「そして僕は途方に暮れる」:映画史上最低級に情けないダメ人間 #そして僕は途方に暮れる #三浦大輔 #藤ヶ谷太輔 #鼻汁びよーん #大澤誉志幸
映画『そして僕は途方に暮れる』は、三浦大輔が藤ヶ谷太輔と組んだ舞台劇の映画化。前情報ほとんど無しで観てるので、いやー、驚きました。この主人公のあまりのダメ人間ぶりにぶっとびました。アイドルがこれでいいんですか、藤ヶ谷くん?
人との関係、状況がまずくなると、荷物をかついでとにかく逃げ出す。ある意味それは、自分を安全な所に置いておかねばという本能なのでしょうか? とにかくここまでクズでダメで情けない主人公って、日本映画史上でも初めてなのでは?と思ってしまうほどでした。恋人からも、友人からも、家族からも、イラっとされ、呆れられ、キレられ、馬鹿にされ、見放され…、そんな男が逃げて逃げて逃げ続けるロード・ムービー。主人公には辟易しましたが、映画としては面白かったです。
主人公が逃げる東京の夜や、帰り着く苫小牧の実家付近などの映像が、いかにも寒そうなんです。この場合、寒くないと辛さが伝わりませんからね。暖かいと、まあ何とかなっちゃいそうですから。寒さは体にも心にも堪えます。だから大江戸は、寒いのが嫌いなのかなあ…。
(以降少々ネタバレあり) 昨年『前科者』の森田剛に関して書いた、名演技に見える「鼻水びよーん」をやる人が増えている問題---本作の藤ヶ谷くんもやってます。森田剛のように延々とはやりませんでしたが、うーん、どうなんすかねえ?
エンドロールにかぶる大澤誉志幸の『そして僕は途方に暮れる』は、ご本人によるニュー・アレンジ・バージョンでしたが、やっぱり原曲の方がいいですよねえ。この映画にだって、ぜんぜん原曲でかまわないと思いますけど。残念。
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