2022洋画トップテン #2022年外国映画トップテン #2022年洋画ベストテン #ベルファスト
はい、近年だんだん発表日が早まっている大江戸時夫の年間映画トップテン。まずは外国映画篇から発表します。( )内は監督名。
1.ベルファスト(ケネス・ブラナー) 2.あなたの顔の前に(ホン・サンス) 3.パラレル・マザーズ(ペドロ・アルモドバル) 4.ザ・ビートルズ GET BACK ルーフトップ・コンサート(ピーター・ジャクソン) 5.ナイトメア・アリー(ギレルモ・デル・トロ) 6.クライ・マッチョ(クリント・イーストウッド) 7.あのこと(オードレイ・ディヴァン) 8.ハウス・オブ・グッチ(リドリー・スコット) 9.スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム(ジョン・ワッツ) 10.ザ・バットマン(マット・リーヴス) 次点.エルヴィス(バズ・ラーマン)
<その他の記憶すべき作品> ロックン・ロール・サーカス ハッチング ニトラム リコリス・ピザ ワン・セカンド 永遠の24フレーム ボイリング・ポイント 沸騰 アムステルダム TITANE チタン MEMORIA メモリア ドント・ウォーリー・ダーリン ザ・メニュー
監督賞:ケネス・ブラナー(ベルファスト) 脚本賞:同左 撮影賞:ハリス・ザンバーラウコス(ベルファスト) 美術賞:タマラ・デヴェレル(ナイトメア・アリー) 主演女優賞:ペネロペ・クルス(パラレル・マザーズ) 主演男優賞:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(ニトラム) 助演女優賞:ジュディ・デンチ(ベルファスト) 助演男優賞:エウヘニオ・デルベス(コーダ あいのうた) 新人賞:ジュード・ヒル(ベルファスト)
ドイヒー賞:ゴーストバスターズ アフターライフ オートクチュール Zola ゾラ
コロナ禍下で製作本数が減少している影響という以上に、外国映画の不作は頭を抱えるほど。1位にふさわしい作品がないばかりか、10本選ぶのに苦労するありさま。豊作の年なら、今年の3位ぐらいまでしかテン入りしないでしょう。2023年には盛り返してくれますように! アメリカ映画が4位までに入らなかったのもそういう理由なのでしょうが、そうは言っても5位以降は『あのこと』以外は全てアメリカ映画でした。
そんな中で、『ベルファスト』は見事な個人映画。ケネス・ブラナー監督がこんなに良い仕事をしたことは、これまでありませんでした。モノクロ撮影(+冒頭の美しいカラー!)の素晴らしさ。下町人情と役者の味。コメディと「しみじみ」と感銘の鼎立。「こういうのが映画ってもんだ」と感じました。
ホン・サンスもアルモドバルもますます凄い映画作家、いわば「名匠」になってきています。 主演女優賞は、イ・ヘヨン(あなたの顔の前に)も良かったのですが、ペネロペ・クルス(パラレル・マザーズ)の繊細な好演は彼女のベスト。 ジュディ・デンチ(ベルファスト)はラストのアップ。深く刻まれたシワまでもが、演技をしておりました。 エウヘニオ・デルベス(コーダ あいのうた)は、メガネとヒゲの音楽の先生役。個性も存在感もあり、今後売れるのではないでしょうか。
『戦争と女の顔』の評判が良いようですが、年末から年始に上映している関東の劇場がなくて、未見のままなのが唯一の心残りです。以前なら渋谷と吉祥寺のアップリンクで、有力作品の見逃し上映をやってくれていたんですけどねえ。
(邦画篇はこちら ↓ )
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