選って感じですね、知らんけど。 そして後半は満員のスタジアムでの闘牛を、みっちり撮ってます。闘牛ってのはやっぱり文化ですねえ。こういうものを動物愛護の観点だけから断罪するってのは違うと大江戸は思うのですが、いや、そうではない、けしからん という考え方もあるのでしょう。まあ、ここらは捕鯨などにも関わっていくデリケートな問題ではあります。

トランボは、この牛に(あるいは、もしかしたら少年にも)自分の境遇をダブらせて描いたんでしょうね。そうしてみると、満員の観客が「恩赦を!」とハンカチを振る場面は、より感動的に思えます。

「The Brave One」というカッコイイ原題の割には、「黒い牡牛」というそのまんまな邦題になってしまったのですね。せめて「黒い勇者」ぐらいではどうだったのかなあ?

 

 

| | コメント (0)

2022年11月 8日 (火)

「アムステルダム」:中盤眠たく、終盤サイコー!    #アムステルダム #映画アムステルダム #クリスチャンベイル #マーゴットロビー #ロバートデニーロ

1_20221108224001 映画『アムステルダム』は、映画ファンが唸るようなオールスターキャストまつり。クリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビー、ジョン・デイヴィッド・ワシントン、クリス・ロック、アニャ・テイラー=ジョイ、ラミ・マレック、ゾーイ・サルダナ、テイラー・スウィフト、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、ロバート・デニーロときたもんだ。

クセとアクの強い序盤がデイヴィッド・O・ラッセル監督らしくて面白いのですが、そこを過ぎると映画の半ば過ぎまでは延々と会話劇が続くので、かなり退屈で眠くなります。映画的な動きがないんですもん。この時点までは「あ、やっぱり苦手だ、この監督」と思ってました。

ところが中盤を過ぎると、どんどん面白くなっていきます。「ほぼ実話」との宣伝文句もある陰謀の正体がだんだんわかってくるに連れ、不気味な「邪悪」と主人公たちの「良心」との対立で盛り立ててくれるのです。デニーロが出て来てからはもうドキドキワクワクもんでした。いい所もっていきましたねー、デニーロ。

そしていつもながら達者なクリスチャン・ベイルと、いつもより知的かつ変態で素晴らしいマーゴット・ロビーが、やはり本作の柱として称賛されるべきだと思います。マーゴットは(意外なことに)本当に才女です。

これまでこの監督の作品が性に合わなかった大江戸としては、一番気に入った作品となりました。中だるみさえなければなー。

ヴァレリー(マーゴット)の作るグロテスクで珍妙なアート写真を使ったエンドタイトルが、最高のお楽しみとなっておりました。ま、写真史の中にああいう作品ありますけどね。

 

| | コメント (0)

2022年11月 7日 (月)

「明日に向って撃て!」:超久しぶりの映画館での鑑賞    #明日に向って撃て #ポールニューマン #ロバートレッドフォード #キャサリンロス #イーディスヘッド

Dsc_11405_copy_768x1170 東京テアトル系を中心に開催された「テアトル・クラシックス ACT2 名優ポール・ニューマン特集 碧い瞳の反逆児」で、久々に『明日に向って撃て!』を観ました。この特集、新宿ピカデリーで観ようと思っていたら、4作品を2本ずつ1週間交代で上映するだけのコンパクトなもので、気がついた時にはもう1週目の『明日に向って撃て!』は終わっていました。でも、時間差で上映スタートしたシネスイッチ銀座で仕事帰りに鑑賞した次第。入場時にこのポストカードをくれました。

この作品は十数回観ておりまして、でも十数年前にDVDを見たきりでした。映画館で観たのはそれこそウン十年ぶりだと思います。でも、全てのシーンを覚えておりました。何しろ生涯で2番目に好きな外国映画ですから(1位はワイラーの『噂の二人』。詳しくはこちら↓)。

映画オールタイム・ベストテン: 大江戸時夫の東京温度 (cocolog-nifty.com)

でも映像が(特に前半)なんか荒れているというか汚れているというか、コンラッド・ホール撮影による柔らかく美しいルックが、ちょっと違うように感じられました(あの自転車の場面でさえも)。デジタルなのに。小生の記憶の中で美化されたってことではないと思うのですが…。

それもあってか、なんか今ひとつ感動し切れませんでした。もっと素晴らしい作品だったように思うのですが…。ああ、そうか。昔の清水俊二さんの字幕じゃないからだ! なんか、肝腎な所をちゃんと訳さない大ざっぱな翻訳になっておりました。もちろん字幕の文字制限は知ってますが、略すべきでない大事なことを要約して伝えていなくて気になる箇所が多過ぎました。しかも、ボリビアでのスペイン語を一切字幕で出さないものですから(これまでは映画にしてもDVDにしても出ておりました)、その部分はポカーンって感じ。面白い台詞も多いのに、残念なことです。もしかして、その部分ってのはアメリカでも英語字幕がついていたりするんじゃないでしょうかねえ?(知らんけど)  初めて観る人には不親切だし、がっかりです。いやー、翻訳や字幕の質って大切ですねえ。

大好きだったキャサリン・ロスも、そこまで魅力的に思えませんでした。これは女性の好みが変わったってことなのでしょうか? ちょっと哀しい気もします。 まあ、でもポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビというかバディっぷりは変わらず魅力的で、サイコーでした。そして何だかんだ言っても、『雨にぬれても』が流れる自転車の場面は、映画史上最高の名場面の一つです。あの場面を観ている時は、胸がいっぱいになりました。それは楽曲の力でもあります。それと今回改めて、イーディス・ヘッドによる衣装の見事さに感心しました。

シネスイッチ銀座は3階のスクリーン2での上映でした。願わくはもっと大きなスクリーンで観たかったところです。

 

| | コメント (0)

2022年11月 6日 (日)

あんこのお菓子あれこれ    #あんこのお菓子 #福寿庵の塩豆大福 #甘楽の豆大福 #博多座金鍔 #大江戸きんつば #ミニつぶあんぱん 

Dsc_1140_copy_600x10672 あんこのお菓子、おいしいですよね。夏季よりも冬季の方が、そう思うことが多い気がします。

Dsc_1141_copy_600x10673 まずは巣鴨・福寿庵の「塩豆大福」。北海道産エリモ小豆とか国産厳選もち米粉とか静岡の平釜炊きあらしおとか、原材料には相当こだわっているようですね。四角で、あんを皮が巻いたような珍しい形。で、お味の方も絶品でした。良いあんこです。餅の柔らかさというか硬さも、ちょうどいい感じ。上等で、品格のある大福です。

 

Dsc_1160_copy_600x1067 一方、こちらの大福は銀座・甘楽(かんら)の「豆大福」。名店の看板商品なのだそうで期待したのですが…、うーん、期待はずれでした。普通です。ごく普通のまま大福です。巣鴨の塩豆大福にあった感動はありませんでした。まあ、世の中、そういうこともありますよね。

 

Dsc_11413_copy_912x509 続いて紹介するのは、福岡県・博多座でしか手に入らないというきんつば本舗の「博多座金鍔」。多くの金鍔は四角ですが、こちらは丸型。その語源通りに、(刀のつばの)刀を通す形のくぼみがあけてあります。あんこは十勝産大納言をつかっています。いやー、あんこがやわらかくて、ぎっしり。そしてやさしい味のあんこなのです。なかなか結構です。

 

_20181129_132234 東西劇場対決ってことでいえば、東京としては国立劇場などで売っている「大江戸きんつば」を出さないわけにはいきません。外袋には助六の絵で、いかにも歌舞伎土産って感じですね。

_20181129_132207 正方形の、いかにもきっちり正統派のきんつば。「大江戸」という焼き印も、小生としては断固支持したくなります。で、硬めでおいしいオーセンティックなきんつばなのです。結構好きです。

 

Dsc_11443_copy_704x494 そして、あんぱんです。ローソンの「ミニつぶあんぱん」、5個入120円(+税)。雪塩入りつぶあんと書いてありますね。これ、ヤマザキパンの中で唯一大江戸が信頼しているあの5個入つぶあんぱんと同じかそれ以上のうまさだと思ったら、やっぱりヤマザキの製造でしたー。でも、たっぷりあんこが本当においしいのです。コスパ最強商品です。

 

Dsc_1151_copy_576x1010 傾向を変えて、こちらは不二家の「あんバターのトリコです。」という商品。パッケージの絵や右上のカケラが示すように、粒チョコの中にミルクチョコ、バター風味ホイップ、あんこソースが入っております。うーん、ちっともあんバターらしくないんです。基本、ミルクチョコ味が勝っております。あんバターなんて、聞かないとわからない感じです。あんバターぬきで考えても、おいしくありません。絶対トリコにはならないと思います。トリコ・コムデギャルソンって、ありましたね。

 

Dsc_11403_copy_600x610 というわけで、アイス菓子でお口直し。井村屋の「やわもちアイス パフェ いちご大福味」。いちおう果汁・果肉5%って書いてありますね。

Dsc_11412_copy_610x539 まあ、いちごの角切りがたっぷりで、白玉の凍ったのとこしあん状のものが入ってますね。バニラアイスやいちごソースみたいなものも層になっております。お味の方は、可もなく不可もなくといったところでしたー。

 

 

 

| | コメント (0)

2022年11月 5日 (土)

J最終節:湘南12位フィニッシュ そして北村さん大活躍    #湘南ベルマーレ #ベルマーレ #Jリーグ最終節 #レモンガススタジアム #ベレーザ #北村菜々美

Dsc_11417_copy_600x718 今日でJ1のレギュラーシーズンも終了。ワールドカップ・カタール大会がイレギュラーな時期に開催されるおかげで、例年よりもずいぶん早い閉幕です。大江戸はイレギュラーな仕事があって、ベルマーレの最終節=アウェイのレイソル戦には行けませんでしたー。

結果は湘南2-1柏で、3連勝フィニッシュ。最終順位は12位ってことになりました。それにしても、なんで18チームの2/3の順位なのに、最終節でようやく残留が決まるんだー?! ダンゴレースすぎるってことですね。

それにしても磐田&清水の静岡勢両チームが自動降格ってのは、なかなかの衝撃です。「サッカーどころ静岡」、今いずこ。得点王チアゴ・サンタナと日本代表の正GK権田修一を抱えるエスパルスが降格っていうのは、なかなかです。

そこいくと、湘南はW杯の代表に選ばれなかった町野と谷が活躍しての12位。町野は今日も1ゴールでランキング単独2位の13ゴール(1位と1ゴール差)。惜しかったです。そして、シーズン前に湘南の降格予想をしていた多くの評論家やサッカー関係者は、反省してください! ただねえ、来期はこの2人がいなくなる確率も結構高そうなんで、そこは憂鬱です。毎年終盤になってようやく連携が取れて来て、歯車が嚙み合うのですが、翌期になると新しいメンバーでまた一からやり直し。戦術浸透と連携完成に時間がかかるのです。金のない市民クラブの悩みなのです。

神戸に勝った横浜Fマリノスが、川崎を振り切って優勝を決めたわけですが、マリノス独走の夏頃には、まさか最終節までもつれ込むとは思いませんでした。今期、ベルマーレはマリノスに2敗でフロンターレに2勝。湘南がいなければ川崎がらくらく優勝していたわけで、いや、誠に申し訳ないことです。

で、今日のWEリーグでは、ノジマステラ神奈川相模原が珍しやレモンガススタジアム平塚で日テレ 東京ヴェルディ ベレーザを相手に、ホームゲームを行っていたのです。もちろんそっちにも行けませんでした。で、ベレーザが3-1で勝ったのですが、なんと北村菜々美選手が1ゴール(今期初ゴール)&1PK獲得の大活躍だったのです。PKはエース植木理子に譲っておりましたが、奥ゆかしくてチームメイト思いの北村さんらしいですね。大江戸は「自分で蹴ればいいのに」なんて思っちゃいますけど。それにしても、レモンガススタジアムで北村さんの躍動を見たかったなー。残念無念であります。この後、なでしこのヨーロッパ遠征での活躍にも期待しております!

 

| | コメント (0)

2022年11月 4日 (金)

「耳をすませば」:非日常でも日常でもなく物足りない    #耳をすませば #実写版耳をすませば #清野菜名 #翼をください

1_20221104225501 映画『耳をすませば』は、あのジブリ作品(1995年)の実写版にして、アニメ版の10年後を中心に描く作品。アニメ版はもちろん観ていますが、もうすっかり忘れてしまいましたー。

主人公二人が中学生時代の1988年と、その10年後の1998年が並行して描かれます。まあ、バロンは覚えていましたけど、置物が動き出すでもなし。「やなやつ!やなやつ!やなやつ!」って台詞あったなーとか、観ながら思い出した次第。でも、ちゃんと覚えているファンなら、いろんなシーンの符合や改変やオマージュを見つけて、一喜一憂できたんでしょうねえ。

平川雄一朗監督自身が脚本も手掛けていますが、雫(清野菜名)のキャラクターがかなり失敗している感じです。マンガのように泣いたり笑ったりするのがほとんど厳しいし、中学時代のあの子からは想像できないほど内に抱え込んでぐずぐずしまくっててじれったいし。そもそも中学時代の雫役の子と顔の系統が違うし(という日本映画あるある問題)…。清野菜名ってもともとカラスの足跡が目立つ人でしたけど、本作では目のクマも目立って、設定よりかなり老けた印象。撮影がハードだったのかしらん?

繰り返し流れる重要な楽曲は、アニメ版の『カントリーロード』から『翼をください』に代わっておりました。でも、今の大江戸は『翼をください』を聴くと、『ヱヴァンゲリヲン劇場版』を思い出してしまうんですよね。

テレホンカード(残り度数!)とか、オフィス内で喫煙とか、露骨なパワハラとか、ざっくりしたノルディックセーターとか、1998年の時代感は出ておりました。 でも、非日常感も現実感もどちらも物足りない中途半端な作品なのでした。

| | コメント (0)

2022年11月 3日 (木)

「線は、僕を描く」:すがすがしくウェルメイド    #線は僕を描く #水墨画 #小泉徳宏 #横浜流星 #三浦友和

2_20221103222201 映画『線は、僕を描く』は、珍しや水墨画の世界を扱ったビルドゥングスロマン。監督は『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏。なるほど、どちらも和の文科系ですね。

実にウェルメイドです。106分の中で、いきなり前置きなしに物語が始まって、静かな起伏があって、美しく希望の光に満ちたラストに至るという、まさに娯楽映画の良き見本です。水墨画の地味な世界を、けっこうエンタテインメントとして成立させている、その撮り方や俳優の努力にも称賛を与えたいと思います。

難を言えば、暗くしんねりむっつりした個性の清原果耶が主人公の横浜流星と共に悩んで落ち込んでいるあたりの「停滞」がちょっと長過ぎること。まあ、これがあるからその後が生きるってことも言えますけど、でももうちょっと短くても良かったかなあ。

『流浪の月』『アキラとあきら』のクセ強の役柄で、大江戸には「嫌なヤツ」の印象が強くなってしまった横浜流星ですが、本作ではピュアな若者をさらっと好演しております。だけど、本作で目を奪ったのは三浦友和と江口洋介のベテラン二人。特に三浦友和がそのビジュアルともども水墨画の大家にピッタリで、素敵でした。近年ではだらしない変人とかヤクザみたいな役ばかり演じてきた友和さんですが、芸術家の役ってのは小生の記憶にはありませんでした。でも実に説得力があって、いい感じなんです。髪型、メガネ、着物など、新しい三浦友和を見せてくれました。

エンドタイトルでの書と水墨画と落款を使って、一枚の作品のようにメインキャストと原作者、監督を紹介する手法にも「おお!」と思いました。素敵な発想ですね。 全てにわたって、すがすがしい作品でした。

 

| | コメント (0)

2022年11月 2日 (水)

またも自動販売機    #珍しい自動販売機 #変な自販機 #ドールバナナ自販機 #メガネスーパーの自販機 #ハローキティのやさいチップス自販機 #ど冷えもん

Dsc_1131_copy_1024x1760前回8月にもヘンテコ自動販売機をいろいろご紹介した大江戸ですが、またいくつかご紹介させていただきます。

まずは数年前から渋谷のヴィレッジヴァンガード前にあるドールの「バナナ販売機」。

Dsc_1130_copy_768x841 「青めバナナ販売中! グリーンチップバナナ」と書いてあります。遠くから見たら「責めバナナ」かと思いました。なんだ責めバナナって? 1本150円です。

で、食べた後の皮をそこらに捨てられないように(マンガのようにすってんころりんしますからね)、隣には「バナナの皮入れ」ボックスが置いてあります。まあ、空き缶入れボックスと全く同じですけど…。

 

Dsc_11612_copy_1024x1741 続いてこちらは、東京メトロの有楽町駅で見かけたメガネスーパーの自販機です。何を売っているのかというと・・・メガネクリーナーのスプレー缶とメガネ拭きのクロスと老眼鏡など。うーむ、それって自販機で買いますかね? 買うのかなあ。

Dsc_11622_copy_1024x1393 お値段もクリーナー大が3,960円とかメガネ拭きが660円とか老眼鏡が2,970円とか、なかなかです。サングラス(11,000円!)にメガネケースにマスクやサプリメントまで売っております。すごいですねー。

Dsc_1106_copy_1024x1820

 

そしてこちらは新宿の京王百貨店内にあったハローキティの自動販売機。あらかわいい。よく見ると、「ハローキティのやさいチップス」(300円)の自販機なのですね。たまねぎ、ごぼう、トマトの3種があるようです。

 

Dsc_11482_copy_610x1024 で、最後に川越で見かけたJTBの真っ赤な自販機。夏に吉祥寺で見かけた「ど冷(ひ)えもん」です。うまいもん販売の冷凍自販機ってことで、北海道スープカリー、ギョーザ、シューマイなどを扱っております。冷凍バッグも150円で売ってます。

 

これからも珍しい自動販売機に関しては、紹介し続けて行こうと思います。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2022年11月 1日 (火)

森保ジャパンの26人    #サッカー日本代表 #サッカー日本代表メンバー選出 #湘南ベルマーレ #森保殿の26人 #森保一 

「あーあ」って感じでした、本日発表されたFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー。23人ってのがこれまでの決まりでしたが、コロナ対応で今回は26人。その分、門はやや広くなったわけですが・・・

予想通り、なんかワクワクしない、つまらない選出結果でした。森保さんらしいノー・サプライズの堅い選出。驚きがあったのは選ばれた選手ではなく、落ちた有力候補=大迫、原口に対してでした。古橋はほんとに代表戦では生きることがなかったし、旗手もほとんど使われずじまいでしたから、まあしょうがないと思います。でも義理堅いほど、これまで主力を張ってきた選手を優遇することが特色の森保選出から大迫、原口が外れてしまったのは、やはりちょっとした衝撃でした。

逆に言えば、なんで柴崎が入れたの?ってことです。ここのところは全く輝くことがなかったのに。長友はなぜか最終コーナーを回った段階で、持ち直して良いプレーを見せていましたから(そういう所、勝負強いのでしょうね)、嫌だけど入るんだろうなと思っておりました。でも、ずっと調子の上がらない柴崎まで入るとは。

あと、怪我明けや怪我中の選手は大抵入りましたね。板倉、田中碧、守田、遠藤航、久保、浅野など。本番までに治る見通しなんでしょうけど、心配ではあります。26人だからこそ、それだけ入れることができたんじゃないでしょうか? もし今回も23人だったら、どの3人が落ちていたんでしょうねえ?

それにしてもFW<MF<DF<GKって感じに、平均年齢が高くなっております。重心が低いって感じですね。

われらが湘南ベルマーレのGK谷晃生とFW町野脩斗は、揃って落選となりました。3日前の試合で大いにアピールできただけに、残念なことです。まあ、町野は9月のドイツ遠征であまりにも何もできなかったのでしょうがないのですが、川島よりは谷だと思うんですけどね。現在のパフォーマンスからして単純にそう思いますし、今さら川島にいてもらわなくても、チームにはベテランがたくさんいるし。今後の日本代表のことを考えても、若手の有望なGKにワールドカップを経験させておくのは重要だと思いますけど…。ベルマーレ出身の遠藤航、山根視来が入ったのが(あと、相馬勇紀も練習生として、ほんの短い期間だけ在籍したらしい)せめてもの慰みです。

まあ、それでももし良い結果が出れば、この選考や森保監督の手腕が評価・称賛されるのでしょうね。あー、やだやだ。何があってもW杯後の森保続投だけは避けてほしいと願っております。

 

| | コメント (0)

« 2022年10月 | トップページ | 2022年12月 »