「MEN 同じ顔の男たち」:怪作アート・ホラー #メン同じ顔の男たち #MEN #映画メン #アレックスガーランド
映画『MEN 同じ顔の男たち』は、美的感覚に優れた『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督の新作。A24であります。娯楽とアート性の両立ってことにおいて、実にA24らしい作品です。でも、かなりの怪作なのでありました。
なかなかコワイですよ、これ。最近ないタイプのじんわりぞくぞく系ホラー。美しい田舎のカントリーハウス内外で繰り広げられる審美的で静けさに満ちた恐怖譚。静かな田舎であんな広い家に1人で住むなんて、ムリですよね。コワすぎます。でも終盤に至ると、恐怖の方も直接的かつファンタジー的になっていきます。そこらは評価の分かれるところでしょうね。
いずれにしても、映像の美しさは特筆すべきものです。あの草木の緑の美しいこと。花の色や果実の色も幻想的なまでですし、それらと深い闇との対比もなかなかです。
(以降少々ネタバレあり) 邦題のサブタイトルに「同じ顔の男たち」とあるのですが、その気で見てると「ああ、この人同じ顔なのね」と思いますが、知らずに見ていたら普通に見過ごしてしまいそうです。それぐらい、違うと言えば違う顔に見えていた大江戸は変ですかね?だって、髪型はじめ、いろいろと違い過ぎますもん。
それもこれもヒロインの男性恐怖、男性嫌悪のなせる技なのでしょうけれど、それにしてもこのラストにはあっけにとられますね。なんなんだこれ? クローネンバーグですか? メタファーを読み取れるような読み取れないような…。 まあ、デイヴィッド・クローネンバーグのみならず、全編にわたってデイヴィッド・リンチとかラース・フォン・トリアーとかスタンリー・キューブリックとかの影響が感じられます。そんな所も含めて、「アート・ホラー」と呼ぶにふさわしい“怪作”でありました。
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