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2022年12月22日 (木)

「あのこと」:辛くて痛くて衝撃的    #あのこと #アニーエルノー #オードレイディヴァン #アナマリアバルトロメイ

1_20221222134901 映画『あのこと』は、1960年代フランスを舞台に、ある女子大生の予期せぬ妊娠からの苦闘の日々を描いた力作。いや、まいりました。男の小生でも主人公に同化して、彼女と一緒に心と体の痛みを体験してしまうような映画。重いです。辛いです。

ただ、現代にもつながるメッセージとして真摯に作られたこの作品の持つ力は、只事ではありません。どんどん画面から目が離せなくなります。そして独りで試みる堕胎のためのあれこれや、闇の堕胎師との描写や、終盤の衝撃場面など、かなり具体的に映像で見せていきます。そこに観客を追い詰めるほどの辛さと痛さ、「逃げるな!目をそらすな!」というパワーが感じられます。

それにしても、強いメッセージを発しております。一つには今も妊娠中絶を認めない国や地域や宗教があることへの異議申し立てであり、もう一つは若年層への「ちゃんと避妊しないと、女性は大変なことになるのですよ」という教育的忠告。これ、中高大生に学校で観せるべき作品なんじゃないかって気がします。でも観たら、トラウマ必至でしょうねえ。

これまでの類似テーマの映画のように生易しくはありません。女性の原作者(この秋ノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー)、女性の監督(オードレイ・ディヴァン)、主演女優(平愛梨のようなアナマリア・バルトロメイ)の真剣な思いが、観る者に突き刺さります。大江戸にとっても、決して忘れられない一作となりました。

 

 

 

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