「月の満ち欠け」:有村・目黒の恋愛パートはステキだけど… #月の満ち欠け #廣木隆一 #有村架純 #目黒蓮 #早稲田松竹 #柴咲コウ
映画『月の満ち欠け』は、またも廣木隆一監督作品。ここのところ毎週末に廣木隆一作品を観てます(『あちらにいる鬼』と『母性』と本作)。ただ、観た順に出来が悪くなっていきました。
(以降ネタバレあり) というわけで、本作はかなり欠点が多いと思います。交錯する時制が、ただ混乱を招いている気もします。そもそもこの映画で一番キモとなる「生まれ変わり」という設定が唐突すぎて、説得力を持って描かれていません。大江戸は特に「死後の世界」とか、そういったものを全然信じていないので、まったく興味を惹かれませんでした。それでも、この大泉洋の怒りんぼなリアクションには違和感を感じないわけにはいきません。生まれ変わりってことに対して、なんでそんなに怒るの??
一方、一番の美点はやはり有村架純と目黒蓮の恋愛パート。ここのみずみずしさと甘酸っぱさだけは、かなり心に響くものでした。むしろこっちのパートだけの作品だったら、『花束みたいな恋をした』と競えるレベルまで行ったかもしれないのに…。1980年ごろの高田馬場駅前の再現とか、神田川沿いでビールの場面とか、早稲田松竹とか、いいですねー。それはそうと、早稲田松竹の上映作で、『東京暮色』と『地球に落ちてきた男』の2本立てって、何??? あまりにもかけ離れて関連性のない2本なので、あっけにとられてしまいました。これ何か裏の意味でもあるの?
ジョン・レノンの『Woman』とヨーコ・オノの『Remember Love』、この2曲の良さに救われた部分もありますね。 そういうわけで、大泉パートなしだったら好きになれたのになあって作品でした(柴咲コウは、キレイでかわいかったけどね)。
それにしても田中圭、いつもいつもこんな役が多いですね。役柄のひどさが蓄積して、顔を見ると嫌悪感が走る大江戸です。事務所的には(本人的にも)それでいいのでしょうか?
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