(番外編)「江口寿史イラストレーション展 彼女」@千葉県美 #江口寿史 #江口寿史イラストレーション展彼女 #江口寿史彼女 #千葉県立美術館 #パパリンコ物語
『江口寿史イラストレーション展 彼女』(~1/15)を、千葉みなと駅下車の千葉県立美術館で観ました。以前より「観たいなあ」と思っていた展覧会の関東初開催。千葉県は江口さんの故郷ですからねえ(『すすめ!!パイレーツ』は千葉パイレーツ)。
’70年代後半から現在に至る江口寿史45年のイラストレーション約500点を揃えた展覧会。
おまけに千葉会場では、『すすめ!!パイレーツ』の生原稿なども特別展示しておりました。
結論として、「いやー、千葉まで行って良かった。本当にいいもん見せてもらった!」って感じ。
江口さんの絵は、いつ見ても良いです。とにかく女性、とりわけ「おんなのこ」たちを、ひたすらかわいく描いております。
そしてファッショナブル。ご本人も言っているように、ハイファッションではなく、ヌケ感のある普段着カジュアルがこの上なくオシャレに描かれているのです。
このメガネっ娘の『パパリンコ物語』。ほんの数話で休筆となり、復活しなかった伝説の作品。大江戸は、ミスドの『パパリンコ物語』グラスをいくつか持っております。
最新のうさぎ年用イラストもカワユス。江口さん、めっちゃ絵が上手に見えるんだけど、もともとはヘタで、それが3年ぐらいの間にやたらと上達したんですよね。
例の芦川いづみさんのイラストもありましたよ。いいですねえ。江口さんも大江戸も芦川さんのファンです。
「女に生まれなかった悔しさが、絵の原動力になっている。」なんて言葉もありました。これは江口作品を読み解く上で、結構重要なキーワードですね。
500点もあるんで、かなり見ごたえがあります。千葉県美の広い会場を使って、しっかり見せてましたが、単調にならないよう、展示にも工夫が凝らしてありました。
この連作は、数年前に吉祥寺のサンロードでバナーになっているのを見ました。女の子たちの全身像。
こういうの見てると、江口イラストは後世にファッションや風俗の貴重な資料になるよなあと思ってしまいます。カラーもステキだけど、モノクロもステキですね。
江口さんの描く女の子の絵を見てると、とても幸せな気分になります。線の魅力、表情の魅力、キレイな色に、すてきなファッション。まさに眼福!
今年の夏に(一旦)日本から消えたアンナ・ミラーズへの愛を込めた1枚も。
ワイン雑誌(季刊)の年4回の仕事も70回を超えたそうで、これまた完成度が高いんです。
最後のコーナーには、これまでの他会場で描いてきた公募女性モデルのイラストがずらり。また、そのライブ描画の動画も流れていました。なるほど、こう描くのかあ。
ちなみに入場料金は大人500円。1点あたり1円ってことで、コスパも最強。
ああ、江口寿史と同じ時代を生きて良かったとさえ思わせる展覧会なのでありました。
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