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2023年1月20日 (金)

「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子):心温まりません    #おいしいごはんが食べられますように #高瀬隼子 #職場ホラー

Dsc_12194_copy_576x808 昨夏の芥川賞受賞作『おいしいごはんが食べられますように』(高瀬隼子/講談社)を読みました。最終ページのノンブルが152という中編です。かわいらしい表紙イラストのイメージとは違って、かなり毒性の高い小説です。「職場ホラー」なんて感想も目にしたことがありました。読み終わって、嫌な気分になること確実です。勘違いして買っちゃって後悔した人、いっぱいいそうですね。

主に職場を舞台にした人間関係の物語です。ただ、そこに「食」に対する変わった価値観だとか、毒気たっぷりの本音だとかが絡まって来て、絶対に心温まらない仕上がりになっているのです。

ある男性社員の食に対する、というか「おいしくごはんを食べること」に対する恨みや嫌悪感が、大江戸的には信じられないというか、非常に嫌な気持ちになるものでした。でも思いだしてみれば、小生も10代の頃などはそんなに食やおいしいものへの執着ってなかったですね。年を経るごとにどんどんおいしいものが好きになり、こだわりも出て来たように思います。でも、この作品内の彼は異常。正常の殻をかぶった異常なので、始末が悪いですね。なんであんなに屈折してしまったのか? ま、こんな人が出て来て、その濁り切った心の闇を見せてくれるのが文学ってものかも知れません。

今後、映画かTVの単発ドラマでの映像化ってのはあるのでしょうか? なんか観たいような観たくないような…、こわいですねー。

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