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2022年12月21日 (水)

「殺しを呼ぶ卵」:謎の養鶏サスペンス怪作    #殺しを呼ぶ卵 #映画史上唯一の養鶏サスペンス #トンデモ映画

1_20221221222601 映画『殺しを呼ぶ卵(最長版)』(1968年)は、タイトルすら知らなかったイタリア映画の珍品。「最長版」(これも初めて聞いた)ってことで、なぜか再公開されております。キャッチコピーに「映画史上唯一の養鶏サスペンス」とあります。そりゃそうでしょうね。それにしてもタイトルからして笑っちゃいます。

怪作です。トンデモ映画です。鶏卵や鶏肉の業界が舞台になっております。そこで三角関係をめぐるどうでもいいような本筋にからませて、猟奇テイストだのバイオホラーだの資本社会の闇だのがおざなりに描かれます。その描写がとにかくヘタで、ストーリーが全然伝わりません。後からネットで調べて、ああ、こういう物語だったのかと驚いた次第。てか、そういう風に描けてないじゃん。まるでエド・ウッドが作った映画みたいにヘタです。でもジュリオ・クェスティ監督はそんなこと全然気にせずに、アヴァンギャルドに突き進みます。

序盤からして、学生の自主映画みたいなショットと編集でした。気合の入った大切な場面ほど、わけがわからなくなります。きっと客観性のない人なんでしょうね、監督さん。いやー、ドイヒーです。ジャン=ルイ・トランテイニャンやジーナ・ロロブリジーダがよく出演したもんです。

肝腎のクライマックスからラストにかけても、説明不足というか描写力不足というか、必要なカットがなくて伝えたいことが伝えられていないので、??? 後世に語れる貴重な鑑賞経験となりました。

それはそうと、この宣材のキービジュアルである交通事故の場面って、映画の本筋とは何の関係もない回想シーンなんですよね(演出が唐突なので、回想シーンであることすらよくわからなかった)。一番派手だから使ってるんでしょうけど、変なの。

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