「耳をすませば」:非日常でも日常でもなく物足りない #耳をすませば #実写版耳をすませば #清野菜名 #翼をください
映画『耳をすませば』は、あのジブリ作品(1995年)の実写版にして、アニメ版の10年後を中心に描く作品。アニメ版はもちろん観ていますが、もうすっかり忘れてしまいましたー。
主人公二人が中学生時代の1988年と、その10年後の1998年が並行して描かれます。まあ、バロンは覚えていましたけど、置物が動き出すでもなし。「やなやつ!やなやつ!やなやつ!」って台詞あったなーとか、観ながら思い出した次第。でも、ちゃんと覚えているファンなら、いろんなシーンの符合や改変やオマージュを見つけて、一喜一憂できたんでしょうねえ。
平川雄一朗監督自身が脚本も手掛けていますが、雫(清野菜名)のキャラクターがかなり失敗している感じです。マンガのように泣いたり笑ったりするのがほとんど厳しいし、中学時代のあの子からは想像できないほど内に抱え込んでぐずぐずしまくっててじれったいし。そもそも中学時代の雫役の子と顔の系統が違うし(という日本映画あるある問題)…。清野菜名ってもともとカラスの足跡が目立つ人でしたけど、本作では目のクマも目立って、設定よりかなり老けた印象。撮影がハードだったのかしらん?
繰り返し流れる重要な楽曲は、アニメ版の『カントリーロード』から『翼をください』に代わっておりました。でも、今の大江戸は『翼をください』を聴くと、『ヱヴァンゲリヲン劇場版』を思い出してしまうんですよね。
テレホンカード(残り度数!)とか、オフィス内で喫煙とか、露骨なパワハラとか、ざっくりしたノルディックセーターとか、1998年の時代感は出ておりました。 でも、非日常感も現実感もどちらも物足りない中途半端な作品なのでした。
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