「ヒューマン・ボイス」:見事なタイトル場面 #ヒューマンボイス #ペドロアルモドバル #ティルダスウィントン
映画『ヒューマン・ボイス』は、ペドロ・アルモドバルの2020年作品。たった30分の短編(中編?)です。
役者も、ほぼティルダ・スウィントンの一人芝居。場所もかなり限定されてますし、実に演劇的な作品です。ジャン・コクトーが1030年に発表した戯曲をアルモドバルが自由に現代的に改変して作り上げました。
ファッションとか色彩とかアート感覚とかインテリアのセンスの良さとか、アルモドバルらしさに溢れておりますが、物語自体はちょっと異質。いずれにしても、ティルダ・スウィントンを見るための映画ですね。「これで終わりですかい?!」って感じのラストも含めて。
ティルダはやっぱりすごいのですが、いつも以上に演劇的。特に携帯電話に向かっての一人芝居部分は、まさに演劇だなあと感じました。当代の最高峰の演技派女優の一人です。しかも、常に独特。けっこう好きです。
でも一番アルモドバルらしく、一番ステキだったのは、メインタイトル。工具類が動きながらアルファベットの形になっていき、タイトルやALMODOVARなどの文字を表すのです。本編中にはハードウェア・ショップが出て来るってこともありましてね。お見事です。
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