「恋は光」:ステキな変化球ラブコメディー #恋は光 #小林啓一 #西野七瀬 #キラキラ映画 #変化球ラブコメ
映画『恋は光』は、秀作『殺さない彼と死なない彼女』の小林啓一脚本・監督による恋愛をめぐる(広義の)コメディー。もともとは「遅れて来たキラキラ映画」なのかと思って観ずにいたのですが、ヨコハマ映画祭で作品賞に輝いたと聞いて、その時に『殺カレ死カノ』の監督ってことも知り、慌てて大森まで足を運んだ次第。
いやー、まさに文字通りの「キラキラ映画」でしたが、それ以上のものでもありました。『殺カレ死カノ』には届かないけれど、愛すべき作品です。コミック原作の映画ではありますが、変化球ラブストーリーを映画として見事に昇華させております。ショットの一つ一つが極めて映画的、魅力的なのです。撮影自体も美しいのですが、画角とか構図とかサイズとかが完璧なのです。
クロースアップがかなり多いのですが、この会話劇の中で限られた登場人物の心情をしっかり描くために、非常に有効でした。アップもバストショットもフルショットも、一人あるいは二人を正面から撮ったショットが多く、その揺るぎなさが気持ちいいのです。
たぶん原作マンガの功績なんでしょうけど、ダイアローグが見事です。単純に面白いし、それぞれのキャラを表現し肉付けする台詞となっております。それを実写の表現として違和感なく演じた4人と小林演出にも拍手を贈りたいと思います。西野七瀬もかなり魅力的でした(やっぱり彼女はメガネ姿がいいですね)。またヒール役の馬場ふみかも、強烈に憎たらしいインパクトでした。
小林監督は2011年の『ももいろそらを』(これはあんまり好きではなかったなあ)以来11年間に5作とやや寡作です。三木孝浩監督ぐらい売れっ子になっていいのになあと思う大江戸なのでした。
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