「アムステルダム」:中盤眠たく、終盤サイコー! #アムステルダム #映画アムステルダム #クリスチャンベイル #マーゴットロビー #ロバートデニーロ
映画『アムステルダム』は、映画ファンが唸るようなオールスターキャストまつり。クリスチャン・ベイル、マーゴット・ロビー、ジョン・デイヴィッド・ワシントン、クリス・ロック、アニャ・テイラー=ジョイ、ラミ・マレック、ゾーイ・サルダナ、テイラー・スウィフト、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、ロバート・デニーロときたもんだ。
クセとアクの強い序盤がデイヴィッド・O・ラッセル監督らしくて面白いのですが、そこを過ぎると映画の半ば過ぎまでは延々と会話劇が続くので、かなり退屈で眠くなります。映画的な動きがないんですもん。この時点までは「あ、やっぱり苦手だ、この監督」と思ってました。
ところが中盤を過ぎると、どんどん面白くなっていきます。「ほぼ実話」との宣伝文句もある陰謀の正体がだんだんわかってくるに連れ、不気味な「邪悪」と主人公たちの「良心」との対立で盛り立ててくれるのです。デニーロが出て来てからはもうドキドキワクワクもんでした。いい所もっていきましたねー、デニーロ。
そしていつもながら達者なクリスチャン・ベイルと、いつもより知的かつ変態で素晴らしいマーゴット・ロビーが、やはり本作の柱として称賛されるべきだと思います。マーゴットは(意外なことに)本当に才女です。
これまでこの監督の作品が性に合わなかった大江戸としては、一番気に入った作品となりました。中だるみさえなければなー。
ヴァレリー(マーゴット)の作るグロテスクで珍妙なアート写真を使ったエンドタイトルが、最高のお楽しみとなっておりました。ま、写真史の中にああいう作品ありますけどね。
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