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2023年1月16日 (月)

「キャバレー」:ボブ・フォッシーの味    #キャバレー #映画キャバレー #ボブフォッシー #ライザミネリ

Cabaret 映画『キャバレー』は1972年作品。もう半世紀もたっているわけです。大昔に一度映画館で観たことがあるのですが、「午前10時の映画祭」に登場してきたので、TOHOシネマズ新宿のスクリーンで再見した次第。「大人になってから」の方がよくわかる作品だよなあと思ったのです。

まあ、でも本質はさほど変わらず。良い点もそうでない点もある作品だし、小生にとってそんなに好きになれる作品でもありませんでした。このクセと暗さが嫌なんですよねえ。ただ、戦争の足音が忍び寄って来るあたりの描写は、今の日本(タモリ氏が「2023年は新しい戦前になるのでは」と言ったとか)を重ね合わせて不吉な気持ちになるものであり、そこが本作の値打ちであります。あとはLGBT的な値打ちもあるのかな。

キャバレーのステージで繰り広げられるソング&ダンスの数々は、まさにボブ・フォッシーの世界。まあ、これのために本作を観に来たわけですが、中規模人数での群舞というフォッシーらしさを堪能させてくれます。しかも通常のミュージカルの撮り方のように全身をカットを割らずに見せるのではなく、いろんなサイズのショットをいろんな角度から撮ったものをつないで見せていきます。自分のコレオグラフィーだから、その勘所、見せ所が隅々までわかっているので、こういうことをやっても極めて効果的なのですね。そしてステージ照明の光と影を活かした撮影も、フォッシー作品ならでは(『レニー・ブルース』にも『オール・ザット・ジャズ』にも共通してます)。

でもライザ・ミネリのというより、本作の主人公サリー・ボウルズの下品なアクの強さには辟易してしまうのです。ステージの出し物も猥雑だけど、ちゃんと品(ひん)があるんですね。でも、このサリーさんはねえ…(以下略)。 そういえば、『バリー・リンドン』でレディ・リンドンを演じる前のマリサ・ベレンソンが、柄に合った役で出ておりました。

 

 

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