「グリーン・ナイト」:絵づくりは完璧だけど、眠い #グリーンナイト #デイヴィッドロウリー
映画『グリーン・ナイト』は、あの蓮実重彦氏が「ショットが撮れている」と絶賛するデイヴィッド・ロウリー監督の新作。アーサー王伝説の映画化ってことで、中世の騎士のファンタジー物語です。
大江戸はファンタジーってやつも中世の騎士の世界も、どうにも苦手です。その世界観に全然惹かれることがなくて、ビジュアル的にも泥だらけ、ホコリだらけだし、剣や鎧は重そうだし、できれば勘弁してほしい世界なのです。宗教の締めつけもきつそうですし。しかもこの作品の描写は、静かに淡々としていて、ひどく眠気を誘います。眠りの魔法をかけられたのかと思いました。
それでも絵づくりは完璧。美しく、しかも映画的です。とりわけ騎士が馬に乗って荒野を進むいくつかの移動撮影の見事さといったら! また、中盤のガイコツが印象的な森の中の場面だとか、霧の中に巨人たちが浮かび上がる絵とかも、息をのむ素晴らしさでした。巨人の場面って、まさに『進撃の巨人』でしたよ。樋口真嗣版でがっかりした我々としては、改めてデイヴィッド・ロウリー版を作ってもらいたいぐらいです。
で、グリーン・ナイトさんですけど、これが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のグルートが老成したみたいなじいさんでした(でもいろいろしゃべります)。逆に“I am the Green Knight.”しか言えなかったら、面白かったのにね。
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